Delete Recordsコンポーネントは、指定されたEndecaレコードを削除します。
入力配列は、EQL問合せを使用しない場合にのみ必要となります。入力配列を使用してEQL問合せをサポートすることもできます。詳細は、この後の「EQLの使用方法」を参照してください。
Delete Recordsコンポーネントの入力配列のメタデータ・スキーマは、削除するレコードを指定するプロパティ名と値の任意の配列です。入力配列の最初の行はレコード・ヘッダー行です。この行は、削除するレコードを選択するために使用するプロパティ名を定義します。
属性はAND演算子を使用して結合されます。したがって、入力配列に含まれるプロパティが少ないほど選択が汎用的になり、より多くのレコードが削除されます。反対に、入力配列に含まれるプロパティが多いほど選択が個別的になり、より少ないレコードが削除されます。
DimGeography_GeographyKey|DimGeography_City|DimGeography_StateProvinceCode|DimGeography_StateProvinceName|DimGeography_CountryRegionCode|DimGeography_CountryRegionName|DimGeography_PostalCode
DimGeography_StateProvinceName Alabama
DimGeography_City|DimGeography_StateProvinceName Newton|British Columbia
DimGeography_City|DimGeography_StateProvinceName|DimGeography_PostalCode Newton|British Columbia|V2M1P1
複数値属性は、複数割当てデリミタまたはリスト・データ型を使用して指定できます。詳細は、「複数値データの処理」を参照してください。
Endeca問合せ言語(EQL)レコード指定子(EQL問合せのWHERE句)を使用して、削除するレコードを選択できます。たとえば"DimGeography_City"='Newton' AND "DimGeography_StateProvinceName"='British Columbia'と記述すると、DimGeography_Cityプロパティの値がNewtonかつDimGeography_StateProvinceNameの値がBritish Columbiaであるレコードが選択されます。
City|StateProvince Newton|British Columbia Townsville|Queensland Longmont|Coloradoその場合、次のEQLを入力できます: "DimGeography_City"=$input.City and "DimGeography_StateProvinceName"=$input.StateProvince
複数割当てプロパティの値に基づいてレコードを選択する場合は、属性の値の完全なセットに基づいて値を選択するか、または属性の値セットの個々のメンバーに基づいて値を選択するかに応じて、異なる構文を使用します。
属性の値の完全なセットに基づいてレコードを選択する場合は、構文"attribute"={'value1','value2',value3',...'valuen'}を使用します。たとえば、Colorが複数割当て属性で、属性の値がred,green,blueのセットであるレコードを選択する場合は、構文"Color"={'red','green','blue'}を使用します。セットのメンバーの順序は重要でないことに注意してください。つまり、レコード指定子"Color"={'green','blue','red'}では、レコード指定子"Color"={'red','green','blue'}と同じレコード・セットが選択されます。
複数割当て指定子属性の動作プロパティの値により、入力セットよりも多いまたは少ない値がレコードに含まれている場合の動作が決まります。このプロパティの値が「含む」である場合は、レコードに入力セットのいずれかのメンバーが含まれており、入力セットの値と完全に一致する必要がないときに、レコードが選択されます。複数割当て指定子属性の動作の値が「完全に一致する」である場合は、属性の値に入力セットのすべてのメンバーが含まれているときにのみレコードが選択されます。含まれている値が多いか、または少ない場合、レコードは選択されません。つまり、レコード指定子"Color"={'red','green','blue'}を使用すると、Colorの値がblue,redのレコードは選択されず、Colorの値がred,green,blue,yellowの場合も選択されません。
複数値のフィールドが含まれる入力配列を使用する場合は、"Color"={$input.Color}のように変数を中カッコで囲みます。
複数割当てプロパティの値セットの個々のメンバーに基づいてレコードを選択する場合は、明示的な修飾構文を使用します。たとえば、Colorが複数割当て属性である場合、レコード指定子SOME "value" IN "Color" SATISFIES("value"='red')では、Color属性の値セットのいずれかのメンバーがredである場合にレコードが選択されます。
