調達のビジネス・プロセス・モデルの概要

ビジネス・プロセス・モデル(BPM)は、ビジネス・アナリストが使用するビジネス・プロセス管理の重要な要素の1つである、Oracle Fusion Applicationsの設計における基盤の1つです。これを使用すると、ビジネス・プロセスの最適化や、組織の新しいニーズへの応用が可能になります。

Oracle Fusionでは、次の5つのレベルでプロセスが分析されます。

産業: 資本の調達、ビジネス・モデルの遂行およびその結果得られた収入の株主または投資者への報告を軸に編成された特定の産業。およそ30の業界のうちいくつか例をあげると、たとえば自動車、通信、教育、医療、公共サービスなど
ビジネス・プロセス領域: 産業の処理全体を網羅する関連ビジネス・プロセスのコレクションに対して指定された、特定のビジネス・プロセス領域。
ビジネス・プロセス: 特定のビジネス成果を実現するために設計されたアクティビティのコレクションをより明確に識別するための特定のビジネス・プロセスであり、ビジネス・プロセス領域とアクティビティの間の階層を橋渡しする役割を果たします。
アクティビティ: 会社または組織が実行するタスクまたは作業単位のコレクションに対して指定された特定のアクティビティ。
タスク: アクティビティに関連する特定のタスクまたは作業単位。

最初の4つのコンセプト・レイヤーは実装に依存せず、最後のレベルは実装固有です。たとえば、すべてのビジネス組織にはOracle Fusion Cloud Procurementとして定義された産業ビジネス領域があり、その内部に購買オーダーを管理するためのビジネス・プロセス領域があります。そのビジネス・プロセス領域の1つのプロセスが、BPMアクティビティ「購買オーダーの作成」です。購買オーダー作成における特定の処理がBPMタスクです。これらのタスクは、調達のアプリケーション・タスクおよびアプリケーション・ロールに対応しています。一方、アクティビティを介するビジネス・プロセス領域のレベルでは、タスク、サポート、ドキュメント、オンライン・ヘルプなど、Oracle Fusionのすべての領域を対象にナビゲーション構成を実現しています。 Oracle Fusion Applicationsには一般的なビジネス・プロセスが反映され、このアプリケーションに関して公開されている知識にはBPMアプローチを使用して移動できるようになっています。

Oracle Fusion Applicationsは22個のビジネス・プロセス領域で構成されており、その多くは調達に影響を与えます。これらのビジネス・プロセス領域をモデル化するために使用するツールにはOracle Business Process Analysis Suiteが含まれ、その結果はOracle Business Process Publisherで標準HTMLを使用して公開されます。 BPMコンテンツは、産業全体の競合分析、調査およびビジョンから作成されたものです。顧客調査ワークショップでこのモデルを検討し、顧客がBPMを自分たちの状況とビジネス・プロセスにあわせて適応できるようにしました。

調達のほぼすべての側面にわたって、ビジネス・プロセス・モデリングが適用されます。

製品の配置、アップグレード、統合および構成を管理します
Oracle Fusionドキュメントの概要を提供します
タスクおよび活動が適切に割り当てられるように、ロール・ベースのアクセス・セキュリティを構成します
メッセージングおよびオンライン・ヘルプを整理します
問題を調べて解決するためのフィールド・サポート活動を組織します
Oracle Unified Method内で、およびプレセール・ソリューションと設定において、Oracle Fusion SalesおよびConsultingのガイダンスを提供します