リリース・ノート
リリース1.4 for Windows, Linux, Solaris, and AIX
E52977-02(原本部品番号:E40696-04)
2014年3月
このドキュメントには、Oracle R Enterpriseリリース1.4のドキュメントには記載されていない重要な情報が含まれています。
このリリース・ノートでは、次の項目について説明します。
次の既知の問題はOracle R Enterprise 1.4に存在します。
Oracle Bug#18373587: Oracle R Enterprise 1.4のアップグレードにより埋込みRのR_HOMEを更新できない
Oracle R Enterprise 1.4のアップグレード・プロセスはsys.rq_configのR_HOMEの値を更新しません。
問題の説明
埋込みRはsys.rq_configで指定されたR_HOMEの値を使用して、Rの場所を判断します。Oracle R Enterprise 1.4にアップグレードした場合、R_HOMEの値は更新されません。これにより、Rのホームが以前のリリースのOracle R Enterpriseでの場所と同じでない場合、問題が発生します。
LinuxではRはデフォルトで/usr/lib64/R/libraryにインストールされるため、ほとんどの場合、この問題はLinuxシステムでは発生しません。
回避策
sys.rq_config表のR_HOMEの値を次のように更新します。
sqlplus / as sysdba
EXEC sys.rqconfigset('R_HOME', 'new_path')
Oracle R Enterprise 1.4にはR 3.0.1が必要です。可能なかぎりOracle R Distributionを使用することをお薦めします。Oracle R Distribution 3.0.1は、64ビット版のWindowsを含むすべてのプラットフォームでサポートされています。
オープン・ソースRを使用する場合、手順については『Oracle R Enterpriseインストレーションおよび管理ガイド』のOracle R Enterprise向けのオープン・ソースRに関する説明を参照してください。
Oracle R Enterprise 1.4では、Oracle Database 11.2および12.1をサポートしています。ただし、Oracle Database 11.2はOracle R Enterprise 1.3.1に付属し、Oracle Database 12.1はOracle R Enterprise 1.2に付属します。Oracle R Enterpriseの以前のリリースを使用している場合は、リリース1.4にアップグレードする必要があります。
|
詳細は、次を参照してください。 アップグレード手順については、『Oracle R Enterpriseインストレーションおよび管理ガイド』のOracle R Enterpriseのアップグレードに関する説明を参照してください。 |
|
注意: 現在Oracle R Enterpriseでは、Oracle Database 12cのマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)機能をサポートしていません。 |
Oracle R Enterpriseには、いくつかのオープン・ソースRパッケージが必要です。Oracle R Enterpriseの以前のリリースでは、これらのパッケージはClient Supporting Packagesと呼ばれていました。Oracle R Enterprise 1.4では、これらのパッケージを単純にSupporting Packagesと呼んでいます。
Oracle R Enterprise 1.4のSupporting Packagesは次のとおりです。
ROracle 1.1-11 DBI 0.2-7 png 0.1-7 cairo 1.5-2
Oracle R Enterpriseは、64ビットのプラットフォームでのみ動作します。クライアントおよびサーバー・コンポーネントの両方が、表1にリストされている各プラットフォームでサポートされています。
表1 Oracle R Enterpriseのプラットフォーム要件
| オペレーティング・システム | ハードウェア・プラットフォーム | 説明 |
|---|---|---|
|
Linux x86-64 |
IntelおよびAMD |
Oracle LinuxはOracle Exadata Database Machine上で稼働している場合があります。 |
|
Oracle Solaris |
IntelおよびSPARC |
Oracle SolarisはOracle Exadata Database Machine上で稼働している場合があります。 |
|
IBM AIX |
IBM社 |
64ビット版IBM AIX 5.3以上 |
|
Microsoft Windows |
Intel |
64ビット版Microsoft Windows XP、VistaまたはWindows 7 |
表2に、Oracle R Enterprise、Oracle R DistributionおよびOracle Databaseでサポートされている構成を示します。
表2 Oracle R Enterpriseの構成およびサポート・マトリックス
| Oracle R Enterpriseのバージョン | R/Oracle R Distributionのバージョン | Oracle Databaseのバージョン(注意を参照) |
|---|---|---|
|
1.0 |
2.13.2 |
11.2.0.3, 11.2.0.4, 12.1 |
|
1.1 |
2.13.2 |
11.2.0.3, 11.2.0.4, 12.1 |
|
1.2 |
2.15.1 |
11.2.0.3, 11.2.0.4, 12.1 |
|
1.3 |
2.15.1 |
11.2.0.3, 11.2.0.4, 12.1 |
|
1.3.1 |
2.15.1, 2.15.2, 2.15.3 |
11.2.0.3, 11.2.0.4, 12.1 |
