データ・ドメインの割当ての改善

このリリースでは、Endeca Serverは、基礎となるシステム・リソースをより適切に利用できるようになり、使用可能なメモリーおよびスレッド数のリソース合計の計算に基づくヒューリスティックなメソッドを使用して、Endeca Serverのデプロイメントのノードに、より効率的にデータ・ドメインを割り当てることができるようになりました。

これらの改善は、(Oracle Endeca Information Discovery製品のセルフサービス・アプリケーションなど)多数のアプリケーションがあるシナリオ用に、多数のデータ・ドメインの作成をサポートするように実装されています。このようなシナリオには、通常Endeca Serverによって提供される、比較的小規模なアプリケーションが多数あります(各アプリケーションのユーザーは少数です)。

データ・ドメインの割当てが改善されたことにより、システム・リソースで十分にホストできる場合、新しいまたは追加のデータ・ドメインをホストできますが、基礎となるEndeca Serverに十分なリソースがない場合、そのようなデータ・ドメインは大量には増えません。

具体的には、Endeca Serverは、データ・ドメインを割り当てる際、新しいデータ・ドメイン用に使用されていない仮想メモリーおよび処理を行うコアが十分にあるノードを選択します。ホストする十分な処理用のコアがない場合は、追加のデータ・ドメインの作成を拒否します(この動作は、Endeca Serverがcgroupsを使用するように構成されている場合、cgroupsが有効になっているLinux 6で、より保証されます)。Endeca Serverは、リソースを節約するために、自動アイドル化に構成されている非アクティブのデータ・ドメインをアイドル状態にし、ユーザーからの要求を受け取ると、そのようなデータ・ドメインを自動的にアクティブ化します。Endeca Serverのクラスタ管理者がEndeca Serverインスタンスに対してデータ・ドメインの割当てを調整できるように、Endeca ServerではEndeca Serverのデプロイメント内のノードに対し、コアごとのスレッド数および索引サイズに対する仮想メモリーの割当ての割合を指定できます。また、Endeca ServerがOracle Linux 6またはRHEL 6にデプロイされている場合、データ・ドメインの割当てに追加の保証を提供するcgroupsを使用できます。

重要: Endeca Serverに多数のセルフサービス・アプリケーションをデプロイしようと計画している場合、割当ての保証を増やし、多数のデータ・ドメインがプロビジョニングされている場合でもEndeca Serverノードが動作し続けるようにするには、いずれもEndeca Serverでcgroupsを使用できる、Oracle Linux 6またはRHEL 6上にEndeca Serversをデプロイすることを強くお薦めします。
これらの機能の詳細は、次のドキュメントを参照してください。