品質管理の概要
Oracle Quality Management Cloudは、品質の可視化、コラボレーション、作業実行などを実現する統合プラットフォームです。
Oracle Quality Managementの主な焦点は、以下に置かれています。
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サプライ・チェーン全般の作業実行における、重要ポイントでの検査の促進
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品質問題の解決と是正処理のプロセスにおけるガイダンスのユーザーへの提示
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企業レベルの品質制御および閉ループ型の品質管理の品質チームへの提供
品質管理における4つの重要なステップは、定義、識別、分析、是正です。 定義タスクと識別タスクの2つで品質検査管理を構成し、分析タスクと是正タスクの2つが品質問題および品質処理の管理を構成します。
品質検査管理
品質検査管理機能を使用すると、以下を行うことができます。
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資材およびリソース両方に関する品質要件の定義。これは以下の定義を通じて実現されます。
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受入時の検査レベル
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検査特性
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仕掛品検査プラン
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受入検査プラン
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在庫検査プラン
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リソース検査プラン
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サプライ・プロセスの重要ポイントにおいてユーザーが検査を実施できるようにします。
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インライン仕掛品検査
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インライン受入検査
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アドホック在庫検査
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アドホック・リソース検査
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アドホック仕掛品検査
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ユーザーは検査の結果を分析して、失敗または不適合を特定できます。 仕掛品検査時不具合と受入検査時不具合のインフォレットは標準で使用可能であり、OTBI はアドホック・レポートに使用できます。
「クイック処理」にリストされたリンクをクリックして、「サプライ・チェーン実行」ページ自体から様々な品質検査管理ページに迅速にアクセスできます。 また、「Oracle問合せ」検索で絞り込んでから、品質検査管理ページに直接ナビゲートすることもできます。
品質問題および品質処理の管理
品質問題および品質処理の管理はProduct Management Cloudの一要素であり、他のOracle Fusionアプリケーションと融合することで閉ループ品質管理の実現を支援します。 主に、次のことに役立ちます。
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製品ライフサイクルの供給、製造、保管、開発、出荷の各段階における、不適合の製品およびリソースの識別
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品質問題を是正処置にリンクして、オーダーを変更します。
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問題と処理を表示します。
Quality Managementのランディング・ページを使用すると、品質問題、品質処理、検査プランおよび検査結果に関連してインフォレットに表示される重要な品質指標を、アクセス権限に応じて参照できます。 このページを使用して、自分に割り当てられた問題と処理を表示します。 未割当の問題はインフォレットに概要が表示されます。 ユーザーは、割当先を変更して別のユーザーに割り当てることができます。
ジョブ・ロールに応じ、ランディング・ページで品質イベントや検査データを検索できます。
品質アナリストとしてQuality Management Cloudへアクセスすると、品質問題または品質処理の番号を入力するだけで、クイック検索を行うことができます。 品質問題または品質処理を探す場合はいずれかの属性によってフィルタ検索を使用し、パーソナライズされた検索を保存しておくとその検索を再度実行できます。
検索結果は、ユーザーが所属する組織によってフィルタリングされます。 特定の品質問題または品質処理の詳細画面を開くには、検索結果内のエントリの1つをクリックします。