データ・ソースでの属性の構成

「データ・ソース構成」ダイアログの「データ・ソースの構成」ページで、データ・ソースに含める属性を構成します。

データ・ソース属性の構成には、ユーザーが新しいデータ・セットを作成するときに使用可能なほとんどのオプションが含まれます。これにより、ほとんどの場合に適切なデフォルト値が提供されるため、ユーザーは値を変更する必要がありません。

初めてこのページが表示されたとき、「基本オプション」ビューが表示されます。


「データ・ソースの構成」ページの「基本オプション」ビュー

属性の追加の構成オプションを表示するには、「拡張オプション」をクリックします。


「データ・ソースの構成」ページの「拡張オプション」ビュー

データ・ソースの属性を構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「デフォルトの検索言語」ドロップダウン・リストから、データに対するキーワード検索で使用するデフォルト言語を選択します。
  2. 「含める」列を使用して、ユーザーがデータ・セットを作成する際に、それぞれの属性をユーザーが使用できるかどうかを指定します。

    チェックボックスを選択すると、その列がデータ・ソースに含められます。

    デフォルトでは、プロビジョニング・サービスがデータを取得できるすべての列のチェックボックスが選択されています。

    たとえば、列が定数であるか別の列への参照であるためにデータがアクセス不可の場合は、チェックボックスはデフォルトで選択解除されています。チェックボックスがデフォルトで選択解除されている場合は、選択解除のままにすることをお薦めします。

  3. データ・セットに含むデータをフィルタするためにユーザーによる属性の使用を許可するには、「フィルタ条件に使用可能」チェックボックスを選択します。

    フィルタ処理用にどの属性も明確に有効化しない場合、ユーザーはデータをフィルタできません。ソース・データに非常に多くのレコードが含まれている場合は、一部の属性に対するフィルタ処理を有効化することをお薦めします。

    フィルタ処理には、「数値」、「文字列」および「日時」のフィールドのみを有効化できます。ユーザーは、「時間」または「期間」フィールドをフィルタ処理には使用できません。

    また、ユーザーに対してCHARまたはNCHARを元の列型として使用するデータベース列によるフィルタ処理を許可する場合は注意が必要です。空白で埋めた値が列に含まれている場合、データをフィルタする際に一致する値の取得が困難になる場合があります。たとえば、2個の空白の後にabcがある値の場合、ユーザーが空白なしでabcと入力しても一致しません。

    チェックボックスを選択すると、列に「編集」アイコンが追加されます。


    列に対するのフィルタ処理を有効化したデータ・ソースの属性リスト

    データ・セットのデータフィルタするために属性を使用しているユーザーに対してヒントを表示するには、次を実行します。

    1. 編集アイコンをクリックします。
    2. フィルタ・ヒントのダイアログの「ヘルプ・テキスト」フィールドに、ヒントを入力します。
    3. 「保存」をクリックします。
  4. 「属性名」列には、属性のデフォルトの表示名が含まれています。このフィールドを使用して、デフォルトの名前を変更できます。
  5. 「データ型」列には、ソース・データで指定されている属性のデータ型が表示されます。データ・ソースで別のデータ型を使用するには、ドロップダウン・リストからデータ型を選択します。

    属性が最初に日付として識別されていない場合は、そのデータ型を日付に変更できません。

  6. 「拡張オプション」ビューで、「調整ルール」列を使用して、元の値が無効(データ型と一致しない)または空の場合に属性値を設定する際のルールを指定できます。
    1. 「ルールの編集」ボタンをクリックします。
    2. 「不一致のデータ型値の修正」で、ラジオ・ボタンをクリックして、選択したデータ型に変換できない値の処理方法を指定します。次の処理を選択できます。
      • 無効な値を空の値で置き換える
      • 無効な値をカスタム値で置き換える
      • 無効な値を含むレコードを削除する

      データ・ソース内の一致しない値と欠損値の管理に関するダイアログ

      文字列値には不一致値が存在しないため、無効な値を調整するためのルールは構成できません。

    3. 「欠損値の修正」で、ラジオ・ボタンをクリックして、空の値の処理方法を指定します。
      次の処理を選択できます。
      • 空の値をそのまま残す
      • 値が欠損しているときに使用するカスタム値を提供する
      • 空の値を含むレコードを削除する
    4. 属性の値のサンプル・リストを表示するには、ダイアログの下部にある「サンプル値」セクションを展開します。
  7. 「拡張オプション」ビューの「分割」列および「マージ」列を使用すると、複数値属性を作成できます。

