ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware Oracle Adaptive Access Manager管理者ガイド
11gリリース2 (11.1.2.2)
B70199-06
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

8 OTP Anywhereの設定

OTP Anywhereは、二次リスク・ベースのチャレンジ・ソリューションであり、構成済の帯域外チャネルを経由してエンド・ユーザーに送信されるサーバー生成のワンタイム・パスワードで構成されます。サポートされているOTPデリバリ・チャネルには、ショート・メッセージ・サービス(SMS)、電子メールおよびインスタント・メッセージングがあります。

この章では、第2のリスク・ベースのユーザー・チャレンジにOTPを使用するためのOracle Adaptive Access Managerの設定に焦点を当てます。標準の機能として、OAAMには、ユーザー・メッセージング・サービス(UMS)が配信方法として備えられています。その他のカスタム・メソッドは、『Oracle Fusion Middleware Oracle Adaptive Access Manager開発者ガイド』を参照してください。

この章には次の項が含まれます:

8.1 概要と概念

この項では、ワンタイム・パスワード(OTP)の概念とOracle Adaptive Access Managerでの使用方法について説明します。

8.1.1 ワンタイム・パスワードとは

ワンタイム・パスワードは、ランダムに生成される使い捨ての認証資格証明です。OTPとは、標準ユーザー名およびパスワード資格証明に加えて使用される第2認証の形式であり、既存の認証および認可プロセスを強化することにより、ユーザーに追加セキュリティを提供します。ユーザーがOTPのチャレンジを受けると、ワンタイム・パスワードが生成され、構成済チャネルの1つによってユーザーに提供されます。ユーザーはワンタイム・パスワードを取得し、ワンタイム・パスワードが期限切れになる前に、要求に応じて入力する必要があります。

ワンタイム・パスワードは数値または英数字のいずれで、任意の長さで構成することができ、ランダム化アルゴリズムはプラガブルです。

帯域外OTPを使用する主な利点は次のとおりです。

  • OTPは構成済チャネルのいずれかによって有効なユーザーに提供されます。SMS、インスタント・メッセージング(IM)および電子メールのチャンネルがあります。

  • ユーザーは、独自のハードウェアまたはいかなる種類のクライアント・ソフトウェアも必要としません。

8.1.2 帯域外OTP提供について

Oracle Adaptive Access Manager 11gには、次の3つの帯域外チャネルによるOTPの配信をサポートするOTP認証機能があります。

  • 電子メール

  • ショート・メッセージ・サービス(SMS)

  • インスタント・メッセージング

デフォルトでは、携帯電話登録のみがOTP登録ページに表示されます。

8.1.3 OTPの機能

OAAMでの登録処理中に、ユーザーは質問、イメージ、フレーズおよびOTP (電子メール、電話など) (デプロイメントでOTPがサポートされている場合)に登録するよう要求されます。正常に登録すると、OTPを第2認証として使用し、ユーザーにチャレンジできます。

デプロイメントでOTPがサポートされている場合、管理者はOTPを有効化できます。ログイン・プロセスは、標準ユーザー名およびパスワード資格証明を入力することにより開始されます。たとえば、セッション中にユーザーが大規模なトランザクションを実行している場合、ユーザーがOTPのチャレンジを受けると、パスワードが構成済デリバリ・チャネルによってユーザーに提供されます。ユーザーはワンタイム・パスワードを取得し、入力します。

正しい回答を指定すると、ユーザーは操作を続行するよう指示されます。ユーザーの回答が正しくない場合、正しく回答するか、または失敗回数が特定数に達してアカウントからロックアウトされるまで、さらに試行できます。デフォルトでは、ユーザーは正しい回答の指定を3回試行できます。

8.1.4 OTP失敗カウンタ

失敗カウンタは、チャレンジ中にユーザーが誤った回答を指定すると増分されます。

OTP失敗カウンタでは異なるチャネルの失敗が統合されます。たとえば、複数のチャネルを使用している場合、まとめられたOTPカウンタがしきい値を上回ると、OTPステータスが「ロック済」と表示されます。そのため、ユーザーがSMSで2回、電子メールで1回失敗して、しきい値が3の場合、そのユーザーはロックされます。

リセット・アクションにより次の項目のすべてのチャレンジ失敗カウンタがリセットされます。

  • KBAのリセット: KBAが再登録されます。KBAおよびOTPの件数カウンタがゼロにリセットされます。

  • CSR KBAのリセット: KBAが再登録されます。KBAおよびOTPのカウンタがゼロにリセットされます。

  • OTPのリセット: OTPが再登録されます。KBAおよびOTPのカウンタがゼロにリセットされます。

ロック解除アクションによりKBAおよびOTPのユーザー・アカウントのロックが解除されます。

  • KBAのロック解除: KBAが再登録されます。KBAおよびOTPのカウンタがゼロにリセットされます。

  • OTPのロック解除: KBAが再登録されます。KBAおよびOTPのカウンタがゼロにリセットされます。

8.1.5 チャレンジ・タイプ

チャレンジ・タイプは、ユーザーにチャレンジする際、OTPを送信するために使用されるデリバリ・チャネルです。たとえば、ポリシーでは、チャレンジ・タイプ(電子メール、SMSまたはIM)によるOTPを使用してチャレンジできます。

表8-1 OTPチャレンジ・タイプ

チャレンジ・タイプ 説明

ChallengeEmail

電子メールによるOTPチャレンジ

ChallengeSMS

ショート・メッセージ・サービス(SMS)によるOTPチャレンジ

ChallengeIM

インスタント・メッセージング経由のOTPチャレンジ


インテグレータでは、チャレンジに使用される秘密を生成してその秘密をユーザーに送信し、最後にユーザーの入力を検証するなど、チャレンジ・タイプを作成または構成して、必要なチャレンジを処理できます。

チャレンジ・タイプ・プロパティは、チャレンジ・タイプをチャレンジ・プロセッサ(チャレンジの作業を実行するために必要なJavaコード)に関連付けるのに使用されます。

8.1.6 KBAとOTP

Oracle Adaptive Access Managerのデプロイメントでは、KBAとOTPの両方を使用することも、それぞれを別々に使用することも、チャレンジ・メカニズムを一切使用しないことも選択できます。デプロイメントでKBAとOTPの両方を使用する場合、セキュリティ・チームは、最初に高リスクの状況でOTPを使用し、次にKBAを使用することを選択できます。

たとえば、ユーザーの通常のログイン元である市区町村内にある新しいIPアドレスからログインしているユーザーは、それ自体が比較的低リスクであるため、このユーザーが有効であるという追加検証を得るには、KBAチャレンジは適切なオプションです。ただし、ユーザーが以前に使用したことがないアクセス元のデバイスとロケーションを使用して$1000以上の資金決済を試み、ユーザーがそれまで決済を行ったことがない場合、OTP Anywhereなどのより強力な手段が必要となります。

