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Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド
11gリリース2 (11.1.2)
B70751-03
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B.1 環境変数

表B-1では、すべてのOracle Reports環境変数をアルファベット順に要約したリストと、その有効値およびデフォルト値を示しています。

表B-1では、すべてのOracle Reports環境変数をアルファベット順に要約したリストと、その有効値およびデフォルト値を示しています。

表B-1 Oracle Reports環境変数

キーワード 有効値 デフォルト

CA_GPREFS


任意のドライブのディレクトリ

ORACLE_HOME

CA_UPREFS


任意のドライブのディレクトリ

%ORACLE_INSTANCE%\FRComponent\frcommon\tools

DELIMITED_LINE_END


YES|NO

YES

DOC


任意のドライブのディレクトリ

ORACLE_HOME\tools\doc

DEVELOPER_NLS_LANG


第22章「グローバリゼーションと双方向のサポートの実装」を参照してください。

第22章「グローバリゼーションと双方向のサポートの実装」を参照してください。

NLS_CALENDAR




NLS_CREDIT




NLS_CURRENCY




NLS_DATE_FORMAT




NLS_DATE_LANGUAGE




NLS_DEBIT 




NLS_ISO_CURRENCY




NLS_LANG



AMERICAN_AMERICA.WE8ISO8859P1

NLS_LIST_SEPARATOR




NLS_MONETARY_CHARACTERS




NLS_NUMERIC_CHARACTERS




NLS_SORT




ORACLE_AFM


任意のドライブのディレクトリ

定義されていません

ORACLE_HOME


任意のドライブのディレクトリ

C:\orawin

ORACLE_HPD


任意のドライブのディレクトリ

定義されていません

ORACLE_INSTANCE


任意のドライブのディレクトリ

インストール時にユーザーが指定したディレクトリ

ORACLE_PATH


任意のドライブのディレクトリ

定義されていません

ORACLE_PPD


任意のドライブのディレクトリ

定義されていません

ORACLE_TFM


任意のドライブのディレクトリ

定義されていません

ORAINFONAV_DOCPATH


任意のドライブのディレクトリ

定義されていません

PRINTER


デフォルトのプリンタ名

定義されていません

REMOTE


任意の有効なSQL*Netドライバ接頭辞とパラメータ

定義されていません

REPORTS_ADD_HWMARGIN


YES|NO

NO

REPORTS_ALLOW_DB_CONNECT_STRING


YES|NO

NO

REPORTS_ARABIC_NUMERAL


ARABIC|HINDI|CONTEXT

ARABIC(インド-アラビア数字)

REPORTS_BIDI_ALGORITHM


ORACLE|UNICODE|ENHANCED

ORACLE

REPORTS_CGIDIAGBODYTAGS


<BODY>タグへの有効なHTML属性

定義されていません

REPORTS_CGIDIAGHEADTAGS


<HEAD></HEAD>の間で有効なHTMLタグ

定義されていません

REPORTS_CGIHELP


WebページまたはHTMLファイルへの有効なURL

デフォルトのヘルプ画面がブラウザに表示されます

REPORTS_CGIMAP


キー・マップ・ファイルへの有効なパス(詳細は、第17.13項「キー・マップ・ファイルの使用」を参照)

$DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/<WLS_SERVER_NAME>/applications/reports_<version>/configuration/cgicmdd.dat

REPORTS_CGINODIAG


YES|NO

NO

REPORTS_CLASSPATH


デフォルト値は必須です。いずれかのエントリが削除されると、Oracle Reportsコンポーネントが正しく動作しなくなる場合があります。ユーザー定義ディレクトリまたはJavaクラスが含まれたJARファイルをパスに追加することができます。

%ORACLE_HOME%\reports\jlib\rwbuilder.jar;
%ORACLE_HOME%\reports\jlib\rwrun.jar;
%ORACLE_HOME%\jlib\zrclient.jar;
$ORACLE_HOME/modules/oracle.jsp_11.1.1/ojsp.jar:
$ORACLE_HOME/modules/oracle.javacache_11.1.1/cache.jar;

REPORTS_CONTAINSHTMLTAGS


YES|NO

YES

REPORTS_COOKIE_EXPIRE


任意の分数

30

REPORTS_CUPS_PRINTING


YES|NO

NO

REPORTS_DB_AUTH


特別な認証アクションが格納された任意のHTMLファイル。デフォルトの状態で使用することをお薦めします。

dbauth.htm

REPORTS_DEFAULT_DISPLAY


YES|NO

YES

REPORTS_DEFAULT_PIXEL_SIZE


72から200までの任意の値

Oracle Reportsによって決定される画面解像度

REPORTS_ENABLE_RTF_SPACING


YES|NO

NO

REPORTS_ENCRYPTION_KEY


任意の暗号化キー

reports9.0

REPORTS_ENHANCED_BIDIHANDLING


YES|NO

NO

REPORTS_ENHANCED_FONTHANDLING


YES|NO

YES

REPORTS_ENHANCED_SUBSET


YES|NO

YES

REPORTS_FONT_DIRECTORY


任意のドライブのディレクトリ

$ORACLE_INSTANCE/reports/fonts

REPORTS_GRAPH_IMAGE_DPI


72から300

72

REPORTS_IGNORE_IMAGE_TAG_RES


YES|NO

NO

REPORTS_IGNORE_SET_ROLE_ERROR


YES|NO

NO

REPORTS_JPEG_QUALITY_FACTOR


1から100

100

REPORTS_JVM_OPTIONS


JVMコマンドライン構文のJVMオプションのリスト

-Xmx256M

REPORTS_NETWORK_CONFIG


ORACLE_INSTANCE\config\ReportsServerComponent\server_nameの有効なカスタム・ネットワーク構成ファイル名

rwnetwork.conf

REPORTS_NLS_XML_CHARSETS


セミコロンで区切ったマッピング・ペアのセット。最初の値には生成されるエンコードを指定し、2番目の値にはマッピング値を指定します。

old_name=new_name
[;old_name=new_name]
[;old_name=new_name]...

定義されていません

REPORTS_NO_DUMMY_PRINTER


TRUE|設定しません

TRUE

REPORTS_NO_HTML_SPACE_REPLACE


YES|設定しません

設定しません

REPORTS_OUTPUTIMAGEFORMAT


GIF|JPEG|JPG|PNG|BMP

JPEG

REPORTS_PATH


任意のドライブのディレクトリ

%ORACLE_HOME%\REPORT\DEMO;
%ORACLE_HOME%\REPORT\DEMO\BITMAP
%ORACLE_HOME%\REPORT\DEMO\REQFILES

REPORTS_RESOURCE


任意のドライブのディレクトリ

%ORACLE_HOME%\reports\res\US

REPORTS_SERVER


任意のReports Serverサービス・エントリ名


REPORTS_SOLARIS_9


YES|NO

Solaris 2.9の場合はYES、他のプラットフォームの場合はNO

REPORTS_SPACE_BREAK


YES|NO

YES

REPORTS_SRWRUN_TO_SERVER


YES|設定しません

設定しません

REPORTS_SSLPORT


有効なポート番号

設定しません

REPORTS_SYS_AUTH


特別な認証アクションが格納された任意のHTMLファイル。デフォルトの状態で使用することをお薦めします。

sysauth.htm

REPORTS_TAGLIB_URI


Oracle Reportsタグ・ライブラリを参照する任意の"uri"

/WEB-INF/lib/reports_tld.jar

REPORTS_TMP


任意のドライブのディレクトリ

Windows: C:\Documents and Settings\<username>\Local Settings\Temp

UNIX: /tmp

REPORTS_UTF8_XMLOUTPUT


YES|NO

YES

REPORTS_USEREXITS


任意のユーザー・イグジットDynamic Link Library(絶対パス)

定義されていません

RW


有効なディレクトリ名

%ORACLE_HOME\reports (Windows)

$ORACLE_HOME/reports (UNIX)

TK_PRINT


PRINTコマンドと使用しているUNIXに応じたすべての必要なキーワード。これには次の要素が含まれます。

  • %nは、プリンタ名の文字列です。

  • %cは、印刷部数です。

この文字列は、printf()書式とほぼ同じです。この環境変数が設定されていない場合、Oracle Reports 6iは、プラットフォームの標準のデフォルト値を使用します。プラットフォームごとのデフォルト値の例を次に示します。

System V: lp -s -d'%n' -n%c

Solaris: lpr -P'%n' -#%c -s

定義されていません

TK_PRINT_STATUS


プリンタ名の%nを含める必要があります(「TK_PRINT」も参照)。

この環境変数が設定されていない場合、Oracle Reportsでは、組込みのデフォルト値が使用されます。

System V: /usr/bin/lpstat -p'%n' 2>&1

その他: /usr/etc/lpc status '%n' 2>&1

定義されていません

TK_PRINTER


デフォルトのプリンタ名

定義されていません

TK_AFM


任意のドライブのディレクトリ

定義されていません

TK_HPD


任意のドライブのディレクトリ

定義されていません

TK_PPD


任意のドライブのディレクトリ

定義されていません

TK_TFM


任意のドライブのディレクトリ

定義されていません

TNS_ADMIN


tnsnames.oraファイルが存在する任意のドライブのディレクトリ

INSTANCE_HOME\config

USERNAME


有効なOracleユーザー名(OPS$接頭辞なし)

定義されていません

USER_NLS_LANG





B.1.1 CA_GPREFS

説明: この環境変数は、グローバル設定ファイル、CAGPREFS.ORAの位置を指定します。グローバル設定はネットワーク・ユーザー間で共有されます。また、CA_GPREFSで指定されたディレクトリのみでなく、CAGPREFS.ORAファイルの現行ディレクトリも検索されます。

CAGPREFS.ORAファイルは、Oracle Installerによって自動的に作成されます。グローバル設定ファイルの内容を変更するには、メモ帳などのテキスト・エディタを使用して、ファイルを手動で編集します。このCAGPREFS.ORAファイルのグローバル設定よりも、CA_UPREFSで定義されるローカル設定ファイル、CAUPREFS.ORAが優先します。

