サイレント・モードでのプロビジョニング・サービスのインストール・スクリプトの実行

プロビジョニング・サービスのインストール・スクリプトはサイレント・モードで実行できます。

インストール・スクリプトを実行する前に、次のことを確認してください。

サイレント・モードでプロビジョニング・サービスのインストール・スクリプトを実行するには、次の手順を実行します。

  1. プロビジョニング・サービスのインストール・パッケージを手頃なディレクトリに解凍します。
    たとえば、eid_ProvisioningServiceという名前のディレクトリをWebLogic Serverインストールのルートに作成し、プロビジョニング・サービスのインストール・パッケージをその場所に解凍します。
  2. IDキーストアと信頼キーストアをEndeca Serverから、手順1で作成したディレクトリにコピーします。
    Endeca Serverキーストア・ファイルは、ディレクトリ$DOMAIN_HOME/config/sslに格納されています。$DOMAIN_HOMEは、Endeca Serverドメインのドメイン・ディレクトリです。次のファイルをコピーします。
    • endecaServerClientCert.ks
    • endecaServerTrustStore.ks
  3. サイレント・モードで実行されるようにインストール・スクリプトを構成します。
    1. シンプルなテキスト・エディタを使用して、インストール・スクリプトinstall.pyを開きます。
    2. SILENT_INSTALLプロパティの値をtrueに変更します。
    3. 次のデータを編集します。
      • PROVISIONING_SERVICE_USERNAME

        プロビジョニング・サービス・ドメインの管理ユーザーの名前。

      • PROVISIONING_SERVICE_PASSWORD

        プロビジョニング・サービス・ドメインの管理ユーザーのパスワード。

      • JDBC_DRIVER
        バックエンド・データベースへの接続に使用されるドライバ。次のドライバは、プロビジョニング・サービスに含まれています。
        • Derby: org.apache.derby.jdbc.EmbeddedDriver

          このオプションを指定した場合、プロビジョニング・サービスでは軽量メモリ内Derbyデータベースを使用します。このオプションは、評価環境およびテスト環境に適しており、初めてプロビジョニング・サービスをインストールする場合の推奨オプションです。本番環境にはDerbyデータベースはお薦めしません。

        • Oracle: oracle.jdbc..xa.client.OracleXaDataSource
        • MySql: com.mysql.jdbc.Driver

        デフォルトはorg.apache.derby.jdbc.EmbeddedDriverです

      • JDBC_URL
        プロビジョニング・サービス用のバックエンド・データベースへの接続に使用される接続文字列。デフォルトは'jdbc:derby:memory:testDB;create=true'で、Derbyデータベースをサポートしています。
        • Oracle Databaseをプロビジョニング・サービス用のバックエンド・データベースとして使用する場合、接続文字列形式はjdbc:oracle:thin:@[HOST]:[PORT]:[SID]です。
        • MySQLデータベースをプロビジョニング・サービス用のバックエンド・データベースとして使用する場合、接続文字列形式はjdbc:mysql://[HOST]:[PORT]/[DATABASENAME]です。
      • JDBC_USER

        バックエンド・データベースに接続するためにプロビジョニング・サービスが使用するユーザー名。

      • JDBC_PASS

        バックエンド・データベースに接続するためにプロビジョニング・サービスが使用するユーザーのパスワード。

      • PROVISIONING_SERVICE_PORT

        プロビジョニング・サービスが非SSLリクエストをリスニングするポート。デフォルトは8201です。

      • PROVISIONING_SERVICE_PORT_SSL

        プロビジョニング・サービスがSSLリクエストをリスニングするポート。デフォルトは8202です。

      • ENDECA_SERVER_ADDRESS

        Endeca Serverがインストールされているマシンを指定します。値はホスト名またはIPアドレスにできます。デフォルトはlocalhostです。または、Endeca Serverは、プロビジョニング・サービスと同じマシンにインストールされます。

      • ENDECA_SERVER_PORT

        Endeca Serverがリスニングするポートを指定します。デフォルトは7002で、これはデフォルトのEndeca Server SSLポートです。

      • ENDECA_SERVER_SSL

        Endeca ServerでSSLが有効かどうかを指定するフラグ。デフォルトはtrueです。

    4. 変更を保存します。
  4. SSLを構成するには、次の手順を実行します。
    注意: Oracle Endeca Information Discoverのすべてのコンポーネントは、同じSSL構成を使用する必要があります。言い換えれば、Endeca Server用にSSLを使用する場合、Studioとプロビジョニング・サービス用にもSSLを使用する必要があります。Endeca Server用にSSLを使用しない場合、Studioとプロビジョニング・サービス用にSSLは使用できません。
    • SSLを使用しないようにプロビジョニング・サービスを構成するには、USE_SSLプロパティの値をfalseに変更します。
    • SSLを使用するようにプロビジョニング・サービスを構成するには、次の手順を実行します。
      1. USE_SSLプロパティの値をtrueのままにします。
      2. KEYSTORE_IDENTITY_PASSプロパティに、Endeca ServerでEndecaServerClientCert.ksキーストア・ファイル用に作成したときに指定したパスワードを入力します。
      3. KEYSTORE_TRUST_PASSプロパティに、Endeca ServerでEndecaServerTrustStore.ksキーストア・ファイル用に作成したときに指定したパスワードを入力します。
  5. 変更を保存します。
  6. 端末ウィンドウを開き、インストール・パッケージを解凍したディレクトリに変更します。
  7. インストール・スクリプトを実行します。コマンドで、$MW_HOMEはWebLogic Serverをインストールしたディレクトリ、pathは手順1で作成したディレクトリへのパスです。
    • Windowsの場合、コマンド$MW_HOME/oracle_common/common/bin/wlst.cmd path/install.pyを実行します。
    • Linuxの場合、コマンド$MW_HOME/oracle_common/common/bin/wlst.sh path/install.pyを実行します。
    WebLogic Scripting Toolがインストール・スクリプトを実行します。

スクリプトは、ドメインを作成し、このドメインにプロビジョニング・サービスをインストールし、プロビジョニング・サービスを構成します。最後に、スクリプトはプロビジョニング・サービス・ドメインを起動します。