    「分割」オプションは、属性値が実際には値のリストである場合に使用します。たとえば、Color属性(blue;red;whiteで指定できます)は、実際はセミコロンで区切られた3つの別個の値です。

    属性の値を分割するには、次の手順を実行します。

    1. 属性の「分割」チェックボックスを選択します。
    2. 「分割値」ダイアログの「値のデリミタ」で、値を区切るために使用するデリミタを指定します。

      値の分割ダイアログ

      ドロップダウン・リストからデリミタを選択します。使用するデリミタがドロップダウン・リストにない場合は、もう一方のラジオ・ボタンを選択して、フィールドにデリミタを入力します。

    3. 分割の構成を保存するには、「保存」をクリックします。
    4. 分割の構成を変更する必要がある場合は、「分割」列の「編集」アイコンをクリックします。
    5. 属性値を分割しない場合は、「分割」チェックボックスの選択を解除します。

    「マージ」オプションは、他の属性の値を現在の属性と結合する場合に使用します。たとえば、色の完全なリストを生成するために、Color2およびColor3の値をColor1属性に追加できます。

    複数の属性の値をマージするには、次の手順を実行します。

    1. 属性の「マージ」チェックボックスを選択します。
    2. 「マージ」ダイアログで、「属性2」ドロップダウン・リストから元の属性にマージする最初の属性を選択します。
      属性のマージ用の「マージ」ダイアログ

      マージされた属性は、元の属性と同じ型である必要があります。

    3. 属性を追加するには、「属性の追加」ボタンをクリックします。
    4. 属性を削除するには、その属性の「削除」アイコンをクリックします。元の属性は削除できません。
    5. マージの構成を保存するには、「保存」をクリックします。

      「データ・ソースの構成」ページでは、マージした属性を編集できなくなります。マージした属性は、元の属性に指定したすべての構成オプションを自動的に継承します。

      それらの属性の「マージ」チェックボックスも選択されます。

    6. マージの構成を変更する必要がある場合は、「マージ」列の「編集」アイコンをクリックします。
    7. マージを削除するには、「マージ」チェックボックスの選択を解除します。
  8. 「拡張オプション」ビューで、「絞込み動作」ドロップダウン・リストから、属性に対する絞込み動作を選択します。

    絞込み動作には、ユーザーが複数値を使用して絞り込めるか、および複数値がANDまたはORを使用するかを指定します。

    使用可能なオプションは、次のとおりです。

    オプション 説明
    複数OR エンド・ユーザーが一度に複数の値を絞り込みできることを示しています。

    複数ORの場合は、少なくともレコードに選択された値の1つが含まれている場合に一致します。

    したがって、エンド・ユーザーがRed、GreenおよびBlueという値を選択した場合は、一致レコードに必要なのは、これらの値(Red、GreenまたはBlue)のいずれか1つが含まれていることのみです。

    ほとんどの属性で、これはデフォルトであり、推奨値です。

    複数AND エンド・ユーザーが一度に複数の値を絞り込みできることを示しています。

    複数ANDの場合は、レコードに選択された属性値すべてが含まれている場合にのみ一致します。「複数AND」は、複数値属性とのみ使用します。

    したがって、エンド・ユーザーがRed、GreenおよびBlueという値を選択した場合は、一致レコードに必要なのは、これらの値(Red、GreenおよびBlue)すべてが含まれていることです。

    単一 エンド・ユーザーが一度に1つの値のみを絞り込みできることを示しています。

    「単一」絞込み動作は日時値で必須で、LONG値を持つ文字列属性および多数の一意の値を持つ数値属性およびジオコード属性で推奨されています。

    分割またはマージした属性を含む複数値属性にはお薦めしません。

  9. 「拡張オプション」ビューの「検索可能」列は、属性をテキスト検索に使用できるかどうかを示します。

    テキスト検索とは、エンド・ユーザーが特定の検索条件を検索するために「検索ボックス」コンポーネントを使用することです。

    「検索可能」チェック・ボックスは、次の属性に対してのみ表示され、デフォルトで選択されます。
    • すべての文字列属性
    • 少数の個別値を持つ数値(LONG)属性

    その他の属性のタイプは、テキスト検索をサポートしません。

    テキスト検索から属性を除外するには、「検索可能」チェックボックスを選択解除します。

    デフォルトでは、属性に対するテキスト検索では、デフォルトの検索言語が使用されます。属性値の言語がデフォルトと異なる場合は、ドロップダウン・リストを使用して検索言語を選択します。

  10. 新しいまたは更新したデータ・ソースを保存するには、「保存」をクリックします。