ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware Oracle Adaptive Access Manager管理者ガイド
11gリリース2 (11.1.2.2)
B70199-06
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

26 プロパティ・エディタの使用

Oracle Adaptive Access Managerには、標準のプロパティおよびプロパティ・エディタが用意されており、要件に応じた新規データベース・プロパティの作成、既存のデータベースおよびファイル・プロパティの変更、および列挙の作成および編集を行うことができます。

注意: すべてのロールにプロパティ・エディタにアクセスする権限があるわけではありません。

この章では、OAAM管理コンソールを使用したプロパティ管理に焦点を当てます。

この章には次の項が含まれます:

26.1 プロパティ検索ページへのナビゲート

プロパティ検索ページは、プロパティ定義を管理するための開始位置です。

プロパティ検索ページを開くには:

  1. ナビゲーション・ツリーで、「環境」の下にある「プロパティ」をダブルクリックします。

    または次の方法を使用できます。

    • ナビゲーション・ツリーで「プロパティ」を右クリックし、コンテキスト・メニューから「プロパティのリスト」を選択します。

    • ナビゲーション・ツリーで「プロパティ」を選択し、「アクション」メニューから「プロパティのリスト」を選択します。

    • ナビゲーション・ツリー・ツールバーで「プロパティのリスト」ボタンをクリックします。

    プロパティ検索ページが表示されます。

  2. 「検索」をクリックしてシステム内のプロパティのリストを表示します。

26.2 プロパティの検索

プロパティ検索ページでは、システム内のすべてのプロパティのリストを表示したり、名前、ロード・タイプおよび値に基づいてプロパティを検索できます。

図26-1 プロパティ・ページ

図26-1の説明が続きます
「図26-1 「プロパティ」ページ」の説明

システム内に存在するプロパティのリストを表示するには、「検索」をクリックします。使用可能なすべてのプロパティが結果表に表示されます。

プロパティを検索するには:

  1. プロパティ検索ページの検索フィールドで基準を指定して、プロパティを検索します。

    検索フィルタの基準を表26-1「検索フィルタの基準」で説明します。

    表26-1 検索フィルタの基準

    フィールド 説明

    名前

    プロパティ名。

    ロード・タイプ

    プロパティのロード・タイプ。プロパティがデータベースで使用可能な場合、そのロード・タイプは「データベース」であり、プロパティがプロパティ・ファイルに含まれる場合、そのロード・タイプは「プロパティ」であり、プロパティがシステム・プロパティである場合、そのロード・タイプは「システム」です。デフォルトでは、ロード・タイプは「すべて」に設定されます。

    プロパティの値。


  2. 「検索」をクリックします。

    検索パラメータをデフォルト設定にリセットする場合は、「リセット」ボタンを使用します。

結果表に、指定した基準に一致するプロパティのサマリーが表示されます。

デフォルトでは、プロパティはプロパティ名でソートされますが、ロード・タイプでプロパティをソートできます。

26.3 プロパティの値の表示

プロパティの値を表示するには、結果表でプロパティを選択します。プロパティの名前、ロード・タイプおよび値が下部パネルに表示されます。

26.4 列挙の表示

列挙はプロパティ・エディタを使用して表示および編集できます。

プロパティ・エディタに列挙をリストするには、次のプロパティをfalseに設定する必要があります。

bharosa.config.ui.list.filter.enum=false

26.5 新規データベース・タイプ・プロパティの作成

データベース・タイプ・プロパティを作成するには:

  1. プロパティ検索ページで、「新規プロパティ」ボタンまたは「新規プロパティの作成」アイコンをクリックします。

    「新規プロパティ」ダイアログが表示されます。

  2. 「新規プロパティ」ダイアログで、プロパティの名前および値を入力します。

    次の場合はエラー・メッセージが表示されます。

    • 重複名

    • 特殊文字

    • 空白の値

    • ASCII文字の場合は4000文字以上、UTF-8文字の場合は1333文字以上の長さの名前または値

    プロパティの作成後は、プロパティ名を編集できません。

  3. 「保存」をクリックします。

プロパティ・エディタを使用して作成したプロパティは必ずデータベース・タイプになります。これらはサーバー・データベース内に作成されます。

ユーザー・インタフェースからはシステムおよびファイル・タイプ・プロパティは作成できません。

新規プロパティを作成しない場合は、「保存」ではなく「取消」をクリックします。

26.6 データベースおよびファイル・タイプ・プロパティの値の編集

データベースおよびファイル・タイプ・プロパティの値を簡単に編集して保存できます。

システム・プロパティは読取り専用であり、編集できません。

データベースまたはファイル・タイプ・プロパティを編集するには、次の手順を実行します。

  1. 結果表でプロパティを選択します。

    詳細パネルに名前、ロード・タイプおよび値が表示されます。

    複数のプロパティが選択された場合、最後に選択されたプロパティの詳細が詳細パネルに表示されます。

  2. 詳細パネルで、プロパティの値を編集します。

    詳細パネルの名前およびタイプは読取り専用です。

  3. 「保存」をクリックします。

    変更されたプロパティ詳細が正常に保存されます。

    ファイル・ロード・タイプ・プロパティが編集されると、データベース・タイプ・プロパティに変更されます。既存のファイル・タイプ・プロパティは結果表に表示されなくなります。

