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Oracle® SQL Developer Oracle TimesTen In-Memory Databaseサポート・ユーザーズ・ガイド
リリース4.0
E50146-01
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11 TimesTenパフォーマンス・メトリックの使用

TimesTenによって、TimesTenシステム表、システム・ビューおよび組込みプロシージャからパフォーマンス・メトリックが収集されます。SQL Developerでは、スナップショットを取得し、2つのスナップショットを比較したレポートを生成できます。スナップショットは、パフォーマンス・メトリックの収集です。


注意:

SQL Developerでは、TT_STATS PL/SQLパッケージのファンクションを使用してスナップショットを取得し、2つのスナップショットを比較したレポートを生成します。TT_STATS PL/SQLパッケージの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database PL/SQLパッケージ・リファレンス』のTT_STATSに関する項を参照してください。

TimesTenパフォーマンス・メトリックを使用する前に次を確認してください。

この章では、TimesTenパフォーマンス・メトリックの使用方法について説明します。

内容は次のとおりです。

スナップショットの作成

スナップショットは、データベースのパフォーマンス・メトリックの収集です。2つのスナップショットを比較したレポートを作成して、データベースのパフォーマンスを分析できます。

データベースの新しいスナップショットを作成するには、SQL Developerのメイン・ページで作業を行っていること、および、接続ナビゲータでTimesTen接続を展開していることを確認してください。

  1. データベースの名前を右クリックして、「TimesTenパフォーマンス・メトリック」「スナップショットの作成」を選択します。

    図11-1スナップショットの作成

    図11-1の説明が続きます
    「図11-1 スナップショットの作成」の説明

    「新規TimesTenメトリック・スナップショット」ダイアログが表示されます。

  2. 「新規TimesTenメトリック・スナップショット」ダイアログの「プロンプト」タブで、「取得レベル」ドロップダウン・リストから目的の取得レベルを選択します。

    • 標準: 標準セットのメトリック向け。このレベルはほとんどの用途に適しています。

    • なし: SYS.SYSTEMSTATS以外のメトリック専用。

    • 基本: 最小限の基本セットのメトリック向け。

    • すべて: すべての使用可能なメトリック向け。

    レポートで使用する2つのスナップショットには、同じ取得レベルを使用してください。取得レベルの異なる2つのスナップショットを比較するレポートを生成しようとすると、エラー・ダイアログが表示されます。

    図11-2 「新規TimesTenメトリック・スナップショット」ダイアログ

    図11-2の説明が続きます
    「図11-2 「新規TimesTenメトリック・スナップショット」ダイアログ」の説明

    新規スナップショットを作成する準備が整いました。

  3. 「適用」をクリックして、スナップショットを作成します。

    図11-3 新規スナップショットの作成

    図11-3の説明が続きます
    「図11-3 新規スナップショットの作成」の説明

    確認ダイアログにスナップショットのID番号が表示されます。スナップショットIDが生成されます。

  4. 「OK」をクリックします。

    図11-4 スナップショットIDの確認

    図11-4の説明が続きます
    「図11-4 スナップショットIDの確認」の説明

    特定のスナップショットIDを持つスナップショットが作成されます。スナップショットIDは、TimesTenメトリック・レポートを作成する場合に有用です。

スナップショットの削除

永続スペースを開放するために、不要なスナップショットの削除を検討してください。多くのスナップショットを保存する必要がある場合は、TimesTenパフォーマンス・メトリック構成の編集を検討してください。「TimesTenパフォーマンス・メトリック構成の編集」を参照してください。

データベースから新規スナップショットを削除するには、SQL Developerのメイン・ページで作業を行ってください。

  1. データベースの名前を右クリックして、「TimesTenパフォーマンス・メトリック」「スナップショットの削除」を選択します。

    図11-5 スナップショットの削除

    図11-5の説明が続きます
    「図11-5 スナップショットの削除」の説明

  2. デフォルトでは、「TimesTenメトリック・スナップショットの削除」ダイアログの「Prompts」タブが選択されています。「セレクタ」列で、削除するスナップショットを選択します。

    また、列のヘッダーをクリックすると、その列に基づいて表がソートされます。各列の説明は次のとおりです。

    • 「セレクタ」

      削除するスナップショットを決定するために選択するチェック・ボックス。

    • 「スナップショット」

      スナップショットのスナップショットID。

    • 「タイムスタンプ」

      スナップショットが取得された時点のタイムスタンプ。

    • 取得レベル

      スナップショットの取得レベル。この値は、「標準」、「なし」、「基本」または「すべて」です。

    すべてのスナップショットを選択するには、「すべて選択」チェック・ボックスを選択します。

  3. 削除するスナップショットを選択した後に、「適用」ボタンをクリックします。

    図11-6 削除するスナップショットの選択

    図11-6の説明が続きます
    「図11-6 削除するスナップショットの選択」の説明

    「確認」ダイアログが表示されて、選択したスナップショットの削除を続行するかどうかを確認されます。

  4. 「はい」をクリックします。

    図11-7 スナップショット削除の確認ダイアログ

    図11-7の説明が続きます
    「図11-7 スナップショット削除の確認ダイアログ」の説明

    確認ダイアログに、1つまたは複数のTimesTenメトリックのスナップショットが削除されたことを示すメッセージが表示されます。

  5. 「OK」をクリックします。

    図11-8 削除されたスナップショット

    図11-8の説明が続きます
    「図11-8 削除されたスナップショット」の説明

    TimesTenメトリックのスナップショットが正常に削除されました。

TimesTenパフォーマンス・メトリック構成の編集

TimesTenパフォーマンス・メトリック構成で、最大スナップショット数および最大スナップショット保存サイズを変更できます。これらの構成設定は、データベースの永続スペースの不足を防ぎ、より多くのスナップショットを保存するために有用です。

