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Oracle® Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementインストレーション・プランニング・ガイド
11g リリース2 (11.1.2.2.0)
B69540-04
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4 Oracle Fusion Middlewareのサイレント・インストールおよびサイレント・アンインストール

この章では、コマンド行からOracle Identity and Access Managementソフトウェアをインストールおよびアンインストールする方法について説明します。これは、Oracle Universal Installer (OUI)のグラフィカル・ユーザー・インタフェースを使用しないため、サイレント・モードでのインストールまたはアンインストールと呼ばれることもあります。

この章は、次の項で構成されています。

4.1 サイレント・インストールとは

サイレント・インストールでは、グラフィック出力がなく、ユーザー入力も要求されないため、製品のインストールを監視する必要がありません。

Oracle Fusion Middleware製品のサイレント・インストールは、インストーラの起動時に、コマンド行で-silentフラグを使用して実行します。ほとんどの場合、特定の変数値やパラメータ値(インストール場所など)を含むファイルの場所と名前を指定する必要があります。これらは、グラフィカル・ユーザー・インタフェースを使用する通常のインストールでも要求される値です。

Oracle Fusion Middleware製品では、このファイルは通常、レスポンス・ファイルと呼ばれています。詳細は、第4.2項「レスポンス・ファイルの理解」を参照してください。


注意:

UNIXユーザーが初めてOracle製品をインストールする場合、開始前にoraInst.locファイルを作成する必要があります。詳細は、第4.3.1.1項「UNIXユーザー対象: oraInst.locファイルの作成」を参照してください。

製品のインストールが終了したら、root.shスクリプトをrootユーザーとして実行する必要があります。root.shスクリプトを実行すると環境変数の設定が検出されるので、ローカルのbinディレクトリのフルパスを入力できるようになります。



注意:

Windowsユーザーが初めてOracle製品をインストールする場合、開始前にレジストリ・キーを作成する必要があります。レジストリ・キーの作成については、第4.3.1.2項「Windowsユーザー対象: レジストリ・キーの作成」を参照してください。


4.2 レスポンス・ファイルの理解

サイレント・インストールを実行する前に、レスポンス・ファイルでインストール固有の情報を指定する必要があります。正しく構成されていないレスポンス・ファイルを使用してインストールを実行しようとすると、インストーラは失敗します。レスポンス・ファイルは、テキスト・エディタで作成または編集可能なテキスト・ファイルです。

4.2.1 レスポンス・ファイルの作成

次の方法でレスポンス・ファイルを作成することをお薦めします。

  1. 製品のインストレーション・ガイドまたは構成ガイドの説明に従って、製品のグラフィカル・インストーラまたは構成ツールを実行します。

  2. インストーラの「インストールの概要」画面(または、構成ツールの「サマリー」画面)で「保存」をクリックして、インストールまたは構成パラメータをレスポンス・ファイルに保存します。

    このレスポンス・ファイルの名前と作成場所を入力するように求められます。作成されたら、そのファイルを使用して、まったく同じインストールを他のシステムにレプリケートしたり、必要に応じてファイルを修正したりできます。

4.2.2 レスポンス・ファイルのサンプル

大部分のOracle Fusion Middleware製品インストーラにおいてあらかじめ用意されているサンプル・レスポンス・ファイルは、インストール用のアーカイブ・ファイルをダウンロードして解凍した場所のDisk1/stage/Responseディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはDisk1\stage\Responseディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)に格納されています。

各製品に付属されるインストールおよびアンインストールのレスポンス・ファイルのサンプルについては、その製品のインストール・ガイドを参照してください。

4.2.3 サイレント・インストール時のレスポンス・ファイルの保護

レスポンス・ファイルにはインストーラで必要となるパスワードが含まれています。レスポンス・ファイル内のパスワードに関するセキュリティ上の問題を最小限にするには、次のガイドラインに従います。

  • レスポンス・ファイルに対して権限を設定し、サイレント・インストールを実行するオペレーティング・システム・ユーザーからのみ読取り可能とします。

  • 可能な場合は、サイレント・インストールの完了後に、システムからレスポンス・ファイルを削除します。

4.3 Oracle Fusion Middleware製品の一般的なサイレント・インストール手順

次の各項では、大部分のOracle Fusion Middleware製品において、サイレント・インストール、構成およびアンインストール手順を使用する場合の一般情報について説明します。

4.3.1 インストール前のタスク

この項では、場合によりサイレント・インストールの実行前に必要となるインストール前のタスクについて説明します。

内容は次のとおりです。

4.3.1.1 UNIXユーザー対象: oraInst.locファイルの作成

Oracleインベントリ・ディレクトリは、コンピュータにインストールされたすべてのOracle製品を記録するためにインストーラによって使用されます。このインベントリ・ディレクトリは、oraInst.locという名前のファイルに格納されます。このファイルがシステム上に存在していない場合は、サイレント・インストールを開始する前に作成する必要があります。このファイルはインストーラで使用されます。

  1. rootユーザーとしてログインします。

    prompt> su
    
  2. viやemacsなどのテキスト・エディタを使用して、選択したディレクトリにoraInst.locファイルを作成します。ファイルの内容は、次の2行で構成されます。

    inventory_loc=oui_inventory_directory
    inst_group=oui_install_group
    

    oui_inventory_directoryを、インベントリ・ディレクトリを作成するディレクトリへのフルパスに置換します。さらに、oui_install_groupを、このディレクトリに対する書込み権限を持つメンバーのグループ名に置換します。

  3. rootユーザーを終了します。

    # exit
    

4.3.1.2 Windowsユーザー対象: レジストリ・キーの作成

コンピュータにOracle SOA Suiteをインストールしたことがない場合は、次のレジストリ・キーと値を作成する必要があります。

HKEY_LOCAL_MACHINE / SOFTWARE / Oracle / inst_loc = [inventory_directory]

Inventory_Directoryをインストーラ・ファイルへのフルパスに置き換えます。次に例を示します。

C:\Program Files\Oracle\Inventory

4.3.2 サイレント・モードでのデータベース・スキーマの作成

Oracle Fusion Middleware製品にデータベース・スキーマが必要な場合は、まずデータベースにスキーマを作成してから、製品のインストールと構成を実行する必要があります。

スキーマをサイレント・モードで作成する方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』においてコマンド行からのリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)の実行に関する項を参照してください。

4.3.3 Oracle WebLogic Serverのサイレント・インストール

すべてのOracle Fusion Middleware製品において、インストール時にOracle Middlewareホーム・ディレクトリが存在している必要があります。このディレクトリは、Oracle WebLogic Serverのインストール時に作成できます。

Oracle WebLogic Serverをサイレント・モードでインストールするには、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』のサイレント・モードでのインストール・プログラムの実行に関する項を参照してください。

4.3.4 製品のサイレント・インストール

Oracle Fusion Middleware製品をサイレント・モードでインストールするには、コマンド行で-silentモードを使用します。UNIXオペレーティング・システムでは、コマンド行からインストーラを実行する場合の完全な構文は次のようになります。

runInstaller [-mode] [-options] [(<CommandLinevariable=Value>)*]

Windowsオペレーティング・システムの場合:

setup.exe [-mode] [-options] [(<CommandLinevariable=Value>)*]

表4-1は、サイレント・インストールに用意されている有効なコマンド行パラメータの一覧です。

表4-1 インストーラのコマンド行パラメータ

パラメータ 説明

インストール・モード - 1つのモードのみ指定可能

-i

-install

インストーラをGUIモードで起動します。これはデフォルトのモードであり、コマンド行でモードが指定されていない場合に使用されます。

-silent

サイレント・モードでインストールを行います。インストーラにレスポンス・ファイルまたはコマンド行変数の値のペアを渡す必要があります。

-d

-deinstall

削除を実行するインストーラをGUIモードで起動します。

注意 - このオプションは、ORACLE_HOME/oui/binディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはORACLE_HOME\oui\binディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)からアンインストーラを起動する場合にのみ使用できます。

-p

-prerequisite

インストーラをGUIモードで起動しますが、前提条件チェックのみを行います。ソフトウェアはインストールされません。

-v

-validate

インストーラをGUIモードで起動し、すべての前提条件チェックと検証チェックを実行しますが、ソフトウェアのインストールは行いません。

-sv

-silentvalidate

サイレント・モードですべての前提条件チェックと検証チェックを実行します。インストーラにレスポンス・ファイルまたは一連のコマンド行変数の値のペアを渡す必要があります。

インストール・オプション

-help

--help

--usage

runInstallerコマンドの使用方法のパラメータを表示します。

-invPtrLoc ファイル

インベントリ・ロケーション・ファイルへのポインタ。ファイルには、oraInst.locファイルのフルパスと名前を代入します。

-response ファイル

-responseFile ファイル

レスポンス・ファイルへのポインタ。ファイルには、レスポンス・ファイルのフルパスと名前を代入します。

レスポンス・ファイルの作成については、第4.2項「レスポンス・ファイルの理解」を参照してください。

-jreLoc 場所

Java Runtime Environment (JRE)のインストール場所へのポインタ。場所には、JREのインストール先となるjreディレクトリのフルパスを代入します。