有効値 任意のドライブのディレクトリ

デフォルト: ORACLE_HOME

: CA_GPREFS=C:\orawin

B.1.2 CA_UPREFS

説明: この環境変数は、ユーザー設定ファイルCAUPREFS.ORAの場所を指定します。CAUPREFS.ORAファイルでは、製品内で「ツール」→「ツール・オプション」を選択して設定したプリファレンスが保持されます。また、CA_UPREFSで指定されたディレクトリのみでなく、CAUPREFS.ORAファイルの現行ディレクトリも検索されます。

Oracle製品の中には、その設定情報がCAUPREFS.ORAファイルに書き込まれるものもあります。ユーザー設定の内容を手動で変更するには、メモ帳などのテキスト・エディタを使用して、そのファイルを編集します。このCAUPREFS.ORAファイルのユーザー設定は、CA_GPREFSで定義されるCAGPREFS.ORAファイルのグローバル設定よりも優先します。

有効値 任意のドライブのディレクトリ

デフォルト: ORACLE_HOME

: CA_UPREFS=C:\orawin

B.1.3 DELIMITED_LINE_END

説明 この環境変数は、デリミタ付き出力の行末にデリミタ付き文字を出力するかどうかを指定します。

有効値 YES|NO

デフォルト: YES

使用上のノート

  • この環境変数をNOに設定すると、デリミタ付き文字が行末に出力されません。

B.1.4 DOC

説明 この環境変数は、オンライン・ヘルプを含むオンライン・ドキュメント・ファイルの位置を指定します。

有効値 任意のドライブのディレクトリ

デフォルト: ORACLE_HOME\tools\doc

: DOC=C:\myreports_1012\tools\doc

B.1.5 DEVELOPER_NLS_LANG

説明: この環境変数は、レポートの言語を指定します。この環境変数とその有効値の詳細は、第22章「グローバリゼーションと双方向のサポートの実装」を参照してください。

B.1.6 NLS_CALENDAR

説明 この環境変数は、使用するカレンダ・システムを指定します。

B.1.7 NLS_CREDIT

説明 この環境変数は、正の通貨値を示す文字列を指定します。

B.1.8 NLS_CURRENCY

説明 この環境変数は、各国の通貨記号を指定します。

B.1.9 NLS_DATE_FORMAT

説明 この環境変数は、日付に使用するデフォルトの書式を指定します。

B.1.10 NLS_DATE_LANGUAGE

説明 この環境変数は、日付に使用するデフォルトの言語を指定します。

B.1.11 NLS_DEBIT

説明 この環境変数は、負の通貨値を示す文字列を指定します。

B.1.12 NLS_ISO_CURRENCY

説明 この環境変数は、ISO通貨記号を指定します。

B.1.13 NLS_LANG

説明 この環境変数は、次のような言語と設定を指定します。

  • 「しばらくお待ちください」など、ユーザーに表示されるメッセージの言語

  • 日付や数値に使用されるデフォルトの書式マスク

  • ソート基準

  • 文字セットを構成する文字

この環境変数とその有効値の詳細は、第22章「グローバリゼーションと双方向のサポートの実装」を参照してください。

構文: NLS_LANG= language_territory.charset

有効値 

  • languageは、メッセージおよび月と曜日の名前を表示する言語とその表記規則を指定します。

  • territoryは、週番号と曜日番号の計算に使用される地域とその表記規則を指定します。

  • charsetは、UPPERLOWERおよびINITCAP関数に使用される文字セットと、ORDER BY問合せによって使用されるソートのタイプを指定します。この引数は、メッセージの表示に使用する文字セットも制御します。

デフォルト AMERICAN_AMERICA.WE8ISO8859P1

使用上のノート

  • ロケールを変更するには、REPORTS_RESOURCE環境変数以外に、この環境変数も変更する必要があります。

  • UNIXでは、この変数をORACLE_INSTANCE/config/reports/bin/reports.shに設定する必要があります。Oracle Reportsが稼動している環境でこの変数が設定されていると、reports.shに設定されている値ではなく、この環境で設定されている値が使用されます。reports.shに設定されている値を使用するには、環境内で変数の値をリセットする必要があります。

: アプリケーションをフランス語で実行するとします。まず、アプリケーションをフランスで使用し、データをWE8ISO8895P1文字セットで表示するとします。この場合、NLS_LANGを次のように設定します。

NLS_LANG=French_France.WE8ISO8859P1

今度は、アプリケーションを同じフランス語で実行しますが、スイスで使用するとします。この場合、NLS_LANGを次のように設定します。

NLS_LANG=French_Switzerland.WE8ISO8859P1

その他の例:

NLS_LANG=Norwegian_Norway.NDK7DEC

NLS_LANG=Norwegian_Norway.WE8ISO8859P1

NLS_LANG=Japanese_Japan.JA16SJIS

NLS_LANG=Arabic_Egypt.AR8MSWIN1256

NLS_LANG=American_America.AR8MSWIN1256NLS_LANG=American_America.WE8ISO8859P1

B.1.14 NLS_LIST_SEPARATOR

説明 この環境変数は、リスト内の項目を区切るための文字を指定します。

B.1.15 NLS_MONETARY_CHARACTERS

説明 この環境変数は、通貨値用の小数点文字と3桁区切りを指定します。

B.1.16 NLS_NUMERIC_CHARACTERS

説明 この環境変数は、数値用の小数点文字と桁グループ・セパレータを指定します。

B.1.17 NLS_SORT

説明 この環境変数は、文字データに使用されるソートのタイプを指定します。

B.1.18 ORACLE_AFM

説明 この環境変数は、AFMファイルの位置を指定します。TK_AFMの後で、ORACLE_AFMが参照されます。

有効値 任意のドライブのディレクトリ

デフォルト 定義されていません。

使用上のノート

  • いずれの変数にも値を指定しないと、Oracle Reportsでは、次のディレクトリのAFMファイルが検索されます。

    ORACLE_HOME/guicommon/tk/admin/AFM
    
  • UNIX上で印刷する場合、適切な印刷環境の作成には、いくつかの設定および構成が必要になります。詳細は、第9章「UNIXでのOracle Reportsによる印刷」を参照してください。

B.1.19 ORACLE_HOME

説明 この環境変数は、Windows Oracle製品がインストールされるホーム・ディレクトリを指定します。このディレクトリは、Oracleディレクトリ階層の中の最上位ディレクトリです。

有効値 任意のドライブのディレクトリ

デフォルト: C:\orawin

使用上のノート

  • Reports Runtime (rwrun)を使用する場合、ORACLE_HOMEで指定した文字列とORACLE_PATHで指定した文字列を合せた文字列の長さが255文字を超えないようにしてください。

: ORACLE_HOME=C:\orawin

B.1.20 ORACLE_HPD

説明 この環境変数は、HPDファイルの位置を指定します。TK_HPDの後で、ORACLE_HPDが参照されます。

有効値 任意のドライブのディレクトリ

デフォルト 定義されていません。

使用上のノート

  • いずれの変数にも値を指定しないと、Oracle Reportsでは次のディレクトリのHPDファイルが検索されます。

    ORACLE_HOME/guicommon/tk/admin/HPD
    
  • UNIX上で印刷する場合、適切な印刷環境の作成には、いくつかの設定および構成が必要になります。詳細は、第9章「UNIXでのOracle Reportsによる印刷」を参照してください。

B.1.21 ORACLE_INSTANCE

説明: この環境変数は、Application Serverインスタンスに固有なファイルがインストールされているディレクトリを指定します。

有効値 任意のドライブのディレクトリ

デフォルト: インストール時にユーザーが指定したディレクトリ

使用上のノート

ORACLE_INSTANCEの長さは255文字を超えないようにしてください。

ORACLE_INSTANCE=C:\oracle\apps\reports

B.1.22 ORACLE_PATH

説明 この環境変数は、Reports Runtimeで参照されるファイルの検索パスを指定します。ただし、ORACLE_PATHで指定されたディレクトリは、REPORTS_PATHで指定されたディレクトリの後に検索されます。

ORACLE_PATHでは、複数のディレクトリを指定できます。パス・リスト内でディレクトリ名を区切るには、セミコロン(;)を使用します。

有効値 任意のドライブのディレクトリ

デフォルト  定義されていません。

使用上のノート

  • Reports Runtime (rwrun)を使用する場合、ORACLE_HOMEで指定した文字列とORACLE_PATHで指定した文字列を合せた文字列の長さが255文字を超えないようにしてください。

: ORACLE_PATH=C:\oracle\apps\forms;C:\oracle\apps\reports

B.1.23 ORACLE_PPD

説明 この環境変数は、PPDファイルの位置を指定します。TK_PPDの後で、ORACLE_PPDが参照されます。

有効値  任意のドライブのディレクトリ

デフォルト  定義されていません。

使用上のノート

  • いずれの変数にも値を指定しないと、Oracle Reportsでは次のディレクトリのPPDファイルが検索されます。

    ORACLE_HOME/guicommon/tk/admin/PPD
    
  • UNIX上で印刷する場合、適切な印刷環境の作成には、いくつかの設定および構成が必要になります。詳細は、第9章「UNIXでのOracle Reportsによる印刷」を参照してください。

B.1.24 ORACLE_TFM

説明 この環境変数は、TFMファイルの位置を指定します。TK_TFMの後で、ORACLE_TFMが参照されます。

有効値  任意のドライブのディレクトリ

デフォルト  定義されていません。

使用上のノート

  • いずれの変数にも値を指定しないと、Oracle Reportsでは次のディレクトリのTFMファイルが検索されます。

    ORACLE_HOME/guicommon/tk/admin/TFM
    
  • UNIX上で印刷する場合、適切な印刷環境の作成には、いくつかの設定および構成が必要になります。UNIXでOracle Reportsを印刷する方法の詳細は、第9章「UNIXでのOracle Reportsによる印刷」を参照してください。

