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Oracle® Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementクイック・インストレーション・ガイド
11gリリース2 (11.1.2.2.0)
B71703-05
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2 Oracle Identity Management and Accessのインストールの準備

この章では、Oracle Identity and Access Management 11g リリース2 (11.1.2.2.0)コンポーネントをインストールする前に確認する必要のある情報を提供します。

次の項目について説明します。

2.1 システム要件および動作保証の確認

インストールを実行する前に、 システム要件および動作保証のドキュメントを読み、インストールする製品の最小インストール要件を環境が満たしていることを確認します。

2.2 Java Access Bridgeのインストールおよび構成(Windowsのみ)

Oracle Identity and Access ManagementをWindowsオペレーティング・システムにインストールする場合、第508条のアクセシビリティに対応するJava Access Bridgeをインストールおよび構成することもできます。これは、セクション508のアクセシビリティ機能が必要な場合にのみ必要です。

  1. 次のURLからJava Access Bridgeをダウンロードします。

    http://java.sun.com/javase/technologies/accessibility/accessbridge/
    
  2. Java Access Bridgeをインストールします。

  3. access-bridge.jarファイルとjaccess-1_4.jarファイルをインストール場所からjre\lib\extディレクトリにコピーします。

  4. WindowsAccessBridge.dllJavaAccessBridge.dllおよびJAWTAccessBridge.dllの各ファイルをインストール場所からjre\binディレクトリにコピーします。

  5. accessibility.propertiesファイルをjre\libディレクトリにコピーします。

2.3 インストール・ディレクトリの特定

このトピックでは、ほとんどのOracle Identity and Access Managementのインストールと構成で特定する必要のあるディレクトリについて説明します。

この項で説明する共通ディレクトリの内容は、次のとおりです。

Oracle Fusion MiddlewareとOracle WebLogic Serverの共通ディレクトリおよび基本概念の詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のOracle Fusion Middlewareの概念の理解に関する項を参照してください。

2.3.1 Oracleミドルウェア・ホームの場所

Oracleミドルウェア・ホーム・ディレクトリの場所を特定します。インストーラは、このフィールドで特定するOracleミドルウェア・ホームの下に、インストールするコンポーネントのOracleホーム・ディレクトリを作成します。Oracleミドルウェア・ホーム・ディレクトリは、通常MW_HOMEと呼ばれます。

2.3.2 Oracleホーム・ディレクトリ

コンポーネントのOracleホーム・ディレクトリの名前を入力します。インストーラは、このフィールドに入力する名前を使用して、「Oracle Middlewareホームの場所」フィールドに入力する場所の下に、Oracleホーム・ディレクトリを作成します。

インストーラは、コンポーネントをホストするために必要なファイル(バイナリ、ライブラリなど)を、Oracleホーム・ディレクトリにインストールします。Oracleホーム・ディレクトリは、通常ORACLE_HOME変数と呼ばれます。


注意:

Oracle Homeなど、ディレクトリ名にスペースは使用しないでください。ディレクトリ名でのスペースの使用は、サポートされていません。


2.3.3 Oracle共通ディレクトリ

インストーラは、「Oracle Middlewareホームの場所」フィールドに入力する場所の下に、このディレクトリを作成します。

コンポーネントをホストするために必要なJava Required Files (JRF)が、Oracle共通ディレクトリにインストールされます。各Oracleミドルウェア・ホーム内には、1つのOracle共通ホームのみ作成できます。Oracle共通ディレクトリは、通常oracle_commonと呼ばれます。

2.3.4 Oracle WebLogicドメイン・ディレクトリ

WebLogicドメインには、ドメイン内のすべてのリソースを一元的に構成および管理する、管理サーバーという特別なWebLogic Serverインスタンスが含まれます。通常、ドメインは、管理対象サーバーという追加のWebLogic Serverインスタンスを含めるように構成します。Webアプリケーション、EJB、Webサービスおよびその他のリソースなどのJavaコンポーネントは管理対象サーバーにデプロイし、管理サーバーは構成と管理を行う目的でのみ使用します。

ドメインの管理対象サーバーは、クラスタへのグループ化が可能です。

ドメインのディレクトリ構造は、WebLogic Serverホームのディレクトリ構造とは異なります。場所はどこでもよく、Middlewareホーム・ディレクトリ内にある必要はありません。ドメインはOracleインスタンスのピアです。

Oracle Fusion Middleware構成ウィザードにより、ミドルウェア・ホーム(MW_HOME)の下のuser_projectsというディレクトリ内にドメインが作成されます。

2.3.5 WebLogic Serverディレクトリ

Oracle WebLogic Serverホーム・ディレクトリのパスを入力します。このディレクトリには、Oracle WebLogic Serverのホストに必要なファイルが含まれます。これは通常WL_HOMEと呼ばれます。

2.4 ポート番号の特定

Oracle Identity and Access Management 11gリリース2 (11.1.2.2.0)コンポーネントを既存のOracle Identity Management 11gリリース1 (11.1.1)コンポーネントに対してインストールする場合、既存コンポーネントのポートを特定する必要があります。たとえば、Oracle Identity Manager 11gリリース2 (11.1.2.2.0)を既存のOracle Internet Directory 11gリリース1 (11.1.1)コンポーネントに対してインストールする場合、Oracle Identity Managerのインストール時にポートを特定する必要があります。

2.5 インストール・ログ・ファイルの場所

インストーラは、UNIXシステムではORACLE_INVENTORY_LOCATION/logsディレクトリ、WindowsシステムではORACLE_INVENTORY_LOCATION\logsディレクトリにログ・ファイルを書き込みます。

UNIXシステムで、Oracleインベントリ・ディレクトリの場所がわからない場合は、ORACLE_HOME/oraInst.locファイルで確認できます。

Microsoft Windowsシステムでは、インベントリ・ディレクトリのデフォルトの場所はC:\Program Files\Oracle\Inventory\logsです。

次のインストール・ログ・ファイルがログ・ディレクトリに書き込まれます。