ステップ1: 管理サーバーへのインストール

クラスタ・デプロイメントの最初のステップとして、Endeca Serverクラスタを最初にデプロイする3つのマシンの1つ目に、WebLogic Server、ADF RuntimeおよびEndeca Serverをインストールします。

インストールを開始する前に、次のことを確認してください。
  • Java 6 SDKがインストール済です(その場所をポイントする必要があります)。ソフトウェア要件の全リストは、「必要なOracle製品」を参照してください。
  • データ・ドメイン(およびData Enrichmentプラグインで必要なリソース)の索引を格納する共有ファイル・システムに書込みができます。
  • インストール・ソース・ディレクトリを作成し、そこに3つインストール・ファイルを配置し、(Windowsの場合は)ZIPファイル、(Linuxの場合は)TARファイルのオーケストレーション・スクリプトを解凍します。詳細は、「オーケストレーション・スクリプトのインストール」を参照してください。

この手順は、非構成モードでオーケストレーション・スクリプトを使用する方法を説明します。なんらかの理由があって、スクリプトを使用せずにすべてのコンポーネントを手動でインストールすることを希望する場合は、それも可能です。詳細は、「手動インストール」を参照してください。この場合、手動でWebLogicドメインの構成、SSL証明書の生成、Data Enrichmentプラグインの登録も行う必要があります。

非構成モードでオーケストレーション・スクリプトを使用し、管理サーバーに必要なソフトウェアをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. クラスタ・デプロイメントの1つ目のマシンであるhost1でコマンド・プロンプトを開き、オーケストレーション・スクリプトを含むディレクトリに移動します。

    スクリプトの編集および実行は、管理者権限で実行する必要があります。

  2. 次のように構成スクリプトを編集し、保存します。
    構成パラメータ Endeca Serverクラスタの管理サーバーに対するインストール時の指定
    INSTALL_MODE INSTALL_ALLを選択し、非構成インストール・モードを設定します。このモードでは、スクリプトによってWebLogic、ADFおよびEndeca Serverがインストールされますが、構成タスクは実行されません(つまり、WebLogicドメインの作成、SSL証明書の作成、Data Enrichmentプラグインの登録は行われません。)。
    START_MODE PRODを選択し、WebLogic Serverを本番モードで起動します。これがデフォルトです。
    JAVA_HOME インストール済のJava SDKへの絶対パスを指定します。LinuxおよびWindowsのデフォルトの場所はありますが、特定の使用方法には場所を指定する必要があります。
    ORACLE_HOME (たとえばWindowsではC:\Oracle\Middlewareなど、)コンポーネントをインストールするOracle Middlewareディレクトリの絶対パスを指定します。スクリプトによって作成されるので、Middlewareディレクトリは存在しないようにする必要があります。LinuxおよびWindowsのデフォルトの場所はありますが、特定の使用方法には場所を指定する必要があります。
    ORACLE_INV_PTR Linuxのみ。Oracleインストーラのインベントリ・ポインタ・ファイルの場所を指定します。デフォルトの場所は/etc/oraInst.locです。
    INSTALLER_LOCATION インストール・ファイルを含むディレクトリの絶対パスを指定します。LinuxおよびWindowsのデフォルトの場所はありますが、特定の使用方法には場所を指定する必要があります。
    ENDECA_SERVER_DOMAIN_NAME Endeca Server用のWebLogicドメインの名前を指定します。デフォルトのドメイン名は、endeca_server_domainです。
    ENDECA_SERVER_PORT デフォルトのHTTPポートである7001を選択します。(Endeca Serverがセキュアでないモードでインストールされている場合に)これがEndeca Serverが要求をリスニングするHTTPポートです。
    DEPLOY_ENDECA_SERVER_IN_SECURE_MODE (デフォルトの)TRUEを選択します。これによってEndeca Serverはセキュア・モードでインストールされる必要があることを指定します(Endeca ServerはHTTPSポートを使用します)。
    ENDECA_SERVER_SECURE_PORT 「7002」を選択します。(Endeca Serverがセキュア・モードでインストールされている場合に)これがEndeca Serverが要求をリスニングするデフォルトのHTTPSポートです。
  3. host1で非構成モードで構成ファイルで指定したオプションを使用しオーケストレーション・スクリプトを実行します。詳細は、「非構成モードでのインストール」を参照してください。

    このスクリプトによって、このマシンに必要なコンポーネントがインストールされます。

    非構成モードでのインストールでは、WebLogicドメインの作成、SSL証明書の生成、Data Enrichmentの登録のタスクは実行されません。したがって、Endeca Server用のWebLogicドメインを手動で作成し、SSL証明書を生成する必要があります。(Data Enrichmentプラグインも登録する必要がありますが、これは管理対象サーバーの作成後に行います。)

  4. Endeca Server用にWebLogicドメインを作成します。「Endeca Server用のWebLogicドメインの作成」を参照してください。
  5. SSL鍵を生成します。「SSL証明書の作成」を参照してください。

このタスクにより、必要なソフトウェアがインストールされたクラスタの1つ目のマシンおよび構成済のEndeca ServerクラスタをホストするWebLogicドメインが存在するようになり、SSL証明書が生成されます。Data Enrichmentプラグインはまだ登録されていないことに注意してください。WebLogicドメインの管理サーバーも起動する必要があります。