Oracle® Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス 11gリリース2 (11.1.2.2.0) B71704-04 |
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ポータル・カスタムWLSTコマンドは、WLSTコマンドの拡張機能であり、Oracle Portal固有のものです。表12-1では、ポータル・カスタムWLSTコマンドのカテゴリを示します。
ポータルの管理と構成の詳細は、『Oracle Portalの構成ガイド』を参照してください。
注意: これらのコマンドを使用するには、コンポーネントがインストールされているOracleホームからWLSTを呼び出す必要があります。Oracle Fusion Middleware管理者ガイドのカスタムWLSTコマンドの使用に関する項を参照してください。 |
表12-1 ポータルWLSTコマンド・カテゴリ
コマンド・カテゴリ | 説明 |
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一般的なDADまたはPortal DADを作成、編集または削除します。 |
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構成コマンドは:
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データベース・アクセス記述子(DAD)は、HTTPリクエストを処理するためにアプリケーションがOracleデータベースに接続する方法を指定する値のセットです。DADの情報には、データベースのユーザー名(スキーマと権限も指定する)、パスワード、接続文字列、およびグローバリゼーション・サポート言語が含まれています。
DADには、一般的なDADとPortal DADの2つの種類があります。Oracle Portal中層はPortal DADを使用して、Oracleメタデータ・リポジトリにアクセスします。一般的なDADの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle HTTP Server管理者ガイド』を参照してください。
表12-2で示したデータベース・アクセス記述子コマンドを使用して、WLSTコマンド行スクリプト・インタフェースからPortal DADを作成、編集または削除します。アクションに基づいてportal_dads.conf
ファイルが更新されます。
表12-2 ポータルWLST構成のデータベース・アクセス記述子コマンド
このコマンドを使用します... | 次を行うには... | WLSTの使用... |
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構成するためにデータベース・アクセス記述子が使用するパラメータの一覧を表示します。 |
オンライン |
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ポータル・データベース・アクセス記述子を作成します。 |
オンライン |
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ポータル・データベース・アクセス記述子の属性を更新します。 |
オンライン |
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ポータル・データベース・アクセス記述子を削除します。 |
オンライン |
コマンド・カテゴリ: データベース・アクセス記述子コマンド
WLSTでの使用: オンライン
createPortalDad (name, schema, password, [connect_string], nls_language)
引数 | 定義 |
---|---|
name
|
データベース・アクセス記述子の名前。 |
schema
|
ポータル・データベース・アカウントのユーザー名。 |
password
|
ポータル・データベース・アカウントのパスワード。 |
connect_string
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オプション。リモート・データベースに接続するために使用する接続文字列。 接続文字列は、ホスト名:ポート番号:接続文字列で構成される場合があります。接続文字列は、ServiceNameFormat (host:port:database_service_name)、SIDFormat (host:port:database_sid)またはTNSFormat (TNS別名または全体のTNSエントリ)の形式である場合もあります。 |
nls_language
|
このDADで表現されるポータル・データベースのグローバライゼーション・サポート言語。この設定は、データベース・セッションのNLS_LANG環境変数をオーバーライドし、応答文字セットを含む応答のいくつかの重要なグローバライゼーション・サポート・プロパティを定義します。 この言語設定がバックエンド・データベースのNLS_LANGに一致することを確認します。 |
コマンド・カテゴリ: データベース・アクセス記述子コマンド
WLSTでの使用: オンライン
updatePortalDad (name, [schema], [password], [connect_string], [nls_language])
引数 | 定義 |
---|---|
name
|
データベース・アクセス記述子の名前。この名前は更新中に変更できません。 |
schema
|
オプション。ポータル・データベース・アカウントのユーザー名。 |
password
|
オプション。ポータル・データベース・アカウントのパスワード。 |
