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値セットの概要

値セットは、ビジネス・オブジェクト属性に対して格納される値を制御するための、フレックスフィールド・セグメントに割り当てる有効な値のグループです。

ユーザーは、アプリケーションの使用時にビジネス・オブジェクトの属性に値を入力します。 フレックスフィールドによって、値セットとして構成されてセグメントに割り当てられた有効な一連の値に対して、値が検証されます。

たとえば、5桁の数字などの必須書式や、green、red、blueなどの有効な値のリストを定義できます。

フレックスフィールド・セグメントは多くの場合は検証され、特定のフレックスフィールドの各セグメントは一般的には異なる値セットを使用します。 単一の値セットを複数のセグメントに割り当てたり、様々なフレックスフィールド間で値セットを共有できます。

ノート: 共有値セットへの変更が、その値セットを使用するすべてのフレックスフィールド・セグメントと互換性があることを確認してください。

値セットを理解するためには、次の側面が重要です。

  • 値セットの管理

  • 検証

  • セキュリティ

  • 精度とスケール

  • 用途および配置

  • 保護された値セット・データ

値セットの管理

「値セットの管理」ページを開くには、「値セットの管理」タスクを使用します。 また、付加フレックスフィールドの管理タスクと拡張可能フレックスフィールドの管理タスクを使用して、セグメントおよびその値セットを構成することもできます。 「値の管理」ページを開くには、「値セットの管理」ページから値セットを選択して「値の管理」をクリックします。 または、「値セットの編集」ページから「値の管理」をクリックします。

検証

値セットには、次のタイプの検証を使用できます。

  • フォーマットのみ(ユーザーがリストから値を選択するのではなく、データを入力する場合)

  • 独立(指定した有効な値で構成される値リスト)

  • 依存(有効な値が別のセグメントの独立値から導出される値リスト)

  • サブセット(値リストが既存の独立値セット内の値のサブセット)

  • 表(値はアプリケーション表内の列から導出され、値リストはWHERE句で制限される)

フォーマットのみの値セットを使用するセグメントでは、有効な値リストがユーザーに表示されません。 必要な場合、表で検証された値セットを、構成に使用可能な値セットのリストに追加できます。

依存値セットに対しては、既存の非依存値セットを割り当てる必要があります。 検証タイプが「依存」の値セットは割り当てることができません。

ノート: 会計キー・フレックスフィールドの値セットの場合は、独立検証のみを使用する必要があります。 その他の検証を使用すると、データ・セキュリティ、レポート、勘定科目階層の統合など、勘定体系の一部の機能を使用できません。

セキュリティ

値セットのセキュリティは、フレックスフィールド・セグメント内で組み合せて使用した場合にのみ機能します。 このデータ・セキュリティを、値セットを使用するフレックスフィールド・セグメントの値に適用するように指定できます。 データ・セキュリティ・ポリシーにより、ユーザーにプロビジョニングされたロールに基づいて、ユーザーが表示または変更できるフレックスフィールド・セグメントの値が決定されます。

値セットのセキュリティは、次の条件に従って適用されます。

  • 値セット・レベル: 値セットは、データ・セキュリティ・ポリシーで保護されるリソースです。 値セットが保護されている場合は、フレックスフィールドでのすべての使用が保護されます。 同じ値セットの個々の使用に対してセキュリティを使用不可にすることはできません。

  • 独立、依存、または表で検証された値セットに適用されます。

  • 主に、データの作成または更新時に適用されたり、問合せ目的でキー・フレックスフィールドの組合せ表に適用されます。 値セットのセキュリティによって、問合せ時に表示される付加フレックスフィールド・データが決定されることはありません。

  • 値セットに定義されるセキュリティ条件では、常に表の別名が使用されます。 フィルタが使用される場合は、デフォルトで常に表の別名が使用されます。 データ・セキュリティ条件で述語が定義される場合は、述語でも表の別名を使用してください。

キー・フレックスフィールドの場合、勘定科目組合せID、構造インスタンス番号(SIN)およびデータ・セット番号(DSN)に対応するビュー・オブジェクトの属性を一時属性にすることはできません。 これらはデータベース表に存在している必要があります。 キー・フレックスフィールドのSINセグメントは弁別子属性で、勘定科目組合せセグメントは共通属性です。

精度とスケール

値セットのデータ型が数値である場合は、精度(ユーザーが入力できる最大桁数)またはスケール(小数点以下の最大桁数)を指定できます。

用途および配置

値セットの用途は、その値セットが使用されるフレックスフィールドです。 値セットが使用されるフレックスフィールドの配置ステータスは、値セットのインスタンスの配置ステータスを示します。

この図は、キー・フレックスフィールドと付加フレックスフィールドの両方で共有される値セットを示しています。

ほとんどの値セットの場合、フレックスフィールド・セグメントへの値の入力時には、そのセグメントに割り当てられている値セットに存在する値のみを入力できます。

グローバル・セグメントおよびコンテキスト依存セグメントには値セットが必要です。 値セットは、付加フレックスフィールド・コンテキスト・セグメントに割り当てることができます。 コンテキストの値セットではなく、コンテキスト値のみを指定する場合、有効な値のセットはコンテキスト値のセットと同等になります。

保護された値セット・データ

アプリケーション開発者は、いくつかの値セットを保護されているとしてマークし、編集不可であることを示すことができます。

保護されているとしてマークされていない値セットのみを編集できます。 保護されている値セットは、編集することも削除することもできません。 値をサポートする値セット・タイプの場合(独立の値セット、依存の値セット、サブセット値セットなど)、値を追加することも、編集することも、削除することもできません。

ノート: 保護された値セットへの参照は制限されません。 値セットは、保護されているかどうかにかかわらず、フレックスフィールド・セグメントに割り当てることができます。 同様に、他の値セットは保護されている値セットを参照できます。たとえば、保護されていない依存の値セットは、保護されている独立の値セットを参照できます。