Endeca Serverクラスタでのデータ・ドメインの作成

このタスクでは、Endeca Serverクラスタのデプロイ後にEndecaデータ・ドメインを作成する方法について説明します。

開始する前に、host1の管理サーバーに移動し、$DOMAIN_HOME/EndecaServer/bin(セキュア・モードでEndeca Serverをインストールした場合)にナビゲートして次を実行することにより、Endeca Serverクラスタのステータスを確認します。
endeca-cmd list-nodes --password <sslPassphrase>
ここで<sslPassphrase>は、Endeca ServerのSSL証明書を生成するスクリプトを実行する際に指定したパスワードです。このコマンドは、Endeca ServerアプリケーションがEndeca Serverクラスタとして実行されているすべての管理対象サーバーのホスト名のリストを返します。
重要: endeca-cmdコマンドは、管理サーバーであるhost1のみ、$DOMAIN_HOME/EndecaServer/binディレクトリに存在します。したがって、このディレクトリにあるこのコマンドには、Endeca ServerのWebLogicドメインの管理サーバーを実行しているマシン(このガイドのクラスタ・デプロイメント図ではhost1)でのみ、アクセスすることが重要です。セキュア・モードでEndeca Serverクラスタを実行している場合は、これがendeca-cmdにアクセスするための推奨方法となります。かわりに、Endeca Serverクラスタのいずれかの管理対象サーバー上のendeca-cmdにアクセスする場合は、ディレクトリ$ORACLE_HOME/Middleware/EndecaServer<version>/endeca-cmdに移動します。Endeca Serverがセキュア・モードでインストールされており、そのディレクトリからこのコマンドを実行する場合は、コマンドラインで必ずすべてのSSLオプションを指定してください。endeca-cmdコマンドの実行の詳細は、『Oracle Endeca Server管理者ガイド』を参照してください。

この手順は、Endeca Serverクラスタがセキュア・モード(SSL対応)でインストールされていることを前提としています。

Endeca ServerクラスタでEndecaデータ・ドメインを作成する手順は次のとおりです。

  1. host1 (これは、Endeca Server用に作成されたWebLogic Serverの管理サーバーが実行されているマシンです)で、$DOMAIN_HOME/EndecaServer/binに移動します。
  2. 合計2つのノードが含まれるEndecaデータ・ドメイン用に新しいデータ・ドメイン・プロファイルを作成します。(各ノードが個別のEndeca Serverインスタンスで実行されるように割り当てられます。)次のコマンドを実行します。
    endeca-cmd put-dd-profile my_two_node_dd_profile --num-followers 1 --password <sslPassphrase>

    ここで、my_two_node_dd_profileはデータ・ドメイン・プロファイルの名前、sslPassphrasegenerate_ssl_keysユーティリティの--sslPassphraseフラグで指定したパスワードです。

    このコマンドでは、データ・ドメイン内に1つのリーダー・ノードと1つのフォロワ・ノードがあるデータ・ドメイン・プロファイルが作成されます。

  3. このプロファイルを使用してデータ・ドメインを作成します。次のコマンドを実行します。
    endeca-cmd create-dd test --dd-profile-name my_two_node_dd_profile --password <sslPassphrase>

    このコマンドでは、前に構成されたデータ・ドメイン・プロファイルに基づいて、Endecaデータ・ドメインtestが作成されます。このデータ・ドメインでは、2つのノード(Dgraphプロセス)がそれぞれのEndeca Serverインスタンスで実行されます。

  4. データ・ドメインの状態を確認します。次のコマンドを実行します。
    endeca-cmd get-dd-health test --password <sslPassphrase>
    このコマンドにより、次の情報が返されます。
    Data domain: test
    Leader node health:
    Hostname: host1
    Port: 7004
    Protocol: HTTPS
    Is available
    Follower nodes health:
    Hostname: host2
    Port: 7004
    Protocol: HTTPS
    Is available
    この出力は、データ・ドメインtestが2つのノードで実行され、どちらも使用可能であることを示しています。このデータ・ドメインを1つのマシンから作成した場合でも、これは2つのノードを異なるEndeca Serverインスタンスで実行するように構成されます。これで、任意のEndeca Serverインスタンス・マシンからこのデータ・ドメインにアクセスできます。