-logLevel レベル

インストーラによって実行されるロギングのレベルを指定します。指定したレベルより優先順位が低いすべてのメッセージが記録されます。有効なレベルは次のとおりです。

  • 重度

  • 警告

  • 情報

  • 構成

  • 詳細

  • 最も詳細

-debug

インストーラからデバッグ情報を取得します。

-force

空ではないディレクトリへのサイレント・インストールを許可します。

-printdiskusage

ディスク使用量に関するデバッグ情報をログに記録します。

-printmemory

メモリー使用量に関するデバッグ情報をログに記録します。

-printtime

時間の使用状況に関するデバッグ情報をログに記録します。このコマンドにより、timeTakentimestamp.logファイルが作成されます。

-waitforcompletion

Windowsのみ - Javaエンジンを起動および終了するかわりに、完了まで待機します。

-noconsole

メッセージがコンソール・ウィンドウに表示されません。

-ignoreSysPrereqs

システムの前提条件チェックの結果を無視してインストールを続行します。

-executeSysPrereqs

システムの前提条件チェックのみを実行して終了します。

-paramFile ファイル

oraparam.iniファイルのフルパスを指定します。このファイルはインストーラの初期化ファイルです。このファイルのデフォルトの場所は、Disk1/install/プラットフォーム(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはDisk1\install\プラットフォーム(Windowsオペレーティング・システムの場合)です。

-novalidation

インストーラで実行される妥当性チェックをすべて無効にします。

-nodefaultinput

GUIインストールでは、情報やデフォルト値が事前に移入されている画面がいくつかあります。このオプションを指定すると、この動作が無効になるため、情報や値は事前に移入されません。

コマンド行変数

インストーラ変数

インストーラ変数は、varName=を使用して指定します。たとえば、UNIXオペレーティング・システムでは次のようになります。

ORACLE_HOME=/home/Oracle/Middleware/as_1

Windowsオペレーティング・システムでは次のようになります。

ORACLE_HOME=C:\products\Oracle\Middleware\as_1

セッション変数

セッション変数は、session:varName=を使用して指定します。

コンポーネント変数

コンポーネント変数は、session:compInternalName:[Version:]varName=valueの形式で指定します。


4.3.4.1 サイレント・インストール・コマンドのサンプル

UNIXシステムでは、システムで初めてインストールを行う(つまり、Oracleインベントリの場所がまだ作成されていない)場合は、次のコマンドを使用してサイレント・インストールを実行します。

./runInstaller -silent -response file -invPtrLoc file

Windowsシステムの場合:

setup.exe -silent -response file -invPtrLoc file

次に、このコマンドをUNIXシステムで実行する場合の完全例を示します。

./runInstaller -silent -response /home/Oracle/response/devSOA.rsp -invPtrLoc /home/jdoe/oraInst.loc

Windowsオペレーティング・システムの場合:

setup.exe -silent -response C:\home\Oracle\response\devSOA.rsp -invPtrLoc c:\home\Oracle\oraInst.loc

システムにOracle製品をインストール済で、インベントリの場所を指定する必要がない場合は、UNIXシステムで、次のようなコマンドを使用します。

./runInstaller -silent -response file

Windowsシステムの場合:

setup.exe -silent -response file

次に、このコマンドをUNIXシステムで実行する場合の完全例を示します。

./runInstaller -silent -response /home/Oracle/response/devSOA.rsp

Windowsオペレーティング・システムの場合:

setup.exe -silent -response c:\home\Oracle\response\devSOA.rsp

4.3.4.2 サイレント・インストールのサンプル出力

次のサンプルは、sampleResponse_wls.rspテンプレートを使用してOracle SOA Suiteのサイレント・インストールを実行した場合の出力を示しています。

$ ./runInstaller -jreLoc /home/Oracle/Middleware/jdk160_21/ -silent -response /home/Oracle/response/sampleResponse_wls.rsp
Platform is Linux X86 32 bit
Starting Oracle Universal Installer...
 
Checking if CPU speed is above 300 MHz.    Actual 2999 MHz    Passed
Checking Temp space: must be greater than 150 MB.   Actual 69669 MB    Passed
Checking swap space: must be greater than 512 MB.   Actual 1395 MB    Passed
Preparing to launch Oracle Universal Installer from /tmp/OraInstall2009-04-03_10-49-20PM. Please wait ...[jdoe@examplehost Disk1]$ Log: /home/Oracle/oraInventory/logs/install2009-04-03_10-49-20PM.log
Copyright © 1999, 2011, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved.
Reading response file..
Expected result: One of enterprise-4,enterprise-5,redhat-4,redhat-5,SuSE-10
Actual Result: enterprise-4
Check complete. The overall result of this check is: Passed
CertifiedVersions Check: Success.
Checking for gcc-3.4.3-22.1; found gcc-3.4.6-10.0.1-i386.       Passed
Checking for gcc-c++-3.4.3-22.1; found gcc-c++-3.4.6-10.0.1-i386.       Passed
Checking for openmotif21-2.1.30-11.RHEL4.4 ; found openmotif21-2.1.30-11.0.1.RHEL4.6-i386.      Passed
Checking for setarch-1.6-1; found setarch-1.6-1-i386.   Passed
Checking for pdksh-5.2.14-30; found pdksh-5.2.14-30.6-i386.     Passed
Checking for sysstat-5.0.5-1; found sysstat-5.0.5-19.el4-i386.  Passed
Checking for gnome-libs-1:1.4.1.2.90-44.1; found gnome-libs-1:1.4.1.2.90-44.2-i386.     Passed
Checking for libstdc++-3.4.3-22.1 ; found libstdc++-3.4.6-10.0.1-i386.  Passed
Checking for libstdc++-devel-3.4.3-22.1; found libstdc++-devel-3.4.6-10.0.1-i386.       Passed
Checking for compat-libstdc++-296-2.96-132.7.2; found compat-libstdc++-296-2.96-132.7.2-i386.   Passed
Checking for compat-db-4.1.25-9; found compat-db-4.1.25-9-i386. Passed
Checking for control-center-2.8.0-12; found control-center-1:2.8.0-12.rhel4.5-i386.     Passed
Checking for glibc-common-2.3.4-2.9; found glibc-common-2.3.4-2.41-i386.        Passed
Checking for binutils-2.15.92.0.2-13; found binutils-2.15.92.0.2-25-i386.       Passed
Checking for make-1:3.80-5; found make-1:3.80-7.EL4-i386.       Passed
Checking for xscreensaver-4.18-5.rhel4.2; found xscreensaver-1:4.18-5.rhel4.14.0.1-i386.        Passed
Check complete. The overall result of this check is: Passed
Packages Check: Success.
Checking for VERSION=2.6.9; found VERSION=2.6.9-78.0.0.0.1.ELxenU.      Passed
Checking for hardnofiles=4096; found hardnofiles=4096.  Passed
Checking for softnofiles=4096; found softnofiles=4096.  Passed
Check complete. The overall result of this check is: Passed
Kernel Check: Success.
Expected result: ATLEAST=2.3.4-2.19 
Actual Result: 2.3.4-2.41
Check complete. The overall result of this check is: Passed
GLIBC Check: Success.
Expected result: 922MB
Actual Result: 4000MB
Check complete. The overall result of this check is: Passed
TotalMemory Check: Success.
Verifying data......
Copying Files...
-----------20%----------40%----------60%----------80%--------100%

The installation of Oracle SOA Suite 11g completed successfully.

4.3.5 Oracle Fusion Middleware製品のサイレント・モードによる構成

コマンド行からOracle Fusion Middleware製品を構成する方法は、その製品のタイプによって異なります。

詳細は、次の各項を参照してください。

4.3.5.1 Oracle Fusion Middlewareシステム・コンポーネントのサイレント・モードによる構成

製品にシステム・コンポーネント(Oracle Web Tier、Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscoverer、またはOracle Identity Managementなど)が含まれている場合は、第4.3.4項「製品のサイレント・インストール」に記載されているものと同一のコマンドを使用できます。

このような製品では、インストールと構成の両方で同一のエンジンが使用されるため、実行内容(ソフトウェアのインストールのみ、既存のソフトウェアの構成のみ、またはインストールと構成の両方)は、レスポンス・ファイルの内容によって決まります。

第4.2項「レスポンス・ファイルの理解」に記載されているように、これらのレスポンス・ファイルを作成するには、グラフィカル・インストーラを実行して、その構成内容をレスポンス・ファイルに保存する方法をお薦めします。また、各製品には使用可能なレスポンス・ファイルのサンプルも用意されています。詳細は、製品のインストレーション・ガイドを参照してください。

4.3.5.2 Javaコンポーネントのサイレント・モードによる構成

製品にJavaコンポーネント(Oracle SOA SuiteやOracle WebCenterなど)が含まれている場合、インストーラと構成ウィザードは基本的に別の製品であるため、製品をサイレント・モードで構成する際に同一のサイレント・インストール・コマンドは使用できません。

かわりに、Javaコンポーネントをサイレント・モードで構成するには、WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドを使用して実行する必要があります。

詳細は、次のドキュメントを参照してください。

  • Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス

  • Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Scripting Tool

4.3.6 Oracle Fusion Middleware製品のサイレント・アンインストール

Oracle Fusion Middleware製品ソフトウェアをシステム(システムとjavaコンポーネントの両方)でアンインストールするには、-dまたは-deinstallのパラメータをコマンド行から使用します。ORACLE_HOME/oui/binディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはORACLE_HOME\oui\binディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)でアンインストーラを起動する必要があります。これは、-d-deinstallのパラメータが受け入れられる唯一のディレクトリです。

