Oracle® Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementクイック・インストレーション・ガイド 11gリリース2 (11.1.2.2.0) B71703-05 |
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Oracleスタックのコンポーネントは、特定の順序で起動または停止する必要があります。Oracleスタックは、WebLogic Serverドメインの管理サーバー、Oracle Process Manager and Notification Serverによって管理されるシステム・コンポーネント、およびノード・マネージャによって制御される管理対象サーバーを参照します。
この付録ではその順序について説明します。内容は次のとおりです。
注意: 次のトピックで説明する
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インストールおよびドメインの構成を完了した後、デプロイメントを起動し、稼働させるためには、管理サーバーおよび様々な管理対象サーバーを起動する必要があります。
管理サーバーを起動するには、startWebLogic.sh
(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはstartWebLogic.cmd
(Windowsオペレーティング・システムの場合)スクリプトを、新しいドメインを作成したディレクトリで実行します。
UNIXシステムの場合:
MW_HOME/user_projects/domains/domain_name/startWebLogic.sh
Windowsシステムの場合:
MW_HOME\user_projects\domains\domain_name\startWebLogic.cmd
domain_name
は、構成ウィザードの「ドメイン名と場所の指定」画面で指定したドメインの名前です。
管理対象サーバーを起動するために、ノード・マネージャを構成します。管理対象サーバーにOracle SOA Suite、Oracle WebCenter、Oracle JRFなどの別のOracle Fusion Middleware製品が含まれている場合、正しいクラスパスおよびパラメータを設定するように管理対象サーバー環境を構成する必要があります。この環境情報は、startWebLogic
やsetDomainEnv
などの起動スクリプトにより指定されます。それらのスクリプトはドメイン・ディレクトリ内にあります。
管理対象サーバーがノード・マネージャによって起動される場合(サーバーがOracle WebLogic Server管理コンソールまたはFusion Middleware Controlによって起動される場合と同様)、サーバー環境が正しく構成されるよう、これらの起動スクリプトを使用するようにノード・マネージャを設定する必要があります。特に、ノード・マネージャは、プロパティStartScriptEnabled=true
を指定して起動する必要があります。
このプロパティを有効にしてノード・マネージャを起動する方法はいくつかあります。Oracle Fusion Middlewareには、次のスクリプトが用意されています。これは、nodemanager.properties
ファイルにStartScriptEnabled=true
プロパティを追加するためのものです。
UNIXの場合:
次のコマンドを実行して、StartScriptEnabled=true
プロパティをnodemanager.properties
ファイルに追加します。
ORACLE_COMMON_HOME
/common/bin/setNMProps.sh
次のコマンドを実行して、ノード・マネージャを起動します。
MW_HOME
/WLS_HOME/server/bin/startNodeManager.sh
Windowsの場合:
次のコマンドを実行して、StartScriptEnabled=true
プロパティをnodemanager.properties
ファイルに追加します。
ORACLE_COMMON_HOME
\common\bin\setNMProps.cmd
次のコマンドを実行して、ノード・マネージャを起動します。
MW_HOME
\WLS_HOME\server\bin\startNodeManager.cmd
注意: ノード・マネージャを起動すると、 |
管理対象サーバーを起動するには、startManagedWebLogic.sh
(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはstartManagedWebLogic.cmd
(Windowsオペレーティング・システムの場合)スクリプトを、ドメインを作成したディレクトリ内のbin
ディレクトリで実行します。
注意: ノード・マネージャが実行されていない場合、コマンド行からこれらの管理対象サーバーを起動できます。 |
このコマンドでは、サーバー名を指定する必要もあります。次の例に示すように、ドメインの構成時に作成したサーバーを起動する必要があります。
oam_server1
(Oracle Access Managerサーバー)
oim_server1
(Oracle Identity Managerサーバー)
たとえば、Oracle Access ManagerサーバーをUNIXシステムで起動するには、次のようにします。
MW_HOME/user_projects/domains/domain_name/bin/startManagedWebLogic.sh oam_server1
Windowsシステムの場合:
MW_HOME\user_projects\domains\domain_name\bin\startManagedWebLogic.cmd oam_server1
管理対象サーバーが起動される前に、WebLogic Serverのユーザー名およびパスワードの入力を求められます。これらは、構成ウィザードの「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面で入力したものです。
管理サーバーがデフォルト以外のポートを使用している場合、または管理対象サーバーとは別のホストにある場合(分散環境)、管理サーバーにアクセスするためのURLも指定する必要があります。
UNIXシステムの場合:
MW_HOME/user_projects/domains/domain_name/bin/startManagedWebLogic.sh oam_server1 http://host:admin_server_port
Windowsシステムの場合:
MW_HOME\user_projects\domains\domain_name\bin\startManagedWebLogic.cmd oam_server1 http://host:admin_server_port
コマンド行で管理サーバーのユーザー名とパスワードを直接指定しておくと、ユーザー名とパスワードは尋ねられません。
UNIXシステムの場合:
MW_HOME/user_projects/domains/domain_name/bin/startManagedWebLogic.sh oam_server1 http://host:admin_server_port -Dweblogic.management.username=user_name -Dweblogic.management.password=password -Dweblogic.system.StoreBootIdentity=true
Windowsシステムの場合:
MW_HOME\user_projects\domains\domain_name\bin\startManagedWebLogic.cmd oam_server1 http://host:admin_server_port -Dweblogic.management.username=user_name -Dweblogic.management.password=password -Dweblogic.system.StoreBootIdentity=true
注意: Oracle WebLogic管理コンソールを使用して、バックグラウンドで管理対象コンポーネントを起動できます。詳細は、「Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverの紹介」を参照してください。 |
起動する管理対象サーバーの名前がわからない場合、UNIXシステムで次のファイルの内容を確認できます。
MW_HOME/user_projects/domains/domain_name/startManagedWebLogic_readme.txt
Windowsシステムの場合:
MW_HOME\user_projects\domains\domain_name\startManagedWebLogic_readme.txt
または、次のURLから管理サーバー・コンソールにアクセスできます。
http://host:admin_server_port/console
構成ウィザードの「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面で指定したユーザー名およびパスワードを入力します。その後、「環境」→「サーバー」にナビゲートして管理対象サーバーの名前を確認します。
Oracle WebLogic管理コンソールを使用して、Oracle WebLogic Administration Serverおよびすべての管理対象サーバーを停止できます。詳細は、「Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverの紹介」を参照してください。
コマンド行からスタック・コンポーネントを停止するには、次の手順を実行します。
次のコマンドを実行して、Oracle Access Management、Oracle Identity ManagerおよびOracle Adaptive Access ManagerなどのWebLogic管理対象コンポーネントを停止します。
MW_HOME/user_projects/domains/DOMAIN_NAME/bin/stopManagedWebLogic.sh \ {SERVER_NAME} {ADMIN_URL} {USER_NAME} {PASSWORD}
次のコマンドを実行して、Oracle WebLogic Administration Serverを停止します。
MW_HOME/user_projects/domains/DOMAIN_NAME/bin/stopWebLogic.sh
ノード・マネージャを停止するには、kill
コマンドを使用します。
kill -9 PID
管理サーバーまたは管理対象サーバーを再起動するには、まず実行中の管理サーバーまたは管理対象サーバーを停止し、その後再度起動します。詳細は、付録B「スタックの停止」および付録B「スタックの起動」を参照してください。