B.1.25 ORAINFONAV_DOCPATH

説明 この環境変数では、オンライン・ドキュメントの目次と索引の位置を指定します。

有効値  任意のドライブのディレクトリ

デフォルト  定義されていません。

: ORAINFONAV_DOCPATH=C:\orawin\oin

B.1.26 PRINTER

説明 この環境変数は、デフォルトのプリンタ名を指定します。

有効値  デフォルトのプリンタ名

デフォルト  定義されていません。

使用上のノート

  • TK_PRINTERPRINTERよりも優先します。つまり、両方の変数が設定されている場合は、TK_PRINTERが最初に参照されます。PRINTERが参照されるのは、有効なプリンタがTK_PRINTERに指定されていない場合のみです。TK_PRINTERPRINTERの両方に、有効なプリンタが設定されていないと、Oracle Reportsではuiprint.txtファイルの最初のエントリが使用されます。REPORTS_NO_DUMMY_PRINTERが設定されており、uiprint.txtファイルに有効なエントリが含まれていない場合は、uiscreenprint.txtに指定されているscreenprinter.ppdが使用されます。


    ノート:

    REPORTS_NO_DUMMY_PRINTERはデフォルトで設定され、常に設定されている必要があります。これが設定されていない場合は(ユーザーが変更した結果)、REP-1800エラー・メッセージが表示されます。



    関連項目:

    screenprinter.ppdのPostScriptプリンタ・ドライバの詳細は、第9.8.1項「ScreenPrinter」を参照してください。


  • UNIX上で印刷する場合、適切な印刷環境の作成には、いくつかの設定および構成が必要になります。詳細は、第9章「UNIXでのOracle Reportsによる印刷」を参照してください。

B.1.27 REMOTE

説明 この環境変数は、ローカル・データベースに接続する際に使用するデフォルトのリモートSQL*Netドライバを指定します。パラメータには、デフォルトのSQL*Netパラメータ(完全なデータベース文字列)を設定できます。

ユーザーがログインし、REMOTEの指定と一致するドライバ接頭辞を明示的に使用して接続を指定し、SQL*Netパラメータを指定しなかった場合は、REMOTEで指定されているパラメータが使用されます。このパラメータによりDBAは、SQL*Netユーザーが接続パラメータを指定する必要のない標準のネットワーク接続を定義できます。このパラメータは、コマンドラインからいつでもリセットできます。


ノート:

Windows用DOS SQL*Netドライバを使用する場合、DOS Oracleホーム・ディレクトリにあるCONFIG.ORAファイルにREMOTEパラメータが設定されているかどうかを確認してください。CONFIG.ORAREMOTEが設定されている場合、同じ値をレジストリに設定する必要があります。


構文 REMOTE= netPrefix:databaseName

有効値 

  • netPrefixには、任意の有効なSQL*Netドライバ接頭辞を指定します。

  • databaseNameには、ローカル・データベースの名前を指定します。

デフォルト 定義されていません。

: REMOTE=P:PIPER

説明:

Pは、Named Pipesのネットワーク接頭辞です。

PIPERは、データベース名です。

B.1.28 REPORTS_ADD_HWMARGIN

説明 (Windowsのみ)この環境変数は、プリンタのハードウェアベースの左マージンを設定するかどうかを指定します。デフォルトでは、このマージンは無視されます。印刷は印刷可能領域ではなく、実際の用紙の左上隅(0、0)を起点として開始されます。そのため、プリンタ・ハードウェアのマージンに依存しないレポートを容易に設計できます。これらのレポートは、様々なプリンタに配布できます。

それまではプリンタの印刷可能領域が使用されていたため、プリンタの機種によって、レポート出力の位置が異なっていました。

必要に応じて、以前の動作に戻すことができます。その場合は、レジストリ変数REPORTS_ADD_HWMARGINYESに設定します。

REPORTS_ADD_HWMARGINレジストリ変数を設定するには:

  1. レジストリ・エディタ(たとえば、regedit.exe)を使用してWindowsのレジストリを編集します。


    ノート:

    レジストリを編集する前に、レジストリのバックアップを作成してください。


  2. 次に示すキーにナビゲートします。

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\HOMEn
    

    nは、このインストールが格納されているORACLE_HOMEの数です。

  3. REPORTS_ADD_HWMARGINという新しい文字列値を追加し、この値をYESに設定します。

有効値 YES|NO

デフォルト: NO

使用上のノート

  • Windowsでハードウェアベースの左マージンを入れずにレポートを印刷する際には、レポートのレイアウト時に、データが印刷可能領域に表示されるように十分なマージン・スペースを確保する必要があります。Oracle Reports Builderの「ページ設定」ダイアログ・ボックスの「マージン」フィールドは、Oracle Reports Servicesとの一貫性を保つために無効になっています。

B.1.29 REPORTS_ARABIC_NUMERAL

説明: この環境変数は、アラビア語のPDF出力での数値の書式を指定します。この環境で有効な値は、ARABIC(アラビア数字)、HINDI(ヒンディー数字)またはCONTEXT(コンテキストに応じてアラビア数字またはヒンディー数字)です。この環境変数では、大文字と小文字は区別されません。

有効値: ARABIC|HINDI|CONTEXT

デフォルト: ARABIC(インド-アラビア数字)


ノート:

REPORTS_ENHANCED_BIDIHANDLINGの値をYESに設定した場合、REPORTS_ARABIC_NUMERAL環境変数の有効値すべてがサポートされます。


関連項目: 付録B「REPORTS_ENHANCED_BIDIHANDLING」

B.1.30 REPORTS_ALLOW_DB_CONNECT_STRING

説明 この環境変数により、useridパラメータにおいてDB接続文字列が使用できるようになります。

有効値YesまたはNo

デフォルト: No

使用上のノート

デフォルトでは、DB接続文字列は使用できません。ただし、tnsnamesは使用できます。tnsnamesのエイリアスは次のように指定できます。

userid=user/pwd@server_tns_alias

B.1.31 REPORTS_BIDI_ALGORITHM

説明 この環境変数は、双方向(BiDi)言語(アラビア語やヘブライ語など)の双方向レイアウト・アルゴリズムを切り替えます。この環境変数では、大文字と小文字は区別されません。

有効値 

  • ORACLE: Oracle ReportsではOracle BiDiアルゴリズムに従います。

  • UNICODE: Oracle ReportsではUnicode BiDiアルゴリズムに従います。

  • ENHANCED: Oracle Reportsでは拡張BiDiアルゴリズムに従います。

  • UNICODE_VARIANT: Oracle ReportsではXXX BiDiアルゴリズムに従います。

デフォルト: ORACLE


ノート:

REPORTS_ENHANCED_BIDIHANDLINGの値をYESに設定した場合、REPORTS_BIDI_ALGORITHM環境変数に対して次の値がサポートされます。

  • ORACLE

  • UNICODE

  • UNICODE_VARIANT

デフォルト値はUNICODEです。


関連項目: 付録B「REPORTS_ENHANCED_BIDIHANDLING」

Unicode BiDiアルゴリズムの詳細は、http://www.unicode.org/reports/tr9/ を参照してください。

B.1.32 REPORTS_CGIDIAGBODYTAGS

説明: この環境変数は、rwcgi診断およびデバッグ出力の<BODY>タグに追加するHTML属性を指定します。たとえば、この環境変数を使用して、テキストと背景色または背景イメージを設定できます。

この環境変数には下位互換性があります。

有効値: <BODY>タグに対して有効なHTML属性

デフォルト 定義されていません。

使用上のノート

Common Gateway Interface (CGI)レポートの下位互換性のためや、Single Sign-Onが使用されていない場合のために、この環境変数はサポートされています。


ノート:

CGIのサポートにかわり、JavaServer Pages (JSP)またはサーブレットの機能が実装されています。


: REPORTS_CGIDIAGBODYTAGS="bgcolor="#CC3366""

B.1.33 REPORTS_CGIDIAGHEADTAGS

説明: この環境変数は、rwcgi診断およびデバッグ出力の<HEAD>タグと</HEAD>タグの間に挿入するHTMLタグを指定します。たとえば、この環境変数を使用して<TITLE>または<META>タグを設定できます。

有効値: <HEAD>タグと</HEAD>タグの間で有効なHTMLタグ

デフォルト 定義されていません。

使用上のノート

Common Gateway Interface (CGI)レポートの下位互換性のためや、Single Sign-Onが使用されていない場合のために、この環境変数はサポートされています。


ノート:

CGIのサポートにかわり、JavaServer Pages (JSP)またはサーブレットの機能が実装されています。


: REPORTS_CGIDIAGHEADTAGS="<title>Employee List</title>"

B.1.34 REPORTS_CGIHELP

説明: この環境変数は、rwcgiが次に示す空のリクエストで起動された場合に表示されるrwcgiヘルプ・ファイルのURLおよびURIを指定します。

http://your_webserver/rwcgi?

有効値 WebページまたはHTMLファイルへの有効なURL

デフォルト デフォルトのヘルプ画面がブラウザに表示されます。

使用上のノート

Common Gateway Interface (CGI)レポートの下位互換性のためや、Single Sign-Onが使用されていない場合のために、この環境変数はサポートされています。


ノート:

CGIのサポートにかわり、JavaServer Pages (JSP)またはサーブレットの機能が実装されています。


例 

ブラウザにwww.yahoo.comページを表示するには:

REPORTS_CGIHELP=http://www.yahoo.com

ブラウザにmyhelpfile.htmというHTMLファイルを表示するには:

REPORTS_CGIHELP=http://your_webserver/myhelpfile.htm

B.1.35 REPORTS_CGIMAP

説明: この環境変数は、マップ・ファイル構成を使用する場合に、rwcgiキー・マップ・ファイルの完全修飾ファイル名および位置を指定します(詳細は、第17.13項「キー・マップ・ファイルの使用」を参照)。

この環境変数には下位互換性があります。

有効値  マップ・ファイルへの有効なパス

デフォルト: $DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/<WLS_SERVER_NAME>/applications/reports_<version>/configuration/cgicmd.dat

使用上のノート

Common Gateway Interface (CGI)レポートの下位互換性のためや、Single Sign-Onが使用されていない場合のために、この環境変数はサポートされています。


ノート:

CGIのサポートにかわり、JavaServer Pages (JSP)またはサーブレットの機能が実装されています。


: REPORTS_CGIMAP=c:\$DOMAIN_HOME\config\fmwconfig\servers\<WLS_SERVER_NAME>\applications\reports_<version>\configuration\cgicmd.dat

B.1.36 REPORTS_CGINODIAG

説明: この環境変数は、helpshowmapなどの、rwcgiからのデバッグおよび診断出力をすべて無効にするかどうかを指定します。

この環境変数には下位互換性があります。

有効値 YES|NO

デフォルト: NO

使用上のノート

Common Gateway Interface (CGI)レポートの下位互換性のためや、Single Sign-Onが使用されていない場合のために、この環境変数はサポートされています。


ノート:

CGIのサポートにかわり、JavaServer Pages (JSP)またはサーブレットの機能が実装されています。


: REPORTS_CGINODIAG=YESに設定されていると、次のリクエストが機能しなくなります。

http://your_webserver/rwcgi/help?

