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Oracle® Fusion Middleware Oracle Access Management開発者ガイド
11g リリース2 (11.1.2.2.0) for All Platforms
B69537-08
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7 Mobile and SocialクライアントSDKを使用したアプリケーションの開発

この章では、Mobile and SocialクライアントSDKについて簡単に説明します。この章の内容は次のとおりです。

7.1 始める前に

Oracle Access Management Mobile and Socialサービスを使用するアプリケーションで作業を開始する前に、『Oracle Fusion Middleware Oracle Access Management管理者ガイド』の「Mobile and Socialの理解」の章を参照してください。この開発者ガイドは、Mobile and Socialの用語と概念について理解していることを前提としています。

このガイドで、Mobile and Socialのクライアント・プログラム(またはクライアント・アプリケーション)とは、リモート・サーバー上で、認証、認可およびユーザー・プロファイル・サービスを利用するためにアプリケーションに構築するコードの一部です。アプリケーションには、HTTPを使用する任意のアプリケーションを指定できます。モバイル・アプリケーションである必要はありません。

7.2 モバイル・サービス・アプリケーションの開発の概要

アプリケーションにアイデンティティ・セキュリティ機能を構築し、認証、認可およびディレクトリアクセス・サービス用の既存のアイデンティティ・インフラストラクチャを使用できるようにするために、3つのクライアントSDK (Android、iOSおよびJava)が提供されます。アプリケーションをモバイル・サービスと連携させる最も簡単な方法は、提供されたクライアントSDKのいずれかを使用することです。


注意:

Android、iOSまたはJavaのSDKを使用できないプラットフォームまたはデバイスでアプリケーションを開発する場合は、Mobile and SocialサーバーにMobile and Social RESTコールを直接送信するコードを記述できます。

Mobile and Social REST APIについて説明している第13章「Mobile and Social REST APIの使用」を参照してください。


モバイル・サービスSDK使用する場合、モバイル・サービス・クライアントがMobile and Socialサーバーと通信するために使用するRESTコールの構文を知る必要はありません。

次の表は、各モバイル・サービス・クライアントSDKで使用可能な機能を示しています。

表7-1 JavaおよびiOSモバイル・サービス・クライアントSDKの特徴と機能

機能 Android  iOS Java メモ

Mobile and Socialサーバーを介してクライアント登録ハンドル、ユーザーおよびアクセス・トークンを取得できるモバイル・アプリケーションの構築




第10章「AndroidクライアントSDKを使用したモバイル・サービス・アプリケーションの開発」を参照

第9章「iOSクライアントSDKを使用したモバイル・サービス・アプリケーションの開発」を参照

Mobile and Socialサーバーを介してクライアント、ユーザーおよびアクセス・トークンを取得できるデスクトップ・アプリケーションの構築




第8章「JavaクライアントSDKを使用したモバイル・サービス・アプリケーションの開発」を参照

ディレクトリ・サーバーとの連携およびユーザー・プロファイル・サービスの実装




第10章「AndroidクライアントSDKを使用したモバイル・サービス・アプリケーションの開発」を参照

第9章「iOSクライアントSDKを使用したモバイル・サービス・アプリケーションの開発」を参照

第8章「JavaクライアントSDKを使用したモバイル・サービス・アプリケーションの開発」を参照

モバイル・シングル・サインオン(SSO)アプリケーションの作成




第10章「AndroidクライアントSDKを使用したモバイル・サービス・アプリケーションの開発」を参照

第9章「iOSクライアントSDKを使用したモバイル・サービス・アプリケーションの開発」を参照


7.2.1 ユーザー・プロファイル・サービスを使用したアプリケーションの構築

この項では、ユーザー・プロファイル・サービスによるアプリケーションの構築に関する詳細について説明します。この情報はいずれかのSDKに固有のものではありません。

大文字と小文字の区別

一般的に、LDAP属性名には大文字と小文字の区別がありません。ただし、Oracle Identity Governance Framework (IGF) APIと通信する場合、LDAP属性名は大文字と小文字を区別します

特殊文字

特殊文字は検索フィルタで等価な16進値に置き換える必要があります。


注意:

WebLogic Server埋込みLDAPサーバーでは、特殊文字をユーザー名に含めることはできません。ユーザー名は大文字と小文字が区別され、一意である必要があります。カンマ、タブまたは< >#|&?( ){ }の文字は使用しないでください。

7.3 インターネット・アイデンティティ・サービス・アプリケーションの開発の概要

Javaと互換性のあるWebアプリケーションを保守する開発者は、Mobile and Socialインターネット・アイデンティティ・サービスSDKを使用してインターネット・アイデンティティ・サービス機能をWebオファリングに追加できます。このSDKはJavaによるWebアプリケーションのみで使用可能です。

SDKを使用してインターネット・アイデンティティ・サービスをJavaによるWebアプリケーションと統合する方法の詳細は、第11章「ソーシャル・アイデンティティ・クライアントSDKを使用したアプリケーションの開発」を参照してください。

開発者ガイドには、Javaインタフェースを実装することによってOpenIDおよびOAuthサービス・プロバイダを追加する方法に関する情報も含まれています。詳細は、第12.2項「インターネット・アイデンティティ・サービス用の新しいアイデンティティ・サービス・プロバイダの作成」を参照してください。