その他のプランからのメジャーのロードの概要

あるOracleアプリケーションのプランから別のOracleアプリケーションの別のプランにデータをコピーできます。 Oracleアプリケーションの同じプランのメジャー間でデータをコピーすることもできます。メジャーをロードすると、次のことができます。

格納済メジャーをプラン間または同じプラン内の別の格納済メジャーにコピーします。
計算済メジャーをプラン間または同じプラン内の格納済メジャーにコピーします。

これにより、格納済メジャーを表示する表またはグラフの計算および表示にかかる時間を短縮できます。
計算済メジャーをプラン間の別の計算済メジャーにコピーします。
後で比較するためにメジャー値のスナップショットを取得します。

プラン間またはプラン内でメジャーをロードするには、次の2つのオプションがあります。

「セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング」、「需要管理」または「需要および供給プランニング」作業領域で、「その他のプランからのメジャーのロード」タスクを使用します。

次に、このタスクにより、「スケジュール済プロセス」作業領域で「メジャーのロード・プロセスの編成」という名前の親プロセスを送信します。
「スケジュール済プロセス」作業領域で、「メジャーのロード・プロセスの編成」というプロセスを使用します。

ターゲット・メジャーは、タスクまたはプロセスの実行時にのみリフレッシュされます。したがって、ソース・メジャーの値が変更された場合は常に、タスクまたはプロセスを使用するように計画する必要があります。通常、データ・リフレッシュを使用してプランを実行した後は、タスクまたはプロセスを実行する必要があります。

その他のプランからのメジャーのロード機能を使用すると、あるメジャーのデータを様々なプランニング・アプリケーションで表示できます。たとえば、Sales and Operations Planning Cloudの制約付き予測を、需要プランナがOracle Demand Management Cloudに表示できるようにすることができます。また、工程予測をさらに調整できるようにすることもできます。計算済メジャーを格納済メジャーにコピーした後に、戦術的プランニング・データの集計または集計解除分析を実行できます。

ソース・メジャーは、異なるターゲット・メジャーにロードできます。たとえば、需要および供給プランの制約付き予測のソース・メジャーを、集計販売および業務プランの戦略的制約付き予測というターゲット・メジャーにロードできます。次に、制約付き予測の集計を戦略的制約付き予測と比較して、効率的な意思決定を促進できます。

また、メジャー・マッピングを作成してメジャー・コピー・セットに保存すると、後続のスケジュール済プロセス実行で再利用できます。既存のメジャー・コピー・セットのメジャー・マッピングを変更できます。メジャー・コピー・セットを使用すると、スケジュール済プロセスをすばやく送信できます。

その他のプランからのメジャーのロード時に期間を指定

プラン間でメジャー・データをコピーする際の時間範囲を指定できます。全体または特定の時間範囲のいずれかを含めることができます。過去および将来の期間のメジャー・データをコピーして、期間累計のレポートおよび分析をサポートできます。

コピーのコンテキストは、ターゲット・プランに基づきます。異なるプラン間でデータをコピーする場合、「コピー時間レベル」は2つのプランの上位の時間レベルになります。たとえば、ハイブリッド時間レベルの需要管理プランのメジャー・データを、月次時間レベルのセールス・アンド・オペレーションズ・プランにコピーする場合を考えます。ここで、データは上位の時間レベル、つまり月次レベルでコピーされます。ただし、月次の時間レベルのセールス・アンド・オペレーションズ・プランから、日次またはハイブリッド時間レベルの需要管理プランにメジャー・データをコピーする場合、データは月レベルでコピーされます。このデータがコピーされると、日次またはハイブリッドの時間レベルで集計解除されます。

同じプランのデータをコピーする場合、コピー時間レベルはプランのプランニング・タイム・レベルです。

たとえば、月次時間レベルの次のセールス・アンド・オペレーションズ・プランがあり、計算済メジャーから同じプラン内の格納済メジャーにメジャー・データをコピーする必要があります。プラン開始日は2022年11月2日で、現在の日付は2022年11月14日です。

