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Oracle® Fusion Middleware Oracle Identity and Access Management移行ガイド
11gリリース2 (11.1.2.2.0)
E53415-02
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7 Oracle Identity AnalyticsからOracle Identity Managerへの完了した証明の移行

この章では、クローズした証明をOracle Identity Analytics 11gリリース1 (11.1.1.5.0)からOracle Identity Manager 11gリリース2 (11.1.2.2.0)に移行する方法について説明します。


注意:

以前のバージョンのOracle Identity Analytics (たとえば、11gリリース1 (11.1.1.3.0)以前)を使用している場合、クローズした証明をOracle Identity Manager 11gリリース2 (11.1.2.2.0)に移行するために、最初にOracle Identity Analytics to 11gリリース1 (11.1.1.5.0)をアップグレードする必要があります。

この章には次の項が含まれます:

7.1 移行の概要

クローズした証明のOracle Identity AnalyticsからOracle Identity Managerへの移行は、移行ツールを使用して実行できます。移行ツールは、Oracle Identity AnalyticsおよびOracle Identity Managerデータベースの両方に接続するプロパティ・ファイルに指定されているデータベース接続情報を使用して、Oracle Identity AnalyticsからOracle Identity Managerに証明データを移行します。

図7-1は、Oracle Identity Analytics 11gリリース1 (11.1.1.5.0)の移行のコンポーネント・アーキテクチャを示しています。

図7-1 Oracle Identity Analyticsの移行のコンポーネント・アーキテクチャ

図7-1の説明が続きます
「図7-1 Oracle Identity Analyticsの移行のコンポーネント・アーキテクチャ」の説明

クローズした証明をOracle Identity AnalyticsからOracle Identity Managerに移行するには、Oracle Identity AnalyticsおよびOracle Identity Managerの両方を実行している必要があります。移行ユーティリティを起動すると、移行ツールは、config.propertiesファイル(図7-1のConfiguration File)に指定されているデータベース接続情報を使用して、Oracle Identity AnalyticsおよびOracle Identity Managerデータベースに接続し、データを移行します。移行中に、Oracle Identity Analyticsデータベースの証明データが読み取られ、処理され、Oracle Identity Managerデータベースに書き込まれます。移行ツールは、ログ情報を含むoiadatamigration.logというログ・ファイルを生成します。移行が正常に完了すると、Oracle Identity Analyticsのすべての完了した証明は、Oracle Identity Managerダッシュボード経由で利用可能になります。

7.2 移行ロードマップ

表7-1は、クローズした証明をOracle Identity AnalyticsからOracle Identity Managerに移行するために完了する必要のあるタスクをリストしています。

表7-1 Oracle Identity AnalyticsからOracle Identity Managerにクローズした証明を移行するためのロードマップ

Sl番号 タスク 参照先

1

移行プロセスを開始する前に、前提条件を完了します。

「移行の前提条件」を参照してください。

2

移行ツール(oiaDataMigration.zip)を取得します。

「移行ツールの入手」を参照してください。

3

必要な.jarファイルをOracle Identity Analyticsインストールから、oiaDataMigration.zipファイルのコンテンツを抽出したフォルダのlibディレクトリにコピーします。

「Oracle Identity Analyticsインストールからのjarファイルのコピー」を参照してください。

4

config.propertiesファイルでOracle Identity AnalyticsおよびOracle Identity Managerのデータベース接続の詳細を指定します。

「データベース接続の詳細の指定」を参照してください。

5

移行ユーティリティを実行して、クローズした証明をOracle Identity AnalyticsからOracle Identity Managerに移行します。

「クローズした証明の移行」を参照してください。

5

移行ユーティリティによって生成されたログ・ファイルを確認して、移行を確認します。

「移行の確認」を参照してください。

7.3 移行の前提条件

クローズした証明をOracle Identity AnalyticsからOracle Identity Manager 11.1.2.2.0に移行する前に、次の前提条件を完了する必要があります。

7.4 移行ツールの入手

移行ツールキットは、oiaDataMigration.zipという名前のzipファイルとして利用できます。Oracle Supportに連絡して移行ツールを入手します。

oiaDataMigration.zipのファイルを任意の場所に抽出します。oiaDataMigration.zipフォルダには次のディレクトリが含まれています。

7.5 Oracle Identity Analyticsインストールからのjarファイルのコピー

次の.jarファイルを既存のOracle Identity Analyticsインストールから<unzipped_folder_of_oiaDataMigration.zip>/libにコピーします。