UNIXオペレーティング・システムの場合:

./runInstaller -silent -deinstall -response file

Windowsオペレーティング・システムの場合:

setup.exe -silent -deinstall -response file

4.3.6.1 サイレント・アンインストールのコマンド行パラメータ

表4-2は、サイレント・アンインストールに用意されている有効なコマンド行パラメータの一覧です。

表4-2 アンインストーラのコマンド行パラメータ

パラメータ 説明

インストール・モード - 1つのモードのみ指定可能

-d

-deinstall

削除を実行するインストーラをGUIモードで起動します。

インストール・オプション

-help

--help

--usage

runInstallerコマンド(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはsetup.exeコマンド(Windowsオペレーティング・システムの場合)の使用パラメータを表示します。

-invPtrLoc ファイル

インベントリ・ロケーション・ファイルへのポインタ。ファイルには、oraInst.locファイルのフルパスと名前を代入します。

-response ファイル

-responseFile ファイル

レスポンス・ファイルへのポインタ。ファイルには、レスポンス・ファイルのフルパスと名前を代入します。

-jreLoc 場所

Java Runtime Environment (JRE)のインストール場所へのポインタ。場所には、JREのインストール先となるjreディレクトリのフルパスを代入します。

-logLevel レベル

インストーラによって実行されるロギングのレベルを指定します。指定したレベルより優先順位が低いすべてのメッセージが記録されます。有効なレベルは次のとおりです。

  • 重度

  • 警告

  • 情報

  • 構成

  • 詳細

  • 最も詳細

-debug

インストーラからデバッグ情報を取得します。

-force

空ではないディレクトリへのサイレント・インストールを許可します。

-printdiskusage

ディスク使用量に関するデバッグ情報をログに記録します。

-printmemory

メモリー使用量に関するデバッグ情報をログに記録します。

-printtime

時間の使用状況に関するデバッグ情報をログに記録します。このコマンドにより、timeTakentimestamp.logファイルが作成されます。

-waitforcompletion

Windowsのみ - Javaエンジンを起動および終了するかわりに、完了まで待機します。

-noconsole

メッセージがコンソール・ウィンドウに表示されません。

-ignoreSysPrereqs

システムの前提条件チェックの結果を無視してインストールを続行します。

-executeSysPrereqs

システムの前提条件チェックのみを実行して終了します。

-paramFile ファイル

oraparam.iniファイルのフルパスを指定します。このファイルはインストーラの初期化ファイルです。このファイルのデフォルトの場所は、Disk1/install/プラットフォーム(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはDisk1\install\プラットフォーム(Windowsオペレーティング・システムの場合)です。

-novalidation

インストーラで実行される妥当性チェックをすべて無効にします。

-nodefaultinput

GUIインストールでは、情報やデフォルト値が事前に移入されている画面がいくつかあります。このオプションを指定すると、この動作が無効になるため、情報や値は事前に移入されません。

コマンド行変数

インストーラ変数

インストーラ変数は、varName=を使用して指定します。たとえば、UNIXオペレーティング・システムでは次のようになります。

ORACLE_HOME=/home/Oracle/Middleware/as_1

Windowsオペレーティング・システムでは次のようになります。

ORACLE_HOME=C:\products\Oracle\Middleware\as_1

セッション変数

セッション変数は、session:varName=を使用して指定します。

コンポーネント変数

コンポーネント変数は、session:compInternalName:[Version:]varName=valueの形式で指定します。


4.3.6.2 サイレント・アンインストールのサンプル出力

次のサンプルは、deinstall_oh.rspテンプレートを使用してサイレント・アンインストールを実行した場合の出力を示しています。

$ ./runInstaller -silent -deinstall -jreLoc /home/Oracle/Middleware/jdk160_21/ -response /home/Oracle/Response/deinstall_oh.rsp 
Starting Oracle Universal Installer...
 
Checking swap space: must be greater than 500 MB.   Actual 4047 MB    Passed
Preparing to launch Oracle Universal Installer from /tmp/OraInstall2010-03-26_10-01-21AM. Please wait ...[]$ Log: /home/oraInventory/logs/deinstall2010-03-26_10-01-21AM.log
Reading response file..
Starting silent deinstallation...
Starting Oracle Home deinstallation...
Completed deinstallation of Oracle Home.

4.4 Oracle Identity Managerのエンドツーエンドのサイレント・インストールと構成

次の各項では、一連のサイレント・インストール・ツール、製品固有のスクリプトおよびコマンド行の手順を使用して、Oracle Identity Managerソフトウェアのエンドツーエンドのインストールと構成を実行する方法の例について説明します。


注意:

この項で説明する手順は、Oracle Identity Managerにのみ適用されます。他のOracle Identity and Access Management製品については、第4.3項「Oracle Fusion Middleware製品の一般的なサイレント・インストール手順」を参照してください。


詳細は、次の項を参照してください。

4.4.1 Oracle Identity Managerのサイレント・インストールの準備

自動によるサイレント・インストール手順を開始する前に、次の手順を実行しておく必要があります。

  1. この章で説明するインストールに必要なソフトウェアをダウンロードします。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイド』のOracle Fusion Middlewareソフトウェアの入手に関する説明を参照してください。

  2. サポートされているOracle Databaseのインスタンスをインストールして構成します。

    データベースは、Oracle Identity and Access Management製品スキーマで必須です。

    サポートされているデータベースのリリース情報は、Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成のドキュメントを参照してください。

  3. 必要なJava Development Kit (JDK)をインストールします。

    サポートされているJava Development Kitのリリース情報は、Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成のドキュメントを参照してください。

4.4.2 単一ホストでのOracle Identity Managerのサイレント・インストールと構成の実行

次の各項では、一連のコマンド行スクリプトおよびユーティリティを使用して、単一のホスト・コンピュータにOracle Identity Managerソフトウェアをインストールして構成する方法について説明します。

4.4.2.1 単一ホストでのサイレント・インストールと構成について

ここで説明するコマンド行による手順は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイド』の「Oracle Identity Managerのインストールおよび構成ロードマップ」で説明されている標準のインストール手順に対応しています。

Oracle Identity Managementのインストールおよび構成に使用するツールとユーティリティはそれぞれ、独自のコマンド行機能またはサイレント操作機能を備えています。この手順は、これらのツールと機能を同時に使用して、単一のホスト・コンピュータでOracle Identity Managementの完全なエンドツーエンドのサイレント・インストールを実行する方法を示しています。

4.4.2.2 複数のホストでのサイレント・インストールと構成手順に使用される規則

単一ホストでのサイレント・インストールと構成で参照される主要なディレクトリの場所は次のとおりです。

  • Oracleホーム: Oracle Identity and Access Managementのインストール時に作成されます。これは、Oracle Identity and Access Managementのバイナリ・ソフトウェア・ファイルが格納される場所です。

    このディレクトリは、変数IAM_HOMEで識別されます。参照する際には、この変数をOracle Identity and Access ManagementのOracleホームの完全なパスで置き換えます。

  • Oracle SOA SuiteのOracleホーム: Oracle SOA Suiteソフトウェアのインストール時に作成されます。このディレクトリは、変数SOA_HOMEで識別されます。

  • MW_HOME: Middlewareホームを示し、Oracle Identity ManagerおよびOracle SOA SuiteのOracleホームが存在する場所です。

  • JDK_HOME: Oracle Identity Managementソフトウェアをインストールするために使用されるJDKの場所を示します。この変数は、サポートされているJDKのフルパスで置き換えます。

    詳細は、第4.4.1項「Oracle Identity Managerのサイレント・インストールの準備」を参照してください。

  • DOWNLOADS_DIR: ソフトウェア・アーカイブをダウンロードして解凍した場所を示します。これは、インストーラを実行する場所です。

  • DOMAIN_HOMEディレクトリ: Oracle WebLogic Serverドメインのホーム・ディレクトリを示し、最初にドメインを構成した際に作成されます。

4.4.2.3 単一ホストでのサイレント・インストールと構成の実行

単一ホストでのOracle Identity Managerのインストールおよび構成のエンドツーエンドのプロセスは次のとおりです。

手順1   必要なドメイン構成スクリプトのダウンロードと編集

Oracle Identity Managerのエンドツーエンドのサイレント・インストールには、Oracle Identity Managerドメインを構成するために使用されるPythonスクリプトが必要です。

次の手順を実行し、カスタム・スクリプトをダウンロードして編集します。

  1. Oracle Identity Managerドメイン構成スクリプトのダウンロード場所と方法の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート』のOracle Identity Managerをインストールするために必要な必須パッチに関する説明を参照してください。

    ダウンロード・アーカイブには、表4-3に示すスクリプトが含まれています。

  2. 表4-3の各スクリプトをテキスト・エディタで開いて、ファイルに記載されている手順に従います。

    各スクリプト内の手順により、特定のOracle Identity Manager環境に必要な値に一致するように変更する必要がある変数が識別されます。編集する必要がある変数には、<HOST_NAME>のように山カッコでマークが付けられています。この例では、変数を特定のアクションを実行しているホストの名前で置き換えます。