最大スナップショット数または最大スナップショット保存サイズに達すると、永続スペースを開放するために最も古いスナップショットが削除されます。デフォルトでは、最大スナップショット数は256で、最大スナップショット保存サイズは256MBです

データベースのTimesTenパフォーマンス・メトリック構成を編集するには、SQL Developerのメイン・ページで作業してください。

  1. データベースの名前を右クリックして、「TimesTenパフォーマンス・メトリック」「構成の編集」を選択します。

    図11-9 TimesTenパフォーマンス・メトリック構成の編集

    図11-9の説明が続きます
    「図11-9 TimesTenパフォーマンス・メトリック構成の編集」の説明

    「TimesTenメトリック構成」ダイアログが表示されて、TimesTenメトリックの現在の構成が示されます。

  2. 「TimesTenメトリック構成」ダイアログの「プロンプト」タブが選択されています。「最大スナップショット数」フィールドにスナップショットの最大数を示す数値を指定します。デフォルトでは、スナップショットの最大数は256です。

  3. 「最大スナップショット保存サイズ」(MB)フィールドに、格納するすべてのスナップショットの最大合計サイズをメガバイト単位で指定します。デフォルトでは、最大スナップショット保存サイズは256MBです。

  4. 「適用」をクリックします。

    図11-10 「TimesTenメトリック構成」ダイアログ

    図11-10の説明が続きます
    「図11-10 「TimesTenメトリック構成」ダイアログ」の説明

    新しいTimesTenメトリック構成の設定が正常に適用されました。

TimesTenパフォーマンス・メトリック・レポートの作成

TimesTenパフォーマンス・メトリック・レポートでは、TimesTenメトリックの特定の2つのスナップショットのデータを使用してHTML形式のレポートを作成します。TimesTenメトリック・レポートには、各メトリック用の情報が含まれます。レポートに表示される様々なメトリックの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』の「レポート例」に関する項を参照してください。

データベースの新規レポートを生成するには、SQL Developerのメイン・ページで作業してください。

  1. データベースの名前を右クリックして、「TimesTenパフォーマンス・メトリック」「レポート」を選択します。

    図11-11 レポートの作成

    図11-11の説明が続きます
    「図11-11 レポートの作成」の説明

    「TimesTenメトリック・レポートを作成します」ダイアログが表示されます。

  2. デフォルトでは、「TimesTenメトリック・レポートを作成します」ダイアログの「レポート・ジェネレータ」タブが選択されています。「セレクタ」列で、比較する2つのスナップショットを選択します。

    また、列のヘッダーをクリックすると、その列に基づいて表がソートされます。各列の説明は次のとおりです。

    • 「セレクタ」

      メトリック・レポートで比較するスナップショットを決定するチェックボックス。同じ取得レベルのスナップショットのみを2つ選択してください。3つ以上のスナップショットを比較するレポートを生成しようとすると、エラー・ダイアログが表示されます。

    • 「スナップショット」

      スナップショットのスナップショットID。

    • 「タイムスタンプ」

      スナップショットが取得された時点のタイムスタンプ。

    • 取得レベル

      スナップショットの取得レベル。この値は、「標準」、「なし」、「基本」または「すべて」です。

  3. 同じ取得レベルのスナップショットを2つ選択した後に「レポートの生成」ボタンをクリックします。取得レベルの異なるスナップショットを比較するレポートを生成しようとすると、エラー・ダイアログが表示されます。

    図11-12 TimesTenメトリック・レポートの作成

    図11-12の説明が続きます
    「図11-12 TimesTenメトリック・レポートの作成」の説明

    TimesTenメトリック・レポートが作成されます。「レポートの生成」ボタンの下のペインに、生成されたTimesTenメトリック・レポートを表示できます。

    レポートに表示される様々なメトリックの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』の「レポート例」に関する項を参照してください。

  4. レポートを保存しない場合は、「閉じる」をクリックします。レポートを保存するには、「レポートの保存」を参照してください。

レポートの保存

今後の参照のためにレポートを保存するには、次の手順を実行します。

  1. 「保存」をクリックします。

    「保存」ダイアログが表示されます。

  2. TimesTenメトリック・レポートを保存するディレクトリを選択します。

  3. 「ファイル名」フィールドに、TimesTenメトリック・レポートの名前を定義します。

    TimesTenメトリック・レポートのデフォルトのファイル名は、ttstats-snapshot_id_1-snapshot_id_2-YYYYMMDDHHMISS.htmlで、snapshot_id_1およびsnapshot_id_2は、レポートで比較する2つのスナップショットのスナップショットIDです。YYYYMMDDHHMISSは、レポートが生成された時点のタイムスタンプで、YYYYは年、MMは月、DD は日、HHは時、MIは分、SSは秒を表します。

  4. 「保存」をクリックします。

    図11-13 TimesTenメトリック・レポートの保存

    図11-13の説明が続きます
    「図11-13 TimesTenメトリック・レポートの保存」の説明

    SQL Developerにより、レポートが保存されます。