ビジター行動のトラッキングの設定
Infinityでレコメンデーションを正しく設定するには、表示、購入、カートに追加などのアクションに対するビジター行動データを収集する必要があります。このような行動情報は、レコメンデーション・エンジンが機能するために不可欠です。
ビジター行動のトラッキングは、Oracle CXタグ内でRecommendationsモジュールを設定および有効化して実装します。
Oracle CXタグは、Oracle Marketing Cloud製品スイートの複数のタグを単一のタグに統合するのに役立ちます。個々の製品は、データ収集アプリケーション内のモジュールとして使用できます。
WebサイトにCXタグがすでに実装されている場合は、次のステップに従って、CXタグに対してRecommendationsモジュールを有効にしてビジター行動のトラッキングを設定します。
ビジター行動のトラッキングを設定するには:
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IQホームページまたはIQナビゲーション・メニューのデータ収集タイルでデータ収集の管理をクリックして、Infinity IQのデータ収集セクションにナビゲートします。
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データ収集セクションでCXタグを見つけます。次の例では、CXタグRecommendations_Demo_Tagに対するレコメンデーションを有効にできます。このCXタグの公開されたモジュール列に次に含まれると表示されているので、このCXタグに対してInfinity Analyticsモジュールのみが有効になっています。
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レコメンデーションを有効にするCXタグ名をクリックします。次の画面が表示されます。
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テスト・セクションにマウス・カーソルをあわせると、+モジュールの追加が表示されます。+モジュールの追加をクリックします。モジュールの追加ダイアログが表示されます。
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レコメンデーションを選択して新しいRecommendationsモジュールを作成し、次をクリックします。モジュールのオプションが表示されます。
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次の画面は、Recommendationsモジュールの構成に使用できるオプションを示しています。Recommendationsモジュールの構成オプションを参照してください。
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詳細を確認し、保存をクリックします。
構成を保存すると、タグ詳細ページが表示されます。
タグは、最初にテスト環境に追加されます。テスト環境でタグが使用可能になると、タグが正しく機能して、設定したすべての必須イベントを読み取っているかどうかを検証できます。タグを検証するには、タグ機能のテストを参照してください。検証が成功したら、コンテキスト・メニューを使用してタグを本番に公開できます。
Recommendationsモジュールの構成オプション
オプション | 説明 |
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有効または無効 | 選択したコンテナに対してRecommendationsを有効にするには、このオプションを使用します。 |
サイト名(必須) |
Recommendationsキャンペーンが構成されているOracle Recommendationsのサイト名を入力します。サイト名の形式は、!rec![レコメンデーション・ワークスペースID]にしてください。レコメンデーション・ワークスペースIDは、Infinity IQ内のレコメンデーション・ホーム画面で確認できます。次のイメージを参照してください。 |
Cookieドメイン | レコメンデーションCookieの設定先のドメイン。キャンペーンが実行されるトップレベル・ドメインのみを指定します。自動検出の場合、このフィールドは空のままにします。 |
Cookie有効期限(日数) | Oracle RecommendationsのCookieが失効するまでのビジターの非アクティブ日数を入力します。 |
Cookie接頭辞 | Oracle RecommendationsのすべてのCookieに使用する接頭辞を入力します。 |
セキュアなCookie | Recommendationsモジュールが設定したCookieに対して"secure"属性を強制するかどうかを示します。サイトがhttpsでのみ動作する場合は、このオプションを有効にし、セキュアなCookieを強制することをお薦めします。ただし、サイトでHTTPバージョンも使用可能な場合は、セキュアなCookieを無効にする必要があります。 |
キャンペーン・コンテンツ(必須) |
動的コンテンツ生成のURLを入力します。
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シングル・ページ・アプリケーション | サイトがシングル・ページ・アプリケーションかどうかを示します。 |
履歴格納モード | Cookieまたはローカル・ストレージを使用して、ビジター履歴を格納する方法を指定します。 |
Oracle Infinityまたはカスタム・スクリプト |
Infinity Analyticsモジュールを有効にして、アイテムの表示、カートに追加、購入などのイベントをトラッキングするように設定した場合は、「Oracle Infinity」を選択します。こうすれば、Recommendationsモジュールがデータ収集用に同じイベントをサブスクライブすれば、Infinity Analyticsにすでに実装されているものを再利用できます。Infinity Analyticsがない場合、またはRecommendationsにカスタム・トラッキングを設定する必要がある場合は、カスタム・スクリプトを選択します。アイテムの表示、カートに追加、購入などのイベントを検出するためにJavaScriptコードを入力する必要があります。 Recommendationsモジュールで使用可能なデータ収集モードを参照してください。 |
BeforeInit | このタグ・モジュールが初期化される前に実行するカスタムJavaScriptを入力します。 |
AfterInit | このタグ・モジュールが初期化された直後に実行するカスタムJavaScriptを入力します。 |
Recommendationsモジュールで使用可能なデータ収集モード
データ収集は2つのモードから選択できます。
Oracle Infinity
データ収集にOracle Infinityを使用する場合は、このモードを使用します。
イベントの追加をクリックすると、表示や購入など、収集するイベントを追加できます。
表示および購入イベントのイベント名およびトリガー値には、次の値が設定されています。
表示イベント
イベント名: 表示
トリガー - 値: v
購入イベント
イベント名: 購入
トリガー - 値: p
残りのパラメータの値は、CXタグの実装およびこれらのパラメータの初期設定の方法により異なります。その他のパラメータの詳細は、次を参照してください。
トリガー・パラメータ: Recommendationsモジュールは、イベントのタイプが格納されたInfinity Analyticsのパラメータをリスニングします。たとえば、Infinity Analyticsでトリガー・イベントがトリガー・パラメータwt.tx_eに格納されていて、このトリガー・パラメータの値が「v」の場合、これは表示イベントです。値が「p」の場合は購入イベントというようになります。
