スクリプト構成ファイル

オーケストレーション・スクリプトは、インストール用に事前定義されている構成ファイルからプロパティを読み取ります。

windows_OC.zipを解凍すると、windowsディレクトリが作成され、linux_OC.tarを解凍するとlinuxディレクトリが作成されます。各ディレクトリには、次の構成ファイルのいずれかが含まれます。
  • Linuxインストールでは、config_linux.prop
  • Windowsインストールでは、config_win.prop

任意のテキスト・エディタを使用し、次の表のパラメータを変更して構成ファイルを編集できます。

このファイルの名前は、オーケストレーション・スクリプトの実行時に提供します。

構成設定

構成パラメータとして可能な設定は次のとおりです。ここで示しているデフォルトは、WindowsおよびLinuxバージョンの構成ファイルのものです。
構成パラメータ 可能な設定
INSTALL_MODE 次のインストールの種類を設定します。
  • INSTALL_ALLでは、非構成インストール・モードが設定されます。つまり、WebLogic、ADFおよびEndeca Serverがインストールされますが、構成タスクは実行されません(つまり、WebLogicドメインの作成、SSL証明書の作成、Data Enrichmentプラグインの登録は行われません。)。
  • INSTALL_ALL_AND_CONFIGUREでは、構成インストール・モードが設定されます。つまり、WebLogic、ADFおよびEndeca Serverがインストールされ、次に構成タスクが実行されます。構成タスクでは、Endeca Server用のWebLogicドメインの作成、(DEPLOY_ENDECA_SERVER_IN_SECURE_MODETRUEに設定されている場合の)SSL証明書の作成が実行されます。
START_MODE WebLogic Serverの起動モードを構成します。
  • DEVでは、WebLogic Serverを開発モードで起動します。
  • PRODでは、WebLogic Serverを本番モードで起動します。
JAVA_HOME インストール済のJava SDKへの絶対パス。LinuxおよびWindowsのデフォルトの場所はありますが、特定の使用方法には場所を指定する必要があります。
ORACLE_HOME (たとえばWindowsのC:\Oracle\Middlewareなど、)コンポーネントをインストールするOracle Middlewareディレクトリの絶対パス。スクリプトによって作成されるので、Middlewareディレクトリは存在しないようにする必要があります。LinuxおよびWindowsのデフォルトの場所はありますが、特定の使用方法には場所を指定する必要があります。
ORACLE_INV_PTR Linuxのみ。場所/etc/oraInst.locなど、Oracleインストーラのインベントリ・ポインタ・ファイルの場所への絶対パス。
INSTALLER_LOCATION インストール・ファイルを含むディレクトリの絶対パス。LinuxおよびWindowsのデフォルトの場所はありますが、特定の使用方法には場所を指定する必要があります。
ENDECA_SERVER_DOMAIN_NAME endeca_server_domainなど、Endeca Server用のWebLogicドメインの名前。
ENDECA_SERVER_PORT (Endeca Serverがセキュア・モードでインストールされていない場合に) Endeca Serverが要求をリスニングするHTTPポート。通常、7001がHTTPポートとして使用されます。
DEPLOY_ENDECA_SERVER_IN_SECURE_MODE (デフォルトの)TRUEに設定されている場合、Endeca Serverはセキュア・モードでインストールされる必要があることを指定します(Endeca ServerはHTTPSポートを使用します)。FALSEに設定されている場合、Endeca Serverはセキュアでないモードでインストールされるようにする必要があることを指定します(Endeca ServerはHTTPポートを使用します)。
ENDECA_SERVER_SECURE_PORT (Endeca Serverがセキュア・モードでインストールされている場合に) Endeca Serverが要求をリスニングするHTTPSポート。通常、7002がHTTPSポートとして使用されます。

構成ファイルの例

次の構成ファイルは、Windowsバージョンのオーケストレーション・スクリプトの例です。
# Install in configuration mode, which creates a WebLogic domain.
INSTALL_MODE=INSTALL_ALL_AND_CONFIGURE

#Start WebLogic Server in production mode.
START_MODE=PROD

#Path to the Java SDK.
JAVA_HOME=C:\jdk1.6.0_43

#Path of the WebLogic root directory.
ORACLE_HOME=C:\Oracle\Middleware

#Path to the installation source directory.
INSTALLER_LOCATION=C:\Installers

#Name and HTTP port of the WebLogic domain for Endeca Server.
ENDECA_SERVER_DOMAIN_NAME=endeca_server_domain
ENDECA_SERVER_PORT=7001

#Install in secure (SSL) mode.
DEPLOY_ENDECA_SERVER_IN_SECURE_MODE=TRUE
ENDECA_SERVER_SECURE_PORT=7002