優先順位ルールの構成

優先順位ルールにより、条件が満たされるまでEndeca属性の絞込みが抑制されます。こうした絞込みを抑制することにより、データのナビゲーションが簡素化され、情報のオーバーロードの問題を避けるのに役立ちます。

優先順位ルールにより、標準属性または管理対象属性の表示が遅延します。つまり属性は、条件の変化により表示がトリガーされるまで非表示になります。その結果、データ間の移動が容易になり、ユーザーは情報のオーバーロードを回避できます。

たとえば、あるレコード・セットにCity属性およびState属性が含まれる場合を考えます。アプリケーションで、ユーザーがStateを指定するまでCity属性が非表示であれば、使用が容易になります。そうでない場合、同じ名前を持つ複数のCityが表示され、ユーザーが正しいCityを選択することが難しくなります。たとえば、Portlandを選択すると、Portland、MaineとPortland、Oregonの両方のレコードが返されます。Stateを選択するまでCityを抑制するには、トリガーとしてState、ターゲットとしてCityを使用して優先順位ルールを作成します。

標準属性および管理対象属性をロードする前に、優先順位ルールをロードできます。優先順位ルールの構成時に、優先順位ルールで指定される属性がデータ・ドメインに存在する必要はありません。Endeca Serverは、属性が存在することを確認するためのエラー・チェックを実行しません。こうした理由から、優先順位ルール入力ファイルの属性名のスペルが正しいことを確認する必要があります。

さらに、優先順位ルールで指定されたトリガー属性がデータ・ドメインに存在せず、ターゲット属性が存在する場合、優先順位ルールはトリガーされません。この動作により、実質的に絞込みに対してターゲット属性が隠されます。この動作を修正するには、ルールを削除するか、データ・ドメインでトリガー属性を作成します。