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Oracle® Real User Experience Insightインストレーション・ガイド
12cリリース4 (12.1.0.5) for Linux x86-64
E52925-01
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4 SSO認証統合のインストールと構成

この章では、Oracle HTTPサーバーのインストールと構成の手順について説明します。これはRUEIインストール・プロセスのオプションの部分で、Oracle Single Sign-On(SSO)サービスを使用する場合にのみ必要になります。Oracle SSOサービスは、完全にインストールして構成しないと、RUEIユーザー認証に使用できません。

Oracle SSOユーザー認証用にレポータ・システムを構成する手順は、『Oracle Real User Experience Insightユーザーズ・ガイド』で説明されています。RUEIは、完全にインストールしないと、Oracle SSOユーザー認証用に構成できません。

4.1 デフォルトWebサーバーの停止

Oracle SSOサーバーでは、現在インストールされているWebサーバーとの競合を避けるために、独自のWebサーバーを使用します。そのため、次のコマンドを発行して、現在インストールされているWebサーバーを停止する必要があります。

/sbin/service httpd stop
/sbin/chkconfig --del httpd

注意:

PHPモジュールもアンインストールされてしまうので、デフォルトのLinux Apache Webサーバーをアンインストールしないことをお薦めします。

4.2 ローカル・データベースを持たないレポータ・システム

この項で説明する手順は、ローカル・データベースを持たないレポータ用にOracle HTTPサーバーをインストールし、構成する場合にのみ実行します。そうでない場合は、第4.3項「ローカル・データベースを持つレポータ・システム」で説明されている手順に従います。

4.2.1 oracleユーザーの作成

この項は、リモート・データベースを使用するように構成されたRUEIインストールの場合にのみ関係があります。この場合、oracleユーザーはまだ存在しないため、次のコマンドを発行して作成する必要があります。

/usr/sbin/groupadd oinstall oinstall
/usr/sbin/useradd -g oinstall oracle

4.2.2 Oracle HTTPサーバー環境の設定

この項は、リモート・データベースを使用するように構成されたRUEIインストールの場合にのみ関係があります。この場合、/etc/security/limits. confファイルに次の行を追加する必要があります。

oracle soft nofile 16384
oracle hard nofile 65536

4.2.3 インストール・ディレクトリの作成

次のコマンドを発行して、Oracle HTTPサーバー・インストール・ディレクトリを作成します。

mkdir -p /u01/app/oracle
chown -R oracle:oinstall /u01/app/oracle

4.3 ローカル・データベースを持つレポータ・システム

この項で説明する手順は、ローカル・データベースで構成されるレポータ用にOracle HTTPサーバーをインストールし、構成する場合にのみ実行します。そうでない場合は、第4.2項「ローカル・データベースを持たないレポータ・システム」で説明されている手順に従います。

オープン・ファイル数の制限を増やします。次の行を/etc/security/limits.confファイルで編集します。

oracle soft nofile 16384

4.4 Oracle HTTP Serverのインストール

次を実行します。

  1. oracleユーザーとしてレポータ・サーバーにログインし、Oracle HTTPサーバーzipファイルを解凍します。X Window環境が正しく設定されていることを確認します。さらに、SSHを使用してリモートでログインする場合は、X転送が有効であることを確認します。Oracle HTTPサーバーのインストールは、oracleユーザーとして実行する必要があります(この章のごく一部でroot権限が必要)。次のコマンドを発行します。

    unzip ofm_webtier_11.1.1.6.0_64_disk1_10f1.zip
    cd webtier/Disk1
    export ORACLE_BASE=/u01/app/oracle
    ./runInstaller
    
  2. インストール・スクリプトを実行すると、手順5以外はすべてデフォルトの値を受け入れます。ここで、図4-1「Oracle Web Cache」および「選択されたコンポーネントとWebLogicドメインの関連付け」の2つのチェック・ボックスの選択を解除する必要があります。

    図4-1 コンポーネントの構成ダイアログ

    図4-1説明が続きます。
    「図4-1 「コンポーネントの構成」ダイアログ」の説明

  3. インストール・スクリプトを終了したら、次の環境変数を設定します。

    export ORACLE_HOME=$ORACLE_BASE/middleware/oracle_WT1
    export ORACLE_INSTANCE=$ORACLE_HOME/instances/instance1
    
  4. 次のコマンドを使用して、Oracle HTTPサーバーとOracle Process Manager Notification(OPMN)を停止します。

    $ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl stopall
    
  5. httpd.preforkを使用して、PHPモジュールをロードできるように、$ORACLE_INSTANCE/config/OPMN/opmn/opmn.xmlファイルを編集します。次の変数が/etc/ruei.conf構成ファイルに設定されていることを確認します。

    <environment>
          <variable id="TEMP" value="/tmp"/>
          <variable id="TMP" value="/tmp"/>
          <variable id="OHSMPM" value="prefork"/>
          <variable id="TNS_ADMIN" value="/var/opt/ruei"/>
          <variable id="RUEI_DB_TNSNAME" value="uxinsight"/>
          <variable id="RUEI_DB_USER" value="uxinsight"/>
          <variable id="RUEI_HOME" value="/opt/ruei"/>
          <variable id="RUEI_DATA" value="/var/opt/ruei"/>
          <variable id="JAVA_HOME" value="/usr/java/jre"/>
    </environment>
    
  6. rootユーザーとしてログオンし、ApacheユーザーとしてOracle HTTPサーバーを実行できるように、.apachectlファイルの権限を変更します。次のコマンドを発行します。

    chown root $ORACLE_HOME/ohs/bin/.apachectl
    chmod 6750 $ORACLE_HOME/ohs/bin/.apachectl
    