|
1.4 |
3.0.1 |
11.2.0.3, 11.2.0.4, 12.1 |
|
注意: パッチが適用されている場合、Oracle Databaseバージョン11.2.0.1および11.2.0.2はLinuxでサポートされています。詳細は、『Oracle Universal InstallerおよびOpatchユーザーズ・ガイドfor Microsoft Windows and UNIX Systems』のOpatchを使用したOracleソフトウェアへのパッチ適用に関する説明を参照してください。 |
Oracle R Enterprise Release 1.4では、表3に示されている問題は修正されています。
表3 Oracle R Enterprise リリース1.4でのバグ修正
| Oracle Bug# | バグの説明 |
|---|---|
|
15974756 |
ORE.FRAMEおよびORE.VECTORにAS.ORE.MATRIXメソッドがありません |
|
16018980 |
1000を超える列に対するORE.LM/ORE.STEPWISEサポートを追加します |
|
16060161 |
RQSYSスキーマのハードコードされたパスワードは一部のシステムのセキュリティ・テストに合格しません |
|
16093910 |
NAN値は埋込みRのリレーショナル出力で適切に処理されません |
|
16118483 |
埋込みRはエンジンの停止時にインスタンスTEMPDIR()を削除しません |
|
16167325 |
SQL問合せにパラレル・ヒントを追加する機能を追加します |
|
16193682 |
導出されたORE.FRAMEがORE.*APPLY関数でエラーになります |
|
16238165 |
ORE.DELETE関数に引数LISTを追加します |
|
16273403 |
ORE.LOADはORE.ODMGLMモデル・オブジェクトを完全にリストアしません |
|
16284222 |
単一ノード上の複数のDBインスタンスでOREインストーラが動作することを確認します |
|
16312948 |
環境のR_HOMEがOREのINSTALL.SHと競合する可能性があります |
|
16347902 |
ORE.SAVEがORE.LMで使用される一時依存表の保持に失敗します |
|
16426951 |
ファクタ分析のサポートを追加します |
|
16465253 |
SCORES引数をORESTATS::PRINCOMPメソッドに渡します |
|
16465257 |
式が指定されていない場合にORESTATS::PRINCOMPはSUBSET引数に対するサポートを追加します |
|
16501402 |
相互作用メソッドでSEP引数が機能していません |
|
16503775 |
埋込みRのリレーショナル出力で長い列名が正常に処理されません |
|
16596151 |
埋込みRではSUNPEFライブラリを見つけるために環境でLD_LIBRARY_PATHを設定する必要があります |
|
16622884 |
変換および関数内で、IFELSE変換に行の順序付けが必要です |
|
16635436 |
R:ORE: ORE 1.3.1ライブラリはロードの前にR >= 2.15.1をチェックする必要があります |
|
16679892 |
ORE.PULLはRのDATA.FRAMEを入力として受入れ、リストを返します |
|
16687310 |
埋込みRの自動接続設定の頻度を減らします |
|
16710184 |
複数ライブラリにパッケージがインストールされるとOREスクリプトRQ$INSTALLED.PACKAGESがエラーになります |
|
16724485 |
ORE.FRAMEオブジェクトにCOMPLETE.CASESメソッドを追加します |
|
16724597 |
ORE.FRAMEのNA.OMITメソッドは、NANを欠損値として認識しません |
|
16724640 |
ORE.NUMBERのS.NANメソッドはNANを認識しません |
|
16731768 |
ORE.SAVEはORE.ODMGLMオブジェクトの保存に失敗しました |
|
16758080 |
MODEL.MATRIXは派生列で長い変換を処理しません |
|
16782921 |
R:ORE: 既存のデータベース・ユーザーをOREユーザーに変換するためにDEMO_USER.SHにオプションを追加します |
|
16977729 |
リストおよびマトリクス[<-操作はORE.FRAMEでサポートされていません |
|
17017475 |
ORE.NUMBERの要約メソッドは正しいS3クラスの出力を生成しません |
|
17033235 |
ORE.SAVEは導出された一部のORE.VECTORオブジェクトで失敗しました |
|
17033469 |
埋込みRからのXML出力では特殊文字が適切に処理されません |
|
17172803 |
ORE.LMに対するWEIGHTS引数のサポートを追加します |
|
17199305 |
HIST.OREはBREAKS = 量的ベクター引数オプションをサポートしません |
|
17249446 |
値が[0, 1の境界の場合にORE.NUMBERのDBETA関数が正しくありません |
|
17277987 |
# COEF > # OBSの場合に、ORE.LMは共線的なモデルの正しいランクの検出に失敗します |
|
17609337 |
OREインストール・スクリプト: RQUSERユーザーに対してRQSYSパスワードを求めるプロンプトは完了しています |
|
17609402 |
データベース間のOREオブジェクトの完全エクスポート/インポートを有効化します |
|
17628995 |
ORE.ODMSVMがFIT.VALUESのEXTREFにありません |
|
17655037 |
データストア - データストアから個々のオブジェクトを削除する機能を提供します |
|
17655108 |
データストア - DBインスタンス間のデータストアの簡易エクスポート/インポートを有効化します |
|
17884100 |
