Endeca ServerのWebLogicとの統合

Endeca Serverは、Oracle WebLogic ServerのJ2EEコンテナで実行されるJ2EEアプリケーションです。Endeca Serverは、WebLogic 11g (10.3.6)およびApplication Development Framework 11g (11.1.1.6)を使用します。このトピックでは、この統合について詳細に説明します。

Endeca Serverソフトウェアは、そのほとんどすべてのAPIをSOAP Webサービスとして公開しています。これらのWebサービスは、Endeca Serverと呼ばれるOracle WebLogic Server 11g (WebLogic Serverバージョン10.3.6)にホストされるWebアプリケーション内に実装されます。

Endeca Serverでは、その実際の問合せ処理のほとんどが独自の内部コンポーネント、Dgraphに委任されます。このコンポーネントはWebLogic Serverの外部にあり、Javaベースではなく、アクティブなEndeca Serverインスタンスごとに実行する必要があります。

単一ノードの開発環境では、Endeca ServerインスタンスはWebLogic Server内の単一の管理サーバーにデプロイできます。Endeca Serverのクラスタでは、すべてのEndeca ServerインスタンスはWebLogicの管理対象サーバーのみで実行される必要があります。

重要: パフォーマンスおよびトラブルシューティング上、WebLogicドメインはEndeca Serverアプリケーションのホスト専用にすることを推奨します。この場合、Endeca Serverアプリケーションをホストする任意のWebLogic Serverインスタンスを指すURLには、endeca-serverルート・コンテキストが使用されます。

WebLogic Serverの使用方法

WebLogicドメインでホストされるEndeca Serverアプリケーションは、WebLogic ServerおよびApplication Development Frameworkの次の機能を使用します(このリストは完全に網羅しているとはかぎりません)。
  • Java Required Files (JRF)。JRFテンプレートは、Endeca Serverとともに使用する対象となるOracle WebLogic Serverのドメイン構成に使用されます。(このテンプレートは、WebLogic ServerにEndeca Serverドメインを作成する際に自動的に使用されます。)
  • WebLogicデプロイメント・ツール。JRFおよびEndeca ServerのWebLogicドメインを作成するには、構成ウィザードを使用します。Endeca Serverでは、管理コンソールおよびWLST(WebLogic Server Scripting Tool)を使用して、Endeca Serverインスタンスをホストする管理対象サーバーを起動および停止します。
  • WebLogic Serverセキュリティ機能。Endeca Serverの処理、インタフェースおよびデータのセキュリティを保証します。
Endeca Serverは、WebLogic Serverの次の機能は使用しません(このリストは完全に網羅しているとはかぎりません)。
  • WebLogic Serverメッセージ・カタログとデフォルトのJava Logging APIは、Endeca Serverからのロギングには使用されません。かわりに、Endeca Serverでは、Oracle Diagnostic Logging (ODL)を使用します。(その内部で実行されるEndeca Serverアプリケーションではなく)WebLogicドメイン自体からのメッセージは、WebLogic Serverからデフォルトのメッセージ・カタログとJava Logging APIを使用することに注意してください。
  • WebLogic Server JDBCモジュールまたはリソースは、Endeca Serverパッケージでは使用されません(これらは必要とされていないため)。
  • WebLogic Serverクラスタは、Endeca Serverでロード・バランシングおよびリクエスト・ルーティングには使用されません。かわりにEndeca Serverクラスタでは、Endeca Serverインスタンスでリクエストを受け入れ、それ自体のルーティング・サービスを使用します。デプロイメント戦略によっては、外部のロード・バランサも使用できます。