Endeca問合せ言語の詳細は、Oracle Endeca Server EQLガイドを参照してください。
次の表は、Delete Recordsコンポーネントに使用可能な構成プロパティを示しています。
名前 | 説明 | 有効な値 | 例 |
---|---|---|---|
Endeca Serverホスト | Endeca Serverが稼働しているマシンを指定します。 | そのマシンの名前またはIPアドレス。localhostを使用できます。 | MyEndecaServer
255.255.255.0 |
Endeca Serverポート | Endeca Serverがリスニングしているポートを指定します。 | 有効なポート。
Endeca Serverのデフォルト・ポートは7001ですが、別のポートに変更できます。 |
7001 |
Endeca Serverコンテキスト・ルート | Endeca ServerのWebLogicアプリケーション・ルート・コンテキストを指定します。 | WebLogicでの有効なルート・コンテキスト名。 | /endeca-server |
データ・ドメイン名 | 変更されるデータ・ドメインの名前。
データ・ドメインは、コネクタが含まれているグラフが実行されるときに稼働している必要があります。 |
有効なデータ・ドメイン名 | quickstart |
レコード・セット指定子属性 | 操作するレコードを選択するために使用する入力属性を指定します。 | 入力メタデータで使用可能な属性 | |
複数割当て指定子属性の動作 | レコード選択時の複数値入力属性の一致方法を指定します。 |
|
|
コレクションの切捨て | コレクション・キー・プロパティで指定したコレクションからレコードを削除するかどうかを指定します。 | 選択(True)
選択解除(false) |
|
コレクション・キー | レコードの削除元のコレクションのキー。 | 有効なコレクション・キー。
指定したコレクションが存在しない場合、グラフは失敗し、エラーが返されます。 |
NewCollection |
EQLレコード・セット指定子を使用する | 操作するレコードの選択にEQL式を使用するかどうかを指定します。
EQLの標準的な使用方法では、属性名を二重引用符で囲み、属性値を一重引用符で囲みます。 |
選択解除(false)
選択(true) |
"DimGeography_City"='Newton' AND "DimGeography_StateProvinceName"='British Columbia' |
EQLレコード・セット指定子 | 操作するレコードを選択するために使用するEQL式。 | 有効なEQL式 | |
複数割当て指定子属性の動作 | レコード選択時の複数値入力属性の一致方法を指定します。 |
|
|
SSL有効 | コンポーネントのSSLを有効化または無効化します。
接続しているEndeca ServerのSSLが有効になっている場合にのみSSLを有効にしてください。 |
選択(True)
選択解除(False) |
|
バッチ・サイズ | 収集操作のバッチ・サイズ(バイト単位)を指定します。1つまたは複数のレコードで構成されるバッチ。
「コンポーネントによるバッチ・サイズ調整」も参照してください。 |
1以上の正の整数でバッチ・サイズを定義します。バッチ・サイズが小さすぎて最後のレコードがバッチに収まらない場合は、そのレコードを収容できるようにサイズをリセットします。その後、バッチ・サイズは指定したバッチ・サイズに戻ります。
0 (ゼロ)または負の整数を指定すると、バッチ処理はオフになります。バッチ処理がオフになっていると、レコードは1つずつデータ・ドメインに送信されます。 |
1000000
0 |
複数割当てデリミタ | ソース・レコードのプロパティ内の複数割当て値を区切る文字を設定します。このデリミタは、ソース・レコードのプロパティ・フィールドを区切るデリミタとは異なることに注意してください。
「複数割当てデリミタ」も参照してください。 |
複数割当てのデリミタである単一文字。デフォルトはUnicode DELETE文字(\U007F)です。データに複数割当てプロパティが含まれていない場合は、このフィールドを使用する必要はありません。 | |
失敗バッチの最大数 | 収集操作が終了するまでに許容されるバッチの失敗の最大数。 | 0 (バッチの失敗は許容されない)または正の整数。 | 15 |
ポート・フィールド名 | データ型 | 説明 | 例 |
---|---|---|---|
開始行 | Long | バッチの開始行のID | 00001 |
終了行 | Long | バッチの終了行のID | 99999 |
削除されるレコードの数 | Long | データ・ドメインから削除されるレコードの総数 | 42683 |
影響を受けるレコードの数 | Long | 他のレコードは保持したまま、キー/値のペア(割当て)が削除されたレコードの数 | 19834 |
所要時間(秒) | Numeric | バッチの合計処理時間(秒) | 127 |
ポート・フィールド名 | データ型 | 説明 | 例 |
---|---|---|---|
開始行 | Long | バッチの開始行のID | 00001 |
終了行 | Long | バッチの終了行のID | 99999 |
フォルト・メッセージ | String | Endeca Serverによって返されたエラー・メッセージ |