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Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド
11gリリース2 (11.1.2)
B70751-03
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14.9 外部Oracle Internet Directoryの構成およびReportsの再関連付け

この項では、インプロセス・サーバーおよびスタンドアロン・サーバー用の外部Oracle Internet Directoryの構成方法および、ReportsとOracle Internet Directoryおよび別のPortalとの再関連付け方法について説明します。

ここでは、次の項目について説明します。

14.9.1 インプロセス・サーバー用の外部Oracle Internet Directoryの構成

WebLogic Serverのデフォルトの埋め込みIDストアから外部Oracle Internet Directoryに移行し、IDストアおよびポリシー・ストア設定を構成できます。外部Oracle Internet Directoryの構成はインストール後に行います。

14.9.1.1 JPSベース・セキュリティ使用時に外部Oracle Internet DirectoryをIDストアとして構成する方法

JPSベース・セキュリティを使用している場合、Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用して、IDストアとして外部Oracle Internet Directoryを構成できます。

Oracle WebLogic Serverを使用してIDストアとして外部Oracle Internet Directoryを構成するには、次のステップを実行します。

  1. WebLogic Server管理コンソールにナビゲートします。

  2. 「ドメイン構造」ウィンドウで、「セキュリティ・レルム」を選択します。

    「セキュリティ・レルムのサマリー」ページが表示されます。

  3. 「レルム」表からレルムを選択します。

  4. レルムの設定ページで、「プロバイダ」タブをクリックします。

  5. 「認証プロバイダ」のリストから「新規」を選択します。

  6. 「名前」フィールドに名前を入力します。「タイプ」ドロップダウン・リストから、「OracleInternetDirectoryAuthenticator」を選択し、「OK」をクリックします。

  7. 新しいオーセンティケータを選択し、「制御フラグ」「十分」に設定します。

  8. 「プロバイダ固有」タブを選択し、適切なフィールドに有効な値を入力します。

  9. デフォルトのオーセンティケータを選択し、「制御フラグ」「オプション」に設定します。

  10. 「保存」をクリックします。

  11. 管理サーバーを再起動します。

  12. 「セキュリティ・レルム」「ユーザーとグループ」を選択します。外部Oracle Internet Directoryのすべてのユーザーがこのページに表示されていることを確認してください。

これで、インプロセス・サーバーにアクセスを試みるユーザーが、外部Oracle Internet Directoryで指定されたユーザーに基づいて認証されます。

14.9.1.2 JPSベース・セキュリティ使用時に外部Oracle Internet Directoryをポリシー・ストアとして構成する方法

JPSベース・セキュリティを使用している場合、Oracle Enterprise Managerを使用して、ポリシー・ストアとして外部Oracle Internet Directoryを構成できます。

Oracle Enterprise Managerでポリシー・ストアを構成するには、次のステップを実行します。

  1. Oracle Enterprise Managerにログインします。

  2. WebLogicドメインにナビゲートします。

  3. 「WebLogicドメイン」メニューから「セキュリティ」「セキュリティ・プロバイダ構成」を選択します。

  4. 「構成」をクリックします。

  5. Oracle Internet DirectoryおよびJPSのルート・ノードの詳細を指定し、「OK」をクリックします。


    ノート:

    Oracle Internet DirectoryにJPSのルート・ノードが存在しない場合は、これを作成する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Internet Directory管理者ガイド』を参照してください。


system-jazn-data.xmlファイルで構成されたポリシーが外部Oracle Internet Directoryに移行されます。

14.9.2 ReportsとOracle Internet Directoryの再関連付け

外部Oracle Internet Directoryを構成した場合、Reportsを再関連付けし、新しいOracle Internet Directoryにマップする必要があります。

Oracle Enterprise Managerを使用してReportsをマップし、新しいOracle Internet Directoryに再関連付けするには、次のステップを実行します。

  1. Oracle Enterprise Managerにログインします。

  2. 「Reportsアプリケーション・ホームページ」にナビゲートします。

  3. 「レポート」メニューから「管理」「Reports OIDアソシエーション」を選択します。

    「Reports OIDアソシエーション詳細」ページが表示されます。

  4. 「関連付け」タブをクリックします。

  5. 「Oracle Internet Directoryホスト」、「Oracle Internet Directoryポート」、「ユーザー名」および「パスワード」を指定します。

  6. 「OK」をクリックします。


ノート:

Oracle Internet Directoryの関連付けまたは関連付け解除は、その特定のOracleインスタンスのホームに関連付けられているすべてのReportsコンポーネントに影響を及ぼします。Reportsコンポーネントが別のOracleインスタンスのホームに関連付けられている場合は、Oracleインスタンスのホームごとに個別にOracle Internet Directoryに関連付けしたり関連付けを解除する必要があります。


14.9.3 Oracle ReportsとOracle Portalの再関連付け

ReportsがOracle Internet Directoryと関連付けられていることを確認します。Oracle Reportsを新しいOracle Portalに再関連付けするには、次のステップを実行します。

