品目拡張属性フレックスフィールドの構成例
「Item Extended Attributes」フレックスフィールドは、「Item」ビジネス・オブジェクトの拡張に必要なセグメントを提供します。「拡張可能フレックスフィールドの管理」タスクで、「Electronics and Computers」カテゴリのUIに「Technical Specifications」論理ページが含まれるように、製品のビジネス・オブジェクトを構成します。
この例では、このフレックスフィールドの構成により、属性が次のコンテキストにグループ化されます。
-
Materials and Substances
-
Compliance and Certification
-
Voltage
シナリオ
次のリストは、品目拡張属性フレックスフィールドのコンピュータ属性のサンプル・プランを示しています。この例では、「電子情報」ページは、親カテゴリ「電子機器及びコンピュータ」から継承されます。
-
ページ: Electronics Information
-
コンテキスト: Compliance and Certification、単一行
-
ISO 14001(国際標準化機構による環境マネージメント・システムの規定)
-
ENERGY STAR(エネルギ効率化に向けたガイドライン)
-
ROHS(電子・電気機器における特定有害物質の使用制限)
-
-
コンテキスト: Voltage、単一行
-
最低電圧
-
最高電圧
-
電流タイプ
-
-
コンテキスト: Materials and Substances、複数行
-
資材
-
リサイクル品の含有
-
単位質量当たりのパーセント
-
-
-
ページ: Computer Information
-
コンテキスト: Processor Specifications、単一行
-
製造業者
-
CPUタイプ
-
プロセッサ・インタフェース
-
プロセッサ・クラス
-
プロセッサ速度
-
コア
-
-
次の表に、このシナリオにおける主な検討事項の概要を示します。
考慮する意思決定事項 |
この例の場合 |
---|---|
どの拡張可能フレックスフィールドがカテゴリ階層の構成に使用できるか |
「品目拡張属性」フレックスフィールド |
技術仕様の収集
電子機器とコンピュータの製品在庫ページには、技術仕様ページが必要です。家具の製品在庫ページには、家具の仕様ページと組立て方法のページが必要です。電子機器とコンピュータ・カテゴリと家具カテゴリの両方にある品目は、原材料を指定するための属性を共有しています。
![図では、「Electronics and Computers」カテゴリのユーザー・インタフェースにある「Technical Specifications」論理ページと、「Recovery and Recycling」、「Compliance and Certification」、「Operating Conditions」および「Materials and Substances」のコンテキストでの属性を示しています](images/fnd_flex_effexrun_02_20042906.png)
ユーザー・インタフェースでのコンテキストの表示方法を決定するには、論理ページを使用します。1つの製品を作成するために必要なすべての原材料を格納するために、コンテキストを使用します。エンティティごとに複数の行を格納するようにコンテキストを構成できます。「Materials and Substances」コンテキストのように、複数の行が1つの表に表示されます。
「Technical Specifications」論理ページには、4つのコンテキストの属性が含まれています。
-
Recovery and Recycling
-
Compliance and Certification
-
Operating Conditions
-
Materials and Substances
![図は、「Furniture Specifications」論理ページと「Assembly Instructions」論理ページを含むように構成された「Furniture」カテゴリがを示すチャートです。2つのカテゴリ(Electronics and ComputersとFurniture)は、Materials and Substancesコンテキストを共有しています。](images/fnd_flex_effexchar_01_20042907.png)
「品目」フレックスフィールドのセキュリティの構成
次の表は、「品目」フレックスフィールドのデータ・セキュリティ・ポリシーの例を示しています。
データ・セキュリティ・リソース |
ポリシー |
ロール |
処理 |
条件 |
---|---|---|---|---|
ITEM_EFF_B |
A |
VOLTAGE_SPEC |
edit_nontrans_voltage_ctx |
すべての値 |
ITEM_EFF_VL |
B |
COMPLIANCE_SPEC |
edit_trans_compliance_ctx |
すべての値 |
ITEM_EFF_VL |
C |
COMPUTER_SPEC |
edit_trans_attrs |
ComputerCategoryFilter |
ITEM_EFF_VL |
D |
TELEVISION_SPEC |
edit_trans_attrs |
TVCategoryFilter |
次の表は、3つのフレックスフィールド・コンテキストに対する権限を示しています。
コンテキスト |
編集権限 |
表示権限 |
---|---|---|
Voltage |
edit_nontrans_voltage_ctx |
なし |
Compliance and Certification |
edit_trans_compliance_ctx |
なし |
Materials and Substances |
edit_trans_attrs |
なし |
この例では、誰でもコンテキストの属性を表示できますが、編集権限は次のように制限されています。
-
Voltage: 電圧の専門担当者のみがこの値を編集できます。
-
Compliance and Certification: コンプライアンスの専門担当者のみがこの値を編集できます。
-
Materials and Substances: コンピュータ・カテゴリの品目の属性については、コンピュータの専門担当者のみが編集できます。「TV」カテゴリの品目の属性については、テレビの専門担当者のみが編集できます。
要約すると、この例全体では、「Materials and Substances」コンテキストは、カテゴリ別のアクセス制限を適用する条件により汎用のアクションで保護されています。「Voltage」と「Compliance and Certification」は、各コンテキスト固有のアクションで保護されています。