デバッグ用のログ・ハンドラの作成

Endeca Serverの問題をデバッグする際は、Endeca Serverログ出力の処理と各ログ・ファイルへの書込みを行う専用のログ・ハンドラを作成すると便利です。

WLST configureLogHandler()コマンドを使用すると、様々なオプションを指定してログ・ハンドラを追加できます。次の例に、(この項で使用する)基本的な構文を示します。
configureLogHandler(name="endeca-handler", addToLogger="com.endeca", path="c:/EndecaServer.log", 
   handlerType="oracle.core.ojdl.logging.ODLHandlerFactory", addHandler=1)
ここで、
  • nameは、新しいログ・ハンドラの名前を指定します。
  • addToLoggerは、このログ・ハンドラに追加される既存のロガーの名前を指定します。
  • pathは、ログ・ファイルの絶対パスおよび名前を指定します。
  • handlerTypeは、ハンドラ実装を提供するJavaクラスの名前を指定します。

    これは、java.util.logging.Handlerまたはoracle.core.ojdl.logging.HandlerFactoryのインスタンスである必要があります。

  • addHandlerはブール値です(1=true、0=false)。値がtrueの場合、その名前のハンドラが追加されます。

Endeca Serverクラスタがある場合、targetオプションをコマンドに追加して、特定のマシンにログ・ハンドラを作成できます。

その他のconfigureLogHandler()コマンド・オプションは、WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスを参照してください。

新しいログ・ハンドラを追加するには、次の手順を実行します。

  1. WebLogic Serverが実行されていることを確認します。
  2. コマンド・プロンプトから、$MW_HOME/oracle_common/common/binディレクトリに移動します。
  3. 使用しているオペレーティング・システム用のスクリプトを使用して、WLSTユーティリティを起動します。
    • Linux: ./wlst.sh
    • Windows: wlst.cmd
  4. WLST内部から、管理者のユーザー名とパスワードを使用してWebLogic Serverに接続します。

    たとえば、次のようになります。

    connect("weblogic", "welcome1")
  5. setLogLevel()コマンドを使用して、ログ出力を追加し、そのログ・レベルを設定します。

    たとえば、次のようになります。

    setLogLevel(logger="com.endeca", level="FINER", addLogger=1)
  6. configureLogHandler()コマンドを使用して、ログ・ハンドラを作成します。

    構文は、前述の例を参照してください。

  7. listLogHandlersコマンドを使用して、ログ・ハンドラが作成されたことを確認します。

    たとえば、次のようになります。

    listLogHandlers(name="endeca-debug-handler")

    コマンド出力は次のようになります。

    Handler Name: endeca-debug-handler
    type: ODL
    path: c:/temp/endeca-debug.log
  8. 完了後、exit()コマンドを使用してWLSTユーティリティを終了します。
後でデバッグ・ログ・ハンドラを削除する場合は、このWLSTコマンドを使用します。
configureLogHandler(name="endeca-debug-handler", removeFromLogger="com.endeca", removeHandler=1)
ログ・レベルは削除できないため、非常に大まかなレベルに設定する必要があります。たとえば、次のようになります。
setLogLevel(logger="com.endeca", level="SEVERE")