Integrator Acquisition System (IAS)は、ファイルシステム、デリミタ付きファイル、JDBCデータベース、Webサーバー、カスタム・データソースなど、様々なフォーマットで格納されたソース・データをクロールするコンポーネントのセットです。IASでは、データが必要に応じて変換され、Endeca Serverで使用できるように、そのデータがIntegrator ETLからアクセス可能なXMLファイルまたはRecord Storeインスタンスに出力されます。
次の図は、Integrator Acquisition Systemコンポーネントの一般的な実装であり、データソースをクロールしてEndecaレコードを作成するための連携を示しています。

IASコンポーネント
Integrator Acquisition Systemは、次のコンポーネントで構成されています。
- Endeca IAS Serviceは、IAS Server、Component Instance Managerおよび任意の数のレコード・ストア・インスタンス(クロールごとに1つ)を実行するサーブレット・コンテナです。
- IAS Serverは、すべてのクロール操作を管理するコンポーネントです。
- IAS Server APIを使用すると、ユーザーはIAS Serverと通信するプログラムを作成できます。IAS Server APIには、WSDLインタフェースに加えてIAS Serverコマンドライン・ユーティリティがあります。このAPIは、IAS APIガイドで説明されています。
- Endeca Web Crawlerは、Webクロール関連のすべての操作を管理します。このコンポーネントは、IAS Web Crawlerガイドで説明されています。
- Component Instance Managerは、レコード・ストア・インスタンスを作成、リスト表示および削除します。Component Instance Managerには、WSDLインタフェースに加えてCIMコマンドライン・ユーティリティがあります。
- Endecaレコード・ストアは、レコードの生成用の永続的な記憶域を備えています。レコード・ストアには、WSDLインタフェースに加えてレコード・ストア・コマンドライン・ユーティリティがあります。IAS Serverは、クロールごとにクロール出力を一意のレコード・ストア・インスタンスに書き込みます。
- IAS Extension APIには、カスタム・データソースやカスタム・マニピュレータなどの拡張機能を構築するためのインタフェースとクラスが装備されています。拡張機能をプラグインにパッケージ化して、Integrator Acquisition Systemにインストールします。プラグインをインストールすると、IAS Server APIやIAS Serverコマンドライン・ユーティリティを使用して、拡張機能の利用や構成が可能になります。このAPIは、Integrator Acquisition System拡張APIガイドで説明されています。
Integratorによる相互作用
クロールを実行すると、IASが、生成されたEndecaレコードをレコード・ストアに格納します。これで、レコードがIntegrator ETLで使用できるようになります。通常のデータ処理シナリオでは、IntegratorでRecord Store Readerコンポーネントを作成し、レコード・ストアに接続するようにそのコンポーネントを構成します。Record Store Readerコンポーネントがレコードを読み取り、Integrator ETLグラフがそれらを必要に応じて処理します。Record Store Readerコンポーネントの詳細は、Oracle Technology Networkで入手可能な『Integrator ETLユーザーズ・ガイド』を参照してください。