カスタマがKBAとOTPの両方を有効にしている場合、プロパティを介して優先度を構成できます。デフォルトでは、最初に、高リスクの状況でOTPチャレンジが実行され、次に、KBAチャレンジが実行されます。

KBAおよびOTP Anywhereの優先度の詳細は、表10-36「OAAMチャレンジのトリガー組合せ」を参照してください。

8.2 クイック・スタート

OTP Anywhereの使用を開始する最初の手順は、OAAM管理コンソールでプロパティ・エディタを使用してOTP Anywhereを有効にすることです。

このチェックリストは、OTP Anywhereを有効にするための基本手順を示しています。関連ドキュメントおよび前提条件へのリンクが含まれています。

表8-2 OTPを有効化するためのクイック・スタート

#
タスク 詳細

1

「OTP Anywhere登録」を有効化します。

デフォルトでは、OTPチャレンジは有効化されていません。次のプロパティをtrueに設定して、有効化する必要があります。

  • bharosa.uio.default.register.userinfo.enabled

    このプロパティをtrueにすると、登録フローのOTPプロファイルが有効化されます。

  • bharosa.uio.default.userpreferences.userinfo.enabled

    このプロパティをtrueにすると、ユーザー・プリファレンスのOTPプロファイルが有効化されます。

2

SMSチャレンジ・タイプを使用可能にします。

SMSチャレンジ・タイプを有効にするには、次のプロパティをtrueに設定します。

bharosa.uio.default.challenge.type.enum.ChallengeSMS.available

これにより、ポリシーで、SMS経由のOTPを使用してチャレンジを行うことができるようになります。

3

ユーザー・メッセージング・サービス(UMS)のURLと資格証明の構成

次のプロパティを設定します。

UMSのURLは、OTPメッセージの送信に使用されるWebサービスの場所です。

  • bharosa.uio.default.ums.integration.webservice - UMS WebサービスURL。

  • bharosa.uio.default.ums.integration.parlayx.endpoint - UMS ParlayX URL。

  • bharosa.uio.default.ums.integration.useParlayX=false - WebサービスまたはParlayX APIの使用を構成します。デフォルトでは、値はfalseです(推奨)。

  • bharosa.uio.default.ums.integration.userName - UMS統合ユーザー名。

  • bharosa.uio.default.ums.integration.password - UMS統合パスワード。


8.3 OTP設定のロードマップ

表8-3に、OAAMで使用するためにOTPを構成する場合の高レベル・タスクを示します。

表8-3 OTP設定タスク

番号 タスク 情報

1

OAAMサーバーがメッセージを送信するように構成されているSOA上のショート・メッセージ・サービス(SMS)デリバリ・ゲートウェイ、およびSMSデリバリ・チャネルに対して、ユーザー・メッセージング・サービス(UMS)を有効化して構成します。

UMSには、特定のチャネルの通信量を処理する多数のドライバが備わっています。ワンタイム・パスワードの送信にSMSを使用するようUMSを構成します。

8.4項「OTPを構成するための前提条件」


2

登録とユーザー・プリファレンスを有効化します。ユーザーはプロファイルを登録したりOTPプロファイルをリセットするために、このページを使用できます。

8.5項「登録とプリファレンスの有効化」


3

第2認証が必要な場合に、OAAMがユーザーへのチャレンジに使用できるように、SMSチャレンジ・タイプを有効化します。

8.6項「OTPチャレンジの有効化」


4

OAAMでWebサービスAPIを経由してUMSサーバーと通信し、チャレンジ・タイプを使用してOTPコードをユーザーに送信できるよう、UMS URLおよび資格証明を設定します。

8.7項「ユーザー・メッセージング・サービス(UMS)統合のためのOAAMプロパティの設定」


5

ユーザーの登録とプリファレンスのページの入力フィールドを設定します。入力プロパティには、ユーザーが入力できる電子メール・アドレスの最大長、電子メール・アドレスの検証フィールド(式)などがあります。

注意: ユーザーが使用する文字列はすべてリソース・バンドルに複製する必要があります。

8.8項「登録ページの設定」


6

OTPチャレンジに使用するポリシーを構成します。

8.9項「OTPチャレンジを使用するためのポリシーおよびルールの構成」


7

登録ページは、リソース・バンドル(client_resource_locale.propertiesファイル)を使用して完全にカスタマイズできます。また、リソース・バンドル・ファイルにカスタム値を指定し、OAAM拡張共有ライブラリを使用して変更をデプロイすることにより、チャレンジ・タイプ・メッセージの件名、メッセージの本文およびメッセージ自体を完全にカスタマイズできます。

8.10項「OTP登録テキストとメッセージのカスタマイズ」



8.4 OTPを構成するための前提条件

アプリケーションにOTPを構成する前に、次の前提条件が満たされていることを確認してください。

図8-2に、OTP導入を示します。

8.4.1 SOAスイートのインストール

Oracle SOA Suiteにはユーザー・メッセージング・サービス(UMS)が含まれています。Oracle User Messaging Service (UMS)ドライバとOTPを構成するには、事前にSOAスイート11gをインストールしてSOAドメインを構成し、管理サーバーとSOAサーバーを実行しておく必要があります。また、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware管理コンソールにアクセスする必要もあります。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite and Oracle Business Process Management Suiteインストレーション・ガイド』を参照してください。

8.4.2 Oracle User Messaging Serviceドライバの構成

ユーザー・メッセージング・サービス(UMS)自体を構成するコンポーネントに加え、メッセージング環境における他の主なエンティティは、各メッセージング・チャネルに必要な外部ゲートウェイです。これらのゲートウェイはユーザー・メッセージング・サービス(UMS)またはOracle WebLogic Serverの一部ではありません。UMSドライバは広く採用されているメッセージング・プロトコルをサポートしているため、UMSは電子メール・サーバーやXMPPサーバーなどの既存インフラストラクチャと統合できます。または、SMPPがサポートされているSMSサービスの外部プロバイダにUMSを接続できます。

UMSは、OAAMサーバーで構成されているメッセージ送信の中継ポイントであるSOA上の適切なデリバリ・ゲートウェイに構成する必要があります。

図8-2 Oracle User Messaging Service

図8-2の説明が続きます
「図8-2 Oracle User Messaging Service」の説明

UMSドライバがUMSをメッセージング・ゲートウェイに接続します。このドライバが特定のチャネルのトラフィックを処理します。ドライバを構成するには、メッセージの送信元である適切な配信サーバー、プロトコルなどのプロパティを指定する必要があります。OAAMサーバーをチャネル用に設定します。ドライバを構成するには、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suite管理者ガイド』のUser Messaging Serviceドライバの構成に関する項の手順に従います。

8.4.2.1 電子メール・ドライバ

『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suite管理者ガイド』の電子メール・ドライバの構成に関する項を参照して、SMTPサーバーに対して電子メール・ドライバを構成します。リモート・ゲートウェイに接続するためのパラメータ値を指定する必要があります。