B.1.37 REPORTS_CLASSPATH

説明 この環境変数は、Oracle Reportsコンポーネントにより起動される場合に、Java Virtual Machine (JVM)用のJARファイルとディレクトリのリストを指定します。このリストを追加するのは通常、レポートの設計時に独自のクラスを追加する場合(たとえば、プラガブル・データ・ソース(PDS)を追加したり、PL/SQL-Javaブリッジを使用する場合など)です。


注意:

REPORTS_CLASSPATH環境変数(レジストリ)で指定された文字列値の長さが511文字を超えると、Oracle Reports Builderは正しく動作しません。この問題を解決するには、CLASSPATH環境変数(システム)を使用して511文字を超える値を指定します。


有効値 デフォルト値は必須です。いずれかのエントリが削除されると、Oracle Reportsコンポーネントが正しく動作しなくなる場合があります。ユーザー定義ディレクトリまたはJavaクラスが含まれたJARファイルをパスに追加することができます。

デフォルト: $ORACLE_HOME/reports/jlib/rwbuilder.jar:$ORACLE_HOME/reports/jlib/rwrun.jar:$ORACLE_HOME/jlib/zrclient.jar:$ORACLE_HOME/modules/oracle.jsp_11.1.1/ojsp.jar:$ORACLE_HOME/modules/oracle.javacache_11.1.1/cache.jar

使用上のノート

  • この環境変数のデフォルト値は、Oracle Reportsコンポーネントが正しく動作するために必要です。ユーザー・クラスを追加することはできますが、そのリストはプラットフォーム固有のJavaのCLASSPATH定義に従っている必要があります。

    REPORTS_CLASSPATH=$ORACLE_HOME/reports/jlib/rwbuilder.jar: $ORACLE_HOME/reports/jlib/rwrun.jar:$ORACLE_HOME/jlib/zrclient.jar:$ORACLE_HOME/modules/oracle.jsp_11.1.1/ojsp.jar:$ORACLE_HOME/modules/oracle.javacache_11.1.1/cache.jar

  • REPORTS_CLASSPATH環境変数(レジストリ)で指定された文字列値の長さが511文字を超えると、Oracle Reports Builderは正しく動作しません。この問題を解決するには、CLASSPATH環境変数(システム)を使用して511文字を超える値を指定します。

B.1.38 REPORTS_CONTAINSHTMLTAGS

説明 この環境変数は、すべてのサポート対象出力フォーマットに対してHTMLフォーマット・タグがOracle Reportsで解釈されるかどうかを指定します。


ノート:

インラインHTMLタグの解釈は、Oracle Reportsとブラウザで異なる場合があります。したがって、Oracle Reports 6i、Oracle9i ReportsまたはOracle Reports 10g (9.0.4)でインラインHTMLタグを使用して設計されたレポートは、Oracle Reports10gリリース2 (10.1.2)と11gリリース2 (11.1.2)では異なるHTML出力やHTMLCSS出力が生成されることがあります。


有効値 

  • YESの場合、「HTMLタグを含む」プロパティが「はい」に設定されているオブジェクトに対して、Oracle ReportsではHTMLタグが解釈されます。

  • NOの場合、Oracle Reportsでは、オブジェクトの「HTMLタグを含む」プロパティの設定に関係なく、そのレポートに対してHTMLタグは解釈されません。出力がHTMLおよびHTMLCSSの場合は、ブラウザによってHTMLフォーマット・タグが解釈されます。それ以外の出力フォーマットの場合は、HTMLタグ自体がそのままの形でレポート出力に表示されます。Oracle ReportsでHTMLフォーマット・タグが解釈されないように以前のリリースの動作を保持する場合は、この環境変数をNOに設定します。


関連項目:

インラインHTMLフォーマット・タグの実装の詳細は、第A.5.17項「CONTAINSHTMLTAGS」を参照してください。


デフォルト: YES

使用上のノート

コマンドライン・キーワードCONTAINSHTMLTAGSは、この環境変数の値よりも優先されます。

B.1.39 REPORTS_COOKIE_EXPIRE

説明 この環境変数は、指定されたReports Serverセッション内のCookieの存続期間を指定します。

Single Sign-Onを使用せずに、Reports Serverのセキュアなインスタンスにユーザーがアクセスする場合、Oracle Reports 6iの場合における動作と同様に、独自の認証メカニズムを使用してrwservletにより識別情報を渡す必要があります。HTTP 1.0プロトコルはステートレスであるため(つまり、サーバーへの各コールは、事実上独立しているので)、Cookieが保持されていないかぎり、レポート・リクエストのたびにユーザーの認証が必要になる場合があります。

セッションごとに1度の認証で済むように、rwservletには独自のクライアント側のCookieであるauthid Cookieが保存されます。ここには、現行セッションに必要な認証情報が格納されます。一度ユーザーが認証されると、暗号化されたCookieがブラウザで作成され、ユーザーはリクエストごとに認証を受けることなく、複数のレポート・ジョブを実行できます。ユーザーがブラウザ・セッションを終了するとauthid Cookieも終了しますが、この方法だけでCookieを終了するのは十分とはいえません。REPORTS_COOKIE_EXPIRE環境変数を使用して、セッション内のCookieの存続期間を制限する必要があります。たとえば、ユーザーがログインし、昼食のためにブラウザ・セッションを起動したまま席を外したとします。管理者がReports ServerでREPORTS_COOKIE_EXPIRE環境変数を定義すると、そのような潜在的セキュリティ危険性を最小限に抑えることができます。rwservletでジョブ・リクエストが受信されると、Cookieに保存された時間と現在のシステム時間が比較されます。この時間が環境変数で定義された時間(たとえば、30分)を超えていると、Cookieは否定され、ユーザーには認証情報を提供する必要が生じます。


ノート:

特定のレポートに対してユーザーに認証を要求する場合は、SHOWAUTHコマンドライン・キーワードを使用できます。または、キー・マップ・ファイル内の対応するレポート・エントリに%Sを使用することもできます。このファイルは通常cgicmd.datと呼ばれ、$DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/<WLS_SERVER_NAME>/applications/reports_<version>/configuration/cgicmd.datにあります。%Sを使用すると、ユーザーはレポートをコールするたびに、ユーザー名とパスワードの入力が要求されます。詳細は、第17.13項「キー・マップ・ファイルの使用」を参照してください。


有効値  任意の分数

デフォルト  30

使用上のノート

Common Gateway Interface (CGI)レポートの下位互換性のためや、Single Sign-Onが使用されていない場合のために、この環境変数はサポートされています。


ノート:

CGIのサポートにかわり、JavaServer Pages (JSP)またはサーブレットの機能が実装されています。


例 REPORTS_COOKIE_EXPIRE=30

B.1.40 REPORTS_CUPS_PRINTING

説明 この環境変数は、CUPSプリンタ・キューへのPDF形式(PostScript形式ではない)のレポートの送信を有効または無効にします。

有効値 

  • YESの場合、CUPSプリンタ・キューへのPDF形式のレポートの送信が有効になります。

  • NOの場合、CUPSプリンタ・キューへのPDF形式のレポートの送信が無効になります。

デフォルト: NO

使用上のノート

この環境変数をYESに設定した後、次のコマンドライン・パラメータを使用して、PDF形式のレポートをプリンタ・キューに送信できます。

DESFORMAT=pdf DESTYPE=printer DESNAME=cups_printer_queue_name

例 REPORTS_CUPS_PRINTING=YES

B.1.41 REPORTS_DB_AUTH

説明 この環境変数は、データベースにログインするためのデータベース認証テンプレートを指定します。この環境変数には下位互換性があります。

有効値  特別の認証アクションを含むHTMLファイル。デフォルトの状態で使用することをお薦めします。

デフォルト: dbauth.htm

使用上のノート

Common Gateway Interface (CGI)レポートの下位互換性のためや、Single Sign-Onが使用されていない場合のために、この環境変数はサポートされています。


ノート:

CGIのサポートにかわり、JavaServer Pages (JSP)またはサーブレットの機能が実装されています。


例 REPORTS_DB_AUTH=dbauth.htm

B.1.42 REPORTS_DEFAULT_DISPLAY

説明 この環境変数は、Oracle Reports 10g (9.0.4)で導入された次の機能を実装するかどうかを指定します。

  • DISPLAY変数への依存性の排除(UNIXのみ)

  • イメージの画面解像度とフォント情報のためにScreenPrinter (screenprinter.ppd)を使用する機能: これによって、Reports Runtimeに対して有効なプリンタを定義すること(PRINTERおよびTK_PRINTER環境変数を有効なプリンタ(uiprint.txtの有効なエントリ)に設定すること)への依存性が排除されます(UNIXのみ)。

  • 拡張イメージングのサポート(すべてのプラットフォーム)

    詳細は、第9.8.2項「拡張イメージングのサポート」を参照してください。

有効値  YES|NO

デフォルト: YES

使用上のノート

  • UIを非表示にするには、Reports Serverをバッチ・モードで起動する必要があります。

  • REPORTS_DEFAULT_DISPLAY=YESに設定すると、REPORTS_OUTPUTIMAGEFORMAT環境変数とOUTPUTIMAGEFORMATコマンドライン・キーワードで導入される拡張イメージング・サポートが有効になります。画面解像度は、screenprinter.ppdファイルのエントリで制御できます。REPORTS_DEFAULT_DISPLAY=NOに設定すると、イメージング・サポートは、GIF形式(PDF出力、HTML、HTMLCSSの場合)およびBMP形式(RTF出力の場合)に制限されます。

