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Oracle® Real User Experience Insightリリース・ノート
12cリリース4 (12.1.0.5) for Linux x86-64
E52922-01
 

 

Oracle® Real User Experience Insight

リリース・ノート

12c リリース4 (12.1.0.5) for Linux x86-64

E52922-01(原本部品番号:E51151-01)

2014年1月

Oracle Real User Experience Insight(RUEI)は、ネットワークおよびビジネスのインフラストラクチャに対する強力な分析機能を提供します。これにより、実際のユーザー・エクスペリエンスを監視し、Key Performance Indicators(KPI)およびService Level Agreements(SLA)を定義して、この定義に違反するインシデントに対してアラート通知をトリガーすることができます。

RUEIはWebベースのユーティリティで、Webインフラストラクチャによってリクエストされる、またはWebインフラストラクチャから生成される実際のユーザーのトラフィックに関するレポートを作成します。ネットワーク・インフラストラクチャの最も重要となるポイントで、ページおよびユーザー・トランザクションのレスポンス時間が測定されます。鋭い診断機能を活用して、アプリケーション・マネージャおよびIT技術スタッフは根本原因解析を行うことができます。

このドキュメントには、Oracle Real User Experience Insight(RUEI)リリース12.1.0.4で導入された変更に関する情報が記載されています。また既知の問題や制限事項も記載されています。既知の問題および制限事項も記載されています。製品のインストールまたはこのバージョンへのアップグレードを行う前に、記された内容を確認することをお薦めします。

このドキュメントは、次の項目で構成されています。

重要

最新の前のリリース以外のリリースからアップグレードする場合、考えられる互換性の問題の詳細は、中間リリースごとのリリース・ノートを確認することを強くお薦めします。この詳細は次のサイトを参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/documentation/realuserei-091455.html

1 このリリースでの新機能

  • SEO-RESTのサポート

    RUEIでは、HTTPメソッドをページ名の一部として戻せるようにすることで、REpresentational State Transfer (REST)スタイルのアプリケーションの向上した監視をサポートしています。このネーミング・スキーム・オプションは、HTTPメソッドを報告し、その後にスペース文字が続いて完全なURLになります。このリリースではこの機能用の翻訳もサポートしているため、これらのメソッドをより機能的な用語に翻訳できます。

  • 表領域の構成

    RUEIはカスタム表領域の使用をサポートしています(以前のRUEIはUSERS表領域のみをサポートしていました)。このカスタマイゼーションにより、データベースのメンテナンスが柔軟になり、表領域の命名に企業の標準を採用できるようになりました。

  • Mobile Appサポート用のユーザー・エージェントのカスタム規則指定

    RUEIは、Appベースのトラフィックとブラウザ・トラフィックを区別する能力をサポートしています。ユーザー・エージェント文字列に基づいてカスタム・ルールを作成すると、異なるトラフィックを分離できます。

  • 柔軟なフレームワーク例外の構成

    RUEIは、フレームワーク例外構成の一部としてワイルドカードと完全なURLをサポートしています。これにより、最上位のディレクトリを使用できないアプリケーション用の構成オプションがより柔軟になります。

  • カスタム・ディメンションの複数のソース

    このリリースでは、単一カスタム・ディメンション・レベルに複数のソースを構成でき、各ソースは、規則指定機能からメリットを得ることができます。この機能では、情報が異なるソースから来いてる場合でも、機能的に同じ情報には同じカスタム・ディメンションを使用できます。また、カスタム・ディメンションで同じソースを複数回使用することに関連した問題も解決されました。

  • カスタム・ディメンション用の高度な構造規則指定

    RUEIでは、カスタム・ディメンション・ソースごとのカスタム規則指定の入力をサポートしています。

  • ロケールのサポート

    環境によっては、使用状況、パフォーマンスおよびリソースの監視はロケールを基にする必要があります。RUEIは、各アプリケーション内でのオプションの地域および言語の報告用に構成オプションを備えています。

  • データ抽出用のJSONサポート

    RUEIは、レスポンスまたはリクエストからJSON要素を抽出できます。使用される構文はXPathです。このサポートは、以前のRUEIバージョンでXPath機能が使用できたすべての場所におけるXPathの上で使用できます。

