リリース 12cR1.3.0.5 Enterprise Edition、2014-03-27 10:00:25 UTC
Oracle NoSQL Databaseはキー/値ペアによる分散型ストアで、水平拡張によって膨大な量のデータを処理できます。
Oracle NoSQL DatabaseはJava SE 7以降と互換性があり、Oracle JDK 7u51に対してテストと認証が完了しています。最新のJavaリリースにアップグレードして、最新のバグ修正および改善したパフォーマンスを利用することをお薦めします。
このリリースをJava 7より前のバージョンのJavaで使用すると、次のようなエラー・メッセージが表示されます。
Exception in thread "main" java.lang.UnsupportedClassVersionError: oracle/kv/impl/util/KVStoreMain : Unsupported major.minor version 51.0
本製品は、Oracle NoSQL Database Enterprise Editionリリース12cR1.3.0.5です。これは、メジャー・リリースである2.0.23、マイナーリリースである2.1.8、パッチ・リリースである2.1.19、2.1.24、2.1.54、2.1.57に続くリリースです。
このOracle NoSQL Databaseリリースでは、ユーザー/パスワード認証やネットワーク・セキュリティなどの新機能、セカンダリ・ゾーンに加え、型指定されたデータ、表形式のデータ・モデル、および表フィールドの2次索引のサポートが追加されています。このリリースのOracle NoSQL Databaseで実施されたすべての変更に関する詳細なリスト(すべてのバグ修正も含む)は、変更ログを参照してください。
セキュリティ
NoSQLクライアントのパスワードベース認証と、製品のCEとEEの両バージョンに対するSSLを使用したセキュアな通信がサポートされるようになりました。新機能には次が含まれます。
- Oracle NoSQL Databaseの新規または既存のインストールに対してセキュリティを構成して追加するためのセキュリティ構成ユーティリティ。
- ユーザーおよびシステムにパスワード認証を提供する認証方式。
- データへの不正アクセスを防止するためのネットワーク上でのデータ暗号化。
- 自動アプリケーション・スタートアップをサポートするための外部のパスワード・ストレージ。パスワードはディスク上に保存される場合があります。製品のEEバージョンには、パスワード・ストレージにOracle Walletメカニズムを使用する機能も含まれています。
- セキュアな環境を確保するためのセキュリティ・ポリシー。
この機能は、セキュリティ・ガイドに加え、管理者ガイドおよび製品Javadocで詳しく説明します。
セカンダリ・ゾーン
セカンダリ・ゾーンのサポートが追加されました。
ゾーンとは、データ・センターの新しい名称であり、これらのノード・グループ化が物理的なデータ・センターと必ずしも一致しないことを明らかにする意図を持つ名称です。ゾーンとは、相互に適切なネットワーク接続を維持し、他のゾーンのノードから物理的にある程度分離されているノードのコレクションです。
新しいセカンダリ・ゾーン機能では、データのコピーを離れた場所で使用可能にしたり、データの追加コピーを保持して冗長性または読取りキャパシティを増やすために使用できるゾーンのデプロイが可能になります。
この機能は、管理者ガイドで詳しく説明します。
Table API
新しいTable APIには、一連のデータ型と、それらを使用する表形式データ・モデルが含まれます。これにより、表のメタファを使用してデータを操作し、データを列に編成できます。このAPIによって、サブテーブルが無制限にサポートされます。2次索引を作成して、表に対する問合せ速度を向上できます。
表および索引は、管理CLIを使用して定義され、プログラムによるAPIを介してアクセスされます。データCLIも、表および索引に対する操作を実行するように拡張されました。APIは、Oracle NoSQL Database javadocに記述されており、主にoracle.kv.tableパッケージにあります。
NoSQL DBリリース2で作成されたデータが、準拠するAvroスキーマを使用して作成されている場合、そのデータをオーバーレイする表を定義できます。このオーバーレイは、準拠するリリース2のデータに2次索引を作成するために必要です。
この機能は、Table APIスタート・ガイドで詳しく説明します。
このリリースのOracle NoSQL Databaseには、Community Edition (CE)、Enterprise Edition (EE)およびClientの3種類のディストリビューションがあります。
CEバージョンはオープンソースです。ソース・コードが付属し、Affero General Public License (aGPL v3)のもとでリリースされています。これには、クライアントおよびサーバーのディストリビューションが含まれますが、一部のサーバー機能は含まれていません。
EEバージョンはソース・コードを含まず、Oracleのライセンスで出荷されます。EEバージョンには、クライアントおよびサーバーのディストリビューションに加え、CEバージョンにないいくつかの機能として、ストア監視のためのSNMPサポート、Oracle外部表のサポート、および外部のパスワード・ストレージのためのOracle Walletサポートが含まれます。
Clientバージョンはオープンソースです。ソース・コードが付属し、Apache 2.0 License (Apache 2.0)のもとでリリースされています。Clientバージョンには、CEまたはEEのいずれかで実行中のサーバーにアクセスするために使用するクライアントAPIの実装のみが含まれます。
Community Editionで、ソースからビルドするときにはbuild.xmlファイルが正しく機能しません。
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