connect_string
|
オプション。リモート・データベースに接続するために使用する接続文字列。 接続文字列は、ホスト名:ポート番号:接続文字列で構成される場合があります。接続文字列は、ServiceNameFormat (host:port:database_service_name)、SIDFormat (host:port:database_sid)またはTNSFormat (TNS別名または全体のTNSエントリ)の形式である場合もあります。 |
nls_language
|
オプション。このDADで表現されるポータル・データベースのグローバライゼーション・サポート言語。この設定は、データベース・セッションのNLS_LANG環境変数をオーバーライドし、応答文字セットを含む応答のいくつかの重要なグローバライゼーション・サポート・プロパティを定義します。この言語設定がバックエンド・データベースのNLS_LANGに一致することを確認します。 |
表12-3に示す構成コマンドを使用して、ポータル・キャッシュ、WebCache、Oracle Internet Directoryデータなどを表示および構成します。
表12-3 ポータルWLST構成の構成コマンド
このコマンドを使用します... | 次を行うには... | WLSTの使用... |
---|---|---|
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ポータル・キャッシュの属性を更新します。 |
オンライン |
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ポータル中間層の属性を更新します。 |
オンライン |
listPortalWebcacheConfigAttributes |
WebCache構成の属性を一覧表示します。 |
オンライン |
listPortalSiteConfigAttributes |
ポータル・サイトの構成の属性を一覧表示します。 |
オンライン |
|
Oracle Internet Directory構成の属性を一覧表示します。 |
オンライン |
|
WebCache構成の属性を更新します。 |
オンライン |
|
Oracle Internet Directory構成の属性を更新します。 |
オンライン |
|
ポータル中間層構成の属性を更新します。 |
オンライン |
コマンド・カテゴリ: 構成コマンド
WLSTでの使用: オンライン
ポータル・キャッシュは、Oracle Portalページおよびポートレットに対するファイル・システム・ベースのキャッシュです。ポータル・キャッシュは、検証ベースのキャッシングおよび期限ベースのキャッシングをサポートします。ポータル・キャッシュは、ポータルのコンテンツ・キャッシュおよびセッション・キャッシュの両方で構成されています。
このコマンドは、ポータル・キャッシュの属性を更新します。これらの構成の詳細は、<Middleware Home>/user_projects/domains/<DOMAIN_HOME>/servers/WLS_PORTAL/stage/portal/portal/configuration/portal_cache.confファイルに格納されます。
configurePortalCache([enable], [directory], [total_size], [max_size], [cleanup_time], [max_age])
引数 | 定義 |
---|---|
enable
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オプション。ポータルのコンテンツ・キャッシングおよびセッション・キャッシングを有効(On)または無効(Off)にします。 |
directory
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オプション。キャッシュされるコンテンツが格納されるディレクトリ。 このディレクトリは存在し、読込みアクセス権および書込みアクセス権があることを確認します。 |
total_size
|
オプション。ポータル・キャッシュが使用できるディスク・スペースの総量(MB単位)。指定できる最大値は4 GBです。 |
max_size
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オプション。キャッシュされたすべてのファイルの最大サイズ(バイト単位)。最大許容値は4 GBです。この制限を超える動的に生成されるコンテンツがキャッシュされません。 |
cleanup_time
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オプション。キャッシュ・ストレージのクリーンアップを開始する時刻。クリーンアップを開始する日時を正確に定義するには、「Sunday-Saturday, Everyday, Everymonth」「hh:mm」の書式を使用します。 |
max_age
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オプション。キャッシュされた単一のドキュメントの最大存続期間。この設定にすると、キャッシュ・システムが古いコンテンツを含まないようになります。新しいキャッシュ・ファイル用にスペースを作り出すために、古いキャッシュ・ファイルが削除されます。デフォルト値は30日です。 |
コマンド・カテゴリ: 構成コマンド
WLSTでの使用: オンライン
Oracle Fusion Middleware Portalアーキテクチャは、3層アーキテクチャで設計されており、任意のブラウザから接続できます。この柔軟なアーキテクチャにより、必要に応じて各構成要素(ブラウザ、Oracle HTTP Serverリスナー、Oracle Database 11gおよびOracle Portal)を個別にアップグレードできます。
