Oracle Endeca Serverは、スペル修正の2つの補足的な形をサポートしています。
自動スペル修正機能では、問合せ語で使用されるスペルが結果テキストで使用されるスペルに一致しない場合(つまり、ユーザーが検索語をスペルミスしている場合)、検索問合せで予期される結果を返すことができます。もしかして機能では、ユーザーが新しいスペルで問合せを再発行できるように、スペルミスした語の別のバージョンを提案して返します。
どちらの機能も、単一のアプリケーションで使用でき、基礎となる同じスペル・エンジンと同じスペル修正モジュールによってサポートされています。
自動スペル修正では、ユーザーの問合せ語に対して代替のスペルを計算して、これらの代替スペルが最適な解釈である可能性を評価し、スペルが修正された最適な代替問合せの形を使用して追加の検索結果を返すことによって動作します。たとえば、ユーザーが、テキストAbrham Lincolnを含むレコードを検索するとします。スペル修正が有効化されている場合、Oracle Endeca Serverは予測される結果である、テキストAbraham Lincolnを含む結果を返します。
もしかして(DYM)機能によって、アプリケーションは、キーワード検索の明示的な代替案をユーザーに提供できます。たとえば、データセット内でvalleを検索すると、ユーザーは6つの結果を取得するとします。しかし、そのデータセット内では、語valleyおよびvaleの方がより普及しています。DYM機能が有効化されていると、Oracle Endeca Serverでは、valleの6つの結果を使用して応答しますが、エンドユーザーが実際に意図していたのはvalleyまたはvaleである可能性があるという提案も行います。複数の提案が返された場合、提案は、一致の近さに従ってソートおよび提示されます。
指定されたデータセットのスペル辞書は、索引付けされたソース・テキストから直接取得され、すべての検索可能な値および属性で検出された単語が移入されるため、スペル修正機能の動作はアプリケーションを意識したものになります。Oracle Endeca Serverは、値検索およびレコード検索の両方の操作に対して、通常検索の結果としてスペル修正された結果を返します。
たとえば、コンピュータ機器を含む一連のレコードで、graphiを検索すると、graphicsにスペル修正されます。別のスポーツ用品のデータセットでは、同じ検索を行うとgraphiteにスペル修正されます。
また、スペル修正およびDYM提案の結果は、問合せ用に指定した言語に応じて異なることに注意してください(言語は、TextSearchFilterタイプ(レコード検索の場合)およびValueSearchConfigタイプ(値検索の場合)のLanguage要素で設定します)。たとえば、検索語pechを使用した場合、英語では検索時に(peachなどに)スペル修正が行われる可能性がありますが、フランス語では検索時にスペル修正が行われない可能性があります(フランス語の単語はpêcheであるため)。