  • UNIXでは、REPORTS_DEFAULT_DISPLAY=YESは、DISPLAY変数で設定された値よりも優先されます。DISPLAY変数が定義されている場合でもX-Windows表示画面はデフォルトでは使用されません。画面解像度は、screenprinter.ppdのエントリで制御できます。Oracle Reports 10g (9.0.4)より前のリリースからアップグレードするユーザーの場合、この変更により、既存のレポートの外観、ページ数、出力ファイル・サイズまたはパフォーマンスが影響を受けることがあります。

  • DISPLAYに依存するように戻し、スクリーン・フォント(従来のフォント検索アルゴリズム)を使用するには:

    • REPORTS_DEFAULT_DISPLAY=NOを設定します

    • uiscreenprint.txtファイルのscreenprinter.ppdエントリを削除します。

    • DISPLAY変数をアクティブなX-Windows表示画面に設定します。

  • UNIX上で印刷する場合、適切な印刷環境の作成には、いくつかの設定および構成が必要になります。詳細は、第9章「UNIXでのOracle Reportsによる印刷」を参照してください。

B.1.43 REPORTS_DEFAULT_PIXEL_SIZE

説明 この環境変数は、レポートをHTML出力で生成する場合に、表示サーバーのデフォルトのピクセル・サイズより優先されるピクセル・サイズを指定します。通常、Oracle Reportsでは表示サーバーのピクセル・サイズが使用されます。以前のレポートで作業しており、そのレポートに表示サーバーと異なるピクセル・サイズ(たとえば、ピクセル・サイズ80)が使用されている場合、この変数を使用すれば以前のレポートと同じ動作を再現できます。

有効値  72から200までの任意の値

デフォルト  Oracle Reportsによって決定される画面解像度

使用上のノート

  • Windowsの場合、REPORTS_DEFAULT_PIXEL_SIZEはレジストリで設定されます。UNIXの場合、コマンド・プロンプトまたはシェル・スクリプトから設定されます。

  • REPORTS_DEFAULT_DISPLAY = YES(デフォルト)の場合、Oracle ReportsではHTML出力には、REPORTS_DEFAULT_PIXEL_SIZEで指定された値が使用されます。ただし、値がREPORTS_DEFAULT_PIXEL_SIZEで明示的に設定されていないと、第9章「UNIXでのOracle Reportsによる印刷」に記載されているとおり、画面解像度はscreenprinter.ppdファイルのエントリで制御できます。

B.1.44 REPORTS_ENABLE_RTF_SPACING

この環境変数は、RTF出力で複数行テキストの切捨てを防止する機能を有効化するかどうかを指定します。この環境変数は、ほとんどの環境で必要ありませんが、RTF出力で複数行テキストの切捨てが表示された場合のみ、YESを設定してください。

有効値  

  • YESの場合、RTF出力で複数行テキストの切捨てを防止する機能が有効になります。

  • NOの場合、RTF出力で複数行テキストの切捨てを防止する機能が無効になります。切捨てが行われる可能性があります。

デフォルト: NO

B.1.45 REPORTS_ENCRYPTION_KEY

説明 この環境変数は、ユーザー名とパスワードの暗号化に使用する暗号化キーを指定します。

有効値  任意の暗号化キー

デフォルト: reports9i

使用上のノート

Common Gateway Interface (CGI)レポートの下位互換性のためや、Single Sign-Onが使用されていない場合のために、この環境変数はサポートされています。


ノート:

CGIのサポートにかわり、JavaServer Pages (JSP)またはサーブレットの機能が実装されています。


例 REPORTS_ENCRYPTION_KEY=oraclereports10g

B.1.46 REPORTS_ENHANCED_BIDIHANDLING

説明: この環境変数は、BIDI形状変更メカニズムを使用するかどうかを指定します。拡張BiDi処理機能を使用する場合は、この環境変数の値をYESに設定する必要があります。この環境変数の値を設定しない場合や、この環境変数の値をNOに設定した場合は、従来のメカニズムが使用されます。

有効値

  • YES: Oracle Reportsでは新しい拡張BiDiアルゴリズムに従います。

  • NO: Oracle Reportsでは従来のメカニズムに従います。

デフォルト

NO

使用上のノート

REPORTS_ENHANCED_BIDIHANDLINGの値をYESに設定した場合は、次のようになります。

  • REPORTS_ARABIC_NUMERAL環境変数の有効な値がすべてサポートされます。

  • REPORTS_BIDI_ALGORITHM環境変数に対してサポートされる値は、次のとおりです。

    • UNICODE

    • ORACLE

    • UNICODE_VARIANT

  • デフォルト値はUNICODEです。REPORTS_BIDI_ALGORITHM環境変数が指定されてなく、REPORTS_ENHANCED_BIDIHANDLINGYESに設定されている場合、デフォルト値はUNICODEです。


    ノート:

    REPORTS_ENHANCED_BIDIHANDLING変数は、使用されるメカニズム(従来または新規)を示します。REPORTS_BIDI_ALGORITHMは、使用されるアルゴリズムを指定します。


詳細は、第B.1.31項「REPORTS_BIDI_ALGORITHM」および第B.1.29項「REPORTS_ARABIC_NUMERAL」を参照してください。

B.1.47 REPORTS_ENHANCED_FONTHANDLING

説明: (UNIXのみ)この環境変数は、新しい11gリリース2 (11.1.2)用フォント・モデルを使用するか、以前のリリースのツールキット・フォント処理メカニズムに戻すかを指定します。

有効値 

  • YESの場合、11gリリース2 (11.1.2)用フォント・モデルを使用してフォントを管理します。

  • NOの場合、以前のリリースのツールキット・フォント処理メカニズムを使用してフォントを管理します。

デフォルト: YES

B.1.48 REPORTS_ENHANCED_SUBSET

説明: この環境変数は、レポートを生成するときに拡張TTFフォント・サブセット機能を含めるかどうかを指定します。この環境変数はデフォルトではYESに設定されており、この設定で生成されるPDFファイルはアクセス可能で検索可能になります。

有効値 YES|NO

デフォルト: YES

使用上のノート

Oracle Reportsでは、デフォルトでは拡張フォント・サブセットの実装が使用されます。REPORTS_ENHANCED_SUBSET=NOを設定すると、Oracle Reportsでは、Oracle Reports 10g リリース2 (10.1.2)よりも前のリリースで使用されているType 3フォント・サブセットの実装に戻ります。

PDFフォント・サブセットの詳細は、第10.2.2.2項「フォント・サブセット」を参照してください。

B.1.49 REPORTS_FONT_DIRECTORY

説明 (UNIXのみ)この環境変数は、レポートで使用されているすべてのTTFフォントとTTCフォントのすべてのフォント・ファイルの場所を指定します。これにより、ディレクトリ・パスをハードコーティングしなくても、オペレーティング・システム間で容易に移動可能なレポートを作成できます。

REPORTS_FONT_DIRECTORYで指定されたディレクトリはデフォルトでアクセスできません。このディレクトはファイルの検索のみに使用され、ターゲット・ファイルがこのディレクトリに配置されている場合は、Oracle Reportsによって関連のセキュリティ設定が個別に処理されます。

REPORTS_FONT_DIRECTORYは、オペレーティング・システムの他の環境変数と同じ方法で定義し、パス長などのプラットフォーム固有ルールに従ってください。

有効値 任意のドライブのディレクトリ

デフォルト: $ORACLE_INSTANCE/reports/fonts

使用上のノート

  • 指定できるディレクトリは1つのみです。

  • フォント・ファイルはデータベースに格納できません。

  • REPORTS_FONT_DIRECTORYの最大入力文字数は256文字です。

  • デフォルト・フォルダ($ORACLE_INSTANCE/reports/fonts)はデフォルトでは空です。

  • フォント・ファイルを$ORACLE_INSTANCE/reports/fontsに保存するか、フォント・ファイルが保存されるフォルダを指定するようにREPORTS_FONT_DIRECTORYを設定する必要があります。

B.1.50 REPORTS_GRAPH_IMAGE_DPI

説明 この環境変数は、PDFファイルまたはプリンタにグラフを出力する際のインチ当たりのドット数(DPI)を指定します。この環境変数のデフォルト値は、72 DPIに設定されています。これは、レポートのファイル・サイズを小さくするとともに、レポートの生成に要する時間を最小化するためです。

72 DPIより高い値を指定すると、PDFファイルやプリンタに出力されるグラフのイメージ解像度が向上します。ただし、これにより、ファイル・サイズが大きくなるだけでなく、レポート出力の生成に、より時間がかかります。


ノート:

REPORTS_GRAPH_IMAGE_DPI=250の値の場合:

  • グラフを含むレポートの生成にかかる時間が、同じレポートを72 DPIで生成する場合の5から6倍になります。

  • PDFファイルのサイズも5から6倍になります。


有効値: 72から300

デフォルト: 72

使用上のノート

  • Windowsでは、レジストリを使用して、値を指定します。UNIXまたはLinuxでは、reports.shで環境変数を設定します。

  • 高いDPI値を設定する場合は、REPORTS_JVM_OPTIONSのJVMヒープ・サイズ値も変更し、JVMにエラー・メッセージ「Out Of Memory」が表示されないようにすることもできます。

  • この環境変数は、PDF出力およびプリンタ出力専用になっているため、Oracle Reports配布機能ではサポートされていません。

B.1.51 REPORTS_IGNORE_IMAGE_TAG_RES

説明: この環境変数は、レポートにイメージの物理サイズ(通常は解像度とピクセル・サイズ)を格納できる特定のイメージ形式が含まれている場合に役立ちます。イメージが物理サイズに拡大したり縮小されないようにするために、この環境変数をYESに設定することで、Oracle Reportsでイメージ解像度情報が無視され、イメージのピクセル・サイズのみが使用されるようにできます。これによって、データベース列のこのタイプのイメージが、サムネイルで表示されるかわりに適切に表示されるようになります。

