レコード・ストアのクライアント・ユーティリティ・クラス

Record Store APIは、レコード・ストアを管理したり、読取り/書込み操作を実行するクライアント・ユーティリティ・クラスを提供します。

Record Store APIには、レコード・コレクションの生成などのオブジェクトの操作に便利なクライアント・ユーティリティ・クラスのセットが含まれています。これらのクラスのJavaバージョンは、recordstore-api-3.1.0.jarライブラリに含まれています。

これらのクラスの簡単な概要は、次のとおりです。署名および引数の詳細については、Record Store APIリファレンス(Javadoc)を参照してください。

RecordStoreLocatorクラス

RecordStoreLocatorクラスは、レコード・ストア・サーバーへの接続を作成します。接続を取得する手順は、次のとおりです。
  1. ServiceAddressオブジェクトを作成し、レコード・ストアを実行しているサーバーのホストおよびポートを指定し、WebLogicにIASをインストールしている場合は、さらにcontextPathを指定します。JettyにIASをインストールしている場合は、contextPathを空の文字列に設定します。
  2. ComponentInstanceManagerLocatorcreate()メソッドをコールし、ServiceAddressオブジェクトに渡します。たとえば、次のようになります。
    ServiceAddress address = new ServiceAddress("localhost", 8401, contextPath); 
    RecordStoreLocator locator = RecordStoreLocator.create(address, "MyCrawl");
  3. ServiceLocator.getService()メソッドをコールし、そのサーバーのレコード・ストア・サービスへの接続を作成します。
    RecordStore rs = locator.getService();

また、クラスには、レコード・ストア・インスタンスとの通信を構成するその他の取得メソッドおよび設定メソッドもあります。

RecordStoreWriterクラス

RecordStoreWriterクラスは、レコードをレコード・ストア・インスタンスに書き込むためのメソッドを提供します。

クラスには、一度に1つのレコードまたは一度にすべてのレコードを書き込むことができる2つのwrite()メソッドがあります。

このメソッドを使用してベースライン・ライターを作成できます。
RecordStoreWriter writer = RecordStoreWriter.createWriter(
    recordStore, tId, 100);

RecordStoreReaderクラス

RecordStoreReaderクラスは、レコード・ストア・インスタンスからベースラインおよびデルタ・レコードを読み取るためのメソッドを提供します。

RecordStoreReaderクラスには、ID別に個々のレコードを読み取るためのリーダーがありません。このタイプの読取りを実行するには、WSDL (コア操作)からRecordStore.readRecordsById()メソッドを使用します。

次のメソッドを使用してリーダーを作成できます。
RecordStoreReader reader = RecordStoreReader.createBaselineReader(
    recordStore, tId, gId, 100);

RecordStoreWriterおよびRecordStoreReaderクラスは、レコードのバッチ処理および非バッチ処理を処理するため便利です。