リソース効率とリソース稼働率の計算方法
リソースのスケジュール時、プランニング・プロセスでは、リソース・レベルで指定したリソース効率とリソース稼働率を使用します。 リソース効率は、予想される標準出力に対する実際の出力の(パーセントで表される)メジャーです。
リソース効率により、リソースがタスクを完了するのにかかる時間が決まります。
たとえば、効率100%のリソースでタスクの完了に12時間かかると予想する場合、効率50%のリソースではタスクの完了に24時間かかります。 リソースの効果的な使用は、経路で指定したリソース時間(理論上の使用)の効率に対する比率です。
次の式は、実績リソース使用に使用される計算を示しています。

リソース稼働率は、どの程度集中的にリソースが使用されるかの(パーセントで表される)メジャーです。 たとえば、リソースが頻繁に中断したり、リソースに保守タスクを割り当てることがあります。 これは、一定の割合のリソース時間がタスクで使用できないことを示します。 実際の使用は、経路で指定したリソース時間の効率と稼働率の積に対する比率です。 たとえば、経路に2時間のリソース所要量が指定されています。 リソースの効率および稼働率はそれぞれ、90%と75%になると予想されています。 したがって、実績リソース使用は2.96時間と計算されます。
実績リソース使用 = (1にリソース当たり2時間を乗じた値)を(90%に75%を乗じた値)で割った値 = 2時間/0.675 = 2.96時間
50ユニットを製造する製造オーダーの場合、前述の例と同じ経路を使用すると、次のようになります。
実績リソース使用 = (50にリソース当たり2時間を乗じた値)を(90%に75%を乗じた値)で割った値 = 100時間/0.675 = 148.15時間
実際のリソース効率および稼働率を考慮して、プランニング・プロセスによりプランが生成されます。 需要を満たすために追加のリソース使用が必要な場合は、プランニング・プロセスによってリソース使用の増加が推奨されます。
リソース使用計算の精度の構成
供給プランニングのリソース所要量を正確に計算するために、リソース使用量の計算を端数処理する小数点精度のレベルを構成できます。 「リソース使用の小数点精度」プロファイル・オプションを使用して、小数点精度を最大9桁に設定します。