OBI Serverからのデータのロード・ウィザードの使用方法

ここでは、OBI Serverウィザードを実行して、Oracle Business Intelligence Server (OBI Server)からデータを取得する方法を説明します。

プロジェクトを作成してOBI Serverからデータをロードする手順は次のとおりです。

  1. メニュー・バーで、「ファイル」 > 「新規」 > 「プロジェクト」を選択します。

    「新規プロジェクト」ダイアログが表示されます。

  2. 「Information Discovery」ノードを開き、OBI Serverからのデータのロードを選択します。「次」をクリックします。

    OBI Serverからのデータのロード・ウィザードのプロジェクト構成ダイアログが表示されます。


    OBI Serverからのデータのロードのプロジェクト構成
  3. 「新規プロジェクトの作成」ラジオ・ボタンを選択します。プロジェクトの名前を入力します。「次」をクリックします。

    Endecaデータ・ドメイン構成ダイアログが表示されます。


    OBI Serverからのデータのロード・ウィザードのEndecaデータ・ストア構成ダイアログ

  4. このダイアログで次を実行します。
    1. Endeca Serverホストを入力します。Endeca Serverのホスト名またはIPアドレスを入力できます。
    2. Endeca Serverポートを入力します。
    3. 「データ・ドメイン名」を入力します。指定したデータ・ドメインが存在しない場合は、プロジェクトでベースライン・グラフを実行するときに作成されます。
    4. データ・ドメイン言語はデフォルトで英語に設定されます。他の言語のデータをロードする場合は、ドロップダウン・リストからその言語を選択します。オプションには、Endeca Serverでサポートされているすべての言語が含まれます。
    5. コレクション・キーを入力します。
      注意: コレクション・キーに使用できるのは、英数字とアンダースコアのみです。名前は、文字またはアンダースコアで開始する必要があります。名前の先頭に数字を使用することはできません。

      コレクションの詳細は、Oracle Endeca Server開発者ガイドのコレクションに関する説明を参照してください。

    6. 「次」をクリックします。

    OBI Server構成ダイアログが表示されます。


    OBI Serverからのデータのロード・ウィザードのOBI Server構成ダイアログ

  5. データを取得するOBI ServerのOBI Serverホスト(名前またはIPアドレス)とOBI Serverポートを入力します。OBI Serverへのログインに使用するユーザーの「ユーザー名」および「パスワード」を入力します。指定するユーザーには、データを抽出するための権限が必要です。

    デフォルトでは、同じユーザーを使用して、すべてのデータを抽出します。別のユーザーを使用してRDPメタデータを抽出する場合は、RDPメタデータの抽出に異なるアカウントを使用ボックスを選択します。「RDPメタデータをエクスポートする権限を持つアカウント」で、RDPメタデータの抽出に使用するユーザーの「ユーザー名」および「パスワード」を入力します。指定するユーザーには、メタデータを抽出するための権限が必要です。

  6. OBI Serverに接続をクリックします。

    Integrator ETLは、入力された接続と認証データを使用して、指定されたOBI Serverへの接続を試みます。接続が確立されると、「次」ボタンが有効になります。

    注意: ウィザードを進める前に、接続を確立する必要があります。
  7. パスワードを暗号化する場合の手順は、次のとおりです。
    1. 「パスワードの暗号化」ボックスを選択します。
    2. 「次」をクリックします。
      「パスワードの暗号化」ダイアログが表示されます。
    3. パスワードの暗号化に使用する暗号化鍵を「暗号化鍵を入力してください」フィールドに入力します。
      注意: 暗号化されたパスワードを使用するグラフの実行時に、暗号化鍵を入力する必要があります。暗号化鍵を安全な場所に記録します。Integrator ETLによって、暗号化鍵の記録や、それが失われた場合にリカバリが行われることはありません。
    4. 「パスワードの暗号化」ダイアログで、「OK」をクリックします。
  8. パスワードを暗号化しない場合は、「次」をクリックします。

