Studioクラスタリングについて

Studioでは、Studioインスタンスのクラスタが作成できます。クラスタでは、あるインスタンス上で行われた変更は、自動的に他のインスタンスに反映されます。大規模な本番環境では、クラスタリングを使用することで冗長性とより高いスループットが実現されるため、より多くの同時ユーザーに対応できます。

クラスタは、同一のアプリケーション・データベースへの書込みを構成された複数のStudioインスタンスから構成されます。クラスタリングを実装するには、デフォルトのHypersonicデータベース以外のデータベースを使用する必要があります。

Studioインスタンスでは、同期化されたキャッシュの使用も構成する必要があります。あるインスタンスでキャッシュされた情報が、クラスタ内の他のすべてのインスタンスにも伝播されるためです。Studioでは、クラスタの各メンバーへのキャッシュ更新の通知にRMI(Remote Method Invocation)マルチキャストを使用する、Ehcache(www.ehcache.org)が採用されています。

アプリケーション・サーバーの技術を利用したアプリケーションのクラスタリング方法は数多く存在しますが、Studioでは、Studioインスタンスの前面でのHTTPロード・バランサの使用をサポートしています。ロード・バランサでは、セッション・アフィニティ(スティッキー・セッションとも呼ばれる)ロード・バランシングを使用する必要があります。クラスタのメンバーに障害が発生すると、ロード・バランサによってクラスタ内の別のインスタンスにリクエストがルーティングされます。


ロード・バランサ、StudioイメージおよびStudioデータベースを示すStudioクラスタの図