  1. Oracle Enterprise Managerにログインします。

  2. 「Weblogicドメイン・ホーム」ページにナビゲートします。

  3. 「WebLogicドメイン」メニューから「セキュリティ」「資格証明」を選択します。

  4. 「資格証明ストア」にPortalの資格証明を追加します。

    reportsマップに新しいキー値ペアを追加します。たとえば、hrportalPasswdKeyとしてキーを、ポータル・スキーマ・パスワードとしてキー値を追加します。

    詳細は、第6.8.8項「資格証明の管理」を参照してください。

  5. 「Reports Serverホームページ」にナビゲートします。

  6. 「レポート」メニューから「管理」「拡張構成」を選択します。

    「Reports Server拡張構成」ページが表示されます。

  7. 「ポータル情報」セクションで、「ポータル接続」「ポータル・ユーザー名」、および「ポータル・パスワード・キー」の有効な値を入力します。

  8. 「適用」をクリックします。


ノート:

Oracle ReportsのOracle Portalへの再関連付けは、変更が行われた特定のサーバーにのみ影響を及ぼします。Oracleインスタンスのホームにある各ReportsサーバーをOracle Portalに再関連付けする際には、この手順を繰り返す必要があります。


14.9.4 スタンドアロン・サーバー用の外部Oracle Internet Directoryの構成

デフォルトのIDストア(JAZN-XML)から外部Oracle Internet Directoryに移行して、IDストアおよびポリシー・ストアの設定を構成できます。外部Oracle Internet Directoryの構成はインストール後に行います。

外部Oracle Internet DirectoryをIDストアまたはポリシー・ストアとして構成するには、手動で$DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/jps-config-jse.xmlファイルを変更する必要があります。

14.9.4.1 外部Oracle Internet DirectoryをIDストアとして構成する方法

外部Oracle Internet DirectoryをIDストアとして構成するには、$DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/jps-config-jse.xmlファイルを変更します。その手順は、次のとおりです。


ノート:

これは一例にすぎません。例の中でエントリに指定されている値を、使用中のインストール固有の値に置き換える必要があります。


  1. <jpsContext name="default">の下に、次の内容を追加します。

    <serviceInstanceRef ref="idstore.oid"/>
    

    次の部分をコメント・アウトします。

    <!--serviceInstanceRef ref="idstore.xml"/-->
    
  2. <serviceInstances>の下に、次のエントリを追加します。

    <serviceInstance name="idstore.oid" provider="idstore.ldap.provider"> 
                 <property name="subscriber.name"
     value="dc=us,dc=abc,dc=com"/> 
                 <property name="idstore.type" value="OID"/> 
                 <property name="cleartext.ldap.credentials" 
     value="cn=password"/> 
                 <property name="ldap.url" 
     value="ldap://abc.us.com:389"/> 
                 <extendedProperty> 
                     <name>user.search.bases</name> 
                     <values> 
                        <value>cn=users,dc=us,dc=abc,dc=com</value> 
                     </values> 
                 </extendedProperty> 
                 <extendedProperty> 
                     <name>group.search.bases</name> 
                     <values> 
                       <value>cn=groups,dc=us,dc=abc,dc=com</value> 
                     </values> 
                 </extendedProperty> 
                 <property name="username.attr" value="uid"/> 
                 <propperty name="groupname.attr" value="cn"/> 
      </serviceInstance> 
    
  3. < serviceProviders>の下に、次の内容を追加します。

    <serviceProvider type="IDENTITY_STORE" name="idstore.ldap.provider" 
     class="oracle.security.jps.internal.idstore.ldap.LdapIdentityStoreProvider"> 
            </serviceProvider>
                 <description>Prototype LDAP-based ID store</description> 
    

14.9.4.2 外部Oracle Internet Directoryをポリシー・ストアとして構成する方法

外部Oracle Internet Directoryをポリシー・ストアとして構成するには、$DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/jps-config-jse.xmlファイルを変更します。その手順は、次のとおりです。


注意:

これは一例にすぎません。例の中でエントリに指定されている値を、使用中のインストール固有の値に置き換える必要があります。


  1. <jpsContext name="default">の下に、次の内容を追加します。

    <serviceInstanceRef ref="policystore.ldap"/>
    

    次の部分をコメント・アウトします。

     <!--serviceInstanceRef ref="policystore.xml"/-->
    
  2. <serviceInstances>の下に、次の内容を追加します。

    <serviceInstance provider="ldap.policystore.provider" name="policystore.ldap">
                <property value="OID" name="policystore.type"/>
                <property name="security.principal" value="cn=orcladmin" /> 
                <property name="security.credential" value="password" /> 
                <property value="cn=PRDomain" name="oracle.security.jps.farm.name"/>
                <property value="cn=sta796_sa_root" name="oracle.security.jps.ldap.root.name"/>
                <property value="ldap://abc.us.com:389" name="ldap.url"/>
            </serviceInstance>
    
  3. < serviceProviders>の下に、次の内容を追加します。

    <serviceProvider type="POLICY_STORE" name="ldap.policystore.provider" 
     class="oracle.security.jps.internal.policystore.ldap.LdapPolicyStoreProvider"> 
                 <description>Prototype LDAP-based ID store</description> 
            </serviceProvider>
    
  4. WLS_REPORTSを保存し、再起動します。