表8-4 SMTPサーバーへの接続

パラメータ 説明

OutgoingMailServer

電子メールの送信が必要な場合は必須です。例: smtp.name.com for name

OutgoingMailServerPort

SMTPサーバーのポート番号。

OutgoingMailServerSecurity

使用可能な値はTLSとSSLです。

OutgoingDefaultFromAddress(オプション)

電子メール・メッセージの送信者として指定される電子メールのアドレス。

OutgoingUsername

電子メールの送信元であるユーザー・アカウント。

OutgoingPassword

アカウントのパスワード(暗号化形式で格納されています)。


「適用」を押します。これらの設定を有効にするには、ドライバを再起動する必要があります。

8.4.2.2 SMPPドライバ

Short Message Peer-to-Peer (SMPP)は、最も一般的なGSM SMSプロトコルの1つです。ユーザー・メッセージング・サービスには、事前作成のSMPPプロトコルの実装がドライバとして含まれています。このドライバは、ショート・メッセージを送受信できます。


注意:

SMSの場合は、標準としてデプロイできる電子メール・ドライバと異なり、最初にSMPPドライバをデプロイしてから構成を変更する必要があります。

『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite管理者ガイド』のSMPPドライバの構成に関する項の説明に従って、SMPPドライバを構成します。ドライバのゲートウェイ・ベンダーに接続するためのパラメータ値を指定する必要があります。

表8-5 ベンダーへの接続

パラメータ 説明

SmsAccountId

SMS-CのアカウントID。これはベンダー・アカウントIDであり、ベンダーから取得する必要があります。

SmsServerHost

SMS-Cサーバーの名前(またはIPアドレス)。TransmitterSystemId

TransmitterSystemPassword

送信側システムのパスワード。パスワードのタイプ(「間接パスワード、新規のユーザーの作成」、「間接パスワード、既存のユーザーの使用」、「クリアテキスト・パスワードの使用」から選択)とパスワードが含まれています。これは、ベンダー・アカウントIDに対応するパスワードです。

TransmitterSystemType

送信側システムのタイプ。デフォルトはLogicaです。

ReceiverSystemId

メッセージの受信に使用するアカウントID。ReceiverSystemPassword

ReceiverSystemType

受信側システムのタイプ。デフォルトはLogicaです。

ServerTransmitterPort

送信側サーバーのTCPポート番号。

ServerReceiverPort

受信側サーバーのTCPポート番号。

DefaultEncoding

SMPPドライバのデフォルトのエンコーディング。デフォルトはIA5です。ドロップダウン・リストから「IA5」、「UCS2」または「GSM_DEFAULT」を選択します。

DefaultSenderAddress

デフォルトの送信者アドレス。


パラメータ値を入力したら、「適用」を押します。これらの設定を有効にするには、ドライバを再起動する必要があります。

8.5 登録とプリファレンスの有効化

OAAMが、登録およびプリファレンスのページを使用して、プロファイルの登録およびプリファレンスの変更を可能にするために、次のプロパティを有効にする必要があります。

表8-6 OTPプロファイル登録とプリファレンス設定の有効化

プロパティ 説明

bharosa.uio.default.register.userinfo.enabled

OTPチャネルが有効化されていて登録が必要な場合、このプロパティをtrueに設定すると、プロファイル登録ページが有効になります。

bharosa.uio.default.userpreferences.userinfo.enabled

OTPチャネルが有効化されていてプリファレンス設定が許可されている場合、このプロパティをtrueに設定すると、ユーザーはプリファレンスを設定できます。

「ユーザー・プリファレンス」ページを使用して、ユーザーは、イメージ/フレーズ、チャレンジ質問の変更、デバイスの登録解除およびOTPプロファイルの更新を実行できます。


登録とプリファレンスを有効にするには:

  1. OAAM管理コンソールにログインします。

  2. ナビゲーション・ペインで、「環境」ノードの下の「プロパティ」をダブルクリックします。プロパティ検索ページが表示されます。

  3. 「名前」フィールドにbharosa.uio.default.register.userinfo.enabledと入力し、「検索」をクリックします。

  4. 「検索結果」セクションでプロパティをクリックして選択し、値をtrueに変更して「保存」をクリックします。

  5. 「名前」フィールドにbharosa.uio.default.userpreferences.userinfo.enabledと入力し、「検索」をクリックします。

  6. 「検索結果」セクションでプロパティをクリックして選択し、値をtrueに変更して「保存」をクリックします。

8.6 OTPチャレンジの有効化

OAAMサーバーでチャレンジ・タイプを有効化するには、プロパティ・エディタを使用してチャレンジ・タイプ・プロパティを設定します。SMSおよび電子メール・チャレンジ・タイプのプロパティを表8-7および表8-8に示します。

SMSチャレンジ・タイプのプロパティ

SMSチャレンジ・タイプを定義するためのプロパティを次に示します。

表8-7 SMSチャレンジ・タイプのプロパティ

プロパティ デフォルト値 説明

bharosa.uio.default.challenge.type.enum.ChallengeSMS

2

SMSチャレンジの列挙値

bharosa.uio.default.challenge.type.enum.ChallengeSMS.name

SMSチャレンジ

SMSチャレンジ・タイプの名前

bharosa.uio.default.challenge.type.enum.ChallengeSMS.description

SMSチャレンジ

SMSチャレンジ・タイプの説明

bharosa.uio.default.challenge.type.enum.ChallengeSMS.processor

com.bharosa.uio.processor.challenge.SMSUMSOTPChallengeProcessor

SMSチャレンジ・タイプのプロセッサ・クラス

このタイプのチャレンジを処理するためのJavaクラスを指定します。チャレンジ・メカニズムはJavaクラスを通じてカスタマイズ可能です。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Adaptive Access Manager開発者ガイド』を参照してください。

bharosa.uio.default.challenge.type.enum.ChallengeSMS.requiredInfo

mobile,terms

SMSチャレンジ・タイプでユーザーにチャレンジするための必須フィールド

登録入力列挙からの入力のカンマ区切りリスト

bharosa.uio.default.challenge.type.enum.ChallengeSMS.displayedInfo

mobile


bharosa.uio.default.challenge.type.enum.ChallengeSMS.available

false

SMSチャレンジ・タイプの可用性フラグ

チャレンジ・タイプが使用可能(サービスが準備され構成されている)かどうかを指定します。OTPチャレンジ・タイプを有効/無効にするには、可用性フラグを設定する必要があります。

bharosa.uio.default.challenge.type.enum.ChallengeSMS.otp

true

SMSチャレンジ・タイプのOTPフラグ

bharosa.uio.default.challenge.type.enum.ChallengeSMS.otpexpirytimeMs

300000

OTP SMSパスワード有効期限を設定します。時間はミリ秒単位です。値がミリ秒単位で指定されていない場合は、変換する必要があります。たとえば、OTPの有効期限を7分に設定する場合は、このプロパティを420000 (7分)に設定する必要があります。

bharosa.uio.default.challenge.type.enum.ChallengeSMS.htmlLabel

SMSコード

HTML (AuthentiPadではない)がユーザー入力に使用される場合のラベル。リソース・バンドル値。

bharosa.uio.default.challenge.type.enum.ChallengeSMS.htmlInputType

text

HTML (AuthentiPadではない)がユーザー入力に使用される場合の入力のタイプ。指定できる値はtextまたはpasswordです。


電子メール・チャレンジ・タイプ

電子メール・チャレンジ・タイプを定義するプロパティを次に示します。:

