生産トランザクションのインポート方法
生産トランザクション(資材トランザクション、リソース・トランザクション、工程トランザクションなど)は、ファイルベースのデータ・インポート・メカニズムか、REST Webサービスを使用することによってインポートできます。
プロセス製造作業オーダーの場合、ファイルベースのデータ・インポート(FBDI)およびRESTサービスを使用して出力品目トランザクションをインポートすることもできます。 FBDIの詳細は、Oracle Supply Chain Management Cloudのファイルベースのデータ・インポート・ガイドを参照してください。 REST Webサービスの詳細は、Oracle Supply Chain Management CloudのREST Webサービス・ガイドを参照してください。
制限付きの使用で、工程および資材トランザクションのインポートにSOAP Webサービスを使用することもできます。
作業オーダー資材トランザクションのインポート
作業オーダー実行のコンポーネント・トランザクションおよび指示なし実行の製品トランザクションは、インポートできます。 作業オーダー実行のコンポーネント・トランザクションの場合、作業オーダーへのコンポーネントの出庫および在庫へのコンポーネントの返品をインポートできます。 指示なし実行の製品トランザクションの場合、製品完了、返品、廃棄および廃棄トランザクションからの返品は、コンポーネントのバックフラッシュおよびリソースの賦課に使用される作業定義を参照してインポートできます。
プロセス製造作業オーダー用の資材トランザクションをインポートするための個別のFBDIテンプレートがあります。 このテンプレートは、出力品目トランザクションのインポートに使用されます。 RESTサービス資材トランザクションを使用すると、外部システムとの統合を通じて出力トランザクションを作成できます。 完了して戻し処理が行われた出力品目もレポートできます。
作業オーダー・リソース・トランザクションのインポート
作業オーダー実行のリソース・トランザクションはインポートできます。 作業オーダーに賦課されたリソースおよび作業オーダーから戻し処理されたリソースは、インポートできます。
作業オーダー工程トランザクションのインポート
作業オーダー実行の工程トランザクションはインポートできます。 工程または製品完了または返品、否認、否認からの返品、廃棄および廃棄トランザクションからの返品は、インポートできます。 ショップ型製造およびプロセス製造の作業オーダーの工程トランザクションをインポートするための個別のFBDIテンプレートがあります。 ショップ型製造の工程トランザクションをインポートするには、WorkOrderOperationTransactionTemplate.xlsmテンプレートを使用します。 プロセス製造工程トランザクションをインポートするには、ProcessWorkOrderOperationTransactionTemplate.xlsmテンプレートを使用します。
REST APIを使用して、工程、資材およびリソース・トランザクションを作成できます。 ただし、REST APIを使用して生産トランザクションを更新、削除または問合せすることはできません。
REST APIを使用して、工程の開始時間と停止時間を作成できます。 また、REST APIを使用して、工程の開始および停止を問い合せることもできます。
REST APIを使用して作業手配リストを問い合せることができます。
インポート用の生産トランザクションの訂正
「作業実行」作業領域の「インポート用の作業オーダーおよびトランザクションの訂正」タスクを使用して、エラーになったファイルベースのデータ・インポート・レコードおよびREST APIレコードをすべて表示でき、それらをADFdiスプレッドシートにエクスポートしてエラーを訂正することもできます。 ADFdiでエラーを訂正したら、スプレッドシートをアップロードして、エラーが返されたレコードを処理のために再送信できます。
次のステップに従って、任意の生産トランザクション・インポート・レコードについてエラーを訂正し、完成したデータを再送信します。
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「作業実行」作業領域で、「タスク」パネルから「インポート用の作業オーダーおよびトランザクションの訂正」タスクを選択します。
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フィルタを使用して、特定のインポート・トランザクション・エントリを検索します。 次のフィルタの組合せを使用して、インポート・トランザクションを検索できます。
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工程トランザクション、資材トランザクションまたはリソース・トランザクションのいずれのデータを訂正するかに基づいて、インポート・トランザクション・タイプを選択します。
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インポート・バッチの一意のバッチ・コード識別子を検索します。
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バッチ・ステータスに基づいてトランザクションを検索します。 バッチが完了したものの、対処が必要なエラーがある場合は、「エラーありで完了」を使用して検索できます。 サーバー障害またはその他のアプリケーション・エラーが原因で、バッチがまだ処理中の場合は、「処理中」を使用して検索できます。
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対応するインポート作業オーダー予定済プロセスの要求識別子に基づいて、トランザクション・レコードを検索します。
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検索結果には、関連するすべてのインポート・トランザクション・レコードのリストが表示されます。 「スプレッドシートでの管理」をクリックして、ADFdiを使用して訂正プロセスを開始します。
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それぞれのADFdiスプレッドシートには、その様々な属性に対する個別のワークシートがあります。 エラーを手動で訂正し、個々の行のバッチ・ステータスを「準備完了」に設定できます。
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すべてのエラーを訂正し、ステータスを「準備完了」にして保存したら、「アップロード」をクリックして、処理のために訂正済レコードを再送信します。 各ワークシートは個別にアップロードする必要があります。
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「インポート用の作業オーダーおよびトランザクションの訂正」で検索をリフレッシュするか、バッチ・ステータスが「準備完了」であることを条件として検索して、訂正されたレコードが正常に更新されたかどうかを確認できます。
- 更新後、適切なスケジュール済プロセスを実行して、生産トランザクションをインポートする必要があります。
ADFdiスプレッドシートを使用して、単一のユーザー・インタフェースから、FBDIまたはRESTサービスを介してインポートされたトランザクションを迅速に訂正します。
REST APIエラー・レコードを問い合せて訂正するには、「ADFDIインタフェースを使用したREST APIトランザクション・エラーの修正」機能のオプトインを有効にする必要があります。
この機能を有効にする前に考慮する必要がある事項をいくつか次に示します。
- エラー処理をハイブリッド・モードにすることはできません。 たとえば、エラーRESTコールを再発行する場合は、すべてのエラーに対して再発行する必要があります。 一部のエラーRESTコールを再送信して、他の場合は無視しないでください。
- RESTコール・エラーが発生し、コール・プログラムからエラーRESTコールを再送信することにした場合、重複したトランザクションが作成される可能性があるため、オプトインを有効にしないでください。
- RESTコール・エラーが発生し、コール・プログラムからエラーRESTコールを再送信しないことにした場合は、オプトインを有効にしてトランザクションを再送信する必要があります。
- アプリケーションでエラーが発生したトランザクションがある場合にオプトインとオプトアウトを切り替えると、エラーになったトランザクションは、RESTコールのエラー時のオプトイン/オプトアウト・ステータスに従って処理されます。