グローバル・エンティティ
データ収集において、Oracle Fusion Cloud Supply Chain Planningでは、特定のビジネス・エンティティをグローバル・エンティティと呼びます。
グローバル・エンティティは各インスタンスに固有であり、すべてのソース・システムに共通します。 Oracle Fusionソース・システムから収集されたか、あるいはファイル・ベース・データ・インポート(FBDI)方法を使用して外部ソース・システムから収集されたかに関係なく、グローバル・エンティティは共通です。
グローバル・エンティティのデータを収集するとき、プランニング・データ・リポジトリはグローバル・エンティティの各インスタンスのレコードを1つのみ格納します。 データ収集プロセスによってグローバル・エンティティからソース・システム参照が削除され、データ・リポジトリにデータが格納されます。 データ収集プロセスにおいて、グローバル・エンティティの同じインスタンスが複数のソース・システムから収集される場合、データ・リポジトリには最後の収集の値が格納されます。
たとえば、次のシナリオは、3つのソース・システム(それぞれの名前はソース・システムA、B、C)から単位(UOM)と呼ばれるグローバル・エンティティを収集する方法について説明しています。
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ソース・システムAには単位のインスタンスがあります。 ソース・システムAから単位を収集しているときに、キログラム単位が収集されます。 キログラム単位が収集されるのはこのときが初めてです。 データ収集プロセスでは、データ・リポジトリ内にキログラム・レコードが作成されます。
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ソース・システムBには単位のインスタンスが存在しません。 ソース・システムBから単位を収集しているときに、データ収集プロセスによってキログラム値が収集されることはありません。 ソース・システムBにはキログラム単位のレコードが存在しなかったため、データ収集プロセスによってデータ・リポジトリ内のキログラム・レコードが変更されることはありません。 ソース・システムAからのキログラム値のレコードは依然として有効です。
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ソース・システムCには単位のインスタンスがあります。 ソース・システムCから単位を収集しているときに、キログラム単位が再収集されます。 ソース・システムCからの値に一致させるように、データ収集プロセスによってデータ・リポジトリにキログラム・レコードが登録されます。
サプライ・チェーン・プランニングでは、次のエンティティがグローバル・エンティティとして分類されます。
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オーダー・オーケストレーション参照オブジェクト
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単位および単位換算
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需要区分
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通貨および通貨換算区分
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出荷方法(運送業者、輸送モード、サービス・レベル)
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顧客と顧客サイト
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サプライヤおよびサプライヤ・サイト
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リージョンとゾーン
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承認済サプライヤ・リスト
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サプライヤ生産能力
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プランナ