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Oracle® Big Data Connectorsユーザーズ・ガイド
リリース2 (2.5)
E53261-01
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ユーティリティ・モジュール

ユーティリティ・モジュールには、文字列および日付を処理するora-fn関数が含まれています。これらの関数はXDK XQueryで定義されますが、oxh関数はOracle XQuery for Hadoop固有です。

次のトピックでは、ユーティリティ関数について説明します。

期間、日付および時間の関数

これらの関数は、http://xmlns.oracle.com/xdk/xquery/functionネームスペースにあります。ora-fn接頭辞は事前に宣言され、モジュールは自動的にインポートされます。

Oracle XQuery for Hadoopには、次の関数が組み込まれています。

ora-fn:date-from-string-with-format

指定したパターンに従って、文字列から新しい日付値を返します。

シグネチャ

ora-fn:date-from-string-with-format($format as xs:string?, $dateString as xs:string?, $locale as xs:string*) as xs:date?

ora-fn:date-from-string-with-format($format as xs:string?, $dateString as xs:string?) as xs:date?

パラメータ

$format: パターン。「Format引数」を参照してください。

$dateString: 日付を表す入力文字列。

$locale: ロケールを表す1つから3つのフィールド値。「Locale引数」を参照してください。

この例は、指定した日付を現在のタイムゾーンで返します。

ora-fn:date-from-string-with-format("yyyy-MM-dd G", "2013-06-22 AD")

ora-fn:date-to-string-with-format

指定したパターンを使用して日付文字列を返します。

シグネチャ

ora-fn:date-to-string-with-format($format as xs:string?, $date as xs:date?, *$locale as xs:string?) as xs:string?

ora-fn:date-to-string-with-format($format as xs:string?, $date as xs:date?) as xs:string?

パラメータ

$format: パターン。「Format引数」を参照してください。

$date: 日付。

$locale: ロケールを表す1つから3つのフィールド値。「Locale引数」を参照してください。

この例は、文字列2013-07-15を返します。

ora-fn:date-to-string-with-format("yyyy-mm-dd", xs:date("2013-07-15"))

ora-fn:dateTime-from-string-with-format

指定したパターンに従って、入力文字列から新しい日時値を返します。

シグネチャ

ora-fn:dateTime-from-string-with-format($format as xs:string?, $dateTimeString as xs:string?, $locale as xs:string?) as xs:dateTime?

ora-fn:dateTime-from-string-with-format($format as xs:string?, $dateTimeString as xs:string?) as xs:dateTime?

パラメータ

$format: パターン。「Format引数」を参照してください。

$dateTimeString: 日時。

$locale: ロケールを表す1つから3つのフィールド値。「Locale引数」を参照してください。

この例は、指定した日付および11:04:00AMを現在のタイムゾーンで返します。

ora-fn:dateTime-from-string-with-format("yyyy-MM-dd 'at' hh:mm", "2013-06-22 at 11:04")

次の例は、指定した日付および12:00:00AMを現在のタイムゾーンで返します。

ora-fn:dateTime-from-string-with-format("yyyy-MM-dd G", "2013-06-22 AD") 

ora-fn:dateTime-to-string-with-format

指定したパターンを使用して日時文字列を返します。

シグネチャ

ora-fn:dateTime-to-string-with-format($format as xs:string?, $dateTime as xs:dateTime?, $locale as xs:string?) as xs:string?

ora-fn:dateTime-to-string-with-format($format as xs:string?, $dateTime as xs:dateTime?) as xs:string?

パラメータ

$format: パターン。「Format引数」を参照してください。

$dateTime: 日時。

$locale: ロケールを表す1つから3つのフィールド値。「Locale引数」を参照してください。

この例は、文字列07 JAN 2013 10:09 PM ADを返します。

ora-fn:dateTime-to-string-with-format("dd MMM yyyy hh:mm a G", xs:dateTime("2013-01-07T22:09:44"))

次の例は、文字列"01-07-2013"を返します。

ora-fn:dateTime-to-string-with-format("MM-dd-yyyy", xs:dateTime("2013-01-07T22:09:44")) 

ora-fn:time-from-string-with-format

指定したパターンに従って、入力文字列から新しい時間値を返します。

シグネチャ

ora-fn:time-from-string-with-format($format as xs:string?, $timeString as xs:string?, $locale as xs:string?) as xs:time?

ora-fn:time-from-string-with-format($format as xs:string?, $timeString as xs:string?) as xs:time?

パラメータ

$format: パターン。「Format引数」を参照してください。

$timeString: 時間

$locale: ロケールを表す1つから3つのフィールド値。「Locale引数」を参照してください。

この例は、9:45:22PMを現在のタイムゾーンで返します。

ora-fn:time-from-string-with-format("HH.mm.ss", "21.45.22")

次の例は、8:07:22PMを現在のタイムゾーンで返します。

fn-bea:time-from-string-with-format("hh:mm:ss a", "8:07:22 PM") 

ora-fn:time-to-string-with-format

指定したパターンを使用して時間文字列を返します。

シグネチャ

ora-fn:time-to-string-with-format($format as xs:string?, $time as xs:time?, $locale as xs:string?) as xs:string?

ora-fn:time-to-string-with-format($format as xs:string?, $time as xs:time?) as xs:string?