表8-8 電子メール・チャネル・タイプのプロパティ

プロパティ デフォルト値 説明

bharosa.uio.default.challenge.type.enum.ChallengeEmail

1

電子メール・チャレンジの列挙値

bharosa.uio.default.challenge.type.enum.ChallengeEmail.name

電子メール・チャレンジ

電子メール・チャレンジ・タイプの名前

bharosa.uio.default.challenge.type.enum.ChallengeEmail.description

電子メール・チャレンジ

電子メール・チャレンジ・タイプの説明

bharosa.uio.default.challenge.type.enum.ChallengeEmail.processor

com.bharosa.uio.processor.challenge.EmailUMSOTPChallengeProcessor

電子メール・チャレンジ・タイプのプロセッサ・クラス

このタイプのチャレンジを処理するためのJavaクラスを指定します。チャレンジ・メカニズムはJavaクラスを通じてカスタマイズ可能です。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Adaptive Access Manager開発者ガイド』を参照してください。

bharosa.uio.default.challenge.type.enum.ChallengeEmail.requiredInfo

電子メール

電子メール・チャレンジ・タイプでユーザーにチャレンジするための必須フィールド

登録入力列挙からの入力のカンマ区切りリスト

bharosa.uio.default.challenge.type.enum.ChallengeEmail.displayedInfo

email


bharosa.uio.default.challenge.type.enum.ChallengeEmail.available

false

電子メール・チャレンジ・タイプの可用性フラグ

チャレンジ・タイプが使用可能(サービスが準備され構成されている)かどうかを指定します。OTPチャレンジ・タイプを有効/無効にするには、可用性フラグを設定する必要があります。

bharosa.uio.default.challenge.type.enum.ChallengeEmail.enabled

true


bharosa.uio.default.challenge.type.enum.ChallengeEmail.otp

true

電子メール・チャレンジ・タイプのOTPフラグ

bharosa.uio.default.challenge.type.enum.ChallengeEmail.otpexpirytimeMs

300000

OTP電子メール・パスワード有効期限を設定します。時間はミリ秒単位です。値がミリ秒単位で指定されていない場合は、変換する必要があります。たとえば、OTPの有効期限を7分に設定する場合は、このプロパティを420000 (7分)に設定する必要があります。

bharosa.uio.default.challenge.type.enum.ChallengeEmail.htmlLabel

電子メール・コード

HTML (AuthentiPadではない)がユーザー入力に使用される場合のラベル。リソース・バンドル値。

bharosa.uio.default.challenge.type.enum.ChallengeEmail.htmlInputType

text

HTML (AuthentiPadではない)がユーザー入力に使用される場合の入力のタイプ。指定できる値はtextまたはpasswordです。


8.7 ユーザー・メッセージング・サービス(UMS)統合のためのOAAMプロパティの設定

プロパティ・エディタを使用して次のプロパティを変更することで、OAAMがUMSサーバーを使用するように設定します。UMSサーバーのURLと資格証明用に設定するプロパティを、表8-9に示します。UMSサーバー・プロパティを設定した後、アプリケーションを再起動します。

注意: エンド・ポイントは、OAAMでコールをUMSに送信するために使用するWebサービスURLです。

表8-9 UMSサーバーURLおよび資格証明

プロパティ デフォルト値 説明

bharosa.uio.default.ums.integration.webservice

UMSサーバーのWebサービスURL

http://UMS-Server-URL:UMS-Port/ucs/messaging/webservice

bharosa.uio.default.ums.integration.parlayx.endpoint

UMSサーバーのParlay XエンドポイントのURL

http://UMS-Server-URL:UMS-Port/sdpmessaging/parlayx/SendMessageService

bharosa.uio.default.ums.integration.useParlayX

false

Webサービスまたはparlayx APIの使用を構成します。値はデフォルトでfalseです(Webサービス推奨)。

bharosa.uio.default.ums.integration.userName

UMSサーバーのユーザー名

bharosa.uio.default.ums.integration.password

UMSサーバーのパスワード

bharosa.uio.default.ums.integtaion.policies

UMS認証ポリシー

bharosa.uio.default.ums.integration.fromAddress

demo@example.com

OTPメッセージ用のOAAM送信元アドレス

bharosa.uio.default.ums.integration.message.status.poll.attempts

3

待機ページが表示されるたびにステータス・ポーリングを試みる回数

bharosa.uio.default.ums.integration.message.status.poll.delay

1000

待機ページが表示されているときのステータス・ポーリング間の遅延

bharosa.uio.default.ums.integration.sleepInterval

10000


bharosa.uio.default.ums.integration.deliveryPage.delay

3000



8.8 登録ページの設定

登録ページの設定には、次のタスクが含まれます。

8.8.1 OTP登録およびチャレンジのオプトアウトの有効化

オプトアウト機能はデフォルトでは無効になっています。ユーザーに対してオプトアウトを有効にするには、このプロパティをtrueに設定します。

表8-10 OTPのオプトアウト・プロパティ

プロパティ デフォルト値

bharosa.uio.default.otp.optOut.enabled

false

bharosa.uio.default.otp.optOut.managerClass

com.bharosa.uio.manager.user.DefaultContactInfoManager


ユーザーがOTPプロファイルの登録をオプトアウトできるようにするには、プロパティ・エディタを使用して次のプロパティを設定してOTP登録ページの「辞退」ボタンを使用可能にする必要があります。

表8-11 OTP登録およびチャレンジのオプトアウトの有効化

プロパティ

bharosa.uio.default.register.userinfo.decline.enabled

true

bharosa.uio.default.userpreferences.userinfo.decline.enabled

true



注意:

「辞退」ボタンを使用可能にするには、オプトアウトのプロパティをtrueに設定する必要があります。他の2つのプロパティがtrueで、オプトアウトがfalseの場合、このボタンは表示されません。

カスタマがOTPプロファイルの登録を辞退した場合、OTPの再登録を要求されることはなく、OTPチャレンジも受信しません。ただし、カスタマ担当が「すべてリセット」によってユーザーのOTPプロファイルをリセットすると、ユーザーは再度OTPを登録できるようになります。ユーザーは、OTP登録およびチャレンジをオプトアウトした場合でも、「ユーザー・プリファレンス」のOTPページにアクセスしてOTP用に登録できます。

