データ・ドメインの更新

endeca-cmd update-dd name --dd-profile-nameコマンドを使用して、データ・ドメインを更新します。nameはデータ・ドメインの名前であり、--dd-profile-mameオプションは、使用するデータ・ドメイン・プロファイルを指定します(このオプションは必須です)。このコマンドを実行するのは、管理Webサービス・リクエストでupdateDataDomain操作を使用するのと同じです。

update-ddコマンドは、データ・ドメインのDgraphプロセスをトラブルシューティングする場合などに使用すると便利です。この場合、すべての点で使用されるプロファイルと同等のデータ・ドメイン・プロファイルを作成(ただし、追加フラグを使用)した後、このプロファイルを使用するようにデータ・ドメインを更新できます。また、データ・ドメインの更新は、プロファイルに指定されたデータ・ドメインの特性(リーダー・ノードが問合せを処理するかどうか、データ・ドメインのキャッシュ・サイズなど)を変更する場合にも便利です。

update-ddコマンドとrescale-ddを比較すると、rescale--ddでは実行中のデータ・ドメインに複数のノードを追加できます。比較すると、update-ddではデータ・ドメイン・プロファイルによって制御されるデータ・ドメインのパラメータを変更できますが、rescale-ddとは異なり、update-ddコマンドはオフライン・データ・ドメインでのみ機能します。データ・ドメインを無効にして更新した後、再度有効化します。

Endeca Serverでデータ・ドメインを更新する前に、次の条件を満たす必要があります。
  • データ・ドメインを無効にする必要があります。
  • 別のデータ・ドメイン・プロファイル(データ・ドメインで使用されるものとは異なるプロファイル)が存在する必要があります。これは、データ・ドメインの更新時に指定します。データ・ドメイン・プロファイルの詳細は、Oracle Endeca Serverクラスタ・ガイドを参照してください。
  • Endeca Serverには新しいデータ・ドメイン・プロファイルを利用するのに十分なリソースが必要です。

データ・ドメインを更新するには、次の手順を実行します。

  1. endeca-cmd disable-dd nameで、データ・ドメインを無効にします。
  2. コマンドライン・ウィンドウを使用して(たとえば、Windowsのコマンド・プロンプトを開いて)、endeca-cmdディレクトリに移動します。
  3. endeca-cmd list-dd-profiles --verboseまたは管理Webサービスの同等の操作(listDataDomainProfiles)を使用して、定義済のすべてのデータ・ドメイン・プロファイルのリストを取得します。

    Endeca Serverは、定義済のすべてのデータ・ドメイン・プロファイルのリスト(名前、説明、データ・ドメイン・ノードの数、Dgraphプロセスの処理スレッドの数、キャッシュ・サイズ、そのデータ・ドメインが専用のリーダー・ノードを必要とするかどうかなどの特性を含む)を返します。このリストには、デフォルトのデータ・ドメイン・プロファイルも含まれています。

  4. このリストから使用するデータ・ドメイン・プロファイルを選択します。その名前を使用してデータ・ドメインを更新します。
  5. 次の例のようなコマンドを使用して、新しいデータ・ドメイン・プロファイルを使用するようにデータ・ドメインを更新します。
    endeca-cmd update-dd MyDD --dd-profile-name test
    ここで、
    • MyDDは、更新するデータ・ドメインの名前です。
    • testは、使用されるデータ・ドメイン・プロファイルの名前です(このオプションは必須です)。
    注意: データ・ドメインの名前には空白を含めることができます(たとえば、2つの単語で構成される場合など)。この場合、endeca-cmd update-dd "My data" --dd-profile-name testのように、名前を二重引用符で囲む必要があります。したがって、他のEndeca Serverコマンドで使用する場合も名前を二重引用符で囲む必要があります。
    または、管理Webサービスで次の例のようなリクエストを発行することもできます。
    <ns1:updateDataDomain xmlns:ns1="http://www.endeca.com/endeca-server/manage/2/0">
        <ns1:name>MyDD</ns1:name>
        <ns1:ddProfileName>test</ns1:ddProfileName>
    </ns1:updateDataDomain>
    この例では、testという名前のデータ・ドメイン・プロファイルを使用します。

    このコマンドの結果、Endeca Serverはデータ・ドメイン・プロファイルに指定されたデータ・ドメインのパラメータを変更し、Endeca Serverクラスタ内のノードにデータ・ドメインを自動的に再割当します。データ・ドメイン・プロファイルが存在し、Endeca Serverクラスタに十分なリソースがある場合、データ・ドメインが更新されます。

  6. データ・ドメインが正常に更新されたことを確認するには、endeca-cmd list-ddまたはendeca-cmd get-dd nameコマンドを発行します。

    または、管理Webサービスを使用してlistDataDomainsまたはgetDataDomainリクエストを発行することもできます。

    ここで、データ・ドメインを有効にすることもできます。

次の例は、getDataDomain操作の結果を示しています。正常に更新されたデータ・ドメインMyDDの結果をリストします。このデータ・ドメインはまだ有効になっていません。また、(デフォルトのデータ・ドメイン・プロファイルと比較して)追加の引数が指定されたデータ・ドメイン・プロファイルを使用します。
<ns3:getDataDomainResponse xmlns:ns2="http://www.endeca.com/endeca-server/types/2/0" 
    xmlns:ns3="http://www.endeca.com/endeca-server/manage/2/0">
 <ns3:dataDomainDetail>
  <ns2:name>MyDD</ns2:name>
  <ns2:allowOversubscribe>true</ns2:allowOversubscribe>
  <ns2:allowQueriesOnLeader>true</ns2:allowQueriesOnLeader>
  <ns2:numFollowers>0</ns2:numFollowers>
  <ns2:readOnly>false</ns2:readOnly>
  <ns2:enabled>false</ns2:enabled>
  <ns2:numComputeThreads>4</ns2:numComputeThreads>
  <ns2:computeCacheSizeMB>0</ns2:computeCacheSizeMB>
  <ns2:startupTimeoutSeconds>600</ns2:startupTimeoutSeconds>
  <ns2:shutdownTimeoutSeconds>30</ns2:shutdownTimeoutSeconds>
  <ns2:sessionIdType>header</ns2:sessionIdType>
  <ns2:sessionIdKey>X-Endeca-Session-ID</ns2:sessionIdKey>
 </ns3:dataDomainDetail>
</ns3:getDataDomainResponse>