ユーティリティ・モジュールには、文字列および日付を処理するora-fn
関数が含まれています。これらの関数はXDK XQueryで定義されますが、oxh
関数はOracle XQuery for Hadoop固有です。
次のトピックでは、ユーティリティ関数について説明します。
これらの関数は、http://xmlns.oracle.com/xdk/xquery/function
ネームスペースにあります。ora-fn
接頭辞は事前に宣言され、モジュールは自動的にインポートされます。
Oracle XQuery for Hadoopには、次の関数が組み込まれています。
指定したパターンに従って、文字列から新しい日付値を返します。
シグネチャ
ora-fn:date-from-string-with-format($format as xs:string?, $dateString as xs:string?, $locale as xs:string*) as xs:date? ora-fn:date-from-string-with-format($format as xs:string?, $dateString as xs:string?) as xs:date?
パラメータ
$format
: パターン。「Format引数」を参照してください。
$dateString
: 日付を表す入力文字列。
$locale
: ロケールを表す1つから3つのフィールド値。「Locale引数」を参照してください。
例
この例は、指定した日付を現在のタイムゾーンで返します。
ora-fn:date-from-string-with-format("yyyy-MM-dd G", "2013-06-22 AD")
指定したパターンを使用して日付文字列を返します。
シグネチャ
ora-fn:date-to-string-with-format($format as xs:string?, $date as xs:date?, *$locale as xs:string?) as xs:string? ora-fn:date-to-string-with-format($format as xs:string?, $date as xs:date?) as xs:string?
パラメータ
$format
: パターン。「Format引数」を参照してください。
$date
: 日付。
$locale
: ロケールを表す1つから3つのフィールド値。「Locale引数」を参照してください。
例
この例は、文字列2013-07-15
を返します。
ora-fn:date-to-string-with-format("yyyy-mm-dd", xs:date("2013-07-15"))
指定したパターンに従って、入力文字列から新しい日時値を返します。
シグネチャ
ora-fn:dateTime-from-string-with-format($format as xs:string?, $dateTimeString as xs:string?, $locale as xs:string?) as xs:dateTime? ora-fn:dateTime-from-string-with-format($format as xs:string?, $dateTimeString as xs:string?) as xs:dateTime?
パラメータ
$format
: パターン。「Format引数」を参照してください。
$dateTimeString
: 日時。
$locale
: ロケールを表す1つから3つのフィールド値。「Locale引数」を参照してください。
例
この例は、指定した日付および11:04:00AMを現在のタイムゾーンで返します。
ora-fn:dateTime-from-string-with-format("yyyy-MM-dd 'at' hh:mm", "2013-06-22 at 11:04")
次の例は、指定した日付および12:00:00AMを現在のタイムゾーンで返します。
ora-fn:dateTime-from-string-with-format("yyyy-MM-dd G", "2013-06-22 AD")
指定したパターンを使用して日時文字列を返します。
シグネチャ
ora-fn:dateTime-to-string-with-format($format as xs:string?, $dateTime as xs:dateTime?, $locale as xs:string?) as xs:string? ora-fn:dateTime-to-string-with-format($format as xs:string?, $dateTime as xs:dateTime?) as xs:string?
パラメータ
$format
: パターン。「Format引数」を参照してください。
$dateTime
: 日時。
$locale
: ロケールを表す1つから3つのフィールド値。「Locale引数」を参照してください。
例
この例は、文字列07 JAN 2013 10:09 PM AD
を返します。
ora-fn:dateTime-to-string-with-format("dd MMM yyyy hh:mm a G", xs:dateTime("2013-01-07T22:09:44"))
次の例は、文字列"01-07-2013"を返します。
ora-fn:dateTime-to-string-with-format("MM-dd-yyyy", xs:dateTime("2013-01-07T22:09:44"))
指定したパターンに従って、入力文字列から新しい時間値を返します。
シグネチャ
ora-fn:time-from-string-with-format($format as xs:string?, $timeString as xs:string?, $locale as xs:string?) as xs:time? ora-fn:time-from-string-with-format($format as xs:string?, $timeString as xs:string?) as xs:time?
パラメータ
$format
: パターン。「Format引数」を参照してください。
$timeString
: 時間
$locale
: ロケールを表す1つから3つのフィールド値。「Locale引数」を参照してください。
例
この例は、9:45:22PMを現在のタイムゾーンで返します。
ora-fn:time-from-string-with-format("HH.mm.ss", "21.45.22")
次の例は、8:07:22PMを現在のタイムゾーンで返します。
fn-bea:time-from-string-with-format("hh:mm:ss a", "8:07:22 PM")
指定したパターンを使用して時間文字列を返します。
シグネチャ
ora-fn:time-to-string-with-format($format as xs:string?, $time as xs:time?, $locale as xs:string?) as xs:string? ora-fn:time-to-string-with-format($format as xs:string?, $time as xs:time?) as xs:string?
