組織の選択したグループに対するファイルからのプランニング・データのロード
収集タイプが「ターゲット」に設定されたファイルからプランニング・データをロードする場合、組織グループ収集を有効にしてから組織グループを選択できます。
データは、組織グループ内の組織に対してのみ収集され、新規データのロード前のデータのパージも、組織グループ内の組織に対してのみ実行されます。 つまり、ファイルベースのデータ・インポート(FBDI)プロセスを使用してターゲット収集を実行している場合は、組織グループに含まれていない組織について以前に収集されたデータが保持されます。
「ファイルからプランニング・データのロード」のパラメータ
「ファイルからプランニング・データのロード」タスクのパラメータを次に示します。
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ソース・システム: データのソース・システムによって、適用可能な組織グループが決定されます。
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収集タイプ: 組織グループ収集を有効にするには、「ターゲット」収集タイプを選択する必要があります。
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データ・ファイル: 以前にユニバーサル・コンテンツ・マネージャにアップロードされたファイルです。
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組織グループ収集使用可能: このパラメータに「はい」を選択するには、収集タイプに「ターゲット」を選択している必要があります。
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組織グループ: 組織グループを選択するには、「組織グループ収集使用可能」パラメータに「はい」を選択している必要があります。
組織グループ
「組織グループ」パラメータに対して選択できる組織グループのリストは、次によって決定されます。
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「ソース・システム」パラメータに対して選択するソース・システム
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そのソース・システムに対して設定される組織グループ
組織グループは、「供給ネットワーク・モデルの保守」タスク、「組織グループの管理」ダイアログを使用して設定します。 「供給ネットワーク・モデルの保守」ページの「組織」タブで、「組織グループの管理」ボタンをクリックして、組織グループを作成または管理します。
例
ここでは、選択した組織グループのプランニング・データをロードする際に、他の組織グループの組織に対してデータがどのように保持されるかを示す例について説明します。
この例では、3つの組織と2つの組織グループがあり、データのソースがEX1ソース・システムであるとします。
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組織グループOG1には組織M1が含まれます
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組織グループOG2には、組織B1およびB2が含まれます
最初に、作業オーダー供給エンティティ用のOG1組織グループのプランニング・データをロードします。OG1組織グループについて2行のデータが収集されます。
品目 |
組織 |
オーダー・タイプ |
オーダー数量 |
提示期日 |
---|---|---|---|---|
品目1 |
EX1:M1 |
作業オーダー |
10 |
2/14/22 |
品目2 |
EX1:M1 |
作業オーダー |
15 |
2/11/22 |
次に、作業オーダー供給エンティティ用のOG2組織グループのプランニング・データをロードします。
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OG2組織グループについて3行のデータが収集されます
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OG1収集グループに対して以前に収集された2行は保持されます
品目 |
組織 |
オーダー・タイプ |
オーダー数量 |
提示期日 |
---|---|---|---|---|
品目1 |
EX1:M1 |
作業オーダー |
10 |
2/14/22 |
品目2 |
EX1:M1 |
作業オーダー |
15 |
2/11/22 |
品目1 |
EX1:B1 |
作業オーダー |
11 |
2/09/22 |
品目1 |
EX1:B2 |
作業オーダー |
16 |
1/31/22 |
品目2 |
EX1:B2 |
作業オーダー |
10 |
2/09/22 |
適用可能なエンティティ
ファイルベースのデータ・インポート(FBDI)を使用すると、次のエンティティに対して、選択した組織グループのデータを、「ターゲット」収集タイプを使用してロードできます。
ソース |
エンティティ |
---|---|
Oracle Fusion Cloud SCMソースから |
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「プランニング・ソース・システムの管理」タスクでエンティティに対して「外部データ使用可能」オプションが有効になっている場合にのみ、Oracle Fusion Cloud SCMソースから |
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外部ソースから |
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選択した組織グループのデータのロードは、次の目的には適用されません。
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履歴、メジャー、価格表などの需要管理のエンティティ
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参照エンティティとして分類されるエンティティ
追加詳細
選択した組織グループのファイルからのプランニング・データのロードに関する、その他の詳細を次に示します。
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組織グループ収集が有効なターゲット収集中に使用されるデータ・ファイルに履歴、メジャーまたは価格表エンティティを含めた場合、ターゲット収集はこれらのエンティティに対して実行されますが、グループ内の組織のみではなく、すべての組織に対して実行されます。
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組織グループ収集が有効なターゲット収集中に使用されるデータ・ファイルに参照データ・エンティティを含めた場合、これらのエンティティは収集時に無視されます。
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組織レベルで任意のロールに対して作成および有効化されたデータ・セキュリティは、「組織グループの管理」タスクには適用されません。
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一部のデータの収集に「プランニング・データの収集」タスクも使用する場合は、「ネット・チェンジ」収集タイプに組織グループを使用できますが、「ターゲット」収集タイプには使用できないことに注意してください。 「プランニング・データの収集」タスクの「ターゲット」収集タイプでは、かわりに「トランザクション・データに対する組織フィルタ」フィルタを使用します。
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「フラット・ファイルからのプランニング・データのロード」プロセスを複数回発行して、送信ごとに異なる組織グループを指定できます。 発行は、発行順に個別に処理されます。
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「スケジュール済プロセス」作業領域から「ターゲット」収集タイプの「フラット・ファイルからのプランニング・データのロード」プロセスを発行する場合、またはスケジュール済プロセス・ジョブ・セットを使用するときに、組織グループを指定できます。
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エンタープライズ・リソース・プランニング統合サービスから「ターゲット」収集タイプの「フラット・ファイルからのプランニング・データのロード」プロセスを発行するときに、組織グループを指定できます。