    変更されたプロパティを保存しない場合は、「保存」ではなく「取消」をクリックして、変更を元の値に戻します。

26.7 データベース・タイプ・プロパティの削除

システムおよびファイル・プロパティは削除できません。

データベース・タイプ・プロパティを削除するには:

  1. 結果表でプロパティを選択します。

    確認ダイアログが表示されます。

  2. 「削除」ボタンをクリックします。選択されたプロパティが正常に削除されます。

ファイル・タイプ・プロパティから変更されたデータベース・タイプ・プロパティを削除すると、選択したプロパティが削除され、古いファイル・タイプ・プロパティがリストアされます。

26.8 データベースおよびファイル・タイプ・プロパティのエクスポート

ファイル・プロパティをエクスポートするには、次の手順を実行します。


注意:

システム・プロパティはエクスポートされません。ファイルおよびデータベース・タイプ・プロパティのみがエクスポートされます。

  1. ナビゲーション・ツリーで、「環境」の下にある「プロパティ」を開きます。

    プロパティ検索ページが表示されます。

  2. 「検索」をクリックしてシステム内のプロパティのリストを表示します。

  3. エクスポートするプロパティを選択します。「アクション」メニューから「選択項目のエクスポート」を選択します。

    エクスポート・タイプを選択し、名前を入力するためのオプションを示す「プロパティのエクスポート」ダイアログが表示されます。

  4. ZIPファイルの名前を入力します。

  5. エクスポート・タイプとして「Javaプロパティ」または「XMLプロパティ」を選択します。

  6. 「エクスポート」をクリックします。

    ファイルをエクスポートしない場合は、「保存」ではなく「取消」をクリックします。

  7. 「保存」をクリックしてから、「OK」をクリックします。

    XMLまたはJava形式の選択したプロパティのZIPファイルがエクスポートされます。

26.9 データベース・タイプ・プロパティのインポート

データベース・タイプ・プロパティをインポートするには、次の手順を実行します。

  1. ナビゲーション・ツリーで、「環境」の下にある「プロパティ」を開きます。

    プロパティ検索ページが表示されます。

  2. 「プロパティのインポート」ボタンをクリックします。

    「プロパティのインポート」ダイアログが表示されます。

  3. 「グループのインポート」ダイアログ・ボックスで、ファイルのパスおよび名前を入力するか、「参照」(...)ボタンを使用してプロパティを含むZIPファイルを見つけ、ファイルを選択します。

  4. 「オープン」をクリックしてから、「OK」をクリックします。

    更新がデータベースに保存されます。更新は、プロパティの値が変更された場合にのみ行われます。

  5. 「OK」をクリックします。

    無効な形式でプロパティをインポートしようとすると、エラーが表示されます。

26.10 プロパティ・エディタにおける列挙の編集

ユーザー定義列挙は、アイテムのリストを表すプロパティの集合です。リスト内の各要素には、複数の異なる属性が含まれている場合があります。ユーザー定義列挙の定義はキーワード.enumで終わるプロパティで始まり、ユーザー定義列挙の使用を記述する値が続きます。各要素定義は、列挙と同じプロパティ名に要素名が追加されたもので始まり、IDである一意の整数の値が続きます。要素の属性も同じパターンに従い、要素のプロパティ名で始まり、その後に属性名がその属性の適切な値とともに示されます。

OAAMサーバー実装のログイン画面に表示される、列挙定義資格証明の例を次に示します。

bharosa.uio.default.credentials.enum = Enum for Login Credentials
bharosa.uio.default.credentials.enum.companyid=0
bharosa.uio.default.credentials.enum.companyid.name=CompanyID
bharosa.uio.default.credentials.enum.companyid.description=Company ID
bharosa.uio.default.credentials.enum.companyid.inputname=comapanyid
bharosa.uio.default.credentials.enum.companyid.maxlength=24
bharosa.uio.default.credentials.enum.companyid.order=0 
bharosa.uio.default.credentials.enum.username=1
bharosa.uio.default.credentials.enum.username.name=Username
bharosa.uio.default.credentials.enum.username.description=Username
bharosa.uio.default.credentials.enum.username.inputname=userid
bharosa.uio.default.credentials.enum.username.maxlength=18
bharosa.uio.default.credentials.enum.username.order=1

列挙の場合、変換不可のコア・プロパティをオーバーライドするには、それをoaam_custom.propertiesに設定し、ロケール固有のプロパティをclient_resource_locale.propertiesに設定してください。ユーザー定義列挙にすでに定義されている要素を無効にするには、falseの値を持つenabled属性を単純に追加します。