HTTPアクセス・ログのカスタマイズ

デフォルトのHTTPアクセス・ログの書式をカスタマイズできます。

デフォルトでは、WebLogic ServerはすべてのHTTPトランザクションのログをテキスト・ファイルに保存します。このファイルの名前はaccess.logであり、$DOMAIN_HOME/servers/AdminServer/logsディレクトリにあります。

このログによって、Endeca Serverの各リクエストにかかった時間を示すWebLogicからの正確な時間情報が提供されます。この時間情報は、遅いシステムに関するトラブルシューティングを行う際に重要です。

この設定は、サーバーごとに行う必要があります。つまり、クラスタ環境では、管理サーバーおよび各管理対象サーバーごとにこれを行う必要があります。これは、(クラスタ環境のインストール時に行われる)クローン操作によってSSL構成は継承されるが、アクセス・ログ構成は継承されないためです。

ファイルのデフォルト書式は共通ログ書式ですが、拡張ログ書式に変更して、記録される各HTTP通信の情報のタイプと順序を指定することもできます。ここでは、次の識別子をファイルに追加する方法について説明します。
  • date: トランザクションが完了した日付(W3C仕様の定義では、このフィールドのタイプは<date>です)。
  • time: トランザクションが完了した時刻(W3C仕様の定義では、このフィールドのタイプは<time>です)。
  • time-taken: トランザクションの完了にかかった時間(秒) (W3C仕様の定義では、このフィールドのタイプは<fixed>です)。
  • cs-method: リクエスト・メソッド(GETやPOSTなど)。W3C仕様の定義では、このフィールドのタイプは<name>です。
  • cs-uri: リクエストされたURI全部。W3C仕様の定義では、このフィールドのタイプは<uri>です。
  • sc-status: レスポンスのステータス・コード(たとえば、"ファイルが見つからない"というステータスを示す(404)など)。W3C仕様の定義では、このフィールドのタイプは<integer>です。

HTTPアクセス・ログをカスタマイズするには、次の手順を実行します。

  1. 管理サーバー・コンソールにログインします。
  2. 管理コンソールのチェンジ・センターで、「ロックして編集」をクリックします。
  3. コンソールの左ペインで、「環境」を開いて「サーバー」を選択します。
  4. 「サーバー」表で、「AdminServer」という名前をクリックします。
  5. 「AdminServer」ページの「設定」で、「ロギング」「HTTP」の順に選択します。
  6. 「ロギング」→「HTTP」ページで、HTTPアクセス・ログ・ファイルの有効化チェック・ボックスが選択されていることを確認します。
  7. 「拡張」をクリックします。
  8. 「拡張」ペインで、次の手順を実行します。
    1. 「書式」リスト・ボックスで、「拡張」を選択します。
    2. 拡張ロギング書式フィールドに、スペース区切りの次の文字列を入力します。
      date time time-taken cs-method cs-uri sc-status
  9. 「保存」をクリックします。
  10. 管理コンソールのチェンジ・センターで、「変更のアクティブ化」をクリックします。
  11. WebLogic Serverを一度停止してから再起動します。
複数のログ・エントリで構成されたHTTPアクセス・ログの例を次に示します。
#Version:	1.0
#Fields:	date time time-taken cs-method cs-uri sc-status
#Software:	WebLogic
#Start-Date:	2013-10-22	15:23:40
2013-10-22	15:27:07	0.967	POST	/endeca-server/ws/manage	200
2013-10-22	15:27:32	7.301	POST	/endeca-server/es/control	200
2013-10-22	15:27:32	7.567	POST	/endeca-server/ws/manage	200
2013-10-22	16:23:35	0.219	GET	/endeca-server/ws/conversation/sh?wsdl	200
2013-10-22	16:23:35	0.0	GET	/favicon.ico	404
2013-10-22	16:24:14	0.031	GET	/endeca-server/ws/conversation/sh?wsdl	200
2013-10-22	16:24:14	0.031	GET	/endeca-server/ws/conversation/sh?XSD=lql_parser_types.xsd	200
2013-10-22	16:27:15	5.692	POST	/endeca-server/ws/conversation/sh	200
2013-10-22	16:27:50	0.624	POST	/endeca-server/ws/conversation/sh	200

ステータス・コードが404の問合せを除いて、すべての問合せが成功していること(ステータス・コードが200)に注意してください。