7.6 データベース接続の詳細の指定

移行ユーティリティを実行する前に、config.propertiesファイルでOracle Identity AnalyticsおよびOracle Identity Managerのデータベース接続の詳細を指定する必要があります。これを行うには、次の手順を実行します。

  1. テキスト・エディタで<folder_where_you_unzipped_oiaDataMigration.zip>/config/のconfig.propertiesファイルを開きます。

  2. 次のパラメータに適切な値を指定します。

    • oia.jdbc.url: Oracle Identity AnalyticsのJDBC URLを指定します。

    • oia.jdbc.username: Oracle Identity Analytics JDBCユーザー名を指定します。

    • oim.jdbc.url: Oracle Identity Manager 11.1.2.2.0のJDBC URLを指定します。

    • oim.jdbc.username: Oracle Identity Manager JDBCユーザー名を指定します。

    • logging.level: 移行ユーティリティによって生成されたログ・ファイルに、使用する詳細のレベルを指定します。このパラメータに、次の値のいずれかを指定します。

      - DEBUG - デバッグに関する情報にこの値を指定します。

      - INFO - 一般情報にこの値を指定します。

      - WARN - 警告メッセージにこの値を指定します。

      - ERROR - エラー・メッセージにこの値を指定します。

    プロパティ・ファイルの例:

    #oia parameters

oia.jdbc.url = jdbc:oracle:thin:@$SERVER_NAME:$PORT:rbacx
oia.jdbc.username=oiadbuser

#oim paramters

oim.jdbc.url = jdbc:oracle:thin:@$SERVER_NAME:$PORT:oimdb
oim.jdbc.username=oimdbuser

# could be one of DEBUG,INFO,WARN,ERROR.
logging.level = WARN

  3. config.propertiesファイルを保存します。

7.7 クローズした証明の移行

次の手順で移行ツールを実行して、クローズした証明をOracle Identity AnalyticsからOracle Identity Managerに移行します。

  1. oiaDataMigration.zipのファイルを抽出した場所に移動します。

  2. 次に示すoiaDataMigration.jarファイルを実行します。

    java -jar oiaDataMigration.jar -<option>

    このコマンドでは、<option>は、oiaDataMigration.jarコマンド(実行するタスクによって異なる)を実行するときに使用する必要のあるオプションを表します。表7-2は、oiaDataMigration.jarコマンドを実行中に使用できるオプションを示しています。

    表7-2 oiaDataMigration.jarコマンドを実行中に使用するオプション

    オプション 説明 例

    -all

    すべてのクローズした証明をOracle Identity AnalyticsからOracle Identity Manager 11.1.2.2.0に移行する場合、このオプションを使用します。

    このオプションはオプション-rangeと互換性がありません。

    java -jar oiaDataMigration.jar -all

    -purge

    Oracle Identity AnalyticsからOracle Identity Manager 11.1.2.2.0に移行されたすべての完了した証明データを削除する場合、このオプションを使用します。これは、Oracle Identity Managerから生成されたすべての証明データも削除します。

    java -jar oiaDataMigration.jar -purge

    -range start <MM/DD/YYYY> end <MM/DD/YYYY>

    特定の期間の完了日の一連のクローズした証明を移行する場合、このオプションを使用します。このオプションを使用する場合、期間の開始日と終了日を指定する必要があります。

    java -jar oiaDataMigration.jar -range start 01/01/2012 end 03/31/2012

    -stats

    Oracle Identity Analyticsの証明データとOracle Identity Managerの証明データを比較する場合、このオプションを使用します。

    java -jar oiaDataMigration.jar -stats

    -help

    oiaDataMigration.jarコマンドの実行方法の詳細を確認する場合、このオプションを使用します。

    java -jar oiaDataMigration.jar -help

  3. 求められた場合、Oracle Identity AnalyticsおよびOracle Identity Managerデータベースのパスワードを指定します。

これにより、Oracle Identity AnalyticsからOracle Identity Managerにクローズした証明が移行されます。

7.8 移行の確認

移行が完了した後、次のように-statsオプションを使用し、再度移行ツールを実行して指定したデータが正常に移行されていることを確認してください。

java -jar oiaDataMigration.jar -stats


注意:

移行ツールの実行の詳細は、第7.7項「クローズした証明の移行」を参照してください。

出力には、各Oracle Identity Analyticsテーブルおよび各Oracle Identity Managerテーブルにあるレコードの数が表示されます。移行が成功した場合、各列の値は等しくなります。

<folder_where_you_unzipped_oiaDataMigration.zip>/logs/に生成されるログ・ファイルoiadatamigration.logにエラーまたは警告がないか確認することもできます。

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