有効値 

  • YESの場合、Oracle Reportsではイメージ解像度情報が無視され、そのイメージのピクセル・サイズのみが使用されます。

  • NOの場合、Oracle Reportsではそのイメージのイメージ解像度情報は無視されません。

デフォルト: NO

B.1.52 REPORTS_IGNORE_SET_ROLE_ERROR

説明

有効値 

  • YES

  • NO

デフォルト: NO

B.1.53 REPORTS_JPEG_QUALITY_FACTOR

説明 この環境変数は、JPEGイメージに適したイメージ品質のレベルを指定します。JPEGイメージの画質とイメージのサイズのトレードオフが制御されます。通常は、イメージの画質がよいほど、イメージ・ファイル・サイズが大きくなります。

有効値: 0から100

デフォルト: 100(最高画質)

使用上のノート

  • Windowsでは、レジストリを使用して、値を指定します。UNIXまたはLinuxでは、reports.shで環境変数を設定します。

  • REPORTS_JPEG_QUALITY_FACTORが指定されていないか不適切な値(文字列や範囲外の値など)に設定されている場合、デフォルト値が使用されます。

  • 75の値を指定すると、イメージの画質もよく、圧縮率も適切になります。

B.1.54 REPORTS_JVM_OPTIONS

説明 この環境変数は、Oracle Reports Builder、Reports RuntimeまたはReports ConverterによりJVMを起動するときのJVMオプションを指定します。たとえば、この環境変数を使用してJVMの開始ヒープ・サイズと最大ヒープ・サイズ、追加クラスパス・エントリを指定することや、ランダムで連続していないジョブIDを生成することなどができます。

有効値  JVMコマンドライン構文のJVMオプションのリスト

デフォルト: -Xmx256M

使用上のノート

  • デフォルト値-Xmx256Mでは、JVMヒープ・サイズが256MBに設定されており、大きなグラフ付きのレポートやサイズの大きいレポートを実行したときに、エラー・メッセージOut of memoryが表示されないように考慮されています。

  • Reports Engineの起動時に、rwserver.confファイルのengine要素にあるjvmoptions属性で指定されているJVMオプションがチェックされます。詳細は、第7.2.1.9項「engine」を参照してください。rwserver.confでJVMオプションが設定されている場合は、それがREPORTS_JVM_OPTIONS環境変数の値よりも優先されます。rwserver.confでJVMオプションが指定されていないと、Oracle Reportsでは、REPORTS_JVM_OPTIONS環境変数で指定されたJVMオプションが使用されます。

  • Reports Builder、Reports RuntimeおよびReports Converterでレポートを実行する場合、コマンドラインでJVMOPTIONSコマンドライン・キーワードを使用して指定されたJVMオプションが、REPORTS_JVM_OPTIONS環境変数で指定されたJVMオプションよりも優先されます。

  • ランダムで連続していないジョブIDを生成するには、REPORTS_JVM_OPTIONS-Djobid=randomに設定し、REPORTS_JVM_OPTIONSをエクスポートします。

B.1.55 REPORTS_NETWORK_CONFIG

説明: この環境変数は、rwclientrwrqmrwcgiまたはOracle Forms Servicesで、カスタム・ネットワーク構成ファイルを使用する場合にのみ設定します。この環境変数が設定されていないと、これらのコンポーネントでは、デフォルトのネットワーク構成ファイル(rwnetwork.conf)が使用されます。rwnetwork.confの詳細は、第7.5項「ネットワーク構成ファイル」を参照してください。

有効値: ORACLE_INSTANCE\config\ReportsServerComponent\server_name\rwnetwork.confの有効なカスタム・ネットワーク構成ファイル

デフォルト: rwnetwork.conf

B.1.56 REPORTS_NLS_XML_CHARSETS

説明: この環境変数により、レポートをXML形式で保存する場合に使用する文字セットのエンコードを優先的に定義するオプションが提供されます。この設定が必要になるのは、NLS_LANGとXML IANA定義の文字セット間で使用される文字セット・マッピングで、思いどおりの結果が得られない場合のみです。

XMLパーサーがXMLファイル内の文字を認識できるようにするために、Oracle Reportsでは次のことが実行されます。

  1. NLS_CHARACTERSET (NLS_LANG変数の文字セット部分)の値に基づき、XML宣言にエンコード属性が追加されます。

  2. NLS_LANG文字セットとして設定されている値(たとえば、JA16SJIS)が、XML仕様で想定されている値(たとえば、Shift_JIS)に変換されます。

このマッピングは、REPORTS_NLS_XML_CHARSETにエントリを追加することによって無効にできます。

有効値  セミコロンで区切ったマッピング・ペアのセット。最初の値には生成されるエンコードを指定し、2番目の値にはマッピング値を指定します。

<old_name>=<new_name>[;<old_name>=<new_name>][;<old_name>=<new_name>]...

デフォルト  定義されていません。

例 

WISO-8859-8=ISO-8859-8-1;CSEUCKR=EUC-KR;WINDOWS-949=EUC-KR;EUC-CN=GBK;WINDOWS-936=GBK

B.1.57 REPORTS_NO_DUMMY_PRINTER

説明 この環境変数は、他のプリンタおよび表示環境変数および設定とともに、プリンタのかわりにシステムの画面とフォントを使用するかどうかを指定します。

有効値: TRUE|not set

デフォルト: TRUE

使用上のノート

  • REPORTS_NO_DUMMY_PRINTERはデフォルトで設定され、常に設定されている必要があります。これが設定されていない場合は(ユーザーが変更した結果)、有効なプリンタが検出されず、REP-1800エラー・メッセージが表示されます。代替として、有効なプリンタがない場合は、TK_PRINT_STATUSも使用できます。有効なプリンタからのレスポンスは、ファイルに出力している場合でも、Oracle Reportsが出力を生成するために必要です。

    REPORTS_NO_DUMMY_PRINTERが設定されていても、uiprint.txtファイルに有効なエントリがない(つまり、有効なプリンタが定義されていない)場合、uiscreenprint.txtに指定されているscreenprinter.ppdが使用されます。この環境変数の設定を解除する必要があるのは、有効なプリンタが存在せず、Oracle Reportsでscreenprinter.ppdドライバを使用しない場合のみです。


    関連項目:

    screenprinter.ppdのPostScriptプリンタ・ドライバの詳細は、第9.8.1項「ScreenPrinter」を参照してください。


  • この方法には制約があり、レポートが設計されたシステムとは異なるシステムからレポートを表示した場合、そのレポートのフォーマットが失われることがあります。また、このレポートを印刷した場合、フォントやメトリックが異なるため、正しくフォーマットされないこともあります。

  • UNIX上で印刷する場合、適切な印刷環境の作成には、いくつかの設定および構成が必要になります。詳細は、第9章「UNIXでのOracle Reportsによる印刷」を参照してください。

B.1.58 REPORTS_NO_HTML_SPACE_REPLACE

説明

この環境変数は、HTMLまたはHTMLCSSの出力時に、空白を&nbsp;で置き換えないかどうかを指定します。

Oracle Reportsでは、フィールドに取得したデータのHTMLメタデータ・キャラクタが適切なエンコードにマッピングされます。つまり、Oracle Reportsは、次のように自動的にマッピングします。

  • <&lt;にマッピングします。

  • "&quot;にマッピングします。

通常は、ブラウザで正しい結果が生成され、スペースも適切に処理されます。しかし、ブラウザのスペース処理で、思いどおりの結果が得られないこともあります。たとえば、ユーザーがデータの前にインデントを入れた場合などに起こります。ブラウザでは複数のスペースが1つのスペースとして処理されるため、インデントは失われます。

有効値: YES|not set

デフォルト  設定されていません。

使用上のノート

  • 値が設定されていない場合、スペースはすべて&nbsp;に置換されます。これにより、スペースでの改行をブラウザが処理する出力で問題が発生する可能性があります。また、生成されるHTMLファイルのサイズも大きくなります。

  • フィールドの「HTMLタグを含む」プロパティが「はい」に設定されていると、Oracle Reportsではフィールドの値をそのまま出力に渡すため、エンコードは行われません。

REPORTS_NO_HTML_SPACE_REPLACEYESに設定されている場合、[ Typical data output]文の出力は次のようになります。

[Typical data output]

そして、次のように表示されます(先頭のスペースは無視されます)。

[Typical data output]

この環境変数を設定しない場合は、次のように出力が変換されます。

[&nbsp;&nbsp;Typical&nbsp;data&nbsp;output]

そして、次のように表示されます(先頭のスペースは維持されます)。

[Typical data output]


ノート:

前述の例にある括弧は先頭の空白を表示するために使用されており、文章の一部ではありません。


B.1.59 REPORTS_OUTPUTIMAGEFORMAT

説明 この環境変数は、レポートで使用するデフォルトのイメージ形式を指定します。

有効値: GIF|JPEG|JPG|PNG|BMP

デフォルト: JPEG

使用上のノート

  • 指定した形式と出力タイプが一致することを確認する必要があります。たとえば、BMPはRTFおよびスプレッドシート出力に対してのみ機能します。HTML、HTMLCSSまたはPDF出力では機能しません。

  • この環境変数の設定よりも、OUTPUTIMAGEFORMATコマンドライン・キーワードの値が優先します。

    詳細は、第9.8.2項「拡張イメージングのサポート」を参照してください。

B.1.60 REPORTS_PATH

説明 この環境変数は、Reports Runtimeで参照されるファイルの検索パスを指定します。REPORTS_PATHで指定されたディレクトリが最初に検索され、その後でORACLE_PATHで指定されたディレクトリが検索されます。この環境変数を使用することにより、レポートと、レポートに使用する外部オブジェクト(PL/SQLライブラリ、外部問合せ、外部ボイラープレートなど)を検索できます。これにより、ディレクトリ・パスをハードコーティングしなくても、オペレーティング・システム間で容易に移動可能なレポートを作成できます。

REPORTS_PATHで指定されるディレクトリは、デフォルトではアクセスされません。使用されるのはファイルを検索する場合のみであり、ターゲット・ファイルが見つかった場合は、Oracle Reportsにより関連セキュリティ設定が個別に処理されます。

REPORTS_PATHを定義する際には、ディレクトリ・パス以外にキーワードDBも指定できます。これにより、Oracle Reportsに対して、現在接続しているデータベースを検索するように指示できます。

