クラスタリングされたキャッシュ構成ファイルのカスタマイズ

ほとんどの場合、クラスタリングされたキャッシュ構成ファイルのデフォルトのバージョンで十分に対応できます。しかし、必要に応じて、カスタマイズされたバージョンを作成してデプロイできます。

カスタマイズが必要になる箇所は、各ファイルの上部付近にあるIPアドレスとポート番号の構成であると考えられます。

<cacheManagerPeerProviderFactory
		class="net.sf.ehcache.distribution.RMICacheManagerPeerProviderFactory"
		properties="peerDiscovery=automatic,multicastGroupAddress=230.0.0.1,multicastGroupPort=4446,timeToLive=1"
		propertySeparator=","
	/>

構成ファイルに変更を加える際には、クラスタ内のすべてのインスタンスで同様の変更を行ってください。

クラスタリングされたキャッシュ構成ファイルをカスタマイズする手順は次のとおりです。

  1. portal-impl.jar内のehcacheディレクトリからデフォルトのファイルを抽出します。
    このファイルは、次の場所のWEB-INF\libディレクトリ内にあります。
    • Tomcatの場合はwebapps\ROOT
    • WebLogicの場合はendeca-portal-weblogic-versionNumber.ear内のendeca-portal-versionNumber.war
  2. ファイルに必要な更新を加えます。
    Studioが適切なファイルを使用するように、カスタマイズされたファイルの名前を次のように変更できます。
    • hibernate-clustered-custom.xml
    • liferay-multi-vm-clustered-custom.xml
  3. Tomcatでは、カスタマイズされたファイルをwebapps\ROOT\WEB-INF\classes\ehcacheにコピーします。
  4. カスタマイズされたファイルをWeblogicでデプロイする手順は次のとおりです。
    1. endeca-portal-weblogic-versionNumber.earをアンデプロイします。

      .earファイルを自動デプロイしたのか、またはインストールしたのかに応じて、ファイルをアンデプロイする適切な方法を使用します。

    2. カスタマイズされたXMLファイルを含むAPP-INF/classes/ehcache/サブディレクトリを追加して、endeca-portal-weblogic-versionNumber.earを更新します。
    3. 更新された.earファイルを再デプロイします。
  5. 必要に応じて、カスタマイズされたファイルの名前を反映するようにportal-ext.propertiesを更新します。
    net.sf.ehcache.configurationResourceName=/ehcache/hibernate-clustered-custom.xml
    ehcache.multi.vm.config.location=/ehcache/liferay-multi-vm-clustered-custom.xml