パラメータ

$format: パターン。「Format引数」を参照してください。

$time: 時間

$locale: ロケールを表す1つから3つのフィールド値。「Locale引数」を参照してください。

この例は、文字列"10:09 PM"を返します。

ora-fn:time-to-string-with-format("hh:mm a", xs:time("22:09:44"))

次の例は、文字列"22:09 PM"を返します。

ora-fn:time-to-string-with-format("HH:mm a", xs:time("22:09:44"))

Format引数

$format引数は、日付値または時間値を構成する様々なフィールドを識別します。


関連項目:

次のサイトにある『Java Standard Edition 7 Reference』SimpleDateFormatクラスに関する項

http://docs.oracle.com/javase/7/docs/api/java/text/SimpleDateFormat.html


Locale引数

$localeは、最大3つのフィールドによって定義された、地理的、政治的または文化的な特定のリージョンを表します。

  1. 言語コード: ISO 639 alpha-2またはalpha-3の言語コード、または最大8文字の登録済言語サブタグ。たとえば、enは英語、jaは日本語です。

  2. 国コード: ISO 3166 alpha-2の国コード、またはUN M.49 numeric-3の地域コード。たとえば、USは米国、029はカリブです。

  3. バリアント: ロケールのバリエーション(特定の方言など)を示します。複数の値を重要度の順に順序付けて、アンダースコア(_)で区切ります。これらの値は大文字と小文字を区別します。


関連項目:


文字列関数

これらの関数は、http://xmlns.oracle.com/xdk/xquery/functionネームスペースにあります。ora-fn接頭辞は事前に宣言され、モジュールは自動的にインポートされます。

Oracle XQuery for Hadoopには、次の関数が組み込まれています。

ora-fn:pad-left

文字列の左側にパディング文字を追加して、固定長の文字列を作成します。入力文字列が指定のサイズを超えると、切り捨てられて指定の長さの部分文字列が返されます。

デフォルトのパディング文字は空白(ASCII 32)です。

シグネチャ

ora-fn:pad-left($str as xs:string?, $size as xs:integer?, $pad as xs:string?) as xs:string?

ora-fn:pad-left($str as xs:string?, $size as xs:integer?) as xs:string?

パラメータ

$str: 入力文字列

$size: 任意の固定長で、パディング文字を$strに追加することによってその長さにします。

$pad: パディング文字

いずれかの引数が空の順序の場合、関数は空の順序を返します。

この例は、入力文字列が最大長6文字になるまで"01"を先頭に追加します。返される文字列は"010abc"です。関数は、1つの完全なパッド文字、および1つの部分的なパッド文字を返します。

ora-fn:pad-left("abc", 6, "01")

この例は、入力文字列が指定の固定長を超えているため、"ab"のみを返します。

ora-fn:pad-left("abcd", 2, "01")

この例は、文字列が指定の最大長6文字になるまで空白を先頭に追加します。返される文字列は" abcd"で、2つの空白が含まれます。

ora-fn:pad-left("abcd", 6)

次の例は、入力文字列が指定の固定長を超えているため、"ab"のみを返します。

ora-fn:pad-left("abcd", 2)

ora-fn:pad-right

文字列の右側にパディング文字を追加して、固定長の文字列を作成します。入力文字列が指定のサイズを超えると、切り捨てられて指定の長さの部分文字列が返されます。

デフォルトのパディング文字は空白(ASCII 32)です。

シグネチャ

ora-fn:pad-right($str as xs:string?, $size as xs:integer?, $pad as xs:string?) as xs:string?

ora-fn:pad-right($str as xs:string?, $size as xs:integer?) as xs:string?

パラメータ

$str: 入力文字列

$size: 任意の固定長で、パディング文字を$strに追加することによってその長さにします。

$pad: パディング文字

いずれかの引数が空の順序の場合、関数は空の順序を返します。

この例は、入力文字列が最大長6文字になるまで"01"を追加します。返される文字列は"abc010"です。関数は、1つの完全なパッド文字、および1つの部分的なパッド文字を返します。

ora-fn:pad-right("abc", 6, "01")

この例は、入力文字列が指定の固定長を超えているため、"ab"のみを返します。

ora-fn:pad-right("abcd", 2, "01")

この例は、文字列が指定の最大長6文字になるまで空白を追加します。返される文字列は"abcd "で、2つの空白が含まれます。

ora-fn:pad-right("abcd", 6)

次の例は、入力文字列が指定の固定長を超えているため、"ab"のみを返します。

ora-fn:pad-right("abcd", 2)

ora-fn:trim

先頭または末尾の空白をすべて文字列から削除します。

シグネチャ

ora-fn:trim($input as xs:string?) as xs:string?

パラメータ

$input: 切捨て対象の文字列。$inputが空の順序の場合、関数は空の順序を返します。他のデータ型の場合はエラーが発生します。

この例は、文字列"abc"を返します。

ora-fn:trim("  abc  ")

ora-fn:trim-left

先頭の空白をすべて削除します。

シグネチャ

ora-fn:trim-left($input as xs:string?) as xs:string?

パラメータ

$input: 切捨て対象の文字列。$inputが空の順序の場合、関数は空の順序を返します。他のデータ型の場合はエラーが発生します。

この例は、先頭の空白を削除して、文字列"abc    "を返します。

ora-fn:trim-left("    abc    ")

ora-fn:trim-right

末尾の空白をすべて削除します。

シグネチャ

ora-fn:trim-right($input as xs:string?) as xs:string?

パラメータ

$input: 切捨て対象の文字列。$inputが空の順序の場合、関数は空の順序を返します。他のデータ型の場合はエラーが発生します。

この例は、末尾の空白を削除して、文字列"    abc"を返します。

ora-fn:trim-left("    abc    ")