資格モデルの使用方法
資格モデルは資格領域のためのコンテナです。 資格モデルとその資格領域を使用して、サプライヤの総合的な評価(査定と呼ばれます)を実行します。
査定イニシアチブを作成するときは、1つ以上の資格領域が含まれる単一の資格モデルを指定します。 モデルの資格領域に含まれる質問は、サプライヤおよび内部の応答者に送信される質問リストを作成するために使用されます。 イニシアチブを起動すると、資格と査定の下書きが作成されます。
資格領域が更新された資格モデルを使用しようすると、アラート・アイコンが表示され、「最新改訂の取込み」を使用して資格モデル定義を改訂するように促されます。 資格モデル定義を更新しない場合、前のバージョンの資格領域定義が使用されます。
すべての応答者が応答を発行したら、それぞれの応答をレビューして、応答を受け入れるか、応答者に返送します。 応答者は応答を更新して、再発行できます。 サプライヤの応答およびサプライヤに関連付けられた内部応答を表示して受理すると、そのサプライヤのすべての資格が「評価の準備完了」になります。 評価ステップ中に、指定されたレビュー担当者はサプライヤ応答を表示して、結果値を割り当てます。 (資格モデルの定義時に使用できるように、考えられる結果値を定義します。)すべての資格を評価して終了したら、対応する査定がアクティブになります。
次の表に、資格モデルの各属性および属性値の説明を示します。
名前 |
説明 |
---|---|
質問モデル |
作成している資格モデルの名前。 この名前が査定の名前として使用されます。 |
改訂 |
この資格モデル定義の現在のバージョン番号。 資格モデル定義を変更すると、新しい改訂番号が付けられます。 |
所有者 |
資格モデル定義の所有者。 |
所有調達BU |
この定義を所有する調達ビジネス・ユニット。 |
デフォルトの査定の所有者 |
この資格モデルが査定に含まれているときに、アクセスするすべての調達BUのデフォルトの査定所有者として設定するユーザーを選択します。 デフォルトの査定所有者が割り当てられている場合、このモデルへのアクセス権がある調達BUはすべて、ビジネス・ユニット・アクセス表またはビジネス・ユニット・デフォルト表で特に指定されていないかぎり、このユーザーをデフォルトの査定所有者とします。 |
ビジネス・ユニット・アクセス |
様々なビジネス・ユニットに対してデフォルトの査定所有者を割り当てることができます。 領域がグローバルBUアクセスでない場合は、この資格モデルを使用できる調達ビジネス・ユニットを追加することもできます。 |
ステータス |
資格モデル定義のステータスは、次の4つのいずれかになります。
|
グローバルBUアクセス |
これらの値によって、この資格モデルを使用できるユーザーが制御されます。 デフォルトでは、作成者の調達ビジネス・ユニットがこのモデルを使用できます。 「グローバル」を選択すると、アプリケーション内のすべての調達ビジネス・ユニットが資格モデルを使用できます。 選択を解除する場合、この資格モデルを使用できる調達ビジネス・ユニットを選択してください。 アクセス調達BUとして複数の行を挿入できます。 |
ビジネス・ユニット・デフォルト |
グローバルBUアクセスを選択した場合は、様々なビジネス・ユニットに対してこの資格モデルへのアクセス権を提供し、評価を管理するためのデフォルト査定所有者を割り当てます。 |
サプライヤと査定を共有 |
査定評価の結果をサプライヤに公開するには、「サプライヤと査定を共有」属性の「要約」オプションを選択します。 このオプションを選択すると、このモデル内の領域を使用して作成された査定は、それらの査定を終了したときにサプライヤに伝達されます。 共有可能な内容は次のとおりです。
|
資格モデル・レベル |
このモデルを使用して生成された査定がサイト・サプライヤ・レベルのみに適用されるか、サプライヤ・レベルとサプライヤ・サイト・レベルの両方に適用されるかを示します。 |
スコアリングを使用可能 |
この資格モデルに対してスコアリングを使用可能にする場合は、資格モデル内の少なくとも1つの資格領域にスコアが定義されている必要があり、さらにその資格領域内の少なくとも1つの質問にスコアが定義されている必要があります。 また、合計スコアの観点からモデルの結果を定義します。 モデルの合計スコアは、モデル内のすべての領域のスコアの合計です。 通常、結果ごとに、開始スコアと終了スコアの範囲を指定します。 |
査定を自動的に評価(スコアリングを使用可能にした場合にのみ使用可能) |
査定が自動的に評価されるように指定することもできます。 アプリケーションでは、モデルの結果に定義されたスコアリング情報に基づいて査定が表示されます。 |
新規資格で自動再査定 |
再適格化の結果を使用してサプライヤを自動的に再評価することを選択できます。 手動操作を使用せずに評価結果を最新の状態に保つことができます。 |
サプライヤ適格性 |
この資格モデルを使用して、サプライヤ適格性を評価および査定できます。 「ソーシング」および適格性の共有オプションが含まれます。 |
ソーシング |
このモデルを使用すると、特定の調達BUの「ソーシング」作業領域で、ネゴシエーションに対するサプライヤの適格性を査定または評価できます。 |
適格性の共有 |
サプライヤのデフォルトのソーシング適格性を更新することで、査定結果からのサプライヤ適格性を他の調達BUと共有することもできます。 |
失効リマインダ |
資格失効前に、資格マネージャにアプリケーションからアラートの送信を開始する将来の時点を設定します。 設定する値は、この資格モデルを使用して作成される査定に指定されるデフォルトになります。 査定の所有者は値を上書きできます。 |
所有者 |
資格モデル定義の所有者。 |
「領域および結果」アイコン |
「領域および結果」アイコンを使用して「資格モデルの作成: 領域および結果」ページを表示し、資格領域を選択して資格モデルに追加できます。 |
追加アイコン(「資格領域」セクション) |
追加アイコンを使用すると、ウィンドウが開きます。ここで、資格領域を選択して、資格モデルに追加できます。 |
調達BU/資格領域(「検索および追加」ダイアログ・ボックス) |
検索する資格モデルの名前を入力します。 検索結果から該当する質問を選択してください。 「資格モデルの作成」に戻ると、選択した資格領域が表示されます。 必要に応じて、この領域内の質問の質問分岐を更新できます。 |
表示順序と結果 |
資格モデルに対して考えられる結果を定義できます。 そうすれば、評価者がサプライヤの応答を確認する際に、応答に特定の結果を割り当てることができます。 |
スコア: 自/スコア: 至(「スコアリングを使用可能」を選択した場合にのみ使用可能) |
結果ごとに、その結果を含む値の範囲を指定します。 また、ノックアウト結果として使用する結果を1つ識別します。 |
ノックアウト結果 |
ノックアウト結果として使用する結果を指定します。 |
通知(「査定を自動的に評価」を選択した場合にのみ使用可能) |
査定が自動的に評価されるように指定した場合は、査定がそれぞれ該当する結果に評価されるたびに、査定所有者に通知が送信されるようにすることもできます。 |
資格モデルを作成するプロセスには、次のステップが含まれます。
-
「資格モデルの作成」ページを使用して、資格モデルのヘッダー値(名前、ビジネス・ユニット・アクセス、失効リマインダの値など)を定義します
-
「領域および結果」アイコンをクリックして「資格モデルの作成: 領域および結果」ページを表示します。
-
資格を付与するサプライヤに該当する資格領域を検索して、追加します。
-
この資格モデルに該当する追加の分類値を指定します。
-
資格モデルの定義が完了したら、「アクティブ化」を使用して、資格モデルを使用できるようにします。