たとえば、UNIXプラットフォームで次のように指定したとします。

setenv REPORTS_PATH /home/tkostin/pay:/home/tkostin/receive

Oracle Reportsでは、最初に/home/tkostin/payディレクトリが検索されます。そして、該当するファイルが見つからなかった場合は、/home/tkostin/receiveが検索されます。

有効値  任意のドライブのディレクトリ

デフォルト %ORACLE_HOME%\REPORT\DEMO; %ORACLE_HOME%\REPORT\DEMO\BITMAP; %ORACLE_HOME%\REPORT\DEMO\REQFILES

使用上のノート

  • REPORTS_PATHは、オペレーティング・システムの他の環境変数を定義する場合と同様に定義し、パス長などのプラットフォーム固有のルールに従ってください。

    REPORTS_PATH値の許容される長さはオペレーティング・システムによって異なります。すべてのオペレーティング・システムで256文字までがサポートされますが、それより長い値がサポートされる場合もあります。

  • Reports Server構成ファイル(rwserver.conf)に含まれるengine要素のsourceDir属性にパスを指定すると、ここに設定した値よりもsourceDir値が優先されます。

REPORTS_PATH=C:\oracle\apps\reports;C:\myfiles

B.1.61 REPORTS_RESTRICT_DIRECTORIES

この環境変数は、ディレクトリへの読取りアクセス権や書込みアクセス権を制限するかどうかを指定します。YESに設定した場合、Oracle Reportsでは、REPORTS_PATHに指定されているディレクトリに対する読取りアクセス権と書込みアクセス権のみを持ちます。

有効値  YES|NO

デフォルト: NO

B.1.62 REPORTS_RESOURCE

この環境変数は、レポートに必要なリソース・ファイルの位置を指定します。リソース・ファイルの位置を指定する際には、このパスにグローバリゼーション・サポート・ディレクトリの展開先を含む必要があります。

有効値  任意のドライブのディレクトリ

デフォルト: %ORACLE_HOME%\reports\res

使用上のノート

ロケールを変更するには、NLS_LANG以外に、この環境変数も変更する必要があります。

例 米語ファイルの場合:

REPORTS_RESOURCE=%ORACLE_HOME%\reports\res\US\

日本語ファイルの場合:

REPORTS_RESOURCE=%ORACLE_HOME%\reports\res\JA\

B.1.63 REPORTS_SERVER

説明: この環境変数は、Web CartridgeまたはWeb CGIリクエストに対するデフォルトReports Serverを指定します。この環境変数が設定されているときは、レポート・リクエストでSERVERコマンドライン・キーワードを指定せず、デフォルトのReports Serverを使用してリクエストを処理できます。また、SERVERコマンドライン・キーワードを使用してデフォルトより優先することもできます。

この環境変数には下位互換性があります。

有効値  任意のReports Serverサービス・エントリ名

使用上のノート

Common Gateway Interface (CGI)レポートの下位互換性のためや、Single Sign-Onが使用されていない場合のために、この環境変数はサポートされています。


ノート:

CGIのサポートにかわり、JavaServer Pages (JSP)またはサーブレットの機能が実装されています。デフォルトのReports Server名は、第7.3.1.1.1項「server」の説明のように、Oracle Reports Servlet (rwservlet)構成ファイル(rwservlet.properties)で定義されます。


: REPORTS_SERVER=my_rep_server

B.1.64 REPORTS_SOLARIS_9

説明: この環境変数は、Solaris 2.9上のネイティブMotifライブラリとJDK UIパッケージとの間の同期の問題を解決します。REPORTS_SOLARIS_9=YESを設定した場合、Reports Builderは想定されたとおりに応答します。Solaris 2.9環境でREPORTS_SOLARIS_9=NOを設定した場合、レポート・ウィザードまたはデータ・ウィザードを起動したときにReports Builderが応答を停止することがあります。

有効値 YES|NO

デフォルト: Solaris 2.9の場合はYES、他のプラットフォームの場合はNO

B.1.65 REPORTS_SPACE_BREAK

説明 この環境変数は、空白をデリミタとして処理するかどうかを指定します。Oracle Reportsでは、単語が1行に収まらない場合に、その行を適切に折り返すアルゴリズムが採用されています。このワード・ラップ・アルゴリズムでは、デフォルトで空白をデリミタとして処理します。

有効値 YES|NO

デフォルト: YES

使用上のノート

この環境変数をNOに設定するのは、中国語のようなマルチバイト文字セットを使用するアジア系言語の場合のみです。これにより、Oracle Reportsでは、空白がデリミタとして処理されず、マルチバイト文字セットの言語に必要なワード・ラップ機能が適切に実行できます。

B.1.66 REPORTS_SRWRUN_TO_SERVER

説明

この環境変数は、SRW.RUN_REPORT組込みプロシージャを使用してレポートを実行するときに、SERVERまたはUSERIDキーワードを許可するかどうかを指定します。

有効値: YES|設定しない

デフォルト  設定されていません。

使用上のノート

  • キーワードのSERVERおよびUSERIDSRW.RUN_REPORTとともに使用することは非推奨です。これらのキーワードをSRW.RUN_REPORTとともに使用するレポートを以前のリリースで作成した場合は、REPORTS_SRWRUN_TO_SERVER=YESを設定して、これらのレポートを引き続き現在のリリースで実行できます。

  • 以前のリリースで作成したレポートを、非同期で実行しようとすると問題が発生することがあります。このため、できるかぎり早くレポートを最新のOracle Reportsリリースに移行することが重要です。


ノート:

SRW.RUN_REPORTビルトイン・プロシージャを含むSRWビルトイン・パッケージの詳細は、Oracle Reportsのオンライン・ヘルプを参照してください。


B.1.67 REPORTS_SSLPORT

説明 この環境変数は、SSLを使用する場合のポート番号を指定します。

有効値  有効なポート番号

デフォルト  443

使用上のノート

Common Gateway Interface (CGI)レポートの下位互換性のためや、Single Sign-Onが使用されていない場合のために、この環境変数はサポートされています。


ノート:

CGIのサポートにかわり、JavaServer Pages (JSP)またはサーブレットの機能が実装されています。


: REPORTS_SSLPORT=442

B.1.68 REPORTS_SYS_AUTH

説明 この環境変数は、制限付きReports Serverに対してレポート・リクエストをユーザーが実行する場合に、ユーザー名とパスワードの認証に使用する認証テンプレートを指定します。

有効値  特別の認証アクションを含むHTMLファイル。デフォルトの状態で使用することをお薦めします。

デフォルト: sysauth.htm

使用上のノート

Common Gateway Interface (CGI)レポートの下位互換性のためや、Single Sign-Onが使用されていない場合のために、この環境変数はサポートされています。


ノート:

CGIのサポートにかわり、JavaServer Pages (JSP)またはサーブレットの機能が実装されています。


例 REPORTS_SYS_AUTH=sysauth.htm

B.1.69 REPORTS_TAGLIB_URI

説明 この環境変数は、JSPベースのレポートのWebソースに使用されるタグ接頭辞の位置を指定します。これにより、.jspファイルのタグ・ライブラリ(TAGLIB)宣言のReports URIが定義されます。これは、通常次のように定義されています。

<%@ taglib uri="/WEB-INF/lib/reports_tld.jar" prefix="rw" %>

Oracle Reportsが環境変数と一致するuriを見つけると、対応する接頭辞属性を使用して、.jspファイル内のOracle Reportsタグを識別します。

有効値  Oracle Reportsタグ・ライブラリを参照する任意の"uri"

デフォルト: /WEB-INF/lib/reports_tld.jar

使用上のノート

通常、デフォルト値は変更しません。これは、JDeveloperとOracle Reportsのどちらのレポート・ファイルでも同様です。接頭辞属性を変更して、"uri"属性に依存しないように、ネーミングの競合を回避できます。

B.1.70 REPORTS_TMP

説明 この環境変数は、Oracle Reports Builder一時ファイルを格納するディレクトリを指定します。Oracle Reports Builderが一時ファイルの格納先として使用するディレクトリは1つのみです。複数のディレクトリを定義しないでください。

REPORTS_TMPは、基本オペレーティング・システムの他の環境変数と同じ方法で定義し、パス長などのプラットフォーム固有のルールに従ってください。REPORTS_TMPを定義しない場合は、デフォルトで現行の作業ディレクトリが使用されます。

有効値  任意のドライブのディレクトリ

デフォルト  定義されていません。

: REPORTS_TMP=C:\tmp

B.1.71 REPORTS_USEREXITS

説明 この環境変数は、Oracle Reportsが使用するライブラリを指定します。これらのライブラリは、ユーザーが作成したプログラム・モジュールで、Oracle Reportsによってコールされます。

REPORTS_USEREXITSでは、複数のライブラリを指定できます。Windowsでは、パス内でディレクトリを区切るには円記号(\)を使用し、パスを区切るにはセミコロン(;)を使用します。UNIXでは、パス内でディレクトリを区切るにはスラッシュ(/)を使用し、パスを区切るにはコロン(:)を使用します。

この値が明示的に設定されないと、Oracle Reportsではシステムのパス変数に従ってrwxtb.dllが検索されます。


ノート:

ORA_JAVAビルトイン・パッケージとJava Importerを使用してJavaメソッドをコールできます。これによってレポートでのユーザー・イグジットの必要性が軽減され、さらにオープンでポータブルな配置が可能になります。また、ダイナミック・ライブラリのC関数を呼び出すための外部関数インタフェースを提供する、ORA_FFIビルトイン・パッケージを使用することもできます。これらの組込みパッケージが使用可能になったことにより、ユーザー・イグジットの使用はOracle Reportsでは非推奨になっています。ただし、makefileは、既存のユーザー・イグジットを引き続き使用できるようにするために提供されています。

下位互換性のために、この環境変数には以前の名前REPORTS_USEREXITを使用できます。


有効値  任意のユーザー・イグジット・ライブラリ(絶対パス)

デフォルト  定義されていません。

例 

Windowsの場合:

