Oracle® Fusion Middleware Oracle Access Management開発者ガイド 11g リリース2 (11.1.2.2.0) for All Platforms B69537-08 |
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この章では、Mobile and SocialクライアントSDKについて簡単に説明します。この章の内容は次のとおりです。
Oracle Access Management Mobile and Socialサービスを使用するアプリケーションで作業を開始する前に、『Oracle Fusion Middleware Oracle Access Management管理者ガイド』の「Mobile and Socialの理解」の章を参照してください。この開発者ガイドは、Mobile and Socialの用語と概念について理解していることを前提としています。
このガイドで、Mobile and Socialのクライアント・プログラム(またはクライアント・アプリケーション)とは、リモート・サーバー上で、認証、認可およびユーザー・プロファイル・サービスを利用するためにアプリケーションに構築するコードの一部です。アプリケーションには、HTTPを使用する任意のアプリケーションを指定できます。モバイル・アプリケーションである必要はありません。
アプリケーションにアイデンティティ・セキュリティ機能を構築し、認証、認可およびディレクトリアクセス・サービス用の既存のアイデンティティ・インフラストラクチャを使用できるようにするために、3つのクライアントSDK (Android、iOSおよびJava)が提供されます。アプリケーションをモバイル・サービスと連携させる最も簡単な方法は、提供されたクライアントSDKのいずれかを使用することです。
注意: Android、iOSまたはJavaのSDKを使用できないプラットフォームまたはデバイスでアプリケーションを開発する場合は、Mobile and SocialサーバーにMobile and Social RESTコールを直接送信するコードを記述できます。Mobile and Social REST APIについて説明している第13章「Mobile and Social REST APIの使用」を参照してください。 |
モバイル・サービスSDK使用する場合、モバイル・サービス・クライアントがMobile and Socialサーバーと通信するために使用するRESTコールの構文を知る必要はありません。
次の表は、各モバイル・サービス・クライアントSDKで使用可能な機能を示しています。
表7-1 JavaおよびiOSモバイル・サービス・クライアントSDKの特徴と機能
機能 | Android | iOS | Java | メモ |
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Mobile and Socialサーバーを介してクライアント登録ハンドル、ユーザーおよびアクセス・トークンを取得できるモバイル・アプリケーションの構築 |
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Mobile and Socialサーバーを介してクライアント、ユーザーおよびアクセス・トークンを取得できるデスクトップ・アプリケーションの構築 |
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ディレクトリ・サーバーとの連携およびユーザー・プロファイル・サービスの実装 |
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第10章「AndroidクライアントSDKを使用したモバイル・サービス・アプリケーションの開発」を参照 |
モバイル・シングル・サインオン(SSO)アプリケーションの作成 |
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この項では、ユーザー・プロファイル・サービスによるアプリケーションの構築に関する詳細について説明します。この情報はいずれかのSDKに固有のものではありません。
大文字と小文字の区別
一般的に、LDAP属性名には大文字と小文字の区別がありません。ただし、Oracle Identity Governance Framework (IGF) APIと通信する場合、LDAP属性名は大文字と小文字を区別します。
特殊文字
特殊文字は検索フィルタで等価な16進値に置き換える必要があります。
注意: WebLogic Server埋込みLDAPサーバーでは、特殊文字をユーザー名に含めることはできません。ユーザー名は大文字と小文字が区別され、一意である必要があります。カンマ、タブまたは< > 、# 、| 、& 、? 、( ) 、{ } の文字は使用しないでください。 |
Javaと互換性のあるWebアプリケーションを保守する開発者は、Mobile and Socialインターネット・アイデンティティ・サービスSDKを使用してインターネット・アイデンティティ・サービス機能をWebオファリングに追加できます。このSDKはJavaによるWebアプリケーションのみで使用可能です。
SDKを使用してインターネット・アイデンティティ・サービスをJavaによるWebアプリケーションと統合する方法の詳細は、第11章「ソーシャル・アイデンティティ・クライアントSDKを使用したアプリケーションの開発」を参照してください。
開発者ガイドには、Javaインタフェースを実装することによってOpenIDおよびOAuthサービス・プロバイダを追加する方法に関する情報も含まれています。詳細は、第12.2項「インターネット・アイデンティティ・サービス用の新しいアイデンティティ・サービス・プロバイダの作成」を参照してください。