  • 履歴KPIデータへの簡単なアクセス方法

    KPIデータは監視対象KPIレポートで閲覧でき、KPI失敗率および値傾向に関するデフォルトの報告が使用できます。

  • 仮想化コレクタのサポート

    RUEIは仮想化コレクタをサポートしています。タップ・ポートまたはスパン・ポートではなく、GREトンネルによって、RUEIコレクタでトラフィックが使用できます。GREトンネルの設定方法に関する情報、およびこの構成の特定の制限は、このリリースのすぐ後のナレッジ・ベースの記事に記載されています。

2 インストールおよびアップグレードの手順

インストールの手順およびインストール済のRUEI 11.1または12.1.xをリリース12.1.0.5へアップグレードする手順の詳細は、 『Oracle Real User Experience Insightインストレーション・ガイド』を参照してください。


注意:

アップグレード手順を開始する前に、アップグレードするリリースのすべてのホット・フィックスの可用性を確認して適用すること(関連する場合)をお薦めします。

3 既知の問題と制限事項

このリリースでの既知の問題を次に示します。

  • ダッシュボード項目内で使用できない縦棒グラフ

    サイズの制約のために、縦棒グラフは時間ベースのダッシュボード項目でのみ使用可能です。

  • 外部JavaScriptファイルは、リプレイ・ビューア内でダウンロードする必要があります。

    リプレイ・ビューア内でInternet Explorerブラウザを使用している場合、外部JavaScriptファイルへのリンクをクリックすると、まずその外部ファイルをダウンロードするように指示されます。さらに、ダウンロード・ヒット・ファイル(.exeまたは.rpmなど)を含むページをリプレイするときには、ファイルを保存するように指示されます。これはMozilla Firefoxでは起こりません。

  • 長いディメンション・レベル値が切り捨てられます

    すべてのディメンション・レベル値(ページ名など)は4000バイトに制限されます。バイトは文字と異なることに注意してください。使用するエンコーディングに応じて、文字は1から4バイトで構成される場合があります。4000バイトの制限では、4000文字のASCII文字または最大1000文字の4バイト文字を値に含めることができます。これより長い名前は、自動的に切り捨てられます。

  • プレビューしたレポートと生成されたPDFが一致しない

    文字によっては、生成されるPDFファイルで、プレビューの表示どおりにはレンダリングされないものがあります。これは、プレビュー機能がローカルにインストールされたクライアント・フォントを使用するのに対して、PDF生成機能ではRUEIサーバーにインストールされたフォントを使用するためです。デフォルトのフォントで大部分の顧客要件は満たされます。ただし、アジアおよび西欧の太字では既知の問題があります。この問題を解決するには、必要に応じて適切な代替フォントをインストールしてください。詳細は、『Oracle Real User Experience Insightインストレーション・ガイド』を参照してください。

  • URLのレポート

    RUEIでは判読可能な形式でURLがレポートされます。つまり、レポートされるURLは実際のURLのように見えますが、必ずしもブラウザのアドレス・バーにコピー&ペーストして使用できるものとはかぎりません。Webサーバーで受信するRAWフォーマットとRUEIでレポートされるより判読しやすいフォーマットは区別できません。結果として、次の文字は異なる意味にとられる場合があります: ,(カンマ)、[、]、:、@、!、$、'、(、)、*、+。

  • リプレイ・ビューア内のページ

    アプリケーション・ページは、セッション診断機能内でリプレイ・ビューアによって使用できないか、リッチ・インターネット・アプリケーション(RIA)に基づくページの場合は、文字化けする可能性があります。RIAフレームワークの例には、Ajax、Curl、GWT、Adobe Flash/Adobe Flex/AIR、Java/JavaFX、MozillaのXUL、OpenLaszloおよびMicrosoft Silverlightがあります。ただし、ページにJavaScriptコードが含まれている場合は、JavaScriptのりプレイ機能を使用して、リプレイされるページのレンダリングを変更できます。これは、『Oracle Real User Experience Insightユーザーズ・ガイド』の8.2.19項で説明されています。

  • 重複または反復タグ付け定義

    複数のアプリケーション、スイートまたはサービスにわたって重複する(つまり同一の)識別定義および機能エラー定義を指定すると、予期しない結果になる可能性があります。この制限は、ページネーミング・スキームの他、カスタム・タグ、カスタム・ファンクションおよびレスポンス・コンテンツに基づくすべての構成に当てはまります。

  • ルーリング機能内のサービス・ネーミング・スキーム

    グループおよびネーム・ソースがサービス・グループおよび名前スキームの両方に存在する場合、ソースごとに2つのレベルを配信でき、4つのレベルのサービス名になります。

  • アプリケーション固有の権限を持つユーザーはすべてのユーザー・フローグループ内のデータを参照できない

    アプリケーション固有の権限のみを持つユーザーは、ユーザーの認可を満たす部分(条件やトリガーなど)が含まれていても、汎用ユーザー・フローを表示できません。

  • すべての期間を汎用以外のユーザー・フロー・ダッシュボード・ウィジェットに使用できません

    選択した期間が過去1時間または過去5分の場合のみ、汎用以外のユーザー・フロー・ダッシュボード・ウィジェット(つまり、アプリケーション、サービスまたはスイート固有のもの)を使用できます。他の期間を選択すると、これらのウィジェットで「N/A」がレポートされます。

  • アップグレード後にユーザー・フロー・ファンネル・ダッシュボード・ウィジェットを再作成する必要があります

    12.1.0.1へアップグレードすると、既存のユーザー・フロー・ファンネル・ダッシュボード・ウィジェットは機能しません。データ・ソースとして「ユーザー・フロー完了」、表示カテゴリとして「ユーザー・フロー」、表示名としてファンネルを選択して、再作成する(または既存を編集する)必要があります。

  • ORA-12805: パラレル問合せサーバーが突然停止しました

    このエラーは、アクセスする一連のパーティションがパーティションなし、またはセグメントなしのパーティションに実行時にプルーニングされる、パーシャル・パーティション・ワイズ結合を使用してパラレル文を実行している場合に発生する可能性があります。

    これはOracle Database 11.1の既知の不具合で発生しており回避策があります。詳細は、『Oracle Real User Experience Insightインストレーション・ガイド』の付録Gを参照してください。

    ただし、データベースをバージョン11.2.0.3にアップグレードし、次の場所で入手できるパッチ13582702をダウンロードしてインストールすることをお薦めします。

    https://support.oracle.com/epmos/faces/ui/patch/PatchDetail.jspx?_afrLoop=33337295036267&patchId=13582702
    

4 互換性の問題

前のリリースからアップグレードする場合、この項で取り上げるレポート機能の違いを認識しておく必要があります。

  • エラーおよび不満足なページをエラー・ページとしてレポート

    これまでは、レスポンス・コードがタグ付けされていない場合、エラーを示すコード(400番台や500番台のコードなど)をレスポンス・コードとして返す一部のページがエラー・ページとしてレポートされませんでした。これらが'(no value)'としてレポートされるようになりました。さらに、レスポンスが返されなかったことを示すエラー・コードなども'(no value)'としてレポートされるようになりました。詳細は、『Oracle Real User Experience Insightユーザーズ・ガイド』の付録Dを参照してください。

  • セッション診断機能

    改良の結果、セッション診断機能の外観が一部変更になりました。少なくとも1つの検索基準を設定する必要があり、取得されたユーザー・レコードをソートする基準を指定できなくなったことに注意してください。詳細は、『Oracle® Real User Experience Insightユーザーズ・ガイド』の第4章を参照してください。

    ワイルドカードがすべての検索フィールドでサポートされるようになり、検索結果画面により多くのメトリックが表示されるようになりました。

    新しいセッション診断機能には、すべてのセッションおよびスイート内のすべてのセッション診断に適用される次の制限があります。

    • ソートはできなくなりました

    • ドロップダウン・リストは内部的にフィルタされません

    • 限られた数のセッションが返されます(ページ区切りなし)

  • データ保持レベルの調整

    RUEIでは、いくつかの集計レベルでデータが保持され、データの保持は日数で構成されます。RUEIバージョン12.1.0.3以下からアップグレードした場合は、集計レベルを90日にすることをお薦めします。

