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Oracle® Fusion Middleware Enterprise Single Sign-On Provisioning Gateway管理者ガイド
11g リリース2 (11.1.2.2)
E53411-01
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2 Provisioning Gatewayの設定

この章では、Provisioning Gatewayを構成する設定の使用に関する情報を提供します。

2.1 「Web Service Account」の設定

「Web Service Account」ページを使用して、IIS Webサービス用の匿名ログオンを設定または変更します。Provisioning Gateway Webサービスは、このドメイン・アカウントとして実行します。「Web Service Account」ダイアログに、現行の匿名ログオン・アカウントおよびこのアカウントを変更するためのログオン・フォームが表示されます。


注意:

アカウントを変更するには、Provisioning Gateway Consoleに対してProvisioning Gateway Webサーバーの管理者グループのメンバーとして認証される必要があります。


Webサービス・アカウントには、次の権限が必要です。

Webサービス・アカウントを変更するには、アカウントのユーザー名(Domain\Usernameという形式)およびパスワードを入力し、パスワードを確認して「Save」をクリックします。

2.2 「Storage」の設定

「Storage」ページを使用して、Provisioning Gatewayデータのリポジトリとして使用されるディレクトリ・サービス(Oracle Internet Directory、Microsoft Active Directory、Microsoft AD LDS (ADAM)、IBM LDAP DirectoryまたはSun Directory Server)の接続設定を表示または変更します。

変更が完了したら、「Save Changes」をクリックして、Provisioning Gatewayに新しい設定を適用します。記憶域の設定を保存すると、Provisioning Gatewayに対する再認証を求められます。

このページの情報は、暗号化され、HKLM\Software\Passlogix\PM\Server\Storageの下のレジストリに保存されます。

設定

*Storage Type

次のいずれかの記憶域の場所を選択します。

  • Oracle Internet Directory

  • Oracle Directory Server Enterprise Edition

  • Oracle Virtual Directory

  • Sun Directory Server

  • Microsoft Active Directory

  • Microsoft AD LDS (ADAM)

  • IBM LDAP Directory

  • Novell eDirectory

*Server

サーバーの名前またはIPアドレスのいずれかを入力します。

*Root DN

ルート・ディレクトリ。

たとえば、DC=mydir,DC=comなどです。

次の設定は、Oracle Directories、Active Directory、IBM LDAP Directory、Novell eDirectoryおよびSun Directory Serverの記憶域でのみ使用します。

*User Path(s)

ユーザー・アカウントの場所を示す完全修飾されたパス。検索するパスの数に制限はありません。パスは、セミコロン(;)で区切られていて、入力した順序で検索されます。

たとえば、CN=users,DC=mydir,DC=comなどです。

次の設定は、Active DirectoryまたはAD LDS (ADAM)(あるいはその両方)の記憶域でのみ使用します。

Prepend Domain

このオプションは、ユーザーのコンテナに名前を付ける際にユーザー名にユーザーのドメインを追加できるようにする場合に選択します。たとえば、ドメインoracleおよびユーザーjameskの場合、コンテナは、このフラグを無効にするとjameskと名付けられ、このフラグを有効にするとoracle.jameskと名付けられます。

次の設定は、Active Directoryの記憶域でのみ使用します。

Locate in User

Active Directoryユーザー・オブジェクトの下のProvisioning Gatewayユーザー・データを検索できるようにする場合に選択します。

次の設定は、Sun LDAPの記憶域でのみ使用します。

User Prepend

ディレクトリのユーザー・オブジェクトのユーザー・ネーミング属性を指定します。この設定は、ユーザー・オブジェクトの相対識別名(RDN)の作成に使用します。一般的な値は、CNまたはUIDです。

次の設定は、Oracle Directories、IBM LDAP Directory、Novell eDirectoryまたはSun Directory Serverの記憶域でのみ使用します。

*Connect as User

ディレクトリ管理者のユーザー名。

*Password

ディレクトリ管理者のパスワード。

次の設定は、Oracle Directories、Active Directory、IBM LDAP Directory、Novell eDirectoryまたはSun Directory Serverの記憶域でのみ使用します。

Use secure connection (SSL)

Secure Socket Layerを有効にする場合に選択します。

構成オブジェクトまたはロール/グループのサポートを使用する場合は、ディレクトリのすべての記憶域タイプで次の設定を使用します。

Use configuration objects instead of application list

アプリケーション構成リスト(entlistsとも呼ばれる)のかわりに、構成オブジェクト(OC)を使用できるようにする場合に選択します。

Provisioning Gatewayサーバーでは、ディレクトリ内のプロビジョニング・オブジェクトを検索することによって、プロビジョニング・クライアントのアクセス制御権が取得されます。アクセス可能なオブジェクトのみが検出されます。