Oracle Portal中間層の一部であるPPE (Parallel Page Engine)は、Oracle Containers for Java EEおよびサービス・ページのリクエスト内で実行されるサーブレットです。PPEによって、ページ・メタデータの読込み、ポートレット・コンテンツに対応するプロバイダのコール、プロバイダのレスポンスの受入れ、および指定されたページ・レイアウトに従ったリクエストされたページの作成が行われます。
このコマンドは、ポータル中間層リポジトリ・サーブレットで使用される構成ファイルappConfig.xml
のプロパティを更新します。この構成ファイルは、$MWHOME/user_projects/domains/AllClassicDomain/servers/WLS_PORTAL/stage/portal/portal/configuration/ディレクトリにあります。
configurePortalPageEngine([encrypt_key], [resource_url_key], [use_port], [use_ scheme], [x509certfile])
引数 | 定義 |
---|---|
encrypt_key
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オプション。WebCacheでキャッシュするために使用するヘッダーを暗号化するHMCAキーを指定します。これにより、キャッシュ・キーのセキュリティが向上し、不正なリクエストがキャッシュされたオブジェクトを取得する可能性が低くなります。 |
resource_url_key
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オプション。このキーは、WSRPリソースおよびJPDKリソースのプロキシ処理によってリクエストされたURLに対してチェックサムを計算するためにPPEサーブレットで使用されます。WSRPリソースのプロキシ処理を機能させるには、キーの値に10文字以上の英数字値を設定する必要があります。また、JPDKのプロキシ処理では、プロバイダに対してJNDI環境変数(resourceUrlKeyとも呼ばれる)を設定する必要があります。 |
use_port
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オプション。PPEがポータルにリクエストするときに使用されるポートをオーバーライドします。指定しない場合、デフォルトで、ページ・リクエストのポートが使用されます。useSchemeを設定する場合、usePort引数も設定する必要があります。 このオプションは、他の理由のためにも使用できますが、ほとんどはSSLがブラウザおよびPPEの間で実行されるがPPEおよびポータルの間で実行されないときに使用されます。この場合は、ループバック・リクエストの非SSLポートは、ブラウザで使用されるSSLポートと異なります。 |
use_scheme
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オプション。PPEがポータルにリクエストを行うときに使用されるスキーム(HTTPまたはHTTPS)をオーバーライドします。指定しない場合、デフォルトでページ・リクエストのスキームが使用されます。useSchemeを設定する場合、usePort引数も設定する必要があります。 |
x509certfile
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オプション。HTTPClientが暗黙的に信頼する証明書のリストを含むファイルを指定します。これらの証明書は、SSLを使用するHTTPClientによって行われたすべての接続に対するトラスト・ポイントとして追加されます。 |
コマンド・カテゴリ: 構成コマンド
WLSTでの使用: オンライン
listPortalWebcacheConfigAttributes ([dad_name])
引数 | 定義 |
---|---|
dad_name
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オプション。データベース・アクセス記述子の名前。デフォルトのDAD名は、「portal」です。 |
次の例では、Portalリポジトリで使用されるWebCache構成を示します。無効化メッセージが送信されるWebCacheホスト名、無効化ユーザー名、パスワードおよび無効化メッセージの送信先の無効化ポートが表示されます。
listPortalWebcacheConfigAttributes(dad_name='portal1')listPortalWebcacheConfigAttributes('portal1') --------------- WebCacheConfig --------------- WebCache Host: foo.oracle.com WebCache Invalidation Password: invalidator WebCache Invalidation Port: 6523 WebCache Invalidation User: invalidator
コマンド・カテゴリ: 構成コマンド
WLSTでの使用: オンライン
listPortalSiteConfigAttributes ([dad_name])
引数 | 定義 |
---|---|
dad_name
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オプション。データベース・アクセス記述子の名前。デフォルトのDAD名は、「portal」です。 |