    OBIモデル・ダイアログが表示されます。


    OBI ServerからのデータのロードのOBI Server構成
  9. 「サブジェクト・エリア」ドロップダウン・リストをクリックし、データを取得するOBIサブジェクト・エリアを選択します。このフィールドにフィルタを入力して、使用可能なサブジェクト・エリアのリストをフィルタリングすることもできます。入力を開始すると、入力したフィルタに一致するサブジェクト・エリアのリストがポップアップ・ダイアログに表示されます。使用するサブジェクト・エリアを一致のリストから選択します。
    選択したサブジェクト・エリアのファクト表およびディメンション表がリストされます。
  10. データを取得する表の隣にあるボックスを選択します。ディメンション表リストのすべてのボックスを選択するには、「すべて選択」をクリックします。「ファクト表」フィールドにリストされている表をクリックして、ディメンション表のリストをフィルタリングできます。選択したファクト表に関連付けられたディメンション表のみがリストされます。
  11. 「次」をクリックします。

    表の各列に推測値が入力された属性構成ダイアログが表示されます。


    OBI Serverからのデータのロードの属性構成

    次の表では、属性構成ダイアログの列について説明します。

    表1 属性構成のプロパティ
    列名 説明 編集可否
    属性キー この列から作成される標準属性の名前。

    Endecaデータ・ドメイン構成ダイアログで指定したコレクション・キーは、各属性キーの値の先頭に追加されます。

    mdex-property_Key PDRプロパティにマップされます。

    不可
    グループ名 属性が所属するグループ。

    system-property_GroupMembership PDRプロパティにマップされます。

    フィールドをクリックしてテキストを変更します。

    表示名 ユーザー・インタフェースに表示される属性の名前。

    mdex-property_DisplayName PDRプロパティにマップされます。

    フィールドをクリックしてテキストを変更します。

    データ型 標準属性のmdexデータ型。

    mdex-property_Type PDRプロパティにマップされます。

    不可
    主キー データのロード先となるコレクションの主キー(またはuniquePropertyKey)として属性が使用されるかどうかを指定するチェック・ボックス。

    複数の属性を選択した場合、それらの属性は連結され、Endeca Serverに収集するためのuniquePropertyKeyが作成されます。

    単一の属性を指定した場合、その属性は一意である必要があり、値を持つ必要があります(nullまたは空にすることはできません)。属性の組合せを指定した場合、値の組合せは一意である必要があり、nullまたは空の値にすることはできません。

    属性を指定しなかった場合、主キー値は、単純な増分値を使用して自動的に作成されます。

    主キーには常にRecSpec_<collection_key>という名前が付けられます。ここでcollection_keyは、Endecaデータ・ドメイン構成ダイアログのコレクション・キー・フィールドで指定した値です。

    検索インタフェース 標準属性に割り当てられる検索インタフェース。検索インタフェースは、標準属性の検索動作を制御します。 属性のデータ型がmdex:stringの場合は可能。それ以外は不可。

    フィールド内をクリックして、標準属性に使用する検索インタフェースの名前を入力します。このフィールドには、複数の検索属性をカンマで区切って入力できます。

    注意: OBI Serverからデータをロードする前に、データ・ドメイン構成内に検索インタフェースを定義してください。
    タイプの選択 標準属性の複数選択動作を定義します。