8.8.2 登録ページのチェック・ボックスおよびフィールドの構成

OTP登録ページの「ご使用条件」チェック・ボックスおよびフィールドを構成するには、次の項に記載されているプロパティをoaam_custom.propertiesファイルに追加します。

チェック・ボックスおよびフィールドを構成するには、次の手順を実行します。

  1. oaam_extensionsという作業フォルダを作成します。(フォルダは、インストール・フォルダの外部であれば任意の場所に作成できます。)

  2. oracle.oaam.extensions.warを見つけます。このファイルはIAM_Home/oaam/oaam_extensions/genericディレクトリにあります。

  3. oracle.oaam.extensions.waroaam_extensionsフォルダに展開します。

  4. oracle.oaam.extensions.warファイルのWEB-INF/classes/bharosa_propertiesディレクトリにあるoaam_custom.propertiesファイルを開きます。

  5. 8.8.2.1項「「ご使用条件」チェック・ボックスの構成」および8.8.2.2項「登録とプリファレンスのページのテキスト・フィールドの構成」のプロパティを追加します。

  6. 次のコマンドを使用して、oaam_extensionsの親フォルダでoracle.oaam.extensions.warを再パッケージします。

    jar -cvfm oracle.oaam.extensions.war oaam_extensions\META-INF\MANIFEST.MF -C oaam_extensions/ .

  7. OAAM管理およびOAAMサーバーの管理対象サーバーを停止します。

  8. Oracle Adaptive Access ManagerがデプロイされているWebLogic Serverを起動し、WebLogic管理コンソールにログインします。

  9. 「ドメイン」→「環境」に移動して「デプロイメント」を選択し、コンソールをロックします。

  10. 「インストール」をクリックします。

  11. oracle.oaam.extensions.warファイルのロケーションを参照し、WARファイルの横にあるラジオ・ボタンをクリックし、「次へ」をクリックして選択します。

  12. 「このデプロイメントをライブラリとしてインストールする」が選択されていることを確認し、「次へ」をクリックします。

  13. デプロイメント・ターゲット(OAAM管理とOAAMサーバー)を選択します。

  14. 再度、「次へ」をクリックし、次のページでデフォルト値のまま「終了」をクリックします。

  15. 「保存」をクリックして、「変更のアクティブ化」をクリックします。

  16. OAAM管理およびOAAM管理対象サーバーを起動します。

8.8.2.1 「ご使用条件」チェック・ボックスの構成

表8-12に、登録ページのチェック・ボックスを構成するためのプロパティを示します。

表8-12 「ご使用条件」チェック・ボックス

プロパティ デフォルト値 説明

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.terms

4

ご使用条件の列挙値

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.terms.name

ご使用条件

「ご使用条件」チェック・ボックスの名前

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.terms.description

ご使用条件

「ご使用条件」チェック・ボックスの説明

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.terms.inputname

terms

「ご使用条件」チェック・ボックスのHTML入力名

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.terms.inputtype

checkbox

「ご使用条件」チェック・ボックスのHTML入力タイプ

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.terms.values

true

登録およびユーザー・プリファレンスにおける「ご使用条件」チェック・ボックスの必須値

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.terms.maxlength

40

「ご使用条件」チェック・ボックスのHTML入力の最大長

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.terms.required

true

登録およびユーザー・プリファレンスにおける「ご使用条件」チェック・ボックスの必須フラグ

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.terms.order

5

「ご使用条件」チェック・ボックスのページにおける順序

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.terms.enabled

true

「ご使用条件」列挙項目の有効フラグ

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.terms.regex

.+

「ご使用条件」チェック・ボックスの検証用の正規表現

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.terms.errorCode

otp.invalid.terms

「ご使用条件」の検証が失敗した場合にエラー・メッセージを取得するためのエラー・コード

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.terms.managerClass

com.bharosa.uio.manager.user.DefaultContactInfoManager

データ記憶域からご使用条件を保存/取得するために使用するJavaクラス


8.8.2.2 登録とプリファレンスのページのテキスト・フィールドの構成

登録とプリファレンスの各ページ上のテキストおよびフィールドを設定します。入力プロパティには、ユーザーが入力できる電子メール・アドレスまたはモバイルの最大長、電子メール・アドレス・フィールドまたはモバイル・フィールドの検証(式)などが含まれます。

モバイル・デバイス入力登録フィールドのプロパティ

OTP登録ページにモバイル・デバイス・登録フィールドを構成するには次のプロパティを追加します。

表8-13 モバイル入力

プロパティ デフォルト値 説明

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.mobile

0

携帯電話の列挙値

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.mobile.name

携帯電話

携帯電話入力フィールドで使用される名前

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.mobile.description

携帯電話

「携帯電話」フィールドの説明

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.mobile.inputname

cell number

「携帯電話」フィールドのHTML入力名

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.mobile.inputtype

text

「携帯電話」フィールドのHTML入力タイプ

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.mobile.maxlength

15

携帯電話フィールドのユーザー入力の最大長

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.mobile.required

true

登録およびユーザー・プリファレンスにおける「携帯電話」フィールドの必須フラグ

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.mobile.order

1

携帯電話フィールドがユーザー・インタフェースに表示される順序

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.mobile.enabled

true

「携帯電話」列挙項目の有効フラグ

登録ページで携帯電話番号のエントリの値を表示するには、bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.mobile.enabledをtrueに設定します。

登録ページで電子メール・アドレスのエントリの値のみを表示する場合には、このプロパティをfalseに設定する必要があります。そうしないと、登録に携帯電話の情報も表示されます。

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.mobile.regex

プロパティで構成する場合:

\\D?(\\d{3})\\D?\\D?(\\d{3})\\D?(\\d{4})

OAAM管理で構成する場合:

\D?(\d{3})\D?\D?(\d{3})\D?(\d{4})

携帯電話フィールドのユーザー入力を検証するために使用される正規表現

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.mobile.errorCode

otp.invalid.mobile

携帯電話エントリの検証が失敗した場合に検証エラー・メッセージの検索に使用されるエラー・コード(bharosa.uio.application-ID.error.errorCode)

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.mobile.managerClass

com.bharosa.uio.manager.user.DefaultContactInfoManager

データ記憶域から携帯電話を保存/取得するために使用するJavaクラス


2番目のモバイル・デバイス入力登録フィールドのプロパティ例

次のプロパティを使用して、OTP登録ページに2番目のモバイル・デバイス用の登録フィールドを構成します。

表8-14 モバイル入力

プロパティ デフォルト値 説明

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.mobile2

2

携帯電話の列挙値

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.mobile2.name

携帯電話2

「携帯電話」フィールドの名前

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.mobile2.description

携帯電話2

「携帯電話」フィールドの説明

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.mobile2.inputname

cell number 2

「携帯電話」フィールドのHTML入力名

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.mobile2.inputtype

text

「携帯電話」フィールドのHTML入力タイプ

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.mobile2.maxlength

15

「携帯電話」フィールドのHTML入力の最大長

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.mobile2.required

true

登録およびユーザー・プリファレンスにおける「携帯電話」フィールドの必須フラグ

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.mobile2.order

2

「携帯電話」フィールドのページにおける順序

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.mobile2.enabled

true

「携帯電話」列挙項目の有効フラグ

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.mobile2.regex

プロパティで構成する場合:

\\D?(\\d{3})\\D?\\D?(\\d{3})\\D?(\\d{4})

OAAM管理で構成する場合:

\D?(\d{3})\D?\D?(\d{3})\D?(\d{4})

「携帯電話」フィールドの検証用の正規表現

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.mobile2.errorCode

otp.invalid.mobile

「携帯電話」エントリの検証が失敗した場合にエラー・メッセージを取得するためのエラー・コード

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.mobile2.managerClass

com.bharosa.uio.manager.user.DefaultContactInfoManager

データ記憶域から携帯電話を保存/取得するために使用するJavaクラス


電子メール・アドレス入力登録フィールドのプロパティ

OTP登録ページに電子メール・アドレス登録フィールドを構成するには次のプロパティを追加します。

表8-15 電子メール入力

プロパティ デフォルト値 説明

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.email

1

電子メール・アドレスの列挙値

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.email.name

電子メール・アドレス

電子メール・アドレス・フィールドの名前

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.email.description

電子メール・アドレス

電子メール・アドレス・フィールドの説明

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.email.inputname

email

電子メール・アドレス・フィールドのHTML入力名

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.email.inputtype

text

電子メール・アドレス・フィールドのHTML入力タイプ

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.email.maxlength

40

電子メール・アドレス・フィールドのHTML入力最大長

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.email.required

true

登録およびユーザー・プリファレンスにおける電子メール・アドレス・フィールドの必須フラグ

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.email.order

2

ページにおける電子メール・アドレス・フィールドの順序

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.email.enabled

false

電子メール・アドレス列挙項目の有効フラグ

電子メールの登録を有効にするには、bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.email.enabledをtrueに設定します。

電子メール・フィールドを有効にするには、サーバーを再起動する必要があります。

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.email.regex

.+@[a-zA-Z_]+?\\.[a-zA-Z]{2,3}

電子メール・アドレス・フィールドの検証用正規表現

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.email.errorCode

otp.invalid.email

電子メール・アドレス・エントリの検証が失敗した場合にエラー・メッセージを取得するエラー・コード

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.email.managerClass

com.bharosa.uio.manager.user.DefaultContactInfoManager

データ・ストレージから電子メール・アドレスを保存/取得するのに使用するJavaクラス


2番目の電子メール・アドレス入力登録フィールドのプロパティ例

次のプロパティを使用して、OTP登録ページに2番目の電子メール・アドレス用の登録フィールドを構成します。

表8-16 電子メール入力

プロパティ デフォルト値 説明

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.email2

2

電子メール・アドレスの列挙値

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.email2.name

電子メール・アドレス2

電子メール・アドレス・フィールドの名前

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.email2.description

電子メール・アドレス2

電子メール・アドレス・フィールドの説明

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.email2.inputname

email2

電子メール・アドレス・フィールドのHTML入力名

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.email2.inputtype

text

電子メール・アドレス・フィールドのHTML入力タイプ

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.email2.maxlength

40

電子メール・アドレス・フィールドのHTML入力最大長

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.email2.required

true

登録およびユーザー・プリファレンスにおける電子メール・アドレス・フィールドの必須フラグ

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.email2.order

2

ページにおける電子メール・アドレス・フィールドの順序

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.email2.enabled

false

電子メール・アドレス列挙項目の有効フラグ

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.email2.regex

.+@[a-zA-Z_]+?\\.[a-zA-Z]{2,3}

電子メール・アドレス・フィールドの検証用正規表現

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.email2.errorCode

otp.invalid.email

電子メール・アドレス・エントリの検証が失敗した場合にエラー・メッセージを取得するエラー・コード

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.email2.managerClass

com.bharosa.uio.manager.user.DefaultContactInfoManager

データ・ストレージから電子メール・アドレスを保存/取得するのに使用するJavaクラス


8.9 OTPチャレンジを使用するためのポリシーおよびルールの構成

チャレンジ・チェックポイントのポリシーにより、ユーザーに表示されるチャレンジのタイプが決まります。詳細は、10.5.12項「OAAMチャレンジ」を参照してください。

特定シナリオのユーザーに対してOTPチャレンジが実行されるルールを使用してポリシーを構成するには、次の手順を実行します。

  1. OAAM管理コンソールにログインします。

  2. ナビゲーション・ペインで、「ポリシー」をダブルクリックします。

    ポリシー検索ページが表示されます。

  3. ポリシー検索ページで、「新規ポリシー」ボタンをクリックします。

    「新規ポリシー」ページが表示されます。「サマリー」タブで、認証後のセキュリティ・ポリシーを作成します。

    1. 「ポリシー名」に、OTP Challenge for Many Failuresと入力します。

    2. 「説明」に、ポリシーの説明を入力します。

    3. 「チェックポイント」「認証後」を選択します。

    4. 要件に応じてポリシー・ステータス、スコアリング・エンジンおよび重みを変更します。

    5. 「適用」をクリックします。

    6. 「OK」をクリックして、確認ダイアログを閉じます。

  4. 「ルール」タブをクリックして選択します。

    1. ルールに関する一般的なサマリー情報を追加します。

    2. 条件タブで、「ユーザー: OTP失敗の確認」条件または他のOTP関連の条件を追加します。

  5. 「結果」タブで、アクション・グループに「OAAMチャレンジ」を指定します。

  6. ポリシーをすべてのユーザーにリンクします。

8.10 OTP登録テキストとメッセージのカスタマイズ

リソース・バンドル・ファイルにカスタム値を指定し、OAAM拡張共有ライブラリを使用して変更をデプロイすることにより、登録ページのテキスト、チャレンジ・タイプ・メッセージの件名、メッセージの本文およびメッセージ自体を完全にカスタマイズできます。

登録ページのコンテンツとメッセージをカスタマイズするには、次の各項で説明されているプロパティをclient_resource_locale.propertiesファイルに追加します。

  1. oaam_extensionsという作業フォルダを作成します。(フォルダは、インストール・フォルダの外部であれば任意の場所に作成できます。)

  2. oracle.oaam.extensions.warを見つけます。このファイルはIAM_Home/oaam/oaam_extensions/genericディレクトリにあります。

  3. oracle.oaam.extensions.waroaam_extensionsフォルダに展開します。

  4. client_resource_locale.propertiesIAM_Home\oaam\oaam_extensions\generic\WEB-INF\classesに作成します。

  5. カスタマイズするテキストとメッセージをこのファイルに追加します。

    たとえば、ご使用条件をカスタマイズするには、次の行をclient_resource_locale.propertiesに追加します。

    bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.terms.name=I agree to the COMPANY A terms & conditions. Click to view full <a href="javascript:infoWindow('terms');">Terms & Conditions</a> and <a href="javascript:infoWindow('privacy');">Privacy Policy</a>.