R:ORE: ORE.ODMDTのCOST.MATRIX引数にはマトリクスのかわりにデータ・フレームが必要です |
|
18133488 |
DATA引数で使用されている記号がORESTATSパッケージに存在する場合に、PRINCOMPはエラーをスローします |
|
18155267 |
PARALLEL_ENABLEをすべてのPL/SQL単一行数学関数に追加します |
オラクル社のアクセシビリティへの取組みの詳細は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docaccを参照してください。
Oracleサポートへのアクセス
Oracleカスタマは、My Oracle Supportから電子サポートにアクセスできます。詳細は、http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=infoまたはhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs (聴覚障害者向け)を参照してください。
Oracle R Enterpriseリリース・ノート, リリース1.4 for Windows, Linux, Solaris, and AIX
E52977-02
Copyright © 2014, Oracle and/or its affiliates.All rights reserved.
このソフトウェアおよび関連ドキュメントの使用と開示は、ライセンス契約の制約条件に従うものとし、知的財産に関する法律により保護されています。ライセンス契約で明示的に許諾されている場合もしくは法律によって認められている場合を除き、形式、手段に関係なく、いかなる部分も使用、複写、複製、翻訳、放送、修正、ライセンス供与、送信、配布、発表、実行、公開または表示することはできません。このソフトウェアのリバース・エンジニアリング、逆アセンブル、逆コンパイルは互換性のために法律によって規定されている場合を除き、禁止されています。
ここに記載された情報は予告なしに変更される場合があります。また、誤りが無いことの保証はいたしかねます。誤りを見つけた場合は、オラクル社までご連絡ください。
このソフトウェアまたは関連ドキュメントが、米国政府機関もしくは米国政府機関に代わってこのソフトウェアまたは関連ドキュメントをライセンスされた者に提供される場合は、次のNoticeが適用されます。
U.S. GOVERNMENT END USERS: Oracle programs, including any operating system, integrated software, any programs installed on the hardware, and/or documentation, delivered to U.S. Government end users are "commercial computer software" pursuant to the applicable Federal Acquisition Regulation and agency-specific supplemental regulations.As such, use, duplication, disclosure, modification, and adaptation of the programs, including any operating system, integrated software, any programs installed on the hardware, and/or documentation, shall be subject to license terms and license restrictions applicable to the programs.No other rights are granted to the U.S. Government.
このソフトウェアまたはハードウェアは様々な情報管理アプリケーションでの一般的な使用のために開発されたものです。このソフトウェアまたはハードウェアは、危険が伴うアプリケーション(人的傷害を発生させる可能性があるアプリケーションを含む)への用途を目的として開発されていません。このソフトウェアまたはハードウェアを危険が伴うアプリケーションで使用する際、このソフトウェアまたはハードウェアを安全に使用するために、適切な安全装置、バックアップ、冗長性(redundancy)、その他の対策を講じることは使用者の責任となります。このソフトウェアまたはハードウェアを危険が伴うアプリケーションで使用したことに起因して損害が発生しても、オラクル社およびその関連会社は一切の責任を負いかねます。
OracleおよびJavaはOracle およびその関連企業の登録商標です。その他の名称は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。
Intel、Intel Xeonは、Intel Corporationの商標または登録商標です。すべてのSPARCの商標はライセンスをもとに使用し、SPARC International, Inc.の商標または登録商標です。AMD、Opteron、AMDロゴ、AMD Opteronロゴは、Advanced Micro Devices, Inc.の商標または登録商標です。UNIXはThe Open Groupの登録商標です。
このソフトウェア、ハードウェア、ドキュメントは、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセス、あるいはそれらに関する情報を提供することがあります。オラクル社およびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品、サービスに関して一切の責任を負わず、いかなる保証もいたしません。オラクル社およびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセスまたは使用によって損失、費用、あるいは損害が発生しても、一切の責任を負いかねます。