次の例では、ポータル・サイトの構成を示します。サイト・プロトコルはtrueまたはfalseに設定できます。サイト・プロトコルにfalseが設定される場合、HTTPはプロトコルで、サイト・プロトコルにtrueが設定される場合、HTTPSはプロトコルです。サイト・ホスト名およびポート番号も示します。
listPortalSiteConfigAttributes(dad_name='portal1') listPortalSiteConfigAttributes('portal1') --------------- SiteConfig --------------- Site Protocol: false Site Host: foo.oracle.com Site Port: 8090
コマンド・カテゴリ: 構成コマンド
WLSTでの使用: オンライン
listPortalOIDConfigAttributes ([dad_name])
引数 | 定義 |
---|---|
dad_name
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オプション。データベース・アクセス記述子の名前。デフォルトのDAD名は、「portal」です。 |
コマンド・カテゴリ: 構成コマンド
WLSTでの使用: オンライン
WebCacheでは、キャッシング、ページの組立ておよび圧縮機能が提供されています。Oracle WebCacheでは、静的なWebコンテンツと動的なWebコンテンツの両方の配信が高速化され、Oracle Fusion Middlewareのロード・バランシングおよびフェイルオーバーの機能が提供されます。
このコマンドはWebCache構成を更新します。
setPortalWebcacheConfig([dad_name], [host], [inv_port], [inv_user], [inv_passwd])
引数 | 定義 |
---|---|
dad_name
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オプション。データベース・アクセス記述子の名前。デフォルトのDAD名は、「portal」です。 |
host
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オプション。無効化メッセージが送信されるWebCacheホストの名前。 |
inv_port
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オプション。無効化メッセージが送信されるWebCacheポート番号。 |
inv_user
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オプション。無効化メッセージの送信に使用されるユーザー名。 |
inv_password
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オプション。WebCache無効化パスワード。 |
コマンド・カテゴリ: 構成コマンド
WLSTでの使用: オンライン
setPortalOIDConfig ([dad_name], [host], [port], [protocol], [admin_user], [admin_passwd])
引数 | 定義 |
---|---|
dad_name
|
オプション。データベース・アクセス記述子の名前。デフォルトのDAD名は、「portal」です。 |
host
|
オプション。Oracle Internet Directoryのホスト名。 |
port
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オプション。Oracle Internet Directoryのポート番号。 |
protocol
|
オプション。Oracle Internet Directoryのプロトコル。 |
admin_user
|
オプション。Oracle Internet Directory管理者の名前。 |
admin_passwd
|
オプション。Oracle Internet Directory管理者のパスワード。 |
コマンド・カテゴリ: 構成コマンド
WLSTでの使用: オンライン
setPortalMidtierConfig([dad_name], [ohs_host], [ohs_port], [ohs_protocol], [webcache_host], [webcache_inv_user], [webcache_inv_port], [webcache_inv_passwd])
引数 | 定義 |
---|---|
dad_name
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オプション。データベース・アクセス記述子の名前。デフォルトのDAD名は、「portal」です。 |
ohs_host
|
オプション。Oracle HTTP Serverホスト名。 |
ohs_port
|
オプション。Oracle HTTP Serverポート番号。 |
ohs_protocol
|
オプション。Oracle HTTP Serverプロトコル。 |
webcache_host
|
オプション。無効化メッセージが送信されるWebCacheホストの名前。 |
webcache_inv_user
|
オプション。無効化メッセージを送信するために使用するWebCacheユーザー名。 |
webcache_inv_port
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オプション。無効化メッセージが送信されるWebCacheポート番号。 |
webcache_inv_passwd
|
オプション。WebCache無効化パスワード。 |