検証のオプション
検証は、トランザクションが印刷される前や支払システムに電子的に発行される前に、それらが有効であることを確認するルールです。検証を使用して、請求書、支払、支払ファイルなどの支出トランザクションの支払を行う前に、それらが特定の条件を満たしていることを確認します。
支払方法および支払フォーマットに検証を割り当てることができます。検証は、買掛/未払金文書、支払または支払ファイル・レベルで実行できます。
支払処理では、支払システムおよび金融機関に送信された支払ファイルが有効であり、正しくフォーマットされていることが重要です。そうでない場合は、支払プロセスが遅くなり、問題の解決に余分な時間とコストがかかります。Oracle Fusion Paymentsでは、支払関連の詳細が有効であることを確認することにより、ストレートスルーな処理を実現できます。検証を割り当てる際には、次のオプションから選択できます。
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検証の割当
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ユーザー定義の検証の作成
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検証の事前定義ライブラリからの選択
次の表は、検証可能なオブジェクトと、該当する設定について検証が実行される時期を示しています。
オブジェクト |
支払方法に基づいた検証が実行される時期 |
支払ファイル・フォーマットに基づいた検証が実行される時期 |
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買掛/未払金文書 |
請求書がソース製品に保存されたとき。 請求書賦払が支払対象として選択されたとき。 |
請求書賦払が支払対象として選択されたとき。 |
支払 |
関連する買掛/未払金文書をまとめることによって支払が作成されたとき。 |
関連する買掛/未払金文書をまとめることによって支払が作成されたとき。 |
支払ファイル |
該当なし。 |
支払ファイルが作成されたとき。 |
検証の割当
ユーザー定義の検証は、次のものに割り当てることができます。
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支払方法
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支払ファイル・フォーマット
検証の必要性を生じさせるものであればどのオブジェクトにも検証を割り当てることができます。たとえば、特定のフィールドの文字数を制限する必要がある銀行フォーマットの場合、その検証を銀行フォーマットに割り当てることができます。このようにすると、該当する場合にのみ検証が実行されるようになります。ただし、支払方法や支払フォーマットに固有でない一般的な検証を実行する場合は、自分でタイミングを決定できます。
Paymentsでは常に、所定のオブジェクトおよび設定について、可能なかぎり早い段階で検証が実行されます。支払方法に関連付けられた買掛/未払金文書の検証は、フォーマットに関連付けられたものよりも、プロセスの早い段階で実行されます。請求書を入力した同じ個人によって検証の失敗が処理されるようにする場合は、支払方法に検証を関連付けることができます。この方法は、入力した項目の完全な所有権が各個人に付与されるビジネス・プロセスに適しています。ただし、検証に失敗した請求書入力を対象として1人のスペシャリストが一元的に処理を担当するようにする場合は、フォーマットに検証を関連付けることができます。この方法は、一部の共有サービス・センターに適しています。
ユーザー定義の検証の作成
ユーザー定義の検証では、検証を適用するオブジェクトを明示的に指定します。
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買掛/未払金文書
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支払
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支払ファイル
ユーザー定義の検証は、単純な操作に対応する基本的な検証です。これらの検証は、より複雑な検証を構築するためのコンポーネント、つまり構成要素として使用できます。たとえば、これらを使用して次の条件を検証できます。
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値の長さ。例: 銀行固有の支払ファイル・フォーマットでは、「支払詳細」が60文字未満である必要があります。
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フィールドにデータが移入されているかどうか。例: 支払方法が「電子」である場合、送金先銀行口座が必要です。
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フィールドの内容が許可されているかどうか。例: 国内支払ファイル・フォーマットを使用する場合、通貨はUSDである必要があります。
検証の事前定義ライブラリからの選択
Paymentsには、事前定義の検証のライブラリが用意されています。これらの事前定義の検証を、作成した支払方法または支払ファイル・フォーマットに関連付けることができます。Oracleが提供する支払フォーマットの多くには、事前定義の検証がデフォルトで関連付けられています。
事前定義の検証は、特定の目的のために個々の検証をまとめたグループです。支払フォーマットに関連付けることができる事前定義の検証の多くは、国固有です。事前定義の検証は変更できませんが、特定の値を定義するために設定可能なパラメータが含まれているものもあります。