Role/Group support

管理ユーザーのロール/グループ・ベースのアクセス制御を有効にする場合に選択します。ロール/グループのサポートを有効にすると、構成オブジェクトのサポートが有効になります。

ロール/グループのサポートを有効にする場合は、権限を指定する必要があります。権限を指定しない場合、デフォルトでは、すべてのユーザーおよびグループによるすべてのアクションへのアクセスが拒否されます。

権限の設定については、第4章「ロールまたはグループのサポートの設定」を参照してください。

Configuration and role/group objects root DN

構成オブジェクトおよびプロビジョニング・オブジェクトの検索を開始する場所を指定します。指定した場所から下方向に検索が行われます。たとえば、ou=vgoconfig、dc=test2003,dc=com、dc=passlogix,dc=comなどです。

このコンテナへのパスには、これらの記憶域設定の入力の前に、少なくとも1つのテンプレートが存在するか含んでいる必要があります。テンプレートは、そのパスではなくサブパスに存在することもできます。このコンテナが存在しない場合、エラー・メッセージが表示されます。

権限の設定については、第4章「ロールまたはグループのサポートの設定」を参照してください。


2.3 「Event Log」の設定

「Event Log」ページを使用して、イベントの記録先のサーバーを構成します。変更が完了したら、「Save Changes」をクリックして、Provisioning Gatewayに新しい設定を適用します。

設定 説明

Database Type

Syslogデーモンはデータベースではありませんが、デーモンにイベントを送信するには、「Event Log Settings」ページの「 Database Type」ドロップダウン・リストから選択します。

Syslogデーモンに設定するパラメータはありません。インストール後に手動で構成を行います。詳細は、『Oracle Enterprise Single Sign-On Suite管理者ガイド』を参照してください。

次の設定は、Oracle Databaseでのみ使用します。

Connection String

データベース接続文字列を入力します。たとえば、外部認証を使用しているOracleを使用する場合、この文字列には、次の形式を使用する必要があります。

Provider=[OLE DB Provider] ;Data Source=[SID]; User Id=/;

MicrosoftのOracle OLE Providerの場合:

Provider=MSDAORA ;Data Source=ORCL; User Id=/;

次の設定は、Microsoft SQL Serverデータベースでのみ使用します。

Server

イベントの記録先のサーバーの名前を入力します。このマシンで、SQL Serverが実行されている必要があります。ただし、Provisioning Gatewayデータベースが存在している必要はありません。このサーバーをProvisioning Gatewayではじめて使用する場合は、Provisioning Gatewayデータベースを作成するため、「Initialize Event Log」ボックスを選択する必要もあります。

現在のマシンを指定するためにサーバーのIPアドレスを使用することはできません。実際のマシンの名前を使用する必要があります(pdevrx2など)。

ローカル・マシンをlocalhostという名前で表すことはできません。マシンの名前を使用する必要があります。

次の設定は、OracleおよびSQLデータベースで使用します。

Initialize Event Log

この設定を有効にすると、指定したサーバーにProvisioning Gatewayデータベースが作成されます。データベースがすでに存在する場合は、そのデータベース内のすべての既存データが消去されます。通常、この設定は、初回のインストールおよびデータベース内のログ・エントリを消去する場合に使用します。この設定は保存されません。


2.4 「Template Mapping」の設定

このページを使用して、Logon ManagerテンプレートをOracle Privileged Accounts Manager (OPAM)ターゲットにマップします。


注意:

次のいずれかの機能を実行するには、Oracle Enterprise Single Sign-On Administrative Consoleで「Map Template」権限が付与されている必要があります。


  1. 「Targets」ウィンドウでは、使用可能なすべてのOPAMターゲットの名前と、それにマップされているテンプレートがある場合は、その名前がカッコで囲まれて表示されます。

  2. ターゲットを選択し、「Edit」ボタンをクリックして、ターゲットのマッピング・プロパティを編集します。

  3. テンプレート・マッピングの「Edit」ダイアログで、OPAMターゲットにマップするテンプレートを選択します。テンプレートがすでにターゲットにマップされている場合は、ダイアログの起動時に選択されています。

テンプレート・マッピングの設定および権限の付与については、『Oracle Enterprise Single Sign-On Suite管理者ガイド』を参照してください。