バックログ・プランニング結果のリリース
バックログ・プランニング結果のリリース・スケジュール済プロセスを使用して、カテゴリまたは組織で変更されたすべての需要を簡単にリリースしたり、すべてのバックログ管理ですべての需要をリリースします。
このプロセスを使用すると、バックログ・プランニングの開始スケジュール済プロセスの完了直後にバックログ管理プラン結果のリリースをスケジュールしたり、オンデマンドでリリースを開始できます。
スケジュール済販売オーダーはOrder Managementから収集され、バックログ管理で計画されます。 バックログ計画が完了し、一部のオーダーの計画結果がリリースされると、Order Managementでこれらのオーダーのスケジューリング情報が計画結果によって自動的に置換されます。
計画中およびシミュレーションの変更の結果として、需要の計画日は予定日とは異なる場合があります。 リリース・ステータスをリリースに設定すると、バックログ・プランニング結果のリリース・スケジュール済プロセスによって、これらの需要がOrder Managementにリリースされます。 次に、Order Management内の需要についてスケジュール情報が更新されます。 需要の収集済スケジュール済データも更新されるため、Global Order Promisingエンジンが再起動されるか、需要リフレッシュを使用して供給プランが起動されると、更新されたスケジュール日が認識されます。
計画実行の結果に問題がなければ、それらを企業の受注管理システムにリリースできます。 リリース後、Order ManagementとGlobal Order Promising、Supply Planningのスケジュール済情報が更新されます。 企業で外部のオーダー管理システムを使用している場合は、リリース・プロセスによってCSVファイルが生成され、計画情報をそのシステムにフィードできます。
使用する場合
バックログ・プラン結果のリリース・スケジュール済プロセスを1日1回(できればバックログ・プラン実行の直後に)実行します。 シミュレーション計画の結果に問題がなければ、シミュレーション計画実行の完了後にこのジョブを実行します。 バックログ全体をリリースするか、特定の組織、カテゴリ、品目または顧客に対してのみオーダーをリリースできます。
必要な権限
- バックログ・プランの作成(MSC_CREATE_BACKLOG_PLAN_PRIV)
仕様
このスケジュール済プロセスを設定する前に、次の仕様を確認してください:
| 仕様 | 摘要 |
| ジョブ・タイプ | スケジュール済または自発的。 |
| 頻度 | バックログ・プラン実行後またはシミュレーション・プラン実行後に毎日1回、およびバックログ分析UIでプランナ上書きが指定されている場合。 大量のジョブをオフ・ピーク間隔で実行するようにスケジュールします。 |
| 時間 | 勤務時間後、バックログ全体を解放します。 特定の品目、カテゴリ、顧客または組織に対してオンデマンドで実行します。 |
| 期間 | 通常、数分から数時間。 期間は、選択したパラメータおよびデータ量によって異なります。 |
| 互換性 | 複数のリリース・バックログ・プランニング結果スケジュール済プロセスを同時に実行できます。 |
パラメータ
| パラメータ | オプションまたは必須 | 摘要 | パラメータ値 | 特別な組合せが必要 | ノート |
| 組織 | オプション | バックログ管理で選択した出荷元組織のバックログ・プラン結果をリリースします。 | 複数選択: 1つ以上の組織を選択します。 | なし。 組織を指定しない場合、すべての組織のバックログ全体が、他のパラメータ値に基づいてリリースされます。 |
NA |
| カテゴリ | オプション | カテゴリ内のすべての品目に関連するバックログ・プラン結果をリリースします。 | ドロップダウン・リストからカテゴリを選択します。 | カテゴリを指定しない場合、すべてのカテゴリのバックログ全体が、他のパラメータ値に基づいてリリースされます。 | NA |
| 項目 | オプション | 品目のバックログ・プラン結果をリリースします。 | ドロップダウン・リストから品目を選択します。 | 品目を指定しない場合、すべての品目のバックログ全体が、他のパラメータ値に基づいてリリースされます。 | |
| Customer | オプション | 顧客のバックログ・プラン結果をリリースします。 | ドロップダウン・リストから顧客を選択します。 | 顧客を指定しない場合、すべての顧客のバックログ全体が、他のパラメータ値に基づいてリリースされます。 |
