Tomcat構成の推奨事項

このトピックでは、Tomcatアプリケーション・サーバーでの作業開始に役立つ、構成に関するいくつかのヒントを提供します。

なお、Tomcatサーバーの構成および使用に関する完全なドキュメントは、サーバー用の次のURL、http://localhost:8080/docs/で入手できます。

このトピックでは、Integrator ETL Serverアプリケーション固有の構成に関するいくつかのヒントを提供します。

setenvファイルの作成

setenv.bat(Windowsの場合)またはsetenv.sh(Linuxの場合)という名前のファイルを作成して、Tomcatのbinディレクトリに配置することをお薦めします。このファイル(catalina.batおよびcatalina.shスクリプトにより実行されます)では、JAVA_OPTS変数を使用して、次のTomcat環境設定を変更できます。
  • JVMの-Xmsおよび-Xmxパラメータを使用して、メモリーの最小および最大ヒープ・サイズを設定できます。最適な制限値は、Integrator ETLが実行する変換など、数多くの条件によって異なります。Information Discoveryを変換する場合は、最大で1GBをお薦めします。たとえば、最小ヒープ・サイズを128MB、最大ヒープ・サイズを1024MBに設定するには、次のように記述してください。
    JAVA_OPTS="-Xms128m -Xmx1024m"
  • PermGen(Permanent Generation)メモリー領域の最大制限値は、デフォルトよりも大きいサイズに設定してください。エンタープライズ・アプリケーションでは、デフォルト値の64MBでは不十分です。適切なメモリー制限値は、様々な条件によって異なりますが、256MBに設定しておけばほとんどのケースに対応できます。PermGen領域の最大値が小さすぎると、OutOfMemoryError: PermGen spaceエラーが発生することがあります。PermGenの最大制限値は、次のJVMパラメータを使用して設定できます。
    -XX:MaxPermSize=256m
  • パフォーマンス上の理由から、アプリケーションをServerモードで実行することをお薦めします。デフォルトでは、Apache Tomcatは、Serverモードでは実行されません。Serverモードは、JVMの-serverパラメータを使用して設定できます。JVMのパラメータは、setenvファイルの環境変数のJAVA_OPTS変数で設定できます。
setenv.batファイルの例を次に示します。
set "JAVA_OPTS=%JAVA_OPTS% -Xms128m -Xmx1024m -XX:MaxPermSize=256m -server"

データベース接続について

Integrator ETL Serverでは、デフォルトで、組込みのApache Derbyデータベースが使用されます。このデータベースは、テスト環境および評価環境に適しています。これらの環境では、追加の構成は必要ありません。

本番環境では、組込みのDerbyデータベースの使用はお薦めしません。この環境では、OracleやMySQLデータベースなど、堅牢な本番品質のデータベースを使用する必要があります。これらのデータベースの構成の詳細は、Integrator ETLサーバー・ガイドを参照してください。