    system-navigation_Select PDRプロパティにマップされます。

    フィールド内をクリックし、ドロップダウン・リストから値を選択します。次の値を使用できます。
    • 単一

      この属性から1つの絞込みのみを選択できます。

    • 複数AND

      この属性から複数の絞込みを選択できます。割当ての値が選択されたすべての絞込みに一致する場合にのみレコードが返されます。

    • 複数OR

      この属性から複数の絞込みを選択できます。選択された絞込みのいずれかと一致する場合にレコードが返されます。

    デフォルトはmulti-orです。

    ソート順序 絞込みをナビゲーションに表示する順序を指定します。

    system-navigation_Sorting PDRプロパティにマップされます。

    フィールド内をクリックし、ドロップダウン・リストから値を選択します。次の値を使用できます。
    • 字句

      絞込みをアルファベット順または番号順にソートします。

    • レコード番号

      レコード番号で降順にソートします。

    デフォルトはrecord-countです。

    単一割当て 標準属性が単一割当て(選択済、またはtrue)であるか、複数割当て(選択解除、またはfalse)であるかを指定します。

    mdex-property_IsSingleAssign PDRプロパティにマップされます。

    値検索可能 選択されている(またはtrue)の場合、値検索で標準属性が有効になります。選択解除されている(またはfalse)の場合、値検索で標準属性が無効になります。

    このオプションは、「データ型」の値がSTRINGである場合にのみ選択される必要があります。

    mdex-property_IsPropertyValueSearchable PDRプロパティにマップされます。

    テキスト検索可能 選択されている(またはtrueの)場合、テキスト検索で標準属性が有効になります。選択解除されている(またはfalseの)場合、テキスト検索で標準属性が無効になります。

    mdex-property_IsTextSearchable PDRプロパティにマップされます。

    レコード数の表示 選択されている(またはtrueの)場合、絞込みのレコード数が表示されます。選択解除されている(またはfalseの)場合、レコード数は表示されません。

    system-navigation_ShowRecord Counts PDRプロパティにマップされます。

    次の表は、OBI ServerからIntegrator ETLとEndeca Serverへのマッピングを示しています。

    表2 データ型マッピング
    OBI型名 OBIデータ型 Integrator ETLデータ型名 mdexデータ型名
    BIGINT -5 Long mdex:long
    BINARY -2 なし なし
    ビット・データのCHAR() -7 なし なし
    CHAR 1 String mdex:string
    DATE 9 Date mdex:dateTime
    DECIMAL 3 Number mdex:double
    DOUBLE 8 Number mdex:double
    FLOAT 6 Number mdex:double
    INTEGER 4 Integer mdex:int
    LONGVARBINARY -4 なし なし
    LONGVARCHAR -1 String mdex:string
    NUMERIC 2 Number mdex:double
    REAL 7 Number mdex:double
    SMALLINT 5 Integer mdex:int
    TIME 10 Date mdex:dateTime
    TIMESTAMP 11 Date mdex:dateTime
    TINYINT -6 Integer mdex:int
    VARBINARY -3 なし なし
    VARCHAR 12 String mdex:string
  12. 「終了」をクリックします。

    ウィザードの処理が実行されます。

ウィザードによって新しいプロジェクトが次のアーティファクトとともに作成されます(ディレクトリごとにリストします)。
  • config-in
    • BaselineSteps.csv
    • AttributeGroups_<collection_key>.csv
    • AttributeMetadata_<collection_key>.csv
    • AttributeSearchability_<collection_key>.csv
    • 名前が<host>-<port>_<objectID>.xmlのOBIメタデータ・ファイル。ここで、
      • <host>は、OBI Server構成ダイアログのOBI Serverホストに入力した値です。
      • <port>は、OBI Server構成ダイアログのOBI Serverポートに入力した値です。
      • <objectID>は、メタデータ・オブジェクトIDを指定します。有効な値は、2035 (論理表メタデータを指定)または2004 (論理複合結合メタデータを指定)です。
  • conn
    • 名前がBIServer.cfgの接続構成ファイル。
    • bijdbc.jar
  • data-in
    • 問合せ文ファイル: QueryStatement_<collection_key>.sql
  • graph
    • Baseline.grf
    • InitDataDomain.grf
    • LoadConfiguration_Collection_<collection_key>.grf
    • LoadData_Collection_<collection_key>.grf
    • SetDataDomainLanguage.grf
  • meta
    • DataRecord_<collection_key>.fmt
    • DataRecordRecSpec_<collection_key>.fmt

Endecaデータ・ドメイン構成ダイアログで指定されたEndecaデータ・ドメイン構成は、プロジェクトのworkspace.prmファイルに保存されます。