Add KVPsコンポーネント

Add KVPsコンポーネントは、Endecaデータ・ドメイン内のレコードに新しいキーと値のペアを追加して、それらのレコードを更新します。

Add KVPsコンポーネント
Add KVPsコンポーネントを使用して、レコードに新しいキーと値のペア(KVP)の割当てを追加してレコードを更新します。Endecaレコードが入力レコードに一致しない場合、新しいEndecaレコードが作成されます。コンポーネントは、データ収集Webサービス(DIWS)を使用してレコードを更新します。
  • このコンポーネントを使用して、新しいキーと値のペア(KVP)のみをレコードにロードできます。既存のKVPを削除または置換することはできません。
  • 標準の属性値のみをロードできます。管理対象属性値の追加はサポートされていません。
  • 1つの入力レコード内の1つのプロパティに複数の値を割り当てることはできません。プロパティに複数の値を割り当てるには、入力ファイルに個別の行を追加する必要があります。同じ行に複数の値を割り当てようとしても、それらの値は単一の値として処理されます。
  • 割当てでデータ・ドメインに存在しない標準属性(プロパティ)を指定した場合、プロパティ詳細レコードのシステム・デフォルト値を使用してDIWSによって新しい標準属性が作成されます(「標準属性のデフォルト値」を参照してください)。ただし、入力ファイルのmdexType列で新しい標準属性のデータ型を指定できます。

このコンポーネントの主なユースケースは、長方形のデータ・モデルではなくキーと値のペア形式で格納されているソース・データをロードすることです。

注意: 収集対象として送信される文字列データは有効なXML文字で構成されている必要があります。詳細は、「収集で有効な文字」を参照してください。

入力メタデータ

データソース入力ファイルの最初の行はレコードのヘッダー行です。ヘッダー行では、次のスキーマを使用する必要があります。
specKey|specValue|kvpKey|kvpValue|mdexType
次の表に、これらのプロパティの詳細を示します。
表1 Add KVP入力メタデータのプロパティ
スキーマのプロパティ 意味
specKey キーと値のペアが追加されるレコードの主キー(レコード指定子)の名前。
specValue レコードの主キーの値。
kvpKey レコードに追加されるEndeca標準属性の名前(キー)。標準属性がデータ・ドメインに存在しない場合、システム・デフォルト値を使用してその属性が自動的に作成されます。デフォルト値の詳細は、「標準属性のデフォルト値」を参照してください。
kvpValue レコードに追加される標準属性の値。
mdexType kvpKey標準属性のmdexタイプ(mdex:intmdex:dateTimeなど)を指定します。このパラメータは、新しい標準属性を作成してプロパティ・タイプを指定する場合に使用するためのものです。標準属性の新しいPDRを作成してmdexTypeを指定しないと、新しい標準属性のタイプはデフォルトでmdex:stringに設定されます。標準属性がすでに存在する場合、mdexTypeに空の値を指定できます。有効なデータ型のリストは、「サポートされているデータ型」を参照してください。

構成プロパティ

注意: すべてのコネクタのビジュアル・プロパティの詳細は、「コンポーネントのビジュアル・プロパティ」を参照してください。すべてのコネクタに共通の構成プロパティの詳細は、「コンポーネントの共通構成プロパティ」を参照してください。

次の表に、Add KVPsコンポーネントで使用可能な構成プロパティを示します。

表2 Add KVPsコンポーネントのプロパティ
名前 説明 有効な値
Endeca Serverホスト Endeca Serverが稼働しているマシンを指定します。 そのマシンの名前またはIPアドレス。localhostを使用できます。 MyEndecaServer

255.255.255.0

Endeca Serverポート Endeca Serverがリスニングしているポートを指定します。 有効なポート。

Endeca Serverのデフォルト・ポートは7001ですが、別のポートに変更できます。

7001
Endeca Serverコンテキスト・ルート Endeca ServerのWebLogicアプリケーション・ルート・コンテキストを指定します。 WebLogicでの有効なルート・コンテキスト名。 /endeca-server
データ・ドメイン名 変更されるデータ・ドメインの名前。

データ・ドメインは、コネクタが含まれているグラフが実行されるときに稼働している必要があります。

有効なデータ・ドメイン名 quickstart
指定子属性 操作が実行されるレコードの主キー(レコード指定子)を指定します。 主キーの名前。

主キーがデータ・ドメインに存在しない場合、システム・デフォルト値を使用してプロパティが自動的に作成されます。

FactSales_OrderNumber
SSL有効 コンポーネントのSSLを有効化または無効化します。

接続しているEndeca ServerのSSLが有効になっている場合にのみSSLを有効にしてください。

選択(True)

選択解除(False)

バッチ・サイズ 収集操作のバッチ・サイズ(バイト単位)を指定します。1つまたは複数のレコードで構成されるバッチ。

「コンポーネントによるバッチ・サイズ調整」も参照してください。

1以上の正の整数でバッチ・サイズを定義します。バッチ・サイズが小さすぎて最後のレコードがバッチに収まらない場合は、そのレコードを収容できるようにサイズをリセットします。その後、バッチ・サイズは指定したバッチ・サイズに戻ります。

0 (ゼロ)または負の整数を指定すると、バッチ処理はオフになります。バッチ処理がオフになっていると、レコードは1つずつデータ・ドメインに送信されます。

1000000

0

失敗バッチの最大数 収集操作が終了するまでに許容されるバッチの失敗の最大数。 0 (バッチの失敗は許容されない)または正の整数。 15

出力ポート

データ・ドメイン内のレコード・データを(レコードまたはキーと値のペアの追加または削除によって)変更する各Information Discoveryコンポーネントには次2つの出力ポートがあります。
  • ポート0は、正常に収集されたレコードのバッチを示すステータス情報を返します。
  • ポート1は、データ・ドメインが収集に失敗したレコードのバッチを示すエラー情報を返します。ポートに出力された各レコードは、個々のレコードではなく失敗したバッチに対応します。
表3 ポート0のメタデータ
ポート・フィールド名 データ型 説明
開始行 Long バッチの開始行のID 00001
終了行 Long バッチの終了行のID 99999
影響を受けるレコードの数 Long 正常に収集されたレコードの総数 99999
所要時間(秒) Numeric バッチの合計処理時間(秒) 127
表4 ポート1のメタデータ
ポート・フィールド名 データ型 説明
開始行 Long バッチの開始行のID 00001
終了行 Long バッチの終了行のID 99999
フォルト・メッセージ String Endeca Serverによって返されたエラー・メッセージ