    これらの各変数を、Oracle Identity Managerインストールに必要な実際の値で置き換えます。

表4-3 Oracle WebLogic Serverドメイン構成スクリプト

スクリプト名 説明

create_domain.py

Oracle Identity Managerソフトウェア用の最初のOracle WebLogic Serverドメインを作成します。

config_jrf.py

Java Required Files (JRF)ソフトウェア(Fusion Middleware製品に必要な一連のライブラリおよびその他のテクノロジを提供)によりドメインを構成します。

config_em.py

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control (ドメイン内のFusion Middleware製品を管理するために使用)用のドメインを構成します。

config_opss.py

Oracle Platform Security Servers (OPSS)用のドメインを構成します。

config_wsm.py

Oracle Web Services Manager (OWSM)用のドメインを構成します。

config_soa.py

Oracle SOA Suite 11gリリース1 (11.1.1.7)用のドメインを構成します。

config_oim.py

Oracle Identity Managerで使用するドメインを準備します。


手順2   各インストールおよび構成ツールのレスポンス・ファイルの作成または編集

Oracle Identity Managerの各インストールおよび構成ツールでは、サイレント・モードでの実行時にレスポンス・ファイルが必要になります。レスポンス・ファイルには、ツール内で特定のオプションや機能を選択する際に使用される値が記載されています。

ユーザー自身でレスポンス・ファイルを作成するには、ツールを実行し、必要なオプションを選択してから、セッションの最後でレスポンス・ファイルを保存します。

または、ツール用の一連のレスポンス・ファイルには、手順1で説明したカスタムのドメイン構成スクリプトが含まれています。これらのレスポンス・ファイルを表4-4に示します。この表では、提供されるサンプルのレスポンス・ファイルと、ユーザーがファイルを作成する際の情報が記載されている場所について説明します。

表4-4 Oracle Identity Managerのサイレント・インストールに必要なレスポンス・ファイルと入力ファイル

サンプルのレスポンス・ファイル名または入力ファイル名 使用目的 詳細情報の参照先

WLSsilent.xml

Oracle WebLogic Serverのサイレント・インストール。

「サイレント・モードによるインストール用のsilent.xmlファイルの作成」(『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』)

SOAResponseFile.txt

Oracle SOA Suite 11gリリース1 (11.1.1.7)のサイレント・インストール(Oracle SOA Suiteインストーラからレスポンス・ファイルを保存して作成)。

4.2.1項「レスポンス・ファイルの作成」


IDMInstallResponseFile.txt

Oracle Identity Managerのサイレント・インストール(Oracle Identity and Access Managementソフトウェア・ダウンロードの一部)。

4.2.1項「レスポンス・ファイルの作成」


RCUpwd.txt

データベースに接続するために必要なパスワード、および作成される各スキーマに割り当てるパスワード。

注意: 重要なことは、ファイル内の最初のパスワードはデータベース接続用のパスワード(SYSユーザー用)で、次が各スキーマ用のパスワードであることです。

「-silentコマンドの使用」(『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』)

response_psa.txt

Oracle Fusion Middlewareパッチセット・アシスタントによるOracle Platform Security Services (OPSS)スキーマのアップグレード(Oracle Fusion Middlewareパッチセット・アシスタントからレスポンス・ファイルを保存して作成)。

4.2.1項「レスポンス・ファイルの作成」


OIMPostConfig.txt

Oracle Identity Managerの構成(Oracle Identity Manager構成ウィザードからレスポンス・ファイルを保存して作成)。

4.2.1項「レスポンス・ファイルの作成」



手順3   Oracle WebLogic Serverのサイレント・インストール

次のコマンドを使用して、Weblogic Serverを新しいOracleホームにサイレント・インストールします。

JDK_HOME/bin/java -Xms512m 
 -Xmx1024m 
 -XX:CompileThreshold=8000 \
 -XX:PermSize=256m 
 -XX:MaxPermSize=512m \
 -Djava.io.tmpdir=TMP_DIR \
 -jar wls_generic.jar \
 -mode=silent \
 -silent_xml=WLSsilent.xml \
 -log=LOG_FILE_LOC \
 -log_priority=info

次に例を示します。

disk01/java/linux64/jdk6/bin/java -Xms512m -Xmx1024m 
 -XX:CompileThreshold=8000 \
 -XX:PermSize=256m -XX:MaxPermSize=512m \
 -Djava.io.tmpdir=/dua0/logs/tmpDir \
 -jar /downloads/wls_generic.jar \
 -mode=silent \
 -silent_xml=/myResponseFiles/WLSsilent.xml \
 -log=/dua0/logs/install.log \
 -log_priority=info
手順4   Oracle SOA Suite 11gリリース1 (11.1.1.7)のサイレント・インストール

Oracle Identity ManagerソフトウェアではOracle SOA Suiteが必須です。次のコマンドを使用して、Oracle SOA Suiteをサイレント・モードでインストールします。

  1. Oracle SOA Suiteダウンロード・アーカイブをローカル・ディレクトリに解凍します。

    次に例を示します。

    unzip -o '/downloads/soa/shiphome/soa*.zip' -d /installers/Oracle_SOA
    
  2. Oracle SOA Suiteソフトウェアをインストールします。

    DOWNLOADS_DIR/Disk1/runInstaller \
     -jreLoc JDK_HOME \
     -printtime \
     -printmemory \
     -printdiskusage \
     -invPtrLoc INVENTORY_LOC \
     -novalidation \
     -ignoreSysPrereqs \
     -nocheckForUpdates \
     -force \
     -silent \
     -response RESP_FILE_LOC \
     -waitforcompletion
    

    次に例を示します。

    /dua0/installers/Oracle_SOA/Disk1/runInstaller \
     -jreLoc /dua0/java/linux64/jdk6 \
     -printtime \
     -printmemory \
     -printdiskusage \
     -invPtrLoc /dua0/oraInventory/oraInst.loc \
     -novalidation \
     -ignoreSysPrereqs \
     -nocheckForUpdates \
     -force \
     -silent \
     -response /dua0/myResponseFiles/SOAResponseFile.txt \
     -waitforcompletion
    
手順5   Oracle Identity Managerソフトウェアのサイレント・インストール

次のコマンドを使用して、Oracle Identity Managerソフトウェアをサイレント・インストールします。

  1. Oracle Identity and Access Managementダウンロード・アーカイブをローカル・ディレクトリに解凍します。

    次に例を示します。

    $ unzip -o '/downloads/iam/iamsuite*.zip' -d /installers/IAM
    
  2. Oracle Identity Managerソフトウェアをインストールします。

    DOWNLOADS_DIR/Disk1/runInstaller \
     -jreLoc JDK_HOME \
     -printtime \
     -printmemory \
     -printdiskusage \
     -invPtrLoc INVENTORY_LOC \
     -longterm \
     -ignoreSysPrereqs \
     -nocheckForUpdates \
     -force \
     -silent \
     -response RESP_FILE_LOC \
     -waitforcompletion
    

    次に例を示します。

    /dua0/installers/IAM/Disk1/runInstaller \
     -jreLoc /dua0/java/linux64/jdk6 \
     -printtime \
     -printmemory \
     -printdiskusage \
     -invPtrLoc /dua0/oraInventory/oraInst.loc \
     -longterm \
     -ignoreSysPrereqs \
     -nocheckForUpdates \
     -force \
     -silent \
     -response /dua0/myResponseFiles/IDMInstallResponseFile.txt \
     -waitforcompletion 
    
手順6   Oracle SOA Suite 11gリリース1 (11.1.1.7)の必須パッチの適用

Oracle SOA Suite 11gリリース1 (11.1.1.7)をインストールした後、Oracle Identity Managerをインストールする前に一連の必須SOAパッチを適用する必要があります。このパッチは、Oracle Identity and Access Managementインストール・ダウンロードにzipファイルとして含まれています。

詳細は、11gリリース2の『Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート』のOracle Identity Managerをインストールするために必要な必須パッチの項を参照してください。

次の手順を使用して、Oracle Identity and Access Managementソフトウェア・ダウンロードに含まれているOracle SOA Suiteパッチを適用します。

  1. ディレクトリを、解凍したOracle Identity and Access Managementソフトウェア・アーカイブのDisk1ディレクトリに変更します。

    次に例を示します。

    cd /installers/IAM/Disk1
    
  2. Oracle SOA Suite必須パッチが含まれているzipを解凍します。

    unzip OIM_11.1.2.2_SOAPS6_PREREQS.zip
    
  3. OIM_11.1.2.2_SOAPS6_PREREQS.zipファイルを解凍すると、SOAPATCHという名前のディレクトリが作成されます。

    SOAPATCHディレクトリに移動し、Oracle SOA SuiteのOracleホームにインストールされているOPatchソフトウェアを使用して、SOAPATCHディレクトリ内の必須パッチを適用します。

    cd /installers/IAM/Disk1/SOAPATCH
    SOA_HOME/OPatch/opatch napply \
     -oh SOA_ORACLE_HOME \
     -verbose \
     -silent
    

    次に例を示します。

    /dua0/Oracle/products/mw_home/Oracle_SOA1/OPatch/opatch napply \
     -oh /dua0/Oracle/products/mw_home/Oracle_SOA1 \
     -verbose \
     -silent
    
手順7   サポートされているデータベースでの必要なスキーマのサイレント・モードによる作成

Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)コマンド行を使用して、サポートされているOracle Databaseに必要なOracle Identity and Access Managementスキーマを作成します。