トラブルシューティング情報
- バックログ・プランニング結果のリリース・プロセスのステータスは、スケジュール済プロセスUIで表示できます。
- バックログ・プランニング結果のリリース・プロセスの完了を妨げた検証エラーおよび警告メッセージは、エラー・ログに表示されます。
- 対話型の警告検証は使用できません。
- スケジュール済プロセスを発行した後、スケジュール済プロセスUIで次のタスクを実行できます:
- 再送信
- 保留にします
- プロセスを取り消す
- プロセスのリリース
- プロセスの実行が遅い、または完了していない場合:
- 取り消すか、強制的に取り消します。
- すべてのスケジュール済プロセスでの一般的な問題ではないことを確認します。
- 選択したパラメータが前回の実行以降に変更されていないことを確認します。 たとえば、最終実行で組織パラメータを選択したが、現在の実行で選択しなかった場合、ジョブはすべての組織に対して実行され、さらに時間がかかります。
- 計画範囲または期日超過範囲の値を減らしてみます。 これらの変更を行った後、バックログ・プランを実行する必要があります。
- サポートに連絡して、ログ・ファイルおよびスケジュール済プロセスIDを提供してください。
- このジョブは、1回の実行で1つ以上のインスタンスの複数の組織に対して実行できます。
- 複数の「バックログ・プランニング結果のリリース」スケジュール済プロセスを並行して実行できます。 ただし、同じ販売オーダー明細が、パラレルで実行されているバックログ・プランニング結果のリリース・スケジュール済プロセスのスコープ内にある場合は、最初のスケジュール済プロセスによってのみリリースされます。 2番目のスケジュール済プロセスでは、同じ販売オーダー明細はリリースされません。
- オーダー明細を外部ソースにリリースする場合、リリース・プロセスのいくつかのステップが並行して実行されます。 CSVファイル作成ステップは、パラレルではなくシリアルに実行されます。
- 外部システムからの需要がリリースされると、外部システムに対する子リリース・プランニング推奨スケジュール済プロセスがトリガーされます。 このスケジュール済プロセスでは、リリースされた販売オーダー情報を含むCSVファイルに加えて、ログ・ファイルの詳細が生成されます。
- 外部ソース・システムに対するプランニング推奨のリリース・プロセスのログおよび出力セクションで、リリースされた情報を含むCSVファイルを圧縮ファイルとして使用できます。 圧縮ファイルをダウンロードして使用し、外部のオーダー管理システムでスケジュールされた情報を更新できます。
- 更新された外部システムの予定出荷日、予定到着日、組織および出荷方法は、Fusion以外のOrder Managementシステムに対してのみ生成されるCSVファイルに含まれています。 Order Managementからの需要のスケジューリング詳細は、Order Managementで直接更新され、そこで表示できます。
- リリースに適格なオーダーのみがリリースされます。
- バックログ・プランニング結果のリリース・スケジュール済プロセスを使用して、需要をリリースします。 リリース・ステータスのすべての需要がリリースされます。 これらは、UI処理でリリース用に明示的にマークされる必要はありません。
- 再計画されたすべてのオーダーの計画結果がまとめてリリースされていることを確認します。 これを行わないと、Order Managementで予定日が矛盾する可能性があります。
- ピッキング済および確定済のオーダーはリリースできません。
- RESTを使用して、リリース・バックログ・プランニング結果を開始することもできます。 詳細は、Oracle Fusion Cloud SCMガイドのREST APIの「リリース・プロセスの作成」を参照してください。
- ジョブが失敗した場合:
- ログ・ファイル内のエラー・メッセージを確認して、失敗の原因となった特定のパラメータを探します。
- 失敗の理由が明確でない場合は、バックログ管理診断ログをレビューし、サポートに連絡してください。
- Order Managementが販売オーダーを拒否すると、次のメッセージが表示されます:
Sales order was rejected by Order Management during release.これは、たとえば、Order Managementで保留中ステータスの販売オーダーがバックログ管理によってリリースされた場合に発生する可能性があります。