ディメンションによる絞込みのためのカスケードの構成

コンポーネントでディメンション値による絞込みがユーザーに許可されている場合、カスケードを使用するようにディメンションを構成できます。「チャート」および「ピボット・テーブル」コンポーネントに対してカスケードを構成できます。

カスケードとは、データをディメンションの1つの値に絞り込んだときに、別のディメンションを使用するようにコンポーネントが更新されることを意味します。

カスケードの対象となるディメンションがそれ以上存在しない場合、コンポーネントではカスケード内の最後のディメンションがそのまま使用されます。

たとえば、コンポーネントにCountryディメンションが含まれている場合を考えます。CountryディメンションはStateにカスケードされ、次にSupplierにカスケードされるよう構成されています。この構成では次のようになります。
  1. ユーザーがUnited Statesのレコードのみを表示するようにデータを絞り込んだ場合、コンポーネントではStateディメンション(米国内の州)が使用されます。
  2. ユーザーがCaliforniaのレコードのみを表示するようにデータを絞り込んだ場合、コンポーネントではSupplierディメンション(カリフォルニア内の供給業者)が使用されます。
  3. ユーザーが特定の供給業者でデータを絞り込んだ場合、コンポーネントには選択された供給業者のデータが表示され、カスケードは停止します。
重要: 絞込みとカスケードの処理で注意する動作は次のとおりです。
  • 通常、「使用可能な絞込み」コンポーネントでディメンションを使用できない場合、ディメンションはコンポーネントで階層の絞込みに使用できず、カスケードではスキップされます。
  • 複数ORまたは複数ANDディメンションでは、ユーザーによる複数値での絞込みが可能で、データが1つのディメンション値で絞り込まれている場合、絞込みに使用可能な値がまだある場合でもカスケードが次のディメンションまで継続します。
  • 管理対象属性に基づくディメンションでは、ディメンションをカスケードに使用できるかはEndeca Serverの優先規則とその他の設定に基づきます。詳細は、Oracle Endeca Server開発者ガイドを参照してください。これらのルールにより、カスケードの一番上にある場合でも、カスケード内の管理対象属性が予期せずスキップされる場合があります。

ディメンションの構成時に、絞込みのためのカスケードを構成するには:

  1. 「ディメンション・カスケードの有効化」チェック・ボックスを選択します。

    カスケード構成が表示されます。現在のディメンションが自動的にカスケードの最上位になります。


    ディメンション・カスケードを有効化した場合の初期表示

    カスケード内の次のディメンションを選択できるように、ドロップダウン・リストが表示されます。

  2. カスケードに新規レイヤーを追加する場合、ドロップダウン・リストからそのレイヤーのディメンションを選択し、「レイヤーの追加」をクリックします。

    新規レイヤーは、カスケードの最後に追加されます。


    レイヤーが追加されたディメンション・カスケード
  3. カスケードからレイヤーを削除するには、レイヤーの横のアイコンをクリックします。
  4. カスケード全体をクリアするには、「カスケードのクリア」をクリックします。