レコード・ストア・インスタンスの自動管理の無効化

レコード・ストア・インスタンスを、その関連クロール構成とは別に維持する場合、IAS Serverによるレコード・ストア・インスタンスの自動管理を無効にして、レコード・ストア・インスタンスを必要に応じて別のホストに移動できます。これは、レコード・ストア・インスタンスの記憶領域に懸念がある場合や一部の移行シナリオで役立ちます。

クロール構成のisManagedプロパティは、レコード・ストア・インスタンスが、その関連クロール構成と同時に作成または削除されるかどうかを決定します。isManagedプロパティのデフォルト値はtrueです。つまり次のことを表しています。
  • レコード・ストア・インスタンスは、クロールの作成時に自動で作成されます。新しいレコード・ストア・インスタンスの名前は、クロール名に直接相当します。
  • 関連するレコード・ストア・インスタンスは、クロールの削除時に自動で削除されます。
isManagedプロパティをfalseに設定して無効にする場合、クロール構成の作成時にレコード・ストア・インスタンスは作成されません。レコード・ストア・インスタンスを手動で作成するか、ファイルに出力を送信するようにクロールを構成する必要があります。同様に、クロール構成に作成するレコード・ストア・インスタンスは、クロール構成の削除時に削除されません。

レコード・ストア・インスタンスの自動管理を無効化するには:

  1. コマンド・プロンプトで、ias-cmdgetCrawlタスクを実行します。-f <arg>フラグを使用して、構成の書込み先のXMLファイルの名前を指定します。

    たとえば、-f configuration.xmlを指定します。

  2. クロール構成のconfiguration.xmlファイルで、次の例に示すように、isManagedプロパティをfalseに設定します。
    ....
      <crawlConfig>
      ....
       <outputConfig>
        <moduleId>
          <id>Record Store</id>
        </moduleId>
        <moduleProperties>
         <moduleProperty>
          <key>isManaged</key>
          <value>false</value>
         </moduleProperty>
        </moduleProperties>
       </outputConfig>
    ....
      </crawlConfig>
    ....
  3. クロール構成ファイルを保存して閉じます。
  4. ias-cmdupdateCrawlsタスクを実行して、クロール構成ファイルを渡します。次に例を示します。
    updateCrawls -f configuration.xml