この手順を実行する前に、次の点に注意してください。

  • 第4.4.1項「Oracle Identity Managerのサイレント・インストールの準備」の説明に従って、サポートされている既存のOracle Databaseインスタンスを使用可能な状態にする必要があります。

  • この項の例では、RCUパスワード・ファイルを作成して、このファイルにRCUの「カスタム変数」画面に必要な値が含まれていると仮定しています。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』の「-silentコマンドの使用」を参照してください。

RCUをサイレント・モードで実行するには、次の手順を実行します。

  1. RCUシップホームをローカル・ディレクトリに解凍します。

    次に例を示します。

    unzip DOWNLOADS_DIR/installers/rcuHome.zip -d /LOCAL_DISK/installers/RCU
    
  2. RCUを使用して、データベースで必要なスキーマを作成します。

    RCU_HOME/bin/rcu \
     -silent \
     -createRepository -connectString DB_HOST:DB_PORT:DB_SID \
     -dbUser sys \
     -dbRole sysdba \
     -schemaPrefix <PREFIX> \
     -component MDS \
     -component OPSS \
     -component OIM \
     -component IAU \
     -component SOAINFRA \
     -component ORASDPM \
     -f < RCU_PWD_FILE_LOC
    

    次に例を示します。

    /dua0/installers/RCU/bin/rcu \
     -silent \
     -createRepository \
     -connectString db42.example.com:1521:orcl.example.com \
     -dbUser sys \
     -dbRole sysdba \
     -schemaPrefix DEV \
     -component MDS \
     -component OPSS \
     -component OIM \
     -component IAU \
     -component SOAINFRA \
     -component ORASDPM \
     -f < RCUpwd.txt
    
手順8   パッチセット・アップグレード・アシスタントを使用したOPSSスキーマのサイレント・モードによるアップグレード

Oracle Identity Manager用のOracle WebLogic Serverドメインを構成する前に、Oracle Fusion Middlewareメタデータ・リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)によりインストールしたOPSSスキーマをアップグレードする必要があります。

この手順を実行するには、パッチセット・アップグレード・アシスタント(PSA)を使用します。

レスポンス・ファイルを使用してこの手順を実行するには、次のコマンドを使用します。

IAM_HOME/bin/psa -response RESP_FILE_LOC

次に例を示します。

/dua0/Oracle/products/mw_home/Oracle_IDM1/bin/psa \
 -response /dua0/myResponseFiles/response_psa.txt
手順9   Oracle Identity Manager用のOracle WebLogic Serverドメインのサイレント・モードによる作成

Oracle Identity Manager用のOracle WebLogic Serverドメインを簡単に作成するために、一連のPythonスクリプトが用意されており、このスクリプトはWebLogic Scripting Tool (WLST)コマンド・シェルから実行できます。

必要なPythonスクリプトを表4-3に示します。

これらのスクリプトを使用してドメインを作成するには、次の手順を実行します。

  1. create_domain.pyスクリプトを使用して、Oracle WebLogic Serverドメインを作成します。

    IAM_HOME/common/bin/wlst.sh create_domain.py > CREATE_DOMAIN_LOG
    

    次に例を示します。

    /dua0/Oracle/products/Middleware/Oracle_IDM1/common/bin/wlst.sh \
     /dua0/myResponseFiles/create_domain.py > /dua0/logs/create_domain.log
    
  2. 次のスクリプトを使用して、ドメインで前提条件のOracle Fusion Middlewareソフトウェアを構成します。

    ドメインでOracle Identity Managerを構成するにはこれらのソフトウェア・コンポーネントがすべて必要になるため、次のスクリプトを実行してOracle Identity Manager用のドメインを準備する必要があります。

    IAM_HOME/common/bin/wlst.sh config_jrf.py > CONFIG_JRF_LOG_FILE
    IAM_HOME/common/bin/wlst.sh config_em.py > CONFIG_EM_LOG_FILE
    IAM_HOME/common/bin/wlst.sh config_opss.py > CONFIG_OPSS_LOG
    IAM_HOME/common/bin/wlst.sh config_wsm.py > CONFIG_WSM_LOG
    IAM_HOME/common/bin/wlst.sh config_soa.py > CONFIG_SOA_LOG
    IAM_HOME/common/bin/wlst.sh config_oim.py > CONFIG_OIM_LOG
    
手順10   OPSSセキュリティ・ストアの構成

Oracle WebLogic Serverドメインを起動してOracle Identity Managerを構成する前に、Oracle Platform Security Services (OPSS)セキュリティ・ストアを構成する必要があります。

この手順で参照されるconfigureSecurityStore.pyスクリプトは、この手順で使用するカスタム・ドメイン作成スクリプトおよびサンプルのレスポンス・ファイルを含むダウンロード・アーカイブには含まれていません。かわりに、Oracle Identity and Access Managementインストールの一部として、ディスクにconfigureSecuriryStore.pyスクリプトが自動的にインストールされています。

次のコマンドを使用して、セキュリティ・ストアを構成します。

IDM_HOME/common/bin/wlst.sh IDM_HOME/common/tools/configureSecurityStore.py \
 -d DOMAIN_HOME \
 -c IAM 
 -m create 
 -p OPSS_SCHEMA_PASSWORD

configureSecurityStoreスクリプトのコマンド行引数の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementインストレーション・ガイド』の「Oracle Identity and Access Managementドメイン用のデータベース・セキュリティ・ストアの構成」を参照してください。

手順11   Oracle WebLogic ServerドメインおよびSOA管理対象サーバーの起動

次の手順に従って、Oracle WebLogic Serverドメインを起動します。

  1. 次のコマンドを実行して、Oracle WebLogic Serverドメインで管理サーバーを起動します。

    DOMAIN_HOME/startWeblogic.sh \
     -Dweblogic.management.username=WLS_ADMIN_USER_NAME \
     -Dweblogic.management.password=WLS_ADMIN_PWD
    
  2. 次のコマンドを実行して、SOA管理対象サーバーを起動します。

    DOMAIN_HOME/bin/startManagedWeblogic.sh soa_server1 WLS_URL \
     -Dweblogic.management.username=WLS_ADMIN_USER_NAME \
     -Dweblogic.management.password=WLS_ADMIN_PWD
    

    次に例を示します。

    DOMAIN_HOME/bin/startManagedWebLogic.sh soa_server1 \
     http://hostname:7003 \
     -Dweblogic.management.username=weblogic \
     -Dweblogic.management.password=weblogic1
    

    startManagedWebLogic.shスクリプトの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverの起動と停止の管理』の「起動スクリプトによる管理対象サーバーの起動」を参照してください。

手順12   Oracle Identity Managerのサイレント・モードによる構成

次のコマンドを使用して、Oracle Identity Managementを構成します。

IAM_HOME/bin/config.sh \
 -jreLoc JDK_HOME \
 -printtime \
 -printmemory \
 -printdiskusage \
 -invPtrLoc INVENTORY_LOC \
 -longterm \
 -ignoreSysPrereqs \
 -force \
 -silent \
 -response RESP_FILE_LOC \
 -waitforcompletion

RESP_FILE_LOCを、Oracle Identity Manager構成ウィザード・レスポンス・ファイルの完全なパスで置き換えます。このレスポンス・ファイルは、構成ウィザードを実行して作成するか、または表4-4で説明されているように、OIMPostConfig.txtファイルのコピーを編集して作成できます。

手順13   管理サーバーおよびSOA管理対象サーバーの再起動

Oracle Identity Managerを構成したら、SOA管理対象サーバーを停止して再度起動する必要があります。

startWebLogic.shスクリプトを使用して管理サーバーを起動した場合は、startWebLogic.shコマンドを実行している端末ウィンドウで[Control]キーを押しながら[C]キーを押してサーバーを停止します。再度startWebLogic.shスクリプトを実行して、管理サーバーを起動します。

次のコマンドを使用して、SOA管理対象サーバーを停止します。

DOMAIN_HOME/bin/stopManagedWebLogic.sh soa_server1

次のコマンドを使用して、管理対象サーバーを起動します。

DOMAIN_HOME/bin/startManagedWeblogic.sh server_name \
 WLS_URL \
 -Dweblogic.management.username=WLS_USER_NAME \
 -Dweblogic.management.password=WLS_PWD

次に例を示します。

DOMAIN_HOME/bin/startManagedWebLogic.sh soa_server1 \
 http://hostname:7003 \
 -Dweblogic.management.username=weblogic \
 -Dweblogic.management.password=weblogic1
手順14   Oracle Identity Managerサーバーの起動

次のコマンドを使用して、管理対象サーバーを起動します。

DOMAIN_HOME/bin/startManagedWeblogic.sh server_name \
 WLS_URL \
 -Dweblogic.management.username=WLS_USER_NAME \
 -Dweblogic.management.password=WLS_PWD

次に例を示します。

DOMAIN_HOME/bin/startManagedWebLogic.sh oim_server1 \
 http://hostname:7003 \
 -Dweblogic.management.username=weblogic \
 -Dweblogic.management.password=weblogic1
手順15   インストールと構成の検証

Oracle Identity Manager環境のインストール、構成および起動が正常に実行されたことを検証するには、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementインストレーション・ガイド』の「Oracle Identity Managerインストールの検証」を参照してください。