    たとえば、ユーザーが携帯電話を登録するときに表示されるメッセージをカスタマイズするには、次の行をclient_resource_locale.propertiesに追加します。

    bharosa.uio.default.register.userinfo.message=For your protection please enter your mobile telephone number so we may use it to verify your identity in the future. Please ensure that you have text messaging enabled on your phone.

  6. 次のコマンドを使用して、oaam_extensionsの親フォルダでoracle.oaam.extensions.warを再パッケージします。

    jar -cvfm oracle.oaam.extensions.war oaam_extensions\META-INF\MANIFEST.MF -C oaam_extensions/ .

  7. OAAM管理およびOAAMサーバーの管理対象サーバーを停止します。

  8. Oracle Adaptive Access ManagerがデプロイされているWebLogic Serverを起動し、WebLogic管理コンソールにログインします。

  9. 「ドメイン」→「環境」に移動して「デプロイメント」を選択し、コンソールをロックします。

  10. 「インストール」をクリックします。

  11. oracle.oaam.extensions.warファイルのロケーションを参照し、WARファイルの横にあるラジオ・ボタンをクリックし、「次へ」をクリックして選択します。

  12. 「このデプロイメントをライブラリとしてインストールする」が選択されていることを確認し、「次へ」をクリックします。

  13. デプロイメント・ターゲット(OAAM管理とOAAMサーバー)を選択します。

  14. 再度、「次へ」をクリックし、次のページでデフォルト値のまま「終了」をクリックします。

  15. 「保存」をクリックして、「変更のアクティブ化」をクリックします。

  16. OAAM管理およびOAAM管理対象サーバーを起動します。

8.10.1 ご使用条件のカスタマイズ

ご使用条件テキストをカスタマイズするには、次のプロパティをclient_resource_locale.propertiesに追加します。

表8-17 ご使用条件のメッセージ

プロパティ 説明

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.terms.name

[会社名またはサービス名をここに入力]のご使用条件に同意します。<a href="javascript:infoWindow('terms');">Terms & Conditions</a>および<a href="javascript:infoWindow('privacy');">Privacy Policy</a>をクリックすると全体が表示されます。

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.terms.description

メッセージおよびデータ・レートが適用されます。<br/>このプログラムに関して質問がある場合は、"HELP"を[コード/短縮コードをここに入力]に送信してください。<br/>プランを取り消すには、"STOP"を[コード/短縮コードをここに入力]にいつでも送信してください。<br/><br/>このサービスの追加情報は、<a href="" target="_blank">[情報URLをここに入力]</a>をご覧ください。<br/><br/><b>サポートされているキャリア:</b><br/>AT&T、Sprint、Nextel、Boost、Verizon Wireless、U.S. Cellular&reg;、T-Mobile&reg;、Cellular One Dobson、Cincinnati Bell、Alltel、Virgin Mobile USA、Cellular South、Unicel、CentennialおよびNtelos。


bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.terms.nameの値には、「ご使用条件」および「プライバシ・ポリシー」に関するOAAMサーバーのポップアップ画面メッセージを使用するプレースホルダ・リンクが含まれています。ポップアップ画面のコンテンツに関するプロパティおよびリソース・キーは次のとおりです。

表8-18 「ご使用条件」および「プライバシ・ポリシー」ポップアップ画面メッセージ

プロパティ 説明

bharosa.uio.default.messages.enum.terms.name

ご使用条件

bharosa.uio.default.messages.enum.terms.description

ご使用条件のプレースホルダ・テキスト

bharosa.uio.default.messages.enum.privacy.name

プライバシ・ポリシー

bharosa.uio.default.messages.enum.privacy.description

プライバシ・ポリシーのプレースホルダ・テキスト


8.10.2 モバイル入力登録フィールドのカスタマイズ

モバイル入力フィールドをカスタマイズするには、次のプロパティをclient_resource_locale.propertiesに追加します。

表8-19 モバイル入力のカスタマイズ

プロパティ デフォルト値 説明

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.mobile.name

携帯電話

「携帯電話」フィールドの名前

bharosa.uio.default.userinfo.inputs.enum.mobile.description

携帯電話

「携帯電話」フィールドの説明


8.10.3 登録ページのメッセージのカスタマイズ

登録ページのメッセージをカスタマイズするには、次の登録プロパティをclient_resource_locale.propertiesに追加します。

表8-20 登録のカスタマイズ

プロパティ デフォルト値

bharosa.uio.default.register.userinfo.title

OTP Anywhere登録

bharosa.uio.default.register.userinfo.message

お客様の保護のため、今後、当社がこの番号を使用してお客様の身元を確認できるよう携帯電話番号を入力してください。電話のテキスト・メッセージが有効になっていることをご確認ください。

bharosa.uio.default.register.userinfo.registerdevice.message

現在、安全なデバイスとして使用しているデバイスの登録を確認します:

bharosa.uio.default.register.userinfo.continue.button

続行

bharosa.uio.default.register.userinfo.decline.message

辞退されたお客様には再び登録をお願いすることはありません。

bharosa.uio.default.register.userinfo.decline.button

辞退


8.10.4 チャレンジ・メッセージのカスタマイズ

チャレンジ・タイプのメッセージをカスタマイズするには、次のプロパティをclient_resource_locale.properties:

表8-21 チャレンジ・タイプのカスタマイズ

プロパティ デフォルト値

bharosa.uio.default.ChallengeSMS.message

お客様の保護のため、お客様の携帯電話にお送りしたコードを入力してください。コードが届いていない場合は、電話のテキスト・メッセージが有効になっていることを確認してから、下の再送信リンクをクリックしてください。

bharosa.uio.default.ChallengeSMS.registerdevice.message

現在、安全なデバイスとして使用しているデバイスの登録を確認します:

bharosa.uio.default.ChallengeSMS.continue.button

続行


8.10.5 OTPメッセージのカスタマイズ

OTPのメッセージをカスタマイズするには、次のプロパティをclient_resource_locale.propertiesに追加します。


注意:

ユーザーが使用する文字列をリソース・バンドルに複製する必要があります。リソース・バンドル値をカスタマイズするには、これらの値をclient_resource_locale.propertiesに追加して、このファイルをOAAM拡張共有ライブラリにデプロイします。

表8-22 OTPメッセージのカスタマイズ

プロパティ デフォルト値

bharosa.uio.default.ChallengeSMS.incorrect.message

OTPが正しくありません。再試行してください。

bharosa.uio.default.ChallengeSMS.message.subject

Oracle OTPコード

bharosa.uio.default.ChallengeSMS.message.body

Oracle SMS OTPコードは次のとおりです: {0}


8.11 その他の構成タスク

この項では、OTPの有効期限、パスワード生成、失敗カウンタおよびチャレンジ・タイプ・デバイスのデフォルト値を変更する場合の手順をご参考までに紹介します。

8.11.1 ワンタイム・パスワードの有効期限の構成

OTP SMSパスワードの有効期限を設定するには、次のプロパティを追加します。

bharosa.uio.default.challenge.type.enum.ChallengeSMS.otpexpirytimeMs

OTP電子メール・パスワードの有効期限を設定するには、次のプロパティを追加します。

bharosa.uio.default.challenge.type.enum.ChallengeEmail.otpexpirytimeMs to oaam_custom.properties.