時間範囲の指定の例

ソース予測メジャーが予測と履歴の両方にまたがるとします。過去の期間を選択する場合は、マイナスの値を使用する必要があります。現在の月(2022年10月)より前の月を識別するには、-1を指定します。「時間レベル範囲終了」を「24」に設定し、将来全体を月次範囲に含めます。
予測にまたがるソース予測メジャーを想定し、「時間レベル範囲開始」を1と指定します。 2022年11月の期間のメジャー値は、現在の日付からではなく、プラン開始からコピーされます。

ノート: ゼロ以外の整数である時間範囲開始値と終了値を入力します。

ソースおよびターゲットのメジャー・マッピング

ソースおよびターゲットのメジャー・マッピングに関する追加情報を次に示します。

プラン間でメジャー・データをコピーする際、ターゲット・プランのメジャー・カタログにソース・メジャーと同じ名前のメジャーが含まれている場合は、そのメジャーがターゲット・メジャーとして自動的に選択されます。ソース・メジャーと同じ名前のメジャーがターゲット・プランのメジャー・カタログで使用できない場合、ターゲット・メジャーを手動で選択する必要があります。
どのターゲット・メジャーも共有されていない場合は、予測データのみがコピーされます。少なくとも1つのターゲット・メジャーが共有されている場合は、予測データと履歴データの両方がコピーされます。
計算済メジャーから格納済メジャーにデータをコピーする場合は、結果の値が頻繁に変更されない計算済メジャーを選択します。

収集された履歴データを使用する計算済メジャーは、ソース・メジャーとして適切な選択肢です。予測の生成時または手動上書き時に変更される計算済メジャーは、ソース・メジャーとして適切な選択肢ではありません。
計算済メジャーから格納済メジャーにデータをコピーする場合は、計算済メジャーを複製して格納済メジャーを作成できます。コピーから計算を削除し、他の設定を保持します。
メジャー・コピー・セットの複数のマッピング行でソース・メジャーを使用できません。また、メジャー・コピー・セットの複数のマッピング行でターゲット・メジャーを使用することはできません。
ソース・メジャーとターゲット・メジャーは、事前定義にすることもユーザー定義にすることもできます。

次の表は、使用可能なターゲット・メジャーのリストを決定および表示する方法をまとめたものです。

状況	処理
ソース・プランとターゲット・プランが同一	ソース・メジャーとターゲット・メジャーは異なっている必要があるため、ソース・メジャーを選択することはできません。計算済メジャーを選択することはできません。
ソース・プランとターゲット・プランが同一ソース・プランとターゲットのプランのタイプが異なる	使用可能なターゲット・メジャーは、ソース・メジャーと同じタイプです。使用可能なターゲット・メジャーは、ターゲット・プランのメジャー・カタログにあります。使用可能なターゲット・メジャーは、集計の計算順序がソース・メジャーと同じです。ソース・メジャーが格納済の場合は、格納済または編集可能なメジャーのみをターゲット・メジャーとして使用できます。ソース・メジャーが計算済の場合、使用可能なターゲット・メジャーは次のとおりです。格納済または編集可能ソース・プランとターゲット・プランのタイプが異なる場合、計算済で、ソース・メジャーと同じ依存メジャーが存在するこの場合、依存メジャーはターゲット・プランのメジャー・カタログにあり、いずれかの依存メジャーが格納済または編集可能である必要があります。使用可能なターゲット・メジャーには、ソース・メジャーと共通の階層レベルが少なくとも1つ含まれます。ソース・メジャーに日レベルの時間ディメンションが含まれている場合、使用可能なターゲット・メジャーにも日レベルの時間ディメンションが含まれている必要があります。使用可能なターゲット・メジャーは共有できます。ターゲット・プランのプランニング・タイム・レベルが日より高い場合は、使用可能なターゲット・メジャーを共有できます。ターゲット・プランのプランニング・タイム・レベルが日である場合、使用可能なターゲット・メジャーは共有できません。使用可能なターゲット・メジャーはアーカイブされません。