また、同じ画面でアイテムのSKUとユニット数を読み取る必要もあり、Infinity IQ Analyticsの対応するイベントをここに指定する必要があります。
トリガー・パラメータ、SKUおよびユニットのパラメータ名は、Infinity Analyticsモジュールの設定方法によって異なります。トリガー・パラメータ、SKUおよびユニットに使用される変数名は、アカウント・マネージャに連絡して確認してください。パラメータが正しく構成されていないと、Recommendationsはこれらのイベント(表示および購入)に対応するデータを取得しません。
カスタム・スクリプト
データ収集にOracle Infinityを使用しない場合は、このモードを使用します。Webサイトでデータを収集するカスタム・スクリプトを定義する必要があります。
BeforeInitおよびAfterInitパラメータ
Oracle Infinityモードとカスタム・スクリプト・モードの両方で、Recommendationsモジュールが初期化される前後に実行するカスタムJavaScriptコードを、BeforeInitおよびAfterInitセクションに定義できます。
次のサンプルJavaScriptコードを参照してください。
表示イベント
function(){
varproductID=0//putherehowtogetaproductIDfromthepageif(productID){
ratings.set('View',
1,
productID);
}
}
購入イベント
function(){
varproductIDs=[
];//putherehowtogetaproductIDfromthepagevarpurchasedUnits=[
];//putherehowtogetaproductIDfrompageif(productIDs){
ratings.set('Purchase',
purchasedUnits,
productIDs);
}
}
タグ機能のテスト
タグのテスト環境の準備ができたら、テスト環境のコンテキスト・メニューをクリックし、URLのコピーをクリックして、タグのURLをコピーできます。
タグをテストして本番に公開できることを確認するには、2つの方法があります。
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WebサイトのQA環境がある場合は、そのWebサイトにテスト・タグURLを直接設定できます。
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Webサイトに単独のQA環境がない場合は、次のステップを実行できます。
QA環境を使用せずにタグをテストするには:
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テスト環境のコンテキスト・メニューからコピーしたテスト・タグのURLが//d.oracleinfinity.io/infy/acs/account/[一意識別子]/js/recommendations_demo_tag/odc.js?_ora.config=analytics:test;recommender:testの形式であることを確認します。
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本番Webサイトで任意の製品詳細ページを開き、&付けた_ora.config=analytics:test;recommender:testを製品詳細ページのURLの末尾に追加します。
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この構成では、analytics:test; recommender:testを使用して、これらのモジュールのテスト・バージョンがネットワーク・コールに確実に使用されるようにしています。
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_ora.configのセクションを追加することにより、Webサイトがテスト・タグを使用するようになり、設定した方法に従ってテスト・タグがすべての詳細を収集しているかどうかを検証できます。
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ファンクション・キー[F12]を使用して、ブラウザでネットワーク・ツールを開きます。
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_ora.configパラメータをURLに追加して、製品詳細ページを再度リフレッシュします。
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recommender-test.jsスクリプトがロードされて、ネットワーク・コールのサイト変数が、データ収集セクションのレコメンデーション・タグの設定で定義したサイトと同じになっていることを確認します。サイト名が、タグの作成時にデータ収集セクションで構成したものと同じであるか比較してください。正しいテスト・タグがWebサイトにロードされていることを示す次のイメージを参照してください。
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Recommendationsモジュールは、tx_rechist1、tx_rechist2およびtx_rechist3変数を使用して、履歴データをInfinityに送信する必要があります。これらの変数の名前は、タグの実装によって異なります。
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表示イベントのデータを送信するservice.maxymiser.netへのコールを完了します。このネットワーク・コールについては、コールが適切なドメインに送信されるかどうかを検証する必要があります。ドメイン名は、データ収集セクションでRecommendationsモジュールを設定したときに定義したサイト名で検証できます。ドメイン名とサイト名が一致している必要があります。
2番目のステップとして、次に示すように、正しい製品IDの適切な表示イベントがMaxymiserに渡されていることを確認してください。
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Webサイトで購入します。購入イベントのデータがservice.maxymiser.netに送信される必要があります。データ収集セクションのRecommendationsモジュールの設定と同じ正しいドメインかどうかを検証します。
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購入データが正しく収集されていることを確認します。
例: Webサイトの製品詳細ページのURLが、https://www.sample.com/product.php?id=13&category=mens&type=shoes&detail=1だとします。このテストURLをhttps://www.sample.com/product.php?id=13&category=mens&type=shoes&detail=1&_ora.config=analytics:test;recommender:testに更新します。
表示イベントの検証と同様に、購入イベントをテストします。
テストを実行して、表示および購入イベントのイベント・データがタグで正しく送信されていることを確認したら、テスト・タグを本番に公開できます。
タグを本番に公開します
テストが成功すると、タグを本番にプッシュできます。
タグを本番に公開するには:
タグが本番にデプロイされたら、ビジター行動のトラッキングを有効にしてください。