アイドリングがデータ・ドメインの動作に影響を与える仕組み

データ・ドメイン・プロファイルを作成して、指定したタイムアウト期間にデータ・ドメインが問合せを受け取らなかった場合、そのデータ・ドメインを自動的にアイドル状態にすることができます。データ・ドメインの自動アイドル化は、Endeca Serverデプロイでデータ・ドメインの増大を制御するのに有効で、これによりEndeca Serverクラスタのハードウェア使用率が向上します。このトピックでは、Endeca Serverがデータ・ドメインの自動アイドル化を管理する方法について説明します。

データ・ドメイン・プロファイルには、データ・ドメインのアイドリングに関する次の設定が含まれています。
データ・ドメインは、このデータ・ドメインをホストしているすべてのEndeca Serverノードで、Dgraphプロセスが停止された際にアイドル状態になります。アイドル状態のデータ・ドメインは引き続きEndeca Serverに登録されたままですが、Endeca Serverはこのデータ・ドメインに対するリソース(メモリーおよび処理スレッド)の割当てを停止します。アイドル状態のデータ・ドメインは、問合せを受け取ると自動的にアクティブ化されます。つまり、Endeca Serverで動作しているフロントエンド・アプリケーション(Studioなど)のエンドユーザーがリクエストを発行すると、アイドル状態のデータ・ドメインがアクティブ化され、そのDgraphプロセスが自動的に再起動されます。次の文は、アイドル状態のデータ・ドメインをアクティブ化する(または、アクティブ化しない)操作について説明しています。
注意: ここで重要なことは、「アイドル状態のデータ・ドメイン」と「自動アイドル化が有効に構成されているデータ・ドメイン」を区別することです。「アイドル状態のデータ・ドメイン」は、すでにアイドル状態になっている(プロセスは停止)データ・ドメインのことで、「自動アイドル化が有効に構成されているデータ・ドメイン」は、使用するデータ・ドメイン・プロファイルにおいてautoIdletrueに設定されているデータ・ドメインのことです。このようなデータ・ドメインはアクティブ化できますが、タイムアウト後に自動アイドル化するように設定されていると、タイムアウト中に問合せを受け取らなかった場合、すでにアイドル状態になっている可能性があります。

データ・ドメインを手動で無効にする機能と比較した場合、データ・ドメインで自動アイドル化が有効に構成されていると、Endeca ServerがDgraphプロセスを自動的に停止して再起動させるため、ユーザーはこれらの操作を明示的にコールする必要はありません。

次の文では、様々な状況でアイドル状態のデータ・ドメインが動作する仕組みについて説明します。
データ・ドメインのアイドリングに関する制限は次のとおりです。