データ・ドメイン内のレコードを一意に特定するのに使用される属性。属性が一意となるのは、その属性に対して同じ値を持つレコードがこのデータ・ドメイン内には1つしか存在しない場合です。各データ・ドメインには、少なくとも1つのレコード指定子標準属性が存在する必要があります。この要件が適用されるのは、空のデータ・ドメインにレコードを追加するときに、そのドメイン内でまだスキーマ(システム・レコード)が定義されていない場合です。
任意の属性をレコード指定子として使用できますが、そのレコード指定子属性に対する割当て値の一意性が確実に維持される必要があります。これが達成されるのは、レコード指定子属性に対応するPDR (プロパティ詳細レコード)のmdex-property_IsUnique属性がtrueに設定されているときです。これによって、この属性の値はそれぞれ最大1レコードにしか割り当てられないことが維持されます。(なお、デフォルトでは標準属性は一意ではありません。標準属性を一意にするには、レコードをロードする前に、そのPDRの中の標準属性構成を更新する必要があります。)
たとえば、書籍の場合は、ISBN番号がレコード指定子属性となります。書籍はそれぞれ、一意の値を1つだけ持つからです。
「一意属性」も参照してください。