4.4.3 複数のホストでのOracle Identity Managerクラスタのサイレント・インストールと構成の実行

次の手順では、一連のコマンド行スクリプトおよびユーティリティを使用して、一般的なクラスタ環境にOracle Identity Managerソフトウェアをインストールして構成する方法について説明しますが、ここではOracle Identity Managementの2つのインスタンスが2台の別のホスト・コンピュータにインストールされています。

詳細は、次の項を参照してください。

4.4.3.1 複数のホストでのエンドツーエンドのサイレント・インストールと構成について

ここで説明するコマンド行による手順は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementインストレーション・ガイド』の「Oracle Identity Managerのインストールおよび構成ロードマップ」で説明されている標準のインストール手順に類似しています。ただし、複数のホスト・コンピュータでこれらの手順を実行するための手順が含まれています。

さらに、あるホストから別のホストにドメイン構成設定を伝播するために使用されるpackおよびunpackコマンドなど、標準のOracle WebLogic ServerおよびOracle Fusion Middleware 11gの高可用性手順とベスト・プラクティスの使用方法も含まれています。これらの機能の詳細は、次のリソースを参照してください。

  • Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド

  • 「packおよびunpackコマンドの概要」(『Oracle Fusion Middleware PackおよびUnpackコマンドによるテンプレートとドメインの作成』)

4.4.3.2 複数のホストでのサイレント・インストールと構成手順に使用される規則

複数のホストでのサイレント・インストールと構成の手順では、次の点に注意してください。

  • これらの手順では、Oracle Identity Managementを2台のホスト・コンピュータにインストールして構成していると仮定しています。ここに示す例は、これらの手順を3台以上のホストで実行する場合のガイドラインとして使用できます。

  • これらの手順では、2台のホスト・コンピュータをHOST1およびHOST2とします。HOST1は、Oracle WebLogic Server管理サーバーをインストールして構成するホスト・コンピュータです。

  • 単一ホストでのサイレント・インストールと構成で参照される主要なディレクトリの場所は次のとおりです。

    • Oracleホーム: Oracle Identity and Access Managementのインストール時に作成されます。これは、Oracle Identity and Access Managementのバイナリ・ソフトウェア・ファイルが格納される場所です。

      このディレクトリは、変数IAM_HOMEで識別されます。参照する際には、この変数をOracle Identity and Access ManagementのOracleホームの完全なパスで置き換えます。

    • Oracle SOA SuiteのOracleホーム: Oracle SOA Suiteソフトウェアのインストール時に作成されます。このディレクトリは、変数SOA_HOMEで識別されます。

    • JDK_HOME: Oracle Identity Managementソフトウェアをインストールするために使用されるJDKの場所を示します。この変数は、サポートされているJDKのフルパスで置き換えます。

      詳細は、第4.4.1項「Oracle Identity Managerのサイレント・インストールの準備」を参照してください。

    • DOWNLOADS_DIR: ソフトウェア・アーカイブをダウンロードして解凍した場所を示します。これは、インストーラを実行する場所です。

    • DOMAIN_HOMEディレクトリ: Oracle WebLogic Serverドメインのホーム・ディレクトリを示し、最初にドメインを構成した際に作成されます。

4.4.3.3 複数のホストでのサイレント・インストールと構成の実行

複数のホストでのOracle Identity Managerのインストールおよび構成のエンドツーエンドのプロセスは次のとおりです。

手順1   必要なドメイン構成スクリプトのダウンロードと編集

Oracle Identity Managerのエンドツーエンドのサイレント・インストールには、Oracle Identity Managerドメインを構成するために使用されるPythonスクリプトが必要です。

次の手順を実行し、カスタム・スクリプトをダウンロードして編集します。

  1. Oracle Identity Managerドメイン構成スクリプトのダウンロード場所と方法の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート』のOracle Identity Managerをインストールするために必要な必須パッチに関する説明を参照してください。

    ダウンロード・アーカイブには、表4-3に示すスクリプトが含まれています。

  2. 表4-3の各スクリプトをテキスト・エディタで開いて、ファイルに記載されている手順に従います。

    各スクリプト内の手順により、特定のOracle Identity Manager環境に必要な値に一致するように変更する必要がある変数が識別されます。編集する必要がある変数には、<HOST_NAME>のように山カッコでマークが付けられています。この例では、変数を特定のアクションを実行しているホストの名前で置き換えます。

    これらの各変数を、Oracle Identity Managerインストールに必要な実際の値で置き換えます。

手順2   各インストールおよび構成ツールのレスポンス・ファイルの作成または編集

Oracle Identity Managerの各インストールおよび構成ツールでは、サイレント・モードでの実行時にレスポンス・ファイルが必要になります。レスポンス・ファイルには、ツール内で特定のオプションや機能を選択する際に使用される値が記載されています。

ユーザー自身でレスポンス・ファイルを作成するには、ツールを実行し、必要なオプションを選択してから、セッションの最後でレスポンス・ファイルを保存します。

または、ツール用の一連のレスポンス・ファイルには、手順1で説明したカスタムのドメイン構成スクリプトが含まれています。これらのレスポンス・ファイルを表4-4に示します。この表では、提供されるサンプルのレスポンス・ファイルと、ユーザーがファイルを作成する際の情報が記載されている場所について説明します。

手順3   Oracle WebLogic Serverのサイレント・インストール(HOST1およびHOST2)

次のコマンドを使用して、Weblogic Serverを新しいOracleホームにサイレント・インストールします。

HOST1にログインしている際に最初にこのコマンドを実行してから、次にHOST2にログインしている際に再度実行します。必ず各ホストで同じユーザー・アカウントと同じ権限を使用してください。

JDK_HOME/bin/java -Xms512m
 -Xmx1024m 
 -XX:CompileThreshold=8000 \
 -XX:PermSize=256m 
 -XX:MaxPermSize=512m \
 -Djava.io.tmpdir=TMP_DIR \
 -jar wls_generic.jar \
 -mode=silent \
 -silent_xml=WLSsilent.xml \
 -log=LOG_FILE_LOC \
 -log_priority=info

次に例を示します。

disk01/java/linux64/jdk6/bin/java -Xms512m -Xmx1024m 
 -XX:CompileThreshold=8000 \
 -XX:PermSize=256m -XX:MaxPermSize=512m \
 -Djava.io.tmpdir=/dua0/logs/tmpDir \
 -jar /downloads/wls_generic.jar \
 -mode=silent \
 -silent_xml=/myResponseFiles/WLSsilent.xml \
 -log=/dua0/logs/install.log \
 -log_priority=info
手順4   Oracle SOA Suite 11gリリース1 (11.1.1.7)のサイレント・インストール(HOST1およびHOST2)

Oracle Identity ManagerソフトウェアではOracle SOA Suiteが必須です。次のコマンドを使用して、Oracle SOA Suiteをサイレント・モードでインストールします。

HOST1にログインしている際に最初にこのコマンドを実行してから、次にHOST2にログインしている際に再度実行します。必ず各ホストで同じユーザー・アカウントと同じ権限を使用してください。

  1. Oracle SOA Suiteダウンロード・アーカイブをローカル・ディレクトリに解凍します。

    次に例を示します。

    unzip -o '/downloads/soa/shiphome/soa*.zip' -d /installers/Oracle_SOA
    
  2. Oracle SOA Suiteソフトウェアをインストールします。

    DOWNLOADS_DIR/Disk1/runInstaller \
     -jreLoc JDK_HOME \
     -printtime \
     -printmemory \
     -printdiskusage \
     -invPtrLoc INVENTORY_LOC \
     -novalidation \
     -ignoreSysPrereqs \
     -nocheckForUpdates \
     -force \
     -silent \
     -response RESP_FILE_LOC \
     -waitforcompletion
    

    次に例を示します。

    /dua0/installers/Oracle_SOA/Disk1/runInstaller \
     -jreLoc /dua0/java/linux64/jdk6 \
     -printtime \
     -printmemory \
     -printdiskusage \
     -invPtrLoc /dua0/oraInventory/oraInst.loc \
     -novalidation \
     -ignoreSysPrereqs \
     -nocheckForUpdates \
     -force \
     -silent \
     -response /dua0/myResponseFiles/SOAResponseFile.txt \
     -waitforcompletion
    
手順5   Oracle Identity Managerソフトウェアのサイレント・インストール

次のコマンドを使用して、Oracle Identity Managerソフトウェアをサイレント・インストールします。

HOST1にログインしている際に最初にこのコマンドを実行してから、次にHOST2にログインしている際に再度実行します。必ず各ホストで同じユーザー・アカウントと同じ権限を使用してください。

  1. Oracle Identity and Access Managementダウンロード・アーカイブをローカル・ディレクトリに解凍します。

    次に例を示します。

    $ unzip -o '/downloads/iam/iamsuite*.zip' -d /installers/IAM
    
  2. Oracle Identity Managerソフトウェアをインストールします。

    DOWNLOADS_DIR/Disk1/runInstaller \
     -jreLoc JDK_HOME \
     -printtime \
     -printmemory \
     -printdiskusage \
     -invPtrLoc INVENTORY_LOC \
     -longterm \
     -ignoreSysPrereqs \
     -nocheckForUpdates \
     -force \
     -silent \
     -response RESP_FILE_LOC \
     -waitforcompletion
    

