シソーラスのトラブルシューティング

次のシソーラス・クリーン・アップ・ルールを守って、負荷がかかり役に立たないシソーラス検索問合せ展開に関連するパフォーマンスの問題を回避します。

複数の意味を持つ単語に、2方向のシソーラス・エントリを作成しないでください。たとえば、khakiは、色と、ズボンの種類を意味します。khaki = pantsの2方向のシソーラスを作成した場合、ユーザーがkhaki towelsの検索を行うと、pantsの不適切な結果が返されます。
次のように、一般的、および複数のより具体的な語の間に、2方向のシソーラス・エントリを作成しないでください。
```
top = shirt = sweater = vest
```
これにより、返されるアイテムの精度を減らす間にユーザーが経由する必要がある結果の数が増えます。このインスタンスで、一般的な語の最初、およびより具体的な語のそれぞれの間に、個別の1方向のシソーラス・エントリを作成することによって、適切な結果を得ることができます。
シソーラス・エントリでは、エントリ内に、別の語の部分文字列である語を含めることはできません。
たとえば、次の2方向の等価関係を考えてみます。
```
Adam and Eve = Eve
```
ユーザーがEveと入力すると、Eve or (Adam and Eve)という結果を得ることになります(つまり、同じ結果でシソーラスはなしでEveが取得される)。ユーザーがAdam and Eveと入力すると、(Adam and Eve) or Eveという結果を得ることになり、問合せのAdam andの部分は無視されます。
andやtheなどのストップ・ワードは、1語のシソーラスの形で使用しないでください。たとえば、theをストップ・ワードとして構成した場合、theeとtheの間の等価関係では役に立ちません。
複数単語のシソーラスの形はフレーズとして処理されるため、ストップ・ワードは複数単語のシソーラスの形で使用できます。フレーズ内では、ストップ・ワードは、ストップ・ワードとしてではなく、単語の文字どおりの意味で処理されます。
1語のシソーラスの形が適切である箇所に、複数単語のシソーラスの形を使用しないでください。特に、ユーザーが入力する可能性があるフレーズではない、複数単語の形を使用しないでください(そうしないと、フレーズの展開で、関連する結果が追加される可能性があります)。
たとえば、次の2方向のシソーラス・エントリがあります。
```
Aethelstan, King Of England (D. 939) = Athelstan, King Of England (D. 939)
```
これは、次の1語の形に置き換える必要があります。
```
Aethelstan = Athelstan
```
シソーラスの形には、検索できない文字を使用しないでください。たとえば、次の1方向のシソーラス・エントリがあります。
```
Pikes Peak -> Pike’s Peak
```
アポストロフィ(')が検索文字として有効である場合のみ、このエントリを使用する必要があります。