REPORTS_USEREXITS=C:\mydll.dll;d:\mynew.dll;e:\bin\speed.dll

UNIXの場合:

REPORTS_USEREXITS=/usr/oracle/mylib.so:/usr/oracle/myfolder/speed.so

B.1.72 REPORTS_UTF8_XMLOUTPUT

説明: この環境変数は、NLS_LANG文字セットのかわりにUTF8文字セットを使用するかどうかを指定します。この環境変数が有効になるのは、エンコード属性が「XML Prolog値」プロパティで指定されていない場合のみです(「XML Prolog値」プロパティの詳細は、Oracle Reportsのオンライン・ヘルプを参照)。

有効値 

YESの場合、UTF8文字セットを割り当てます(「XML Prolog値」プロパティが設定されていない場合)。

NOの場合、NLS_LANG(またはIANA定義)の文字セットを割り当てます(「XML Prolog値」プロパティが設定されていない場合)。

デフォルト: YES

B.1.73 RW

この環境変数は、ORACLE_HOME内のレポート固有のディレクトリを指定します。

有効値  有効なディレクトリ名

デフォルト  

%ORACLE_HOME%\reports(Windows)

$ORACLE_HOME/reports (UNIX)

B.1.74 TK_PRINT

説明 (UNIXのみ)この環境変数は、UNIX版のOracle Reports 6iで実行する印刷コマンドを指定します。以降のリリースでは、TK_PRINT廃止されました。同じ結果を実現するには、印刷スクリプト・ファイルの$ORACLE_INSTANCE/config/reports/bin/rwlpr.shを使用します。このスクリプトでは、デフォルトでlpコマンドとlprコマンドがサポートされています。ご使用のマシンに他の印刷コマンドを使用している場合は、それに合せてこのファイルを変更する必要があります。

有効値  PRINTコマンドと使用しているUNIXに応じたすべての必要なキーワード。これには次の要素が含まれます。

  • %nは、プリンタ名の文字列です。

  • %cは、印刷部数です。

この文字列は、printf()書式とほぼ同じです。この環境変数が設定されていない場合、Oracle Reports 6iは、プラットフォームの標準のデフォルト値を使用します。プラットフォームごとのデフォルト値の例を次に示します。

System V: lp -s -d'%n' -n%c

Solaris: lpr -P'%n' -#%c -s

デフォルト  定義されていません。

使用上のノート

  • デフォルトの印刷コマンドで通常のニーズに対応できます。この環境変数を設定するのは、デフォルト値を変更する特別な必要性がある場合のみにしてください。たとえば、出力を多重化する場合は、TK_PRINTに設定する必要があります。

  • UNIX上で印刷する場合、適切な印刷環境の作成には、いくつかの設定および構成が必要になります。詳細は、第9章「UNIXでのOracle Reportsによる印刷」を参照してください。

B.1.75 TK_PRINT_STATUS

説明 (UNIXのみ)この環境変数は、プリンタを有効化するために実行するコマンドを指定します。プリンタを有効化するには、このコマンドを実行し、その出力からunknown、non-existentまたはinvalidの文字列を検索します。このいずれかの文字列が出力に表示された場合、プリンタは無効で、選択できません。そうでない場合は、プリンタはOracle Reportsで使用できます。

有効値: プリンタ名の%nを含める必要があります(「TK_PRINT」も参照)。

この環境変数が設定されていない場合、Oracle Reportsでは、組込みのデフォルト値が使用されます。

System V: /usr/bin/lpstat -p'%n' 2>&1

その他: /usr/etc/lpc status '%n' 2>&1

デフォルト  定義されていません。

使用上のノート

  • この環境変数を使用するのは、使用しているプラットフォームのプリンタのステータス・コマンドがデフォルト値と異なる場合や、有効なプリンタが存在しない場合のみにしてください。有効なプリンタが存在しない場合、TK_PRINT_STATUS=echoを設定し、uiprint.txtファイルにダミー・エントリを指定できます。これにより、Oracle Reportsではプリンタの確認時に有効なレスポンスを取得できます。

  • REPORTS_NO_DUMMY_PRINTERが設定されており、uiprint.txtファイルに有効なエントリが含まれていない場合は、uiscreenprint.txtに指定されているscreenprinter.ppdが使用されます。


    ノート:

    REPORTS_NO_DUMMY_PRINTERはデフォルトで設定され、常に設定されている必要があります。これが設定されていない場合は(ユーザーが変更した結果)、REP-1800エラー・メッセージが表示されます。



    関連項目:

    screenprinter.ppdのPostScriptプリンタ・ドライバの詳細は、第9.8.1項「ScreenPrinter」を参照してください。


  • UNIX上で印刷する場合、適切な印刷環境の作成には、いくつかの設定および構成が必要になります。詳細は、第9章「UNIXでのOracle Reportsによる印刷」を参照してください。

B.1.76 TK_PRINTER

説明 (UNIXのみ)この環境変数は、デフォルトのプリンタ名を指定します。

有効値  デフォルトのプリンタ名

デフォルト  定義されていません。

使用上のノート

  • TK_PRINTERPRINTERよりも優先します。つまり、両方の変数が設定されている場合は、TK_PRINTERが最初に参照されます。PRINTERが参照されるのは、有効なプリンタがTK_PRINTERに指定されていない場合のみです。TK_PRINTERPRINTERの両方に、有効なプリンタが設定されていないと、Oracle Reportsではuiprint.txtファイルの最初のエントリが使用されます。REPORTS_NO_DUMMY_PRINTERが設定されており、uiprint.txtファイルに有効なエントリが含まれていない場合は、uiscreenprint.txtに指定されているscreenprinter.ppdが使用されます。


    ノート:

    REPORTS_NO_DUMMY_PRINTERはデフォルトで設定され、常に設定されている必要があります。これが設定されていない場合は(ユーザーが変更した結果)、REP-1800エラー・メッセージが表示されます。



    関連項目:

    screenprinter.ppdのPostScriptプリンタ・ドライバの詳細は、第9.8.1項「ScreenPrinter」を参照してください。


  • UNIX上で印刷する場合、適切な印刷環境の作成には、いくつかの設定および構成が必要になります。詳細は、第9章「UNIXでのOracle Reportsによる印刷」を参照してください。

B.1.77 TK_AFM

説明 この環境変数は、AFMファイルの位置を指定します。TK_AFMの後で、ORACLE_AFMが参照されます。

有効値 任意のドライブのディレクトリ

デフォルト 定義されていません。

使用上のノート

  • いずれの変数にも値を指定しないと、Oracle Reportsでは、次のディレクトリのAFMファイルが検索されます。

    ORACLE_HOME/guicommon/tk/admin/AFM
    
  • UNIX上で印刷する場合、適切な印刷環境の作成には、いくつかの設定および構成が必要になります。詳細は、第9章「UNIXでのOracle Reportsによる印刷」を参照してください。

B.1.78 TK_HPD

説明 この環境変数は、HPDファイルの位置を指定します。TK_HPDの後で、ORACLE_HPDが参照されます。

有効値: 任意のドライブのディレクトリ

デフォルト 定義されていません。

使用上のノート

  • いずれの変数にも値を指定しないと、Oracle Reportsでは次のディレクトリのHPDファイルが検索されます。

    ORACLE_HOME/guicommon/tk/admin/HPD
    
  • UNIX上で印刷する場合、適切な印刷環境の作成には、いくつかの設定および構成が必要になります。詳細は、第9章「UNIXでのOracle Reportsによる印刷」を参照してください。

B.1.79 TK_PPD

説明 この環境変数は、PPDファイルの位置を指定します。TK_PPDの後で、ORACLE_PPDが参照されます。

有効値  任意のドライブのディレクトリ

デフォルト  定義されていません。

使用上のノート

  • いずれの変数にも値を指定しないと、Oracle Reportsでは次のディレクトリのPPDファイルが検索されます。

    INSTANCE_HOME/config/FRComponent/frcommon/guicommon/tk/admin/PPD

  • UNIX上で印刷する場合、適切な印刷環境の作成には、いくつかの設定および構成が必要になります。詳細は、第9章「UNIXでのOracle Reportsによる印刷」を参照してください。

B.1.80 TK_TFM

説明 この環境変数は、TFMファイルの位置を指定します。TK_TFMの後で、ORACLE_TFMが参照されます。

有効値  任意のドライブのディレクトリ

デフォルト  定義されていません。

使用上のノート

  • いずれの変数にも値を指定しないと、Oracle Reportsでは次のディレクトリのTFMファイルが検索されます。

    ORACLE_HOME/guicommon/tk/admin/TFM
    
  • UNIX上で印刷する場合、適切な印刷環境の作成には、いくつかの設定および構成が必要になります。UNIXでOracle Reportsを印刷する方法の詳細は、第9章「UNIXでのOracle Reportsによる印刷」を参照してください。

B.1.81 TNS_ADMIN

説明

この環境変数は、DB接続の詳細が記述されたtnsnames.oraが格納されているディレクトリの位置を指します。

有効値

tnsnames.oraファイルが存在するディレクトリまたはドライブ。

デフォルト値

デフォルトでは、環境変数TNS_ADMINの値は、インプロセス・サーバーとスタンドアロン・サーバーの両方に対してORACLE_INSTANCE/configに設定されます。

使用上の注意

TNS_ADMINの値を変更する場合は、次のようにします。

  • スタンドアロン・サーバーの場合、ORACLE_NSTANCE\config\OPMN\opmnにあるopmn.xmlファイルを編集します。

  • インプロセス・サーバーの場合、$DOMAIN_HOME/binにあるsetDomainEnv.shファイルを編集します。

B.1.82 USERNAME

説明: この環境変数は、デフォルトのログオン・アカウントを指定します。USERNAMEの設定の詳細は、ご使用のデータベースのドキュメントを参照してください。

有効値: 有効なOracleユーザー名(OPS$接頭辞なし)

デフォルト 定義されていません。

: USERNAME=dsanvita

B.1.83 USER_NLS_LANG

説明: この環境変数は、Oracle Reports Runtimeコンポーネントの言語を指定します。この環境変数とその有効値の詳細は、第22章「グローバリゼーションと双方向のサポートの実装」を参照してください。