    次に例を示します。

    /dua0/installers/IAM/Disk1/runInstaller \
     -jreLoc /dua0/java/linux64/jdk6 \
     -printtime \
     -printmemory \
     -printdiskusage \
     -invPtrLoc /dua0/oraInventory/oraInst.loc \
     -longterm \
     -ignoreSysPrereqs \
     -nocheckForUpdates \
     -force \
     -silent \
     -response /dua0/myResponseFiles/IDMInstallResponseFile.txt \
     -waitforcompletion 
    
手順6   Oracle SOA Suite 11gリリース1 (11.1.1.7)の必須パッチの適用(HOST1およびHOST2)

Oracle SOA Suite 11gリリース1 (11.1.1.7)をインストールした後、Oracle Identity Managerをインストールする前に一連の必須SOAパッチを適用する必要があります。このパッチは、Oracle Identity and Access Managementインストール・ダウンロードにzipファイルとして含まれています。

詳細は、11gリリース2の『Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート』のOracle Identity Managerをインストールするために必要な必須パッチの項を参照してください。

次の手順を使用して、Oracle Identity and Access Managementソフトウェア・ダウンロードに含まれているOracle SOA Suiteパッチを適用します。

HOST1にログインしている際に最初にこのコマンドを実行してから、次にHOST2にログインしている際に再度実行します。必ず各ホストで同じユーザー・アカウントと同じ権限を使用してください。

  1. ディレクトリを、解凍したOracle Identity and Access Managementソフトウェア・アーカイブのDisk1ディレクトリに変更します。

    次に例を示します。

    cd /installers/IAM/Disk1
    
  2. Oracle SOA Suite必須パッチが含まれているzipを解凍します。

    unzip OIM_11.1.2.2_SOAPS6_PREREQS.zip
    
  3. OIM_11.1.2.2_SOAPS6_PREREQS.zipファイルを解凍すると、SOAPATCHという名前のディレクトリが作成されます。

    SOAPATCHディレクトリに移動し、Oracle SOA SuiteのOracleホームにインストールされているOPatchソフトウェアを使用して、SOAPATCHディレクトリ内の必須パッチを適用します。

    cd /installers/IAM/Disk1/SOAPATCH
    SOA_HOME/OPatch/opatch napply \
     -oh SOA_ORACLE_HOME \
     -verbose \
     -silent
    

    次に例を示します。

    /dua0/Oracle/products/mw_home/Oracle_SOA1/OPatch/opatch napply \
     -oh /dua0/Oracle/products/mw_home/Oracle_SOA1 \
     -verbose \
     -silent
    
手順7   サポートされているデータベースでの必要なスキーマのサイレント・モードによる作成(HOST1)

Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)コマンド行を使用して、サポートされているOracle Databaseに必要なOracle Identity and Access Managementスキーマを作成します。

この手順を実行する前に、次の点に注意してください。

  • 第4.4.1項「Oracle Identity Managerのサイレント・インストールの準備」の説明に従って、サポートされている既存のOracle Databaseインスタンスを使用可能な状態にする必要があります。

  • この項の例では、RCUパスワード・ファイルを作成して、このファイルにRCUの「カスタム変数」画面に必要な値が含まれていると仮定しています。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』の「-silentコマンドの使用」を参照してください。

HOST1にログインしている際にのみこのコマンドを実行します。

RCUをサイレント・モードで実行するには、次の手順を実行します。

  1. RCUシップホームをローカル・ディレクトリに解凍します。

    次に例を示します。

    unzip LOCAL_DIR/downloads/rcuHome.zip -d /LOCAL_DISK/installers/RCU
    
  2. RCUを使用して、データベースで必要なスキーマを作成します。

    RCU_HOME/bin/rcu \
     -silent \
     -createRepository -connectString DB_HOST:DB_PORT:DB_SID \
     -dbUser sys \
     -dbRole sysdba \
     -schemaPrefix <PREFIX> \
     -component MDS \
     -component OPSS \
     -component OIM \
     -component IAU \
     -component SOAINFRA \
     -component ORASDPM \
     -f < RCU_PWD_FILE_LOC
    

    次に例を示します。

    /dua0/installers/RCU/bin/rcu \
     -silent \
     -createRepository \
     -connectString db42.example.com:1521:orcl.example.com \
     -dbUser sys \
     -dbRole sysdba \
     -schemaPrefix DEV \
     -component MDS \
     -component OPSS \
     -component OIM \
     -component IAU \
     -component SOAINFRA \
     -component ORASDPM \
     -f < RCUpwd.txt
    
手順8   パッチセット・アップグレード・アシスタントを使用したOPSSスキーマのサイレント・モードによるアップグレード(HOST1)

Oracle Identity Manager用のOracle WebLogic Serverドメインを構成する前に、Oracle Fusion Middlewareメタデータ・リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)によりインストールしたOPSSスキーマをアップグレードする必要があります。

この手順を実行するには、パッチセット・アップグレード・アシスタント(PSA)を使用します。

HOST1にログインしている際にのみこのコマンドを実行します。

IAM_HOME/bin/psa -response RESP_FILE_LOC

次に例を示します。

/dua0/Oracle/products/mw_home/Oracle_IDM1/bin/psa \
 -response /dua0/myResponseFiles/response_psa.txt
手順9   Oracle Identity Manager用のOracle WebLogic Serverドメインのサイレント・モードによる作成(HOST1)

Oracle Identity Manager用のOracle WebLogic Serverドメインを簡単に作成するために、一連のPythonスクリプトが用意されており、このスクリプトはWebLogic Scripting Tool (WLST)コマンド・シェルから実行できます。

必要なPythonスクリプトを表4-3に示します。

これらのスクリプトを使用してHOST1でのみドメインを作成するには、次の手順を実行します。

  1. create_domain.pyスクリプトを使用して、Oracle WebLogic Serverドメインを作成します。

    IAM_HOME/common/bin/wlst.sh create_domain.py > CREATE_DOMAIN_LOG
    

    次に例を示します。

    /dua0/Oracle/products/Oracle_IDM1/common/bin/wlst.sh \
     /dua0/myResponseFiles/create_domain.py > /dua0/logs/create_domain.log
    
  2. 次のスクリプトを使用して、ドメインで前提条件のOracle Fusion Middlewareソフトウェアを構成します。

    ドメインでOracle Identity Managerを構成するにはこれらのソフトウェア・コンポーネントがすべて必要になるため、次のスクリプトを実行してOracle Identity Manager用のドメインを準備する必要があります。

    IAM_HOME/common/bin/wlst.sh config_jrf.py > CONFIG_JRF_LOG_FILE
    IAM_HOME/common/bin/wlst.sh config_em.py > CONFIG_EM_LOG_FILE
    IAM_HOME/common/bin/wlst.sh config_opss.py > CONFIG_OPSS_LOG
    IAM_HOME/common/bin/wlst.sh config_wsm.py > CONFIG_WSM_LOG
    IAM_HOME/common/bin/wlst.sh config_soa.py > CONFIG_SOA_LOG
    IAM_HOME/common/bin/wlst.sh config_oim.py > CONFIG_OIM_LOG
    
手順10   OPSSセキュリティ・ストアの構成(HOST1)

Oracle WebLogic Serverドメインを起動してOracle Identity Managerを構成する前に、Oracle Platform Security Services (OPSS)セキュリティ・ストアを構成する必要があります。

HOST1でのみこの手順を実行します。

次のコマンドを使用して、セキュリティ・ストアを構成します。

IDM_HOME/common/bin/wlst.sh IDM_HOME/common/tools/configureSecurityStore.py \
 -d DOMAIN_HOME \
 -c IAM 
 -m create 
 -p OPSS_SCHEMA_PASSWORD

configureSecurityStoreスクリプトのコマンド行引数の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementインストレーション・ガイド』の「Oracle Identity and Access Managementドメイン用のデータベース・セキュリティ・ストアの構成」を参照してください。

手順11 ノード・マネージャの起動(HOST1)

WebLogic管理コンソールを使用して管理対象サーバーを起動するには、ノード・マネージャを起動する必要があります。ノード・マネージャを起動するには、nodemanager.propertiesファイルのStartScriptEnabledプロパティをtrueに設定する必要があります。次のコマンドを実行してStartScriptEnabled=trueプロパティを設定します。

On UNIX: ORACLE_COMMON_HOME/common/bin/setNMProps.sh
On Windows: ORACLE_COMMON_HOME\common\bin\setNMProps.cmd

次のコマンドを実行して、HOST1のノード・マネージャを起動します。

On UNIX: MW_HOME/wlserver_10.3/server/bin/startNodeManager.sh
On Windows: MW_HOME\wlserver_10.3\server\startNodeManager.cmd
手順12 Oracle SOA Suite用のOracle Coherenceの構成(HOST1)

Oracle SOA Suite用のOracle Coherenceを構成するには、次の手順を実行します。

  1. 次のファイルを探してテキスト・エディタで開きます。

    DOMAIN_HOME/bin/setDomainEnv.sh
    
  2. setDomainEnv.shファイルで次のエントリを検索します。

    JAVA_OPTIONS="${JAVA_OPTIONS} ${JAVA_PROPERTIES} \
    

    setDomainEnv.shファイルのJAVA_OPTIONSエントリの最後に次のエントリを追加します。

    HOST1の場合:

     -Dtangosol.coherence.wka1=SOAHOST1 \
     -Dtangosol.coherence.wka2=SOAHOST2"
     -Dtangosol.coherence.localhost=SOAHOST1
    