時間はミリ秒単位です。設定しようとする期限がミリ秒単位でない場合は、変換する必要があります。たとえば、OTPの有効期限を7分に設定する場合は、このプロパティを420000 (7分)に設定する必要があります。

8.11.2 ワンタイム・パスワード生成の構成

プロパティを編集することによりワンタイム・パスワードのコード生成を構成できます。OTPコードの生成には、次のプロパティを使用します。

bharosa.uio.default.otp.generate.code.length = 5
bharosa.uio.default.otp.generate.code.characters = 1234567890
 

bharosa.uio.default.otp.generate.code.lengthには、生成するOTPコードの長さを指定します。

bharosa.uio.default.otp.generate.code.charactersには、OTPコードに含めることができる文字列を指定します。

デフォルトのOTPコードは、数字の0から9で構成される5文字になります(例: 44569)。

OAAM APIは、bharosa.uio.default.otp.generate.code.charactersに定義された文字列の文字をランダムに選択してOTPコードを生成します。5文字のOTPコードが必要な場合、OAAM APIは、宣言済の文字の文字列から一度に1つずつランダムに文字を選択して、OTP文字列に付加します。

たとえば、bharosa.uio.default.otp.generate.code.charactersが、1234567890abcdefgh1234567890abcdefghijklmnopqrstuvwxyzまたは1234567890ABCDWXYZ!@#$%^&*を含むことができるとします。

bharosa.uio.default.otp.generate.code.characters1234567890ABCDWXYZ!@#$%^&*が含まれる場合、生成されるOTPコードは、&1A@$12345またはXAW12のようになる可能性があります。

次の例では、数字の0から9と文字のaからdを使用して4文字のOTPコードが生成されます(例: 0c6a)。

bharosa.uio.default.otp.generate.code.length = 4
bharosa.uio.default.otp.generate.code.characters = 1234567890abcd

場合によっては、テスト用などOAAMで毎回同一のOTPコードを生成する必要があります。そのような場合は、bharosa.uio.default.otp.generate.code.charactersを1種類の文字からなる2文字の文字列として定義できます。たとえば、OAAMがOTPコード11111を毎回生成するようにするには、bharosa.uio.default.otp.generate.code.characters11を定義します。bharosa.uio.default.otp.generate.code.charactersプロパティに少なくとも2文字が含まれることを確認します。

8.11.3 失敗カウンタの構成

ユーザーがOTPチャレンジに失敗すると、カウンタは更新され、ユーザーが失敗したことを示します。

失敗カウンタはデフォルトで「OAAMチャレンジ・ポリシー」に設定されていますが、次の手順に従ってカスタマイズできます。

  1. 「OAAMチャレンジ・ポリシー」を開きます。

  2. 該当するOTPルール失敗の最大数を開いて、適切なプロパティを編集します。詳細は、次の表を参照してください。

    表8-23 OAAMのOTP最大失敗回数ルールの詳細

    ルール ルールの条件およびパラメータ 結果

    SMS試行失敗の最大数

    ユーザー: OTP失敗の確認

    OTPチャレンジ・タイプ = ChallengeSMS

    次以上の失敗数 = 3

    次以上の場合 = TRUE

    アクション = なし

    アラート = なし

    スコア = 0

    電子メール試行失敗の最大数

    ユーザー: OTP失敗の確認

    OTPチャレンジ・タイプ = ChallengeEmail

    次以上の失敗数 = 3

    次以上の場合 = TRUE

    アクション = なし

    アラート = なし

    スコア = 0

    質問試行失敗の最大数

    ユーザー: チャレンジの最大失敗数

    次以上の失敗数 = 3

    現在の質問件数のみですか。 = False

    次以上の場合の戻り値 = True

    アクション = なし

    アラート = なし

    スコア = 0


8.11.4 OTPのチャレンジ・タイプ・デバイスの構成

チャレンジで使用されるデフォルトのチャレンジ・タイプ・デバイスを変更する場合は、次の手順を実行します。

  1. OAAM管理コンソールにログインします。

  2. ナビゲーション・ペインで、「環境」ノードの下の「プロパティ」をダブルクリックします。プロパティ検索ページが表示されます。

  3. 「名前」フィールドにbharosa.uio.default.use.authentipad.checkpointと入力して、「検索」をクリックします。「検索結果」セクションでプロパティをクリックして選択し、値をfalseに変更して「保存」をクリックします。

  4. 「新規プロパティ」をクリックして、次の新しいプロパティを追加します。

    bharosa.uio.default.ChallengeType.authenticator.device=Device

    次に「保存」をクリックしてプロパティを保存します。

    デバイスのTextPadを使用する場合のSMSおよび電子メールのチャレンジの構成例を示します。

    bharosa.uio.default.ChallengeSMS.authenticator.device=DeviceTextPad
    bharosa.uio.default.ChallengeEmail.authenticator.device=DeviceTextPad
    

表8-24に、様々な認証デバイス・タイプのプロパティを示します。前述の例では、値DeviceTextPadを指定したため、SMSおよび電子メールのオーセンティケータはデバイス・テキスト・パッドになります。値にDeviceKeyPadAlphaを指定した場合は、英数字のKeyPadが表示されます。

表8-24 認証デバイス・タイプ

プロパティ 説明

なし

HTMLページまたは認証パッドはありません。

DeviceKeyPadFull

KeyPadを使用してユーザーにチャレンジします。

DeviceKeyPadAlpha

英数字KeyPad(数字と文字のみで特殊文字は含みません)を使用して、ユーザーにチャレンジします。

DeviceTextPad

TextPadを使用してユーザーにチャレンジします。

DeviceQuestionPad

QuestionPadを使用してユーザーにチャレンジします。

DevicePinPad

PinPadを使用してユーザーにチャレンジします。

DeviceHTMLControl

認証パッドのかわりにHTMLページを使用して、ユーザーにチャレンジします。


構成後、アプリケーションに次回ログインするときにOTPデバイスが表示されます。