トランザクションのロールバック

rollback-transactionタスクは、指定のレコード・ストア・インスタンスのアクティブな(コミットされていない)トランザクションをロールバックします。トランザクションがロールバックすると、これを元へ戻すことはできません。

このタスクの構文は次のようになります。
recordstore-cmd rollback-transaction  -a RecordStoreInstanceName [-cp ContextPath] -x Id
[-h HostName] [-l true|false] [-p PortNumber] 
これらの意味は、次のとおりです。
  • -a(または--instanceName)は、レコード・ストア・インスタンスの名前を指定します。必須。
  • -cp (または--contextPath)は、IASのコンテキスト・パスを指定します。WebLogic Serverインストールの場合、この値にスラッシュ(/)が含めることも、含めないこともできます。フラグを省略する場合、デフォルトで<インストール・パス>\IAS\workspace\conf\commandline.propertiescom.endeca.eidi.ias.server.contextPathプロパティの値に設定されます。このプロパティが設定されていない場合、この値は、WebLogic Serverインストールでは/ias-serverになり、Jettyインストールでは空(つまり、ルート・コンテキスト・パス)になります。オプション。
  • -h(または--host)は、Endeca IAS Serviceが実行するホストを指定します。フラグを省略する場合、デフォルトはcommandline.propertiescom.endeca.eidi.ias.server.hostプロパティの値になります。プロパティを設定しない場合、値はデフォルトでlocalhostに設定されます。オプション。
  • -l(または--isPortSsl)は、HTTPS接続を使用してサービスと通信するかどうかを指定します。値がtrueの場合、HTTPSが使用され、com.endeca.eidi.ias.server.portプロパティはSSLポートとして扱われます。値がfalseの場合、HTTPが使用され、com.endeca.eidi.ias.server.portは非SSLポートとして扱われます。非SSLポートからSSLポートへのリダイレクトを有効にした場合はfalseを指定します。オプション。
  • -p(または--port)は、Endeca IAS Serviceのポートを指定します。フラグを省略する場合、デフォルトはcommandline.propertiescom.endeca.eidi.ias.server.portプロパティの値になります。プロパティを設定しない場合、値はデフォルトで8401に設定されます。オプション。
  • -x(または--transaction)は、ロールバックするトランザクションのIDを指定します。必須。

コミットされていないトランザクションがあると、クロールが予想外に終了することが頻繁にあるため注意してください。この場合、コミットされていないトランザクションのIDを含むエラーがログ・ファイルに表示されます。

トランザクション・ロールバックの例

この例では、ID 7でトランザクションをロールバックします。
recordstore-cmd rollback-transaction -a RS1 -x 7
コマンドが成功すると、次のメッセージが出力されます。
Rolled back transaction: 7
コマンドが失敗すると、次のエラー・メッセージが出力されます。
Failed to roll back transaction: 7