    必ずこのエントリを1行にして追加し、途中で行を切らないようにしてください。エントリには一重引用符を記載します。

    SOAHOST1を、環境内にあるホスト・コンピュータの実際の名前で置き換えます。

手順13 Oracle WebLogic ServerドメインおよびSOA管理対象サーバーの起動(HOST1)

次の手順に従って、Oracle WebLogic Serverドメインを起動します。

  1. 次のコマンドを実行して、Oracle WebLogic Serverドメインで管理サーバーを起動します。

    DOMAIN_HOME/startWeblogic.sh \
     -Dweblogic.management.username=WLS_ADMIN_USER_NAME \
     -Dweblogic.management.password=WLS_ADMIN_PWD
    
  2. 次のコマンドを実行して、SOA管理対象サーバーを起動します。

    DOMAIN_HOME/bin/startManagedWeblogic.sh soa_server1 WLS_URL \
     -Dweblogic.management.username=WLS_ADMIN_USER_NAME \
     -Dweblogic.management.password=WLS_ADMIN_PWD
    

    次に例を示します。

    DOMAIN_HOME/bin/startManagedWebLogic.sh soa_server1 \
     http://hostname:7003 \
     -Dweblogic.management.username=weblogic \
     -Dweblogic.management.password=weblogic1
    

    startManagedWebLogic.shスクリプトの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverの起動と停止の管理』の「起動スクリプトによる管理対象サーバーの起動」を参照してください。

手順14 Oracle Identity Managerのサイレント・モードによる構成(HOST1)

SOAHOST1で次のコマンドを使用して、Oracle Identity Managementを構成します。

IAM_HOME/bin/config.sh \
 -jreLoc JDK_HOME \
 -printtime \
 -printmemory \
 -printdiskusage \
 -invPtrLoc INVENTORY_LOC \
 -longterm \
 -ignoreSysPrereqs \
 -force \
 -silent \
 -response RESP_FILE_LOC \
 -waitforcompletion

RESP_FILE_LOCを、Oracle Identity Manager構成ウィザード・レスポンス・ファイルの完全なパスで置き換えます。このレスポンス・ファイルは、構成ウィザードを実行して作成するか、または表4-4で説明されているように、OIMPostConfig.txtファイルのコピーを編集して作成できます。

手順15 管理サーバーおよびSOA管理対象サーバーの再起動(HOST1)

Oracle Identity Managerを構成したら、HOST1上の管理サーバーおよびSOA管理対象サーバーを停止して再度起動する必要があります。

startWebLogic.shスクリプトを使用して管理サーバーを起動した場合は、startWebLogic.shコマンドを実行している端末ウィンドウで[Control]キーを押しながら[C]キーを押してサーバーを停止します。再度startWebLogic.shスクリプトを実行して、管理サーバーを起動します。

次のコマンドを使用して、SOA管理対象サーバーを停止します。

DOMAIN_HOME/bin/stopManagedWebLogic.sh soa_server1

次のコマンドを使用して、管理対象サーバーを起動します。

DOMAIN_HOME/bin/startManagedWeblogic.sh server_name \
 WLS_URL \
 -Dweblogic.management.username=WLS_USER_NAME \
 -Dweblogic.management.password=WLS_PWD

次に例を示します。

DOMAIN_HOME/bin/startManagedWebLogic.sh soa_server1 \
 http://hostname:7003 \
 -Dweblogic.management.username=weblogic \
 -Dweblogic.management.password=weblogic1
手順16 ドメインの圧縮(HOST1)

HOST1上にOracle WebLogic Serverドメインを作成したら、Oracle WebLogic Serverのpackおよびunpackコマンドを使用して、ドメイン構成をHOST2にコピーします。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware PackおよびUnpackコマンドによるテンプレートとドメインの作成』の「packおよびunpackコマンドの概要」を参照してください。

HOST1上でドメイン構成を圧縮するには、次の手順を実行します。

  1. ドメインをインストールして構成した同じユーザーとしてHOST1にログインします。

  2. 次のコマンドを実行して、ドメインの構成データを含むテンプレートjarファイルを作成します。

    MW_HOME/oracle_common/bin/pack.sh \
     -managed=true 
     -domain=DOMAIN_HOME \
     -template=TEMPLATE_LOC \
     -template_name=TEMPLATE_NAME
    

    この例では、変数を次のように置き換えます。

    • MW_HOMEを、Oracle Identity and Access ManagementのOracleホームがある、Middlewareホームの完全なパスで置き換えます。

    • DOMAIN_HOMEを、ドメイン・ホーム・ディレクトリの完全なパスで置き換えます。

    • TEMPLATE_LOCを、作成するテンプレートjarファイルの完全なパスと名前で置き換えます。

    • TEMPLATE_NAMEを、作成するテンプレートの名前で置き換えます(例: oim_domain_template.jar)。

手順17 ドメインの解凍(HOST2)

この手順を使用して、ドメイン構成情報をHOST2にコピーします。

  1. 手順16で作成したドメイン・テンプレートjarファイルをHOST2にコピーします。

  2. HOST2にログインし、ドメイン構成テンプレートjarファイルをHOST2のドメイン・ディレクトリに解凍します。

    MW_HOME/oracle_common/bin/unpack.sh \
    -domain=DOMAIN_HOME \
    -template=TEMPLATE_LOC
    

    この例では、変数を次のように置き換えます。

    • MW_HOMEを、Oracle Identity and Access ManagementのOracleホームがある、Middlewareホームの完全なパスで置き換えます。

    • DOMAIN_HOMEを、ドメイン・ホーム・ディレクトリの完全なパスで置き換えます。

    • TEMPLATE_LOCを、解凍したテンプレートjarファイルの完全なパスと名前で置き換えます。

手順18 SOAコンポジットのHOST1からHOST2へのコピー

copyまたはFTPを使用して、SOAコンポジットをHOST1からHOST2にコピーします。

それらを、HOST1のドメイン・ホームの次の場所からHOST2のドメイン・ホームの同じ場所にコピーします。

DOMAIN_HOME/soa/

copyユーティリティを使用する場合は、ディレクトリ内の複数のディレクトリを再帰的にコピーすることにより、SOAコンポジット・アーティファクトがすべてコピーされます。

手順19 Oracle SOA Suite用のOracle Coherenceの構成(HOST2)

Oracle SOA Suite用のOracle Coherenceを構成するには、次の手順を実行します。

  1. 次のファイルを探してテキスト・エディタで開きます。

    DOMAIN_HOME/bin/setDomainEnv.sh
    
  2. setDomainEnv.shファイルで次のエントリを検索します。

    JAVA_OPTIONS="${JAVA_OPTIONS} ${JAVA_PROPERTIES} \
    

    setDomainEnv.shファイルのJAVA_OPTIONSエントリの最後に次のエントリを追加します。

    HOST2の場合:

     -Dtangosol.coherence.wka1=SOAHOST1 \
     -Dtangosol.coherence.wka2=SOAHOST2"
     -Dtangosol.coherence.localhost=SOAHOST2
    

    必ずこのエントリを1行にして追加し、途中で行を切らないようにしてください。エントリには一重引用符を記載します。

    SOAHOST2を、環境内にあるホスト・コンピュータの実際の名前で置き換えます。

手順20 ノード・マネージャの起動(HOST2)

WebLogic管理コンソールを使用して管理対象サーバーを起動するには、ノード・マネージャを起動する必要があります。ノード・マネージャを起動するには、nodemanager.propertiesファイルのStartScriptEnabledプロパティをtrueに設定する必要があります。次のコマンドを実行してStartScriptEnabled=trueプロパティを設定します。

On UNIX: ORACLE_COMMON_HOME/common/bin/setNMProps.sh
On Windows: ORACLE_COMMON_HOME\common\bin\setNMProps.cmd

次のコマンドを実行して、HOST2のノード・マネージャを起動します。

On UNIX: MW_HOME/wlserver_10.3/server/bin/startNodeManager.sh
On Windows: MW_HOME\wlserver_10.3\server\startNodeManager.cmd
手順21 SOA管理対象サーバーの起動(HOST2)

次のコマンドを使用して、管理対象サーバーを起動します。

DOMAIN_HOME/bin/startManagedWeblogic.sh server_name \
 WLS_URL \
 -Dweblogic.management.username=WLS_USER_NAME \
 -Dweblogic.management.password=WLS_PWD

次に例を示します。

DOMAIN_HOME/bin/startManagedWebLogic.sh soa_server2 \
 http://hostname:7003 \
 -Dweblogic.management.username=weblogic \
 -Dweblogic.management.password=weblogic1
手順22 Oracle Identity Managerサーバーの起動(HOST1およびHOST2)

次のコマンドを使用して、管理対象サーバーを起動します。

HOST1とHOST2の両方でこの手順を実行します。

DOMAIN_HOME/bin/startManagedWeblogic.sh server_name \
 WLS_URL \
 -Dweblogic.management.username=WLS_USER_NAME \
 -Dweblogic.management.password=WLS_PWD

次に例を示します。

DOMAIN_HOME/bin/startManagedWebLogic.sh oim_server1 \
 http://hostname:7003 \
 -Dweblogic.management.username=weblogic \
 -Dweblogic.management.password=weblogic1
手順23 インストールと構成の検証

Oracle Identity Manager環境のインストール、構成および起動が正常に実行されたことを検証するには、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementインストレーション・ガイド』の「Oracle Identity Managerインストールの検証」を参照してください。