Phraseモジュールのオプション

Phraseモジュールには、その動作のカスタマイズに使用する様々なオプションがあります。

これらのオプションはブール属性によって構成されます。

これらの属性はRELRANK_PHRASE要素に属しています。

近似一致

近似一致は、標準のPhraseモジュールと比べて、結果の正確さは多少劣りますが、パフォーマンスが高くなる一致です。

近似一致を有効化すると、Phraseモジュールは、フレーズが一致する可能性があるそれぞれの結果の、すべての位置ではなく、限られた数の位置まで検索します。より最適で多くの関連性の一致が後で出現するかどうかに関係なく、この限られた数で出現する可能性のみを考慮します。

結果のコンテンツが大きく、サイトの負荷が高いため、通常のPhraseモジュールの実行時のパフォーマンスが不十分である場合、近似を設定することが適切です。

問合せ展開

スペル修正、シソーラスおよびステミングの調整を元のフレーズに適用することは、一般に、問合せ展開として知られています。問合せ展開を有効にした場合、Phraseモジュールは、元のフレーズに一致する結果として、同じ層にあるフレーズの展開された形に一致する結果をランク付けします。

次の例を考えてみます。
  • USをUnited Statesに展開するシソーラス・エントリがあります。
  • ユーザーは、US governmentを問い合せます。

問合せUS governmentは、一致の目的でUnited States governmentに展開されますが、元の展開されていないバージョンの問合せUS governmentは2語のみであるため、Phraseモジュールは、United States governmentに一致する結果に2のスコアを割り当てます。

サブフレーズ

サブフレーズは、サブフレーズ一致の長さに基づいて、結果をランク付けします。つまり、3語に一致する結果は、2語に一致する結果などよりも関連性があるとみなされます。

サブフレーズは、ユーザーが入力した問合せ語の連続したサブセットとして、ユーザーが入力した順に定義されます。たとえば、問合せfax cover sheetsには、サブフレーズfax、cover、sheets、fax cover、cover sheetsおよびfax cover sheetsが含まれますが、fax sheetsは含まれません。

フレーズで、ネストされた引用符内に含まれるコンテンツは、1語として処理されます。たとえば、次のフレーズを考えてみます。
the question is "to be or not to be"

引用符で囲まれたテキスト("to be or not to be")は1つの問合せ語として処理されるため、この例は、合計9単語が含まれていても、4つの問合せ語で構成されています。

サブフレーズが有効化されていない場合、結果は、フレーズ全体に一致する結果と一致しない結果の、2つの層にランク付けされます。