外注加工の作業オーダーに対する明細の出荷確認の例
この例では、ある製造業者が作業オーダーを生成し、複数の工程を経て組立品を製造しますが、工程の1つはサプライヤ工程です。
作業オーダーを処理する前提条件は次のとおりです。
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作業オーダーに記載されたサプライヤ工程で要求される外注加工に対して、Oracle Supply Chain Orchestrationにより、購買依頼が作成されます
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Oracle Purchasingで購買依頼が承認され、作業オーダーに対して部分完成組立品の外注加工を行うために、標準の購買オーダーが生成されます
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作業オーダーの処理が続けられ、全数量に対して最初の工程が完了します。
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サプライ・チェーン・オーケストレーション・プロセスがManufacturingから呼び出されることで、出荷要求の作成による一部組立品の出荷が可能になります。 また、サプライ・チェーン・オーケストレーション・プロセスによって、作業オーダー詳細や購買オーダー詳細など、出荷要求の詳細もOracle Shippingへ送信されます。
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外注加工サプライヤに宛てた部分完成組立品の出荷を、出荷するユーザーがShippingで確認します。
明細に対する出荷の確認
外注加工作業オーダーの明細に対する出荷を確認するために、倉庫マネージャは:
1. 「出荷明細の管理」ページで、外注加工タイプの出荷明細に対する問合せをします。
2. 出荷明細に対する作業オーダー、購買オーダーおよび最終組立の詳細を確認した後、「出荷明細の編集」ページで出荷数量などの出荷詳細を記録します。 この処理により、新規の出荷に対する明細の自動作成と自動割当てが行われます。
3. 割り当てられた出荷番号に対する問合せを、「出荷の管理」ページで実行して、出荷詳細(出荷方法、運送状、運送条件など)を記録し、続いて出荷を確認します。
デフォルトの出荷確認オプションでは、出荷の確認とクローズは同時に行われます。 出荷をクローズすると、外注加工に対するイベントが発行されます。 サプライ・チェーン・オーケストレーション・プロセスがこのイベントをリスニングし、供給オーダーが適宜更新され、作業オーダーに対する更新が行われます。 これにより、倉庫マネージャが、サプライヤ工程について、出荷と出荷数量の詳細をManufacturingで確認できるようになります。
部分数量の出荷明細の確認
この例では、最初のシナリオと基準は同じですが、倉庫マネージャにより出荷明細が2つ以上の部分数量に分割されています。 各々の数量が記録され、別々の出荷に割り当てられますが、倉庫マネージャはこれに対する出荷確認とクローズを行う必要があります。