状況

処理

ソース・プランとターゲット・プランが同一

ソース・メジャーとターゲット・メジャーは異なっている必要があるため、ソース・メジャーを選択することはできません。
計算済メジャーを選択することはできません。

ソース・プランとターゲット・プランが同一
ソース・プランとターゲットのプランのタイプが異なる

使用可能なターゲット・メジャーは、ソース・メジャーと同じタイプです。
使用可能なターゲット・メジャーは、ターゲット・プランのメジャー・カタログにあります。
使用可能なターゲット・メジャーは、集計の計算順序がソース・メジャーと同じです。
ソース・メジャーが格納済の場合は、格納済または編集可能なメジャーのみをターゲット・メジャーとして使用できます。
ソース・メジャーが計算済の場合、使用可能なターゲット・メジャーは次のとおりです。
- 格納済または編集可能
- ソース・プランとターゲット・プランのタイプが異なる場合、計算済で、ソース・メジャーと同じ依存メジャーが存在する
  
  この場合、依存メジャーはターゲット・プランのメジャー・カタログにあり、いずれかの依存メジャーが格納済または編集可能である必要があります。
使用可能なターゲット・メジャーには、ソース・メジャーと共通の階層レベルが少なくとも1つ含まれます。
ソース・メジャーに日レベルの時間ディメンションが含まれている場合、使用可能なターゲット・メジャーにも日レベルの時間ディメンションが含まれている必要があります。
使用可能なターゲット・メジャーは共有できます。
ターゲット・プランのプランニング・タイム・レベルが日より高い場合は、使用可能なターゲット・メジャーを共有できます。

ターゲット・プランのプランニング・タイム・レベルが日である場合、使用可能なターゲット・メジャーは共有できません。
使用可能なターゲット・メジャーはアーカイブされません。

ソースおよびターゲットのプラン・タイプ・マッピング

ソース・プランのプランニング・タイム・レベルが「日」の場合、ターゲット・プランには任意のプランニング・カレンダおよびプランニング・タイム・レベルを設定できます。

ソース・プランのプランニング・タイム・レベルが「日」でない場合、ターゲット・プランは次のように選択されます。

ターゲット・プランのプランニング・タイム・レベルが「日」の場合、プランニング・カレンダは任意です。
ターゲット・プランのプランニング・タイム・レベルが「日」でない場合は、ターゲット・プランとソース・プランのプランニング・カレンダが同じである必要があります。

ハイブリッド時間階層の需要プランと、集計タイム・レベルのセールス・アンド・オペレーションズ・プラン間でメジャー・データをコピーできます。使用可能な各セールス・アンド・オペレーションズ・プランのプランニング・カレンダは、需要プランのハイブリッド時間階層を作成する際の基礎となるカレンダの1つです。セールス・アンド・オペレーションズ・プランのプランニング・カレンダおよびプランニング・タイム・レベルによって、メジャー・データがコピーされるレベルが決まります。

たとえば、プランニング・カレンダがグレゴリオのハイブリッド階層である需要プランから、グレゴリオ暦月で定義されているセールス・アンド・オペレーションズ・プランにメジャー・データをコピーすると、グレゴリオ暦月レベルでメジャー・データがコピーされます。会計四半期レベルで定義されたセールス・アンド・オペレーションズ・プランから会計ハイブリッド階層を持つ需要プランにメジャー・データをコピーすると、メジャー・データは会計四半期レベルでコピーされ、ハイブリッド時間レベルで集計解除されます。

次の表は、作業領域からのメジャー・データをプラン・タイプ間でコピーする方法をまとめたものです。

コピー元の作業領域	ソース・プラン・タイプ	ターゲット・プラン・タイプ
需要管理需要および供給プランニング	需要プラン	需要プランソース・プランとターゲット・プランは同一です。
需要および供給プランニングセールス・アンド・オペレーションズ・プランニング	需要と供給プラン	セールス・アンド・オペレーションズ・プラン
需要および供給プランニング	需要と供給プラン	需要と供給プランソース・プランとターゲット・プランは同一です。
需要管理需要および供給プランニング	セールス・アンド・オペレーションズ・プラン	需要プラン
需要および供給プランニングセールス・アンド・オペレーションズ・プランニング	セールス・アンド・オペレーションズ・プラン	需要と供給プラン
セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング	セールス・アンド・オペレーションズ・プラン	セールス・アンド・オペレーションズ・プランソース・プランとターゲット・プランは同一です。
セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング	需要プラン	セールス・アンド・オペレーションズ・プラン
セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング	供給プラン	セールス・アンド・オペレーションズ・プラン