パラメータ
$format
: パターン。「Format引数」を参照してください。
$time
: 時間
$locale
: ロケールを表す1つから3つのフィールド値。「Locale引数」を参照してください。
例
この例は、文字列"10:09 PM"を返します。
ora-fn:time-to-string-with-format("hh:mm a", xs:time("22:09:44"))
次の例は、文字列"22:09 PM"を返します。
ora-fn:time-to-string-with-format("HH:mm a", xs:time("22:09:44"))
$format
引数は、日付値または時間値を構成する様々なフィールドを識別します。
関連項目: 次のサイトにある『Java Standard Edition 7 Reference』のSimpleDateFormat クラスに関する項
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$locale
は、最大3つのフィールドによって定義された、地理的、政治的または文化的な特定のリージョンを表します。
言語コード: ISO 639 alpha-2またはalpha-3の言語コード、または最大8文字の登録済言語サブタグ。たとえば、en
は英語、ja
は日本語です。
国コード: ISO 3166 alpha-2の国コード、またはUN M.49 numeric-3の地域コード。たとえば、US
は米国、029
はカリブです。
バリアント: ロケールのバリエーション(特定の方言など)を示します。複数の値を重要度の順に順序付けて、アンダースコア(_)で区切ります。これらの値は大文字と小文字を区別します。
関連項目:
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これらの関数は、http://xmlns.oracle.com/xdk/xquery/function
ネームスペースにあります。ora-fn
接頭辞は事前に宣言され、モジュールは自動的にインポートされます。
Oracle XQuery for Hadoopには、次の関数が組み込まれています。
文字列の左側にパディング文字を追加して、固定長の文字列を作成します。入力文字列が指定のサイズを超えると、切り捨てられて指定の長さの部分文字列が返されます。
デフォルトのパディング文字は空白(ASCII 32)です。
シグネチャ
ora-fn:pad-left($str as xs:string?, $size as xs:integer?, $pad as xs:string?) as xs:string? ora-fn:pad-left($str as xs:string?, $size as xs:integer?) as xs:string?
パラメータ
$str
: 入力文字列
$size
: 任意の固定長で、パディング文字を$str
に追加することによってその長さにします。
$pad
: パディング文字
いずれかの引数が空の順序の場合、関数は空の順序を返します。
例
この例は、入力文字列が最大長6文字になるまで"01"を先頭に追加します。返される文字列は"010abc
"です。関数は、1つの完全なパッド文字、および1つの部分的なパッド文字を返します。
ora-fn:pad-left("abc", 6, "01")
この例は、入力文字列が指定の固定長を超えているため、"ab
"のみを返します。
ora-fn:pad-left("abcd", 2, "01")
この例は、文字列が指定の最大長6文字になるまで空白を先頭に追加します。返される文字列は" abcd
"で、2つの空白が含まれます。
ora-fn:pad-left("abcd", 6)
次の例は、入力文字列が指定の固定長を超えているため、"ab
"のみを返します。
ora-fn:pad-left("abcd", 2)
文字列の右側にパディング文字を追加して、固定長の文字列を作成します。入力文字列が指定のサイズを超えると、切り捨てられて指定の長さの部分文字列が返されます。
デフォルトのパディング文字は空白(ASCII 32)です。
シグネチャ
ora-fn:pad-right($str as xs:string?, $size as xs:integer?, $pad as xs:string?) as xs:string? ora-fn:pad-right($str as xs:string?, $size as xs:integer?) as xs:string?
パラメータ
$str
: 入力文字列
$size
: 任意の固定長で、パディング文字を$str
に追加することによってその長さにします。
$pad
: パディング文字
いずれかの引数が空の順序の場合、関数は空の順序を返します。
例
この例は、入力文字列が最大長6文字になるまで"01"を追加します。返される文字列は"abc010
"です。関数は、1つの完全なパッド文字、および1つの部分的なパッド文字を返します。
ora-fn:pad-right("abc", 6, "01")
この例は、入力文字列が指定の固定長を超えているため、"ab
"のみを返します。
ora-fn:pad-right("abcd", 2, "01")
この例は、文字列が指定の最大長6文字になるまで空白を追加します。返される文字列は"abcd
"で、2つの空白が含まれます。
ora-fn:pad-right("abcd", 6)
次の例は、入力文字列が指定の固定長を超えているため、"ab
"のみを返します。
ora-fn:pad-right("abcd", 2)
先頭または末尾の空白をすべて文字列から削除します。
シグネチャ
ora-fn:trim($input as xs:string?) as xs:string?
パラメータ
$input
: 切捨て対象の文字列。$input
が空の順序の場合、関数は空の順序を返します。他のデータ型の場合はエラーが発生します。
例
この例は、文字列"abc
"を返します。
ora-fn:trim(" abc ")