  7. 次のコマンドを使用して、apacheoinstallグループに追加します。

    usermod -aG oinstall apache
    
  8. oracleユーザーとしてログオンし、Oracle HTTPサーバーをApacheユーザーとして実行できるように$ORACLE_INSTANCE/config/OHS/ohs1/httpd.confファイルを編集します。次の行を編集します。

    User apache
    Group apache
    
  9. $ORACLE_INSTANCE/config/OHS/ohs1/moduleconf/php5.confファイルを作成し、次の行が含まれるように編集します。

    LoadModule php5_module "/usr/lib64/httpd/modules/libphp5.so"
    AddHandler php5-script php
    AddType    text/html   php
    
  10. 次のコマンドを使用して、/etc/httpd/conf.d/uxinsight.confファイルをコピーし、Oracle HTTPサーバーで使用できるようにします。

    cp /etc/httpd/conf.d/uxinsight.conf $ORACLE_INSTANCE/config/OHS/ohs1/moduleconf
    
  11. 次のコマンドを使用して、Oracle Process Manager Notification(OPMN)とOracle HTTPサーバーとを起動します。

    $ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl startall
    
  12. 次のコマンドを使用して、HTTPサーバーを停止します。

    $ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl stopproc ias-component=ohs1
    
  13. RUEIがデフォルトのHTTPSポートで実行されるように、$ORACLE_INSTANCE/config/OHS/ohs1/ssl.confファイルを編集し、Listenディレクティブの行を次のように変更します。

    Listen 443
    

    さらに、VirtualHostの定義を次のように編集します。

    <VirtualHost *:443>
    
  14. config/OHS/ohs1/moduleconf/plsql.confおよびconfig/OHS/ohs1/mod_wl_ohs.confファイルのLoadModule設定をコメント・アウトします。

  15. $ORACLE_INSTANCE/config/OHS/ohs1/moduleconf/mod_osso.confファイルを作成します。

    LoadModule osso_module "${ORACLE_HOME}/ohs/modules/mod_osso.so"
    
    <IfModule osso_module>
       OssoConfigFile /u01/app/oracle/product/11.1.1/as_1/instances/instance1/config/OHS/ohs1/osso.conf
       OssoIpCheck off
       OssoIdleTimeout off
    </IfModule>
    
  16. RUEIのOracle SSOサーバーへの登録後に受信したosso.confファイルを$ORACLE_INSTANCE/config/OHS/ohs1ディレクトリにコピーします。これは、第4.5項「Oracle SSO ServerへのRUEIの登録」で説明しています。

  17. 次のコマンドを使用して、HTTPサーバーを起動します。

    $ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl startproc ias-component=ohs1
    

4.5 Oracle SSO ServerへのRUEIの登録

必要なosso.confファイルを作成するためには、Oracle SSOサーバーにRUEIを登録する必要があります。これを実行する手順は、Oracle SSOバージョン10.1.4と11.1のどちらを使用しているかによって異なり、次の各項で説明しています。

4.5.1 Oracle SSOバージョン10.1.4への登録

10.1.4 Oracle Identity Manager登録ツールssoreg.shを使用して、osso.confファイルの登録レコードを更新します。次を実行します。

  1. Oracle Identity Managerディレクトリに移動します。

    ORACLE_HOME/sso/bin/ssoreg
    
  2. 次のパラメータおよび値を使用して、ssoreg.shツールを実行します。

    ./ssoreg.sh -site_name hostname:4443 \
    -config_mod_osso TRUE \
    -mod_osso_url hostname:4443 \
    -config_file location
    

    ここで、

    • hosthameは、RUEIレポータ・システムの完全なURL(たとえば、https://ruei.us.myshop.com)を指定します。

    • locationは、osso.confファイルが書き込まれる場所(たとえば、tmp/osso.conf)を指定します。

  3. 作成したosso.confファイルを、RUEIレポータ・システム上の$ORACLE_INSTANCE/config/OHS/ohs1ディレクトリにコピーします。

詳細は次のサイトを参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E14571_01/core.1111/e10043/osso.htm#autoId89

4.5.2 Oracle SSOバージョン11.1への登録

RUEIをパートナ・アプリケーションとしてOracle SSOバージョン11.1内に登録するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Access Managerコンソール内で、「ポリシー構成」タブをクリックします。図4-2に示す画面が表示されます。

    Figure 4-2 OAMポリシー構成画面

    図4-2説明が続きます。
    「図4-2 OAMポリシー構成画面」の説明

  2. 「新規OSSOエージェント」アイテムをクリックします。図4-3に示す画面が表示されます。

    図4-3 OSSOエージェントの作成画面

    図4-3説明が続きます。
    「図4-3 OSSOエージェントの作成画面」の説明

  3. 必要なパラメータを指定します。次に、「適用」をクリックします。図4-4に示す画面が表示されます。

    図4-4 OSSOエージェント作成の確認

    図4-4の説明が続きます
    「図4-4 OSSOエージェント作成の確認」の説明

  4. 示されている場所からRUEIレポータ・システム上の$ORACLE_INSTANCE/config/OHS/ohs1ディレクトリにosso.confファイルをコピーします。

詳細は次のサイトを参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E23943_01/doc.1111/e15478/agents.htm#BABGIDAB

4.6 Oracle HTTPサーバー構成の検証

ブラウザでhttps://Reporter/rueiにアクセスすることで、Oracle HTTPサーバーとRUEIとの統合をテストできます。「システム」「ユーザー管理」の順に選択したとき、SSO接続の構成オプションが有効になっている必要があります。

RUEI内でのOracle SSOユーザー認証の有効化については、『Oracle Real User Experience Insightユーザーズ・ガイド』を参照してください。