    月次キューブには多くの詳細が含まれていますが、データは月ごとに表示されます。何千日ものデータを保持している場合は、ディスク割当要件が巨大になりますが(圧縮プロセスがなくなっため、データセットのサイズは毎日大きくなります)、詳細が必要になるのは日々の傾向分析を表示する場合のみです。より長い期間(最大12か月)のデータを比較する場合は、保持レベルの設定を390日にすることをお薦めします。データ保持ポリシーおよびその調整方法の詳細は、『Oracle® Real User Experience Insightユーザーズ・ガイド』の第12章を参照してください。

5 修正された不具合

次の不具合はこのリリースで修正されました。

表1 このリリースで修正された不具合

Oracle Bug# 説明

17212165

いくつかのスイート・ディメンションが翻訳されない

17212942

EXECSQL引数WGは誤りの可能性が高いが、明確なエラー・メッセージが表示されない

17441990

ステップでユーザー・フロー・ステータス・エラー(%)をクリックアウトしたときにフィルターが機能しない

17508987

クラスUXSTATISTICSMANAGERが見つからない

17454389

アップグレード時にバックアップにあるキューブが多すぎる

17327424

12.1.0.4 アップグレード: BACKUP_DATA_CUBESにあるスナップショットが古すぎる

17183506

測定されたトラフィック量にデータ処理が追いつけない

17242372

ヘルプデスク・レポートには、読取り可能な表ダンプの後に、C_EVENTSのプレーンな表ダンプを含める必要がある

17219579

KPI処理: フィルター値がエスケープされない

17217493

12.1.0.3から12.1.0.4へのアップグレードで統計表が失われる

17389971

エクスポート・セッション・ページでエラーが表示される

17452925

ダッシュボード・ウィジェット追加時に不適切なフィルターが適用される

17299535

キューブ・データのアップグレードで、(DSTによる)無効なタイムスタンプが処理されない

17482451

ASReplay APIが、RHEL 6 Linuxで無効なファイル名によって失敗する

17463487

"IT USER = INQUIRY"のユーザーは、"IT"レポートを削除してはいけない

17286600

処理対象のKPIが多すぎる場合のKPI処理問合せエラー

17316604

DBの使用状況が原因で処理が停止しても割当ては無制限に設定される

17788984

データ処理統計が更新されない

17794815

12.1.0.4(.1)アップグレード以降のパフォーマンスの低下

17811556

カスタム・ディメンションの削除後のイベント・ログ・エラー

17864854

セッション診断保持が設定されるとCUBR -ECIDが失敗する

17812741

コンポーネント・タイプ・ロジックはUSERACTIVITYINFOを削除してはいけない

16570460

PSR:RUEI:FUNC: 複数のフィルター選択がリセットされる

17880679

「フレームワーク例外のダウンロード」ダイアログで複数選択が機能しない

14624814

JSON形式からのデータ抽出のサポート

17737634

ADF-PREV-CLIENT-END-TIME.INIは、最適化されたユーザー・アクティビティ・ヘッダーをサポートしていない

17548524

アクセラレータRPMインストール時のエラー・メッセージ

17888348

フレームワーク例外"MATCH TYPE"を概要(順序)に追加する

17881600

キューブ・ブラウザ: 複数選択によって不適切なフィルターが適用される

17834314

セッション診断保持がグレー表示される

17819284

キャッシュを開けない: このようなファイルまたはディレクトリはない

17926613

RUEI-PREPARE-DB.SHがデフォルトの表領域をUSERSに設定して失敗する

17801740

コレクタの統計がタイムスパンを中断する

17959187

KPI_CONVERT_PERCENTおよびCONVERT_CURRENT_CUBESにあるOCIエラー

17799285

KPI2EMイベント名にKPI名を含める必要がある

17963977

ASReplay: GET_FILE_LISTの解析時にEM取得に失敗する


6 製品ドキュメント

製品ドキュメントの最新版は、次のリンクから入手できます。

http://www.oracle.com/technetwork/documentation/realuserei-091455.html

7 ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社のアクセシビリティへの取組みの詳細は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docaccを参照してください。

Oracleサポートへのアクセス

Oracleカスタマは、My Oracle Supportから電子サポートにアクセスできます。詳細は、http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